ベストマッチ　〆

＿俺はー嬉しいけどな、万丈が素直に気持ち言ってくれんの。
夜は焼肉しょっとか、言わないし…あんなハイテンションにもならないし、あれが俺、なんて認めたくないって今も思ってる。
（　まだ、生意気さはあるけどたまに見せてくれる彼が素直になってくれるのは嬉しいから、逸らした視線を追いかけてクスッと微笑んで、佐藤太郎あれはほんとに心底、自分だと今も信じ難く苦笑い浮かべては。されるがままに、消毒がされていき「新鮮な黒髪万丈ね、一人暮らしだったの？減量とかしないとだったんでしょう？大変…。ありがとう、料理の続きするよ。」格闘家の黒髪の彼がふっと浮かんで、じっと彼の髪を見て、今の彼の髪色の方がいいなと思えばクスッと、綺麗に傷口巻かれた絆創膏を見て感謝の言葉を呟いて、笑みを浮かべてまだ切り終わっていないキャベツを切っては数秒後全部切り終わったきゅうりとキャベツを皿に乗せれば、終わったと彼に伝え）

ー……っ、……う、嬉しいのか？そんなに…。
ーアハハッ、確かにお前はそういう事言わねえもんな、食べ物の好みもだいぶ違うみてえだし。
（追いかけてきた彼の視線と目が合えば、言われた事もあり内心ドキッとなりつつ、思わずそんな事を聞いて小首を傾げていて、どうやら佐藤太郎がよっぽどある意味自分だと認めたくないらしい様子には純粋に少し笑ってしまいつつも、確かに彼と佐藤太郎は好みも性格も真逆だと口にし。収納し終えたポーチを懐に仕舞えば炒めた玉ねぎを合い挽き肉を入れたボールに入れ「ん？ああ、そうだぜ？俺の両親は俺がガキの頃にこ、…亡くなってるしな。まあなぁ…だからこそ自炊する方がコントロールしやすかったんだよ。どーいたしまして、ありがとな」片手にビニール手袋をして卵などを入れた中身をこねながら両親はーエボルトに殺されたーと思わず言いかけるが寸前で止めて亡くなってると言い、減量などに関しては苦笑いしつつ頷き、だからこそ自炊していたと述べ、感謝の言葉には微笑み、次にお礼を言えばまた中身をこね始めー数秒して終わったと声がかけられれば手を止めてお礼を言い、小さなボウルを出しては使う調味料を置き、中に醤油と麺つゆと顆粒の和風出汁、其々いれる量を科学者の彼にわかりやすいように分量で伝えて）

＿そりゃ、嬉しいでしょう…普段素直じゃないんだから…俺も人の事言えないけど…。
食生活はまったく真逆だからね、佐藤太郎は不食生活、俺は……健康食生活だし、焼肉はした事ないし。
（彼の言葉には、即答で嬉しいと呟いては自分もそれなり素直じゃないから、とやかくは言えずに偶には自分も素直になってもなんて思ったのは内緒で。佐藤太郎と今の自身は似ても似つかずで苦笑い浮かべてながらぶつぶつと。「……しんみりな話しさせた、ごめん。へー、なるほどね…俺と大違い、万丈って馬鹿だけど…しっかりしてるのはしてんだな、ちょっと感動した。」思い出しくない事、思いださせたかと思い一言ごめんと言えば、ドレッシングの調味料を伝えられると、科学見たいなんて思いながら、ちゃんと伝えられた通りに、まずは醤油からきっちりと計量カップで計り出して）

ー気にする事ねえよ、…と言うか…エボルトにその部分の記憶は消されててあやふやなんだよ、当時の事は。……減量用の食事今度作ってやろうか？
（即答で嬉しいと言われては何だが照れ臭くなり俯くが、苦笑いしたままブツブツと言う彼に同じように苦笑いを浮かべつつも、まあまあと宥めるように背を優しく撫でて。謝られた事には微笑んで気にしないでと伝えつつ、苦笑いを浮かべてエボルトによりその部分はあやふやなのだと呟き、感動したと言われては何となく感心されてるのはわかるがと思いながら１つ笑みを浮かべてそんな提案をサラッとしてみて。キッチリと計って入れる彼に、矢張り科学者である彼にはこの方法がベストだったと思いながら、後はそれを入れた中身を均等に混ざるまで混ぜたらサラダは完成だ、と伝え、サラダを彼に任せては此方は完成した後種をハンバーグの形に其々整えていき）

＿お前、記憶消された仲間なんだっけ…人の顔変えたり、記憶消したり…無茶苦茶するやつだよ。あ、ほんとに？ちょっと気になってんだよねー
（　今、思えば彼も自分と一緒でエボルトの手に寄って消された記憶があったんだと今になって思い出せば、当時を振り返るようにポツリと呟いて。彼が格闘家時代の減量の食事を作ってやると提案してくると、ちょっと嬉しいそうにいいの、じゃお願いしようかと思い、サラッと提案されたのを承知しては。丁寧に、一ミリもミス無く全ての調味料の軽量を終わらせて、言われた通り均等に綺麗混ぜ合わせていき、ちらっとハンバーグを作る彼を見入っては“綺麗に形作てるじゃん“と見ながら、ポツリと感想口にして）

ーほんとにな…、アイツ、自分の目的の為なら何でも利用して割り切ってしてたしな…旧世界じゃ利用したお前の父親を手にかけたり…俺のハザードレベルを上げる為だけに俺の両親も手にかけたみてえだし…。…減量の食事はカロリーを押さえてどれだけ栄養を取るかだ、楽しみにしとけよ。
（思い返すような彼の言葉に此方も思い返すようにして同意し、利用するだけした彼の父親を手に掛けたり、此方のハザードレベルを上げる為だけに自身の両親を葬ったりと、エボルトは色々と無茶苦茶な存在だと改めて思い、何処か嬉しそうな彼に笑みを浮かべたまま、その時まで楽しみにしとけと告げておき。ハンバーグの形を作っていた所で、綺麗な形と言われては一瞬キョトンとなるも、何処か照れくさそうに笑い"ありがとな"とお礼を言った後、２つ形を作り終えたタネの真ん中を指で少しへこませた後、油を敷いて温めたフライパンに２つ入れては蓋をして）

＿自分の目的の為なら、手段選ばないからね…それで、俺達が命までかけて…。
最近、万丈の作る食事が美味しいから…食べ過ぎてるからダイエットに良さそうだよな。
（エボルトの、数々に腹立つばかりのあの日々は今となれば思い出話しとして話してるのが不思議な、気持ちを抱いていて。服の裾を掴んでちらっとお腹を出して最近太ったなとちょっと感じていて減量、料理を、楽しみにと言われると口元緩ませて笑顔で頷いて。ハンバーグを手際良く、作る姿を暫くじっと見つめた後に、“サラダとか先、持ってくよ“と言った後に、サラダの入ったお皿、取り皿を持ち、サラダは食卓の机の真ん中に置いて、取り皿はお互い座る場所に置いて）

ー……俺ーあの時エボルトと一緒に新世界創造のエネルギーとして消えた方が良かったのか…。
（思い出話として話しているエボルトの所業の数々ー偶然にも彼と同じようにちょっと不思議に感じる中、新世界に来てから起こったエボルトの兄、キルバスの襲来ーその理由を考えた所で気付けばそんな事を口にしていた、思い詰めると言うより、結果論を言うような声色で。自身のお腹を見る彼の言葉に数秒考えるように首を捻った後クスッと笑い"お前の場合は軽い運動や散歩とかも大事だな"と言いながらポンと肩を叩いておき。彼が作ってくれたサラダを先に持っていってくれた事に気付けば"サンキュー戦兎、助かるぜ"とお礼を言い、暫くして蓋を開けた後裏返してもう数分じっくり焼いた後、出来上がったハンバーグをそれぞれ皿に盛り付けた後、フライパンに残っているハンバーグを作る時の油で今度は仕上げのソースを作っていき）

＿お前はまた、そんな…馬鹿な事言ってんじゃないよ…万丈が消えたりしたら、残された俺のことも考えなさいよ、お前を助けたいから守りたいから………俺は…なのに、消えれば良かった、良くなかったに決まってんでしょうが、お前まで居なくならなく良かった、筋肉馬鹿。
（黙って、彼の話を聞いてればギルバスだったりエボルトの事もあったからそんな発言したんだと思うも、ポツリと彼の言葉に答えていく中で、両肩に手を置いて声を震わせて、顔は下向けてながら本心をポツリと呟いて。自分のお腹を見て笑われると、そんなやばいのかとちょっと悲しくなり“ビルドの為に、筋トレはしてるからな、万丈みたいに筋肉はないけど“と一応、体力づくりはこっそりとしてるのを自らバラし。こうして、話してるうちにハンバーグが出来上がり、ふっくらしたハンバーグ無意識に目輝かせて）

ー……！……ごめんな、戦兎…こんな事言って…、……それと、ありがとな、俺がここに…お前の側に居る事を居る事を望んでくれてよ。
（自然と口から出ていた言葉に両肩に手を置かれて言われた事にハッとして彼を見れば俯いていて、何処か震えているようにも見えるその声から嫌でも彼の本心だと心に伝われば、そっと肩に置かれている彼の腕に片方の手を添えて、そっと謝った後、ありがとうと願ってくれる事への感謝を伝えて。此方が笑った事でどうやら雰囲気的に悲しくなったらしい彼のバラしに小さく微笑み"知ってるか？戦兎。筋肉ってさ、軽く付いただけでもちょっと太った？なんて見える事もあるんだぜ、だからあんまり気にせず、今言ったみたいに自分のペースで運動しといたら良いぜ"なんてアドバイスをしながら和風ソースを作り上げ、それをハンバーグにかけて満足そうに笑っては、今度は彼のリクエストでたる卵焼きを作り始めて）

＿はぁ、まったく…そうだよ、何…お前、俺の事泣かせにでも来てんの？うん、どーいたしまして、それにお前居なきゃつまんないしな、一生側に居てもらわないと。
（　素直に謝られては、許すしかないと思い小さい溜め息吐いた後に数秒後には泣きかけそうになったためにそんな事口にしては、感謝の言葉には俯いた顔をあげて、微笑みながらそう呟いて。捲ってた、服を直しながら“へーぇ、そうなの？それは知らなかったな、アドバイスまでしてくれちゃってありがたいけど“とクスッと笑いながら、隣からいい匂いしてくればハンバーグにかかった、ソースからしていい匂いに頬が緩んで終わったかと思いきや、卵焼きを作ってるとわかられば嬉しいそうにして）

ーえっ、い、いや…そんなつもりは全然ねえんだけど…、…い、一生って…そ、そのまま意味、なのか…？
（泣かせに来てるのかと言われては珍しく何処か慌てたようにそんなつもりはないと言うのだが、一生、と言う単語が聞こえてはほんのりと顔が赤くなるのを感じつつ、果たしてそれはそのままの意味なのだろうかと思いながらそっと聞いてみていて。此方がしたアドバイスに笑う彼にクスッと笑い返しつつ、旧世界で彼ー正確には葛城巧の母親から聞いていた味付けを思い出しながら味付けをした卵液を卵焼き用のフライパンに流し込んでは丁寧に巻いていき、上手く出来た甘い卵焼きを一旦まな板に逃がして少し冷ました後、２人分に合わせて包丁で切ればそれをそれぞれの小皿に盛り付けては「よし、これで全部出来たぜ」と彼に笑って夕飯が出来たと声をかけて）

そうなら、それでいいけど…泣いたのが見たいとか思ってた…そ、それが意外理由ないでしょうが…さっ察しなさいよ…。
（珍しく、慌ててる姿を見せてきたのを見ればクスクスと笑いながら、泣き顔見たいわけじゃなかったのかと揶揄うように言っ後に、一生はそのまま意味とちょっと赤くなった顔で聞かれると、自分もほんのり、頬を染めてそうだと言うように頷いて、答え。卵焼きも焼き上がり、出来たと聞こえれば二つ箸と、カップ二つにお茶を淹れて、食卓の机に並べて)

ー……俺さ、親をガキの頃に亡くしたり…力になりたいと願った人が笑えなくなるってのを…側で見てるから…泣いてるより、自然と笑ってる顔の方が安心するし、好きなんだ。泣く事も時には大事な事だってのは、知ってるんだけどな。
（何となく彼の声色と笑顔に揶揄いの色を感じては一瞬ムッとなるも、ふと自身の手元を見ては旧世界での出来事を思い出しながらそう話していく中、だからこそ彼に限らず、大事な仲間達にも、時と場合には泣く事も大事と認識はしているが、それでも自然な笑顔の方が安心して好きだと述べて、彼の答えに何だが恥ずかしさも籠もるが、自分は何時だって側に居ると言うように彼の手の指先をぎゅっと握っていて。箸とお茶を彼が用意してくれたのを見ればお礼と共にサラダのドレッシングを置いて席へと付き、彼も席についたのを確認した後、手を合わせて"いただきます"と口にして）

＿それ、思ってんの…万丈だけじゃないからね…俺も、泣いたりされるより、笑ってる方が好き…ラブ&ピースの為にもさ笑わないとでしょう。
（　旧世界の思い出を語るように、話す彼の方に視線を向けつつ親を亡くした悲しみは自分もわかっているから、彼が言う事は理解出来て、微笑みながらラブ&ピースと呟いて。手の指先を握られて、自分がいいたい事を察してくれたんだとわかれば照れ混じったようにクスッと笑い、同じく自分も側にいつでも居るからとぎゅっと握り返して。席について、食卓に並ぶ食事にいつもより、豪華な気がすれば微笑んでから“いただきます“と呟いた後に、卵焼きを一口食べれば「美味しい、ほんとうまっ」ともう二口食べて、頬を緩ませて呟いて）

ーラブ&ピース…ふは、確かにそうだな。…けど、何のまいぶれもなく泣きたい時も…時にあると思うんだ…、俺は…お前の隣にいる、ただ寄り添うだけでも、な。
（彼のモットーとも言えるラブ&ピースと言う言葉に思わず復唱した後小さく笑い返、彼らしいと思いながらも同意する、しかし逆もまた然り、人とは何の意味もなく時に泣きたいと思う時もある事を知っている為、多くは言わないが自身の手元から彼へと顔を顔を向けその指先を握ったまま、もし彼にそう言う時があれば、どんな形であれ自分はただ彼の隣りにいると呟いていて。箸を取り自身は和風のハンバーグを一口食べて我ながら上手く出来たと笑みを浮かべ、卵焼きを食べた彼の感想に安心した笑みを浮かべ「よかった、旧世界で葛城巧の母親に聞いてた甘い卵焼きのレシピ、丁度覚えていたからよ」と言いながら置かれているサラダにドレッシングをかけておき）

愛と平和のためにでも、あるしー。…ふっ、筋肉馬鹿なくせにいい事言うじゃん……俺、あったな、泣きたいとき違うかもしれないけど…つい、うるっとしたとき。
（　彼が、自分のモットを復唱した事にクスッと笑いながら、付け足すように愛と平和と呟いて、泣きたいときに側にいるそんな嬉しい言葉が彼の口から出た事に嬉しいく、にやけそうになったから筋肉馬鹿と最初に呟いておいて、ふっと泣きそうになりかけた、あの頃を思い出せば、理由は言わずにただうるっしたとだけ口にして。いつのまに、卵焼きレシピを巧のお母さん聞いてたんだと不思議に思うも、お世話でもない卵焼きを食べた感想、本心を口にして「巧の、お母さんが作ったのより、すごい美味い…巧は母さんの卵焼きが一番だろうけど、俺は万丈のが一番だから」とちょっと恥ずかしい気にそんな事を呟いて、サラダにドレッシングがかかれば、取り皿に食べる分だけ入れ）

ーふっ、今思うと、愛と平和って王道だけど、何かヒーローっぽいよな、心からの願いなんだろうけどよ。…、……そっか。
（ラブ&ピースの意味は平和、何処かでそう聞いた覚えがあり、今考えれば彼の信念である"愛と平和"とは王道に見えるが本当にヒーローのようだと自然な笑みを浮かべて口にしていて、筋肉馬鹿という単語には反射的にムッとなるも、彼の話を最後まで聞けばただ一言相槌を打ち、握り合っている指に自然と僅かに力が籠もっていて。卵焼きを食べた本心と言える感想に一瞬キョトンとなるが徐々に頬が赤くなるのを感じつつ取り皿に同じくサラダを取った後、卵焼きを食べてその甘さを感じつつ「……そりゃ、…ありがと、な…」と湧き上がった照れと同時に嬉しさからそれだけを言うのが精一杯だったのか、声は小さくて）

_ん、確かに言われて見ればそうだな…正義ヒーローでしょう、俺たち。……ここに来た時の、あれね。
（　彼が口にして呟いた言葉に、確かにそうだと思い頷きながら話し、現にヒーローやってるしなんて思い口にしては。新世界で彼が声掛けたあの瞬間、最高と思ったのと自分が一人じゃない嬉しいさから、うるっとしたんだと口には出さずに彼なら、わかるだろうと思い言わないままで、握ってる手の力が入ったのを感じれば彼がここにいる側にいるのが伝わったような感覚で自然に笑いかけて、素直に恥ずかしいがりながらも好きと呟いて。赤い顔をした彼に視線移して、照れ屋と心の中で思い、サラダを一口食べれば「サラダ、美味い…ドレッシングもほんと美味い。」ほんとに美味しいから美味しいしか言葉出なく、ハンバーグに和風ソースを絡めてパクリと口に入れて暫く、黙ってから“ソースとハンバーグの相性良すぎでしょ。“と呟いて）

ー…確かにそうだな…言われてみりゃヒーローやってるな、俺達。……、……正直よ、ここで再会できたのって…結構奇跡に近いよな。
（確かに言われてみれば旧世界でも、そして新世界でも仮面ライダーとして平和の為に戦う自分達はある意味ヒーローなのだろうと思い、"あの時"と言う言葉に自然といつの事か理解できては自然と口元がそっと弧を描いた後、ふと当時の彼との再会で思った事を呟き、好きだと言われては思わず一瞬目を見開くが、此方も明るく微笑み返しては、俺も。と穏やかな声色で返して。ハンバーグ、サラダと食べつつ色々と褒めちぎられては気付けば顔が真っ赤になっていたが「…お前が卵焼き食べたい願ってきて、急遽合うようにハンバーグのソースを和風に変えたんだけどよ、口にあって良かったぜ」と顔は赤いままだが安心したような笑みを浮かべて食べ進めていき）