鬼神 2010-07-02 19:20:33 |
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>122 続き⇒
湖に、私が落ちてから一週間後、男はきた・・・
「どうぞ、ゆっくりとしていって下さいませ。」
っという、神父様の声と共に、赤毛の男が立っていた。
『神父様! お掃除終わりました。』
「おぉ、アズサちょうど良かった。 このお方を、空いているお部屋に
案内して差し上げなさい。」
『はい。 では、案内致します。』
私は、教会の奥にある空き部屋に案内した。
ふと視線を感じ、後ろを盗み見ると、赤毛の男が
私の手を見つめていた・・・。
多分、今私の両手は、包帯で巻いてあるからだろう。っと
そんなことを、思っていると、
「お譲ちゃんその手、どうしたんだ?」
っと、聞かれた。
これは、湖に落ちた時に手のひらを切って出来たものだった。
『ちょっと、この前切っちゃって・・・(笑)』
そう言った時、丁度部屋の前についた。
「そうか・・・大事にな。」
それから、彼に合ったのは、二日後でした。
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『うぅぅぅ』
赤毛の人を見てから手がずっと熱かった。
夜、寝るにも寝付けず、洗面台で手を冷やそうと思い、
包帯を解き、手を見てみると・・・
『な、何これ・・・・』
手のひらに黄緑色に光る、十字架があった。
『い、いつの間に・・・』
私は、怖くなり包帯も巻くのも忘れて、
ベッドにもぐりこんだ。
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次の日、私は、町でお手伝いとお買い物して教会に
帰ろうとした時、教会の方から人が、
「ば、化け物だーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
と、叫びながら走ってきた。
えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
神父様は??? シスターたちは??
皆は・・・・・・・・・・??
私の、中だけ時が止まったようだった・・・。
町の、人々が逃げまとう中
私は一人、教会に向かった・・・・・・・・。
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バチバチと音を立てて燃え盛る炎・・・
その赤の中にあるのは、ひとつの建物・・・
そこからは、何体かの化け物・・・
わたしの・・・・私の大切な家族を、いったいどこえ・・・?
頬に何かが伝う・・・、怒りがこみ上げてくる・・・
でも、私の中は、ドコよりもずっと静だった・・・。
何かが、私から飛んでいく気がした・・・
きずけば・・・
きずいたとき、化け物も炎も消え
燃え尽きた建物と、
私だけが残っていた。
覚えているのは、赤毛の男が最後に言った言葉
〔エクソシストにならないか?〕
それから私は、男が残して行った手紙と共に
国々を歩きまわった・・・・。
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