銀魂

(しっかりとこちらを見る相手に思わず口付けしそうになるのを誤魔化すように相手の頭に手を置いて離れると再び歩き出し)…ガキにはまだ早ぇや。

お前も大して歳変わんないネ。もう暴れるつもりないからこれ外すヨロシ。
(先ほどから餓鬼扱いされると嫌そうな顔をし、再び歩き出されれば手錠を外すよう声をかけて)

(万事屋に着いて相手の手錠を外すと、少しだけ気まづさもあり相手の顔も見ずにすぐに帰ろうとして)…せいぜい逮捕されねーように気を付けろよー。

…おい、散々好き勝手しといて満足したら帰んのかヨ。
(結局万事屋に送ってもらっただけになっていてポカンとし、顔も見ずにさっさと帰ろうとするのが気に入らないのか腕を掴んで)

…俺は真面目な警察なもんで、無事に送り届ける立派な仕事したから帰るぜ。(予想通りの相手の反応に少し嬉しく思いそれでも顔は見ずに帰ろうとして)

さっきから何アルか！せめて私のごっさ可愛い顔見てから帰れヨ！
(意地でも見ようとしないのが気に入らず、相手の前に回り込むと両手で頬を挟み無理矢理目を合わせて)

そこまで言うならじっくり見てやるよ。(相手の手を取ると路地に入り相手の顔の横に手を置いて相手を見つめて)

！……へっ、可愛すぎて鼻血出すなヨ。
(ほんの僅かに頬を染め、目をすーっと逸らしながら憎まれ口を叩いて)

…違う意味で鼻血出すかもな。(相手に殴られると思いながらも気持ちが抑えられず口付けして)

他にどんな意味があるんだヨ……………。
(口付けされると頭が追いついていないのかそのまま固まってしまい)

…隙ありすぎだろうがよ。(相手から少し離れると壁にもたれ掛かり)

な…何するアルかテメー！私のファーストキス返すアル！！
(段々と状況を把握すると真っ赤な顔で胸倉を掴み揺りまくって)

怒ってんのか照れてんのか分かんねぇや。(相手にされるがままでじっとしていて)…安心しろ、俺もファーストキスだ。

嘘アル。お前絶対プレーボールアル！
(なかなか顔の火照りがおさまらず口元に手の甲を当て、恐らくプレーボーイと言いたいらしくビシッと指差して)

プレイボーイって言いてぇのか。第一俺には女と遊ぶ暇なんてねーからよ。(いつまでも顔を赤くしてる相手を可愛く思い雑に頭を撫でて)

…サボってるクセによく言うネ。
(雑に撫でられ髪がボサボサになるが特に文句言わず、無意識に相手の服をきゅっと掴んでいて)

…今日に関してはサボって良かったぜ。(これ以上一緒に居ると歯止めが効かなくなりそうなので自分の服を掴んでる相手の手を取り万事屋に行こうと歩き出して)

…私のことからかってるアルか？
(少し前から気になっていたことを万事屋に向かいながら静かに尋ねて)

…さァ。(自分の気持ちを悟られたくなかったので曖昧な返事をして)

やっぱりプレイボールアルな。
(相手の言葉を聞くとあからさまに嫌そうな顔をし、言ってる間に万事屋に着いていて)