匿名さん 2025-03-03 21:29:58 |
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うんん、今来たとこ。
(貴方の声がするなり携帯から目線を上げ、ぱっと顔が明るくなり。服装がシンプルな故素材の良さが分かる貴方の姿に少しドキッとしてしまう。そんな気持ちをかき消すように妹の声が聞こえ、はっとして。
妹を見ると貴方と顔立ちがよく似ているも可愛らしさがあって。自身のことを美人と言ってくれたのが聞こえ恥ずかしそうに笑っう。
"どういたしまして、よろしくね"
そういって微笑んで。そう言いつつも本人はちゃんと歳上らしく喋れているのか、と不安になりつつ。
(今来たところと言う彼女の言葉を鵜呑みにして、それならよかったと思い。お礼と言っても大したことできないが、昨日に調べていたアフタヌーンティーをやっているカフェの情報を携帯で見せて)
ここに行こうと思ってるんだが、いいか?
少し歩くんですけど、あっ、タクシーとか呼びましょうか!?
(妹は彼女の年上のしっかりしている雰囲気や、生来持つ気品に緊張してしまって。かなり気を使っているのか、タクシーを呼びに行こうとし)
わぁ、凄く素敵…!
(携帯の画面を見るなり目を輝かせて。甘いものや紅茶は大好きなので嬉しくて。下調べしてくれていたことにも感謝して。)
"2人が良かったら、歩いていかない?その方が沢山お話出来るし…!"
かなり気を使ってくれているのだろうなと感じ、慌ててタクシーを呼びに行く妹を止めて。自身も歩くのは好きだ。親にも人を雇って学校への登下校を車でさせたいと言われたことがあるが断った程。だし、その方が皆で話せる時間が増えてもっと仲良く出来るだろうと考え。
"そうと決まれば早速行こう!"と歩き出す。出会ってすぐだが妹と自身に少し壁がある気がして、今日1日でその壁が無くせたらいいな、と考えている。
(女の子が喜びそうな物にかなり疎く、調べるのに苦労したが、彼女のこの表情を見れたら、その疲労もどっかに行って。タクシー代くらいなら出せるかと、呼びに行く妹の姿を眺めてたら止められて。気を使ってるのかと思ったが、そんな様子はなく本心からそう言ってるのが分かって。気取らないところにも惹かれているのが自分でも分かるくらいに。)
…だとよ、これは歩くしかねぇな。
そう言ってくれるなら…疲れたらすぐ言ってくださいね、お兄ちゃんがお姫様抱っこするんで!
こら、する訳ねぇだろ。
(妹も段々と彼女に尊敬や憧れを抱いていって。でもこんな素敵な人がなんでお兄ちゃんなんかに…と思い、不思議そうに)
お兄ちゃんと白鳥さんって、どうして知り合ったの?
(貴方達2人の会話を面白そうにけらけらと笑いながら聞いている。本当に仲の良い兄妹なんだなと見ていて分かり、微笑ましくて。
貴方と自身の出会いを聞かれると
"私が怖い人達に話しかけられた時助けてくれたの!4人くらいいたのに全員逃げちゃって。ほんと凄かった~!"
と答える。今でもあの日の貴方を鮮明に思い出すことが出来て。貴方が柔道部の主将だと知らない杏はそういえば何故あんなに華麗な武道ができるのだろうかと不思議に思う。
"そういえば辻くんってなんであんなに武道上手なの?"
気になったことをそのまま聞いてみて。)
(笑われているという感覚にむず痒くなりながらも、学校で見せる笑顔とは違う姿に目が離せなくなっている。楽しそうに話す彼女に、そんなに面白い話じゃねぇだろと内心思いながらも、話を黙って聞いて。)
すごいじゃん、お兄ちゃん!
白鳥さんを守る王子様みたい!
(からかうようで、本気でそう思ってるような声で言う妹に、そんなにいいもんじゃねぇよ、と少し照れているように。武道について聞かれて数秒間黙ってしまう。今までがむしゃらに練習をしていただけで、なぜ上手なのかを聞かれても困ってしまう。)
……練習してきたからか?
頼り甲斐のある良いお兄さんだね!
(照れている貴方を見るとさらに妹に向け微笑みながらそう述べる。自身は一人っ子だが兄弟が欲しかったので、少し羨ましくて。
"でも好きだからあれだけ出来るんだよね...凄い。私も色々習ってきたけど結局続いてるのはヴァイオリンだけだし..."
今まで沢山の事を習い事として経験してきたがあまり続いていない杏はあそこまで物を突き詰められるのがどれだけ凄いことかをよく分かっている。だからこそ貴方を尊敬できて。それをそのまま思うように述べる。
ふと妹に白鳥さん、と呼ばれている為壁があるように感じるし、此方も名前を聞いていなかったことに気づき
"下の名前で呼んでよ!杏って言うの。そういえば下の名前聞いていなかったよね…?なんて言うの?"
と尋ねる。
(妹からしたら彼女のような綺麗で聡明なお姉さんが欲しかったようで、私はお姉ちゃんが良かったなんて駄々を捏ねていて。そんな妹に呆れながら)
俺はひとりが良かった。
その方が何かと気楽だからな。
(色んな習い事をしていることを初めて知り、たくさんの経験を積んでいることに対して、少し羨ましくもあり。ヴァイオリンなんてテレビとかでしか見たことなかった。いつか弾いてるの見せてください!とせがんでいる妹に、迷惑だろと抑えて。)
(下の名前で呼んでと言われた妹はえ!?と、とびきり大きい声で驚いたあと、感動したような声色で)
桜って言います!4月に咲くあのさくらです!
これからよろしくお願いします!杏さん!
(一際はしゃいでいる妹に、よかったなと声掛けながら向ける視線は、兄よりも父親のように見えていて)
いいよいいよ!
(いつかヴァイオリンを弾いているところを見たいと言われ抑えられている妹に向かって優しく上記を述べる。それなら家に招きたい所だが、中学二年生と同い年の男子を家に連れ込んだら親になにか言われそうだなと思いまだ言葉には出さず。
"桜ちゃん!兄妹揃って和風な名前で可愛いね。"
一度名前を呼んで見せれば大和と桜か~と呟いたあと上記を述べて。
楽しく談笑しているとあっという間にお店に到着して。外見からも可愛らしくお洒落なお店に胸が高鳴る。自身は紅茶や焼き菓子が好きだが、母は和菓子が好みな為アフタヌーンティーには来たことがなく。店内に入るとふわっと香ってくる紅茶の香りにうっとりして。)
(彼女の返答を聞き、テンションがかなり上がったのか大和の腕にしがみついて。そんな妹に慣れているのか、突き放そうともせずに、そのまま歩いて。もし家に招かれたら送り迎えくらいはするかと、空を見上げながら考えて。
名前を褒められて有頂天の妹の相手をしてると、目的地に着いて店を見ると、明らかに自分が入るには覚悟がいる。)
………よし、入るか。
お兄ちゃん、なんでそんな試合前みたいな顔してるの?
(確かにこんなに女性ばかりのお店に入るのは少し覚悟がいるよなぁと思いつつ貴方を見ていて。すると店の奥から可愛らしい店員さんが出てきて、"何名様でしょうか?"と尋ねる。"3人です"と手で3のマークをしつつ答え、席へと案内され。席に着くまで他のお客さんが食べているカップケーキやらマカロンやらを見て目を輝かせていて。
早速メニューを開くといくつかセットがあって迷ってしまう。自身はどれでも嬉しいので妹の意見を聞いてみようと思い、
"全部美味しそう。桜ちゃんはどれがいい?"
そう尋ねて。
(店内の雰囲気に居づらそうにしながらも、彼女の後ろをおって席へと着く。桜は大和の隣に座ろうとするが、気を使ってか彼女の隣へと。向かい合って座る方が2人にとってもいいことだと思い。メニューを見ても正直どれがどれかは判別がつかずに、睨むように眺めている。
どれがいいと聞かれた桜はいいんですか!?と、また楽しそうに目をきらきらさせて、メニューを眺めて)
このショートケーキとか美味しそうですね!
あとこの期間限定のカップケーキも気になります!
(楽しそうな2人を眺めながら、好きなやつ頼めよと促して)
じゃあ私と桜ちゃんでその2個にしてシェアしよう!辻くんはどうする?
(自身も色んな種類のものが食べたいと思ったので桜が言った2個を頼み、一緒に食べようと思って。知り合ってまも無いのにシェアだなんて気持ち悪かったかなと思い、慌てて
"あ、でも嫌だったら全然!"
と付け加えるが相手の顔を見て安心する。
難しそうにメニューを睨んでいる貴方が面白かったようで、小さくけらけらと笑っている。ドリンクはどうしようかなともう一方のメニューに目線を落とす。これまたどれも魅力的だがここは王道にアールグレイにしようと決めて。桜にドリンクのメニューを渡して。)
(そうしましょう!と同意する桜の隣で、甘くなさそうな物の目星をつけて、チーズケーキを指さして。さすがの俺でも食べられるだろうと思い。メニューを睨んでいる自分を見て楽しそうな彼女に、照れくさいのかムッとして、なんだよと一言。桜の方はもうドリンクを選び始めていて)
これにする。
いっぱいあって困っちゃうな~。
私はアップルティーにしよっかな。
(ここは紅茶も選ばねぇといけないのか、と感心と困惑を同時に覚えながらもメニューを見て。)
この、ダージリンって奴にする。
(慣れないことをして疲れたのか、席を外すために手洗いに行ってくると伝え、外へと出ていって)
うんん、何でも。
(ムッとしながらなんだよ、と言う貴方にまだにやにやしながらわざとらしく述べる。
ベルで店員さんを呼ぶと先程の皆の注文を"えっと、このショートケーキとカップケーキと…"と続けて。注文を終えると店員に向かって"ありがとうございます"と微笑む。
席を離れる貴方の背中を見送ると急に桜と2人になってしまったものだから、少し人見知りが発動してしまって堅くなる。年上の自分が話題を振るべきだと、何を話そうか、ここは学校について色々聞いてみるべきか、なんて考えている。
(外に出で少し空気を吸ったら戻ろうと思っており。長時間席を外すわけにも行かねぇし、と外で呆然と空を眺めて。)
杏さんとお兄ちゃんってどういう関係なんですか?
(彼女が口を開く前に、ズバリ聞いて。兄が杏さんに恋してるのはもう分かっているが、今目の前に座っている彼女はどうなんだろう時になって。こんな綺麗な人がお兄ちゃんなんかに釣り合うとは思えないし、と失礼なことを考えて)
ど、どういう関係…?う~ん…
(学校は楽しい?なんて在り来りな質問をしようとして口を開くが貴方から質問され口をつぐむ。いざどういう関係なのかと聞かれると困ってしまう。友達ではないし恋人でもない。恋仲なのかと言われると相手の気持ちは分からない。
友達に相談した時"もうそれって辻くんの事好きじゃん!!"と言われた事を思い出す。それで自分が貴方の事を好きなのは自覚したが相手の気持ちを確かめる術は無く。少し悩んだが、
"なんだろう、少し難しいけど…学校の男子とは明らかに違うかな。"
こんな回答で良かったのかと思ったが他に言葉が思いつかず。)
(彼女が悩みながらも言葉を紡いでくれている姿を見て、完全に恋してる人の顔してる…!と、心の中でテンションが上がって。ここらへんで意識してもらわないと、2人の距離は縮まらないと思い、さらにずばっと切り出す。気分はもう2人のキュービットだ。)
それって、特別な存在ってことですか?
そう…かも。
(桜の直接的すぎる表現に少し目を見張るが恥ずかしそうに同意する。もうこれは貴方の事が好きだと言っているのと同じことなので頬が赤らんで。
もしこの話を辻くんにされたら好きな事がバレてしまう、と考え
"この話、辻くんには内緒だよ!"
口元で人差し指を立て少し小声で照れくさそうに。)
(こうもすぐに認めるとは思ってなく、数秒の沈黙の後にビックリして大きい声を出してしまう)
え!?
(慌てて手で口を塞いで、周りをキョロキョロする。なんだか秘密を共有したみたいで、こっちまでドキドキしてしまう。兄が帰ってこないかを確認して、身を乗り出して彼女に近づいて、小声で話す)
お、お兄ちゃんのどこが好きになったんですか…?
あの守られた日から…?
(一方その頃、大和はさすがに席外しすぎたと、欠伸を噛み殺して店内へと戻ろうとして)
(好きになったのは守られた日からかと聞かれると無言でこくりと頷く。どこが好きなのかと聞かれるとそりゃあもう、と言わんばかりに思っている事をそのまま述べて。
"やっぱり守ってくれたのがかっこよかったし、意外と優しいところとか…"
それだけじゃなく、先程からの妹との絡みも可愛いし、もちろん顔もかっこいいし。考えると沢山出てくる。しかしいざ口に出すと恥ずかしくなってしまい。
"や、やっぱり今の聞かなかったことにして…!!"
と耳まで赤くしながら手で顔を覆って。顔が火照って熱くなってしまったので手でぱたぱたと仰いで。)
(話を聞けば聞くほどベタ惚れなことがわかって、聞いてるこっちが恥ずかしくなってきたのか、桜の方まで頬が赤くなってしまう。両頬を手で隠しながら、きゃあきゃあはしゃいで)
本当にお兄ちゃんの事好きなんですね。
大丈夫ですよ!絶対言わないんで!
(そんなふうに2人で盛り上がっているのを遠目から見て、仲良くやれてそうで良かったと思いながら、桜に後ろから話しかける)
待たせて悪かったな、なんの話ししてたんだ?
(そう聞かれた桜は、意味ありげに彼女を見て、いたずらっぽく笑って、満面の笑みで)
内緒!お兄ちゃんには絶対言ってあげない!
(絶対に兄には言わないと言って貰えて安心したのもつかの間、急に貴方が声をかけてくるものだから驚いてしまってうわあと声を漏らしてしまう。ただ何の話をしていたのかと言っている為先程の会話は聞かれていなかったのだと分かり安心する。なんと言い訳していいか分からず黙っていると桜が口を開いて。
何とも怪しすぎる言い方に何してるの!!と言いたくなる気持ちを押し殺して困惑している貴方にあはは…と苦笑いをする。
これは桜本人が自覚せずとも貴方に先程の会話がバレるのは時間の問題かもしれない、なんて考えている。
すると頼んでいた紅茶やらケーキやらを店員さんが持ってきて。すごく美味しそうな匂いと見た目に"美味しそう…"と思わず呟いて。)
(驚いた声を出す彼女を初めて見て、心配そうな顔して大丈夫か?と、声をかける。そんな2人の様子を見ては楽しそうにしている桜。苦笑いをしている彼女に、大丈夫かと思い席へと着いて。桜は人懐っこいがまだ幼く、まだ距離感が近いところがある。無礼なことをしてないか気になって。)
失礼なことしてなかったか?
桜も少しは落ち着け。
(兄の言葉に調子に乗りすぎたかも、とハッとした桜がシュントした様子でごめんなさい…と謝って。2人がどうにか幸せになって欲しいと言う気持ちが先走っていたのかもしれない。)
わ、美味しそう!可愛い!写真撮ってもいい?
(目の前に並べられたケーキに再度テンションが上がって、答えを聞く前に携帯を構えて。そんな桜にいつもの事のようで、やれやれといったように、美味しそうだなと一言)
違うの違うの!
(失礼な事をしたのではないかと言われ首を振りながら全力で否定する。しゅんとしてしまった桜にどうして良いか分からずあわあわしているとケーキのおかげでテンションが戻ったようで安心する。
自身も数枚写真を撮ると
"頂きます"
と両手を合わせてからまずはショートケーキを一口。生クリームの甘さとイチゴの酸っぱさが口に広まって思わず頬が緩む。
"ん~美味しい!"
桜にも食べて欲しい、と差し出して。)
(男女で感性の差はあるものの、綺麗な見た目の菓子に感心して。桜の方も美味しそうに食べている。
彼女からケーキを差し出された桜は、ありがとうございますと元気よくお礼を言って、1口食べて。
そんな2人を横目に、ティーポットからお茶を挿れて。)
本当に美味しい!
またここに来ようね、お兄ちゃん。
俺なんかと来るより白鳥といったほうがいいだろ。
じゃあその時は私も誘って欲しいな~
(桜が貴方にまた来ようと言うなりにこにこしながら上記を述べて。
一度も背筋が曲がることなく綺麗にケーキを完食する姿からは育ちの良さが伺えて。小さな頃からマナーに関しては口煩く言われてきたので体に染み付いている。ケーキを完食すると紅茶も美味しそうに味わいながら飲んでいて。
ふと貴方を見ると目が合ってしまって慌てて逸らす。少し頬が赤らんでいるようで。)
(誘って欲しいなんて嬉しい言葉にまた舞い上がったのか、ケーキを食べる手を止めて。からかうような目線を大和に向ける)
ぜひぜひ!次はお兄ちゃんなんか置いて、2人でデートして欲しいです!
(マナーなんてあってないようなものだが、外見によらず丁寧に食している。人の食べ方をまじまじと見ては失礼だと分かってるが、上品な動作に見とれてしまっていると、目が合う。急にそらされて不思議に思い、首を少しかたむけて)
どうした?
うん、桜ちゃんともデートしたい!
(此方もノリノリで上記を述べたが言ったあとで桜ちゃん"とも"なんて変な含みのある言い方をしてしまったことを一瞬で後悔する。貴方ともしたい、みたいな感じがしてやってしまった、と思うが本心ではあって。
"う、ううん。なんでもない。"
不思議そうに首を傾げられると貴方のせいだ!!なんて言いたくなるが何とか抑えて目を逸らしたままぶっきらぼうに上記を述べる。ズズズと勢いのまま紅茶を飲み干して。)
(鈍感なお兄ちゃんと杏を見て、このまま私がいるとなかなか進展しないと思い、携帯をふと見て驚いた動作をする)
友達から電話が入ってた!
ちょっとだけ電話してきていい?
(オネダリするような言い方に、ひとつ返事で返して。いつも友人と長電話しているのをよく見ているため、いつもの光景らしい。
妹が席を立ったあと、フォークを机に置いて改めてお礼を伝えて)
今日は来てくれてありがとな。
あと妹とも仲良くてしてくれた事も感謝する。
(電話をしにいくという桜の言葉をそのまま素直に受けとって"分かった!"と言って店から出ていくのを見送る。
貴方に感謝の言葉を言われると
"うんん、こちらこそありがとう!凄く美味しかったし、楽しいよ。桜ちゃんも凄くいい子で...これからずっと仲良くさせてくれたら嬉しい!"
そう笑顔で述べて。自身ももう桜に人見知りしなくなったし、出会ったその日だが既に妹のような感覚がして新鮮で楽しくて。思っていることをそのまま貴方に伝える。)
(学校の時の彼女は、どこか手を伸ばしてはいけないような雰囲気だったが、今は普通の女の子のように見える。妹のことも褒めてくれるところに、育ちの良さを感じて。妹の交友関係が広がることは嬉しいが、それと同時に自分と関わってると彼女の為にはならないと思う自分がいる。上手く笑えずに、誤魔化すように目の前の紅茶を飲んで)
……ああ、白鳥さえ良かったら、仲良くしてやってくれ。
(ふと外を見ると桜がこちらを楽しそうに見ていて。電話している素振りはなく、桜の表情を見ると桜が気を利かせてくれたという事を察する。そうと分かると自身と貴方との関係が進展しないような話をしているのも桜に申し訳ない気がしてきて。
"あのさ..."
少し沈黙が続いたが口を開いて。貴方の顔を見ると断られることが怖くて口を閉じてしまいそうになるが何とか続ける。
"もし辻くんが良かったら...今度は2人で会いたい。良いかな...?"
頬を赤らめながらぽつりぽつりと述べる。貴方の顔を見ることは出来なくて。)
(桜の方は、2人の様子が気になるのか店外から眺めており。目が合うとぱっと隠れるが、したいことはバレているようで。外から見てると意外と似合ってる気がしてくる。もし、2人がそうなったら本当に嬉しいのは間違いない。)
(おずおずと口を開く彼女に目をやって、話を聞いて。誘われるとは思ってなく、びっくりしてカップを落としかけるがなんとか耐える。頬が紅潮した表情にまた見とれてしまい、次はこっちがドキマギすることになってしまい。)
し、白鳥さえよかったら、別に俺は構わんが。
ほんと...!良かった!
(貴方に許諾されて安心し、胸を撫で下ろす。ぱあっと顔を明るくして嬉しそうに上記を述べる。そろそろ長居しすぎても良くないかと思い、
"そろそろ出た方がいいよね、桜ちゃん呼んでくる!"
そう言って席を立つ。店を出ると桜の方へ駆けて行き、
"辻くんにデート誘っちゃった...!"
と小さく耳打ちして。自分の事のように喜んでくれる桜に改めて良い子だなと思う。そろそろ店を出ようと桜にも伝えて。)
(嬉しそうな態度をとる彼女に、勘違いしそうになるからやめて欲しいなんて、そんなことを思ってしまう。結構長居してしまったことに気づき、会計を済まして外へ出て。桜がずっと席を外していたことが気にならないほど、彼女との時間を過ごしていたことに気づいて。電話をしてくるという桜の言葉を信じているようで。ふたりが耳打ちをしているのには、?を浮かべながらも見守って)
随分、長い電話だったんだな。
女の子には色々あるの!
(彼女から嬉しい報告を受け、兄の方をちらっと見たあとになるべく小声で「よかったですね!」と、自分のことのように喜んで。兄からの小言にはベーと舌を出して。)
もう少し時間があるんだったら、どっか行きますか?
散歩とか!
わ、いいね散歩!
(兄妹の会話を微笑みながら聞いている。散歩を提案されると嬉しそうに上記を述べて。河川敷の方へ行って皆で真っ直ぐ川に沿って歩いて。
"そうだ!みんなで質問コーナーしようよ!私2人のこともっと知りたい!"
何を話そうか迷ったが、いいことを思いついて。ワクワクしながら上記を述べる。まずは定番の質問を、と
"最初は私から質問ね!じゃあ~、好きな食べ物は?"
と尋ねる。)
(桜は彼女の隣を歩いて、大和はその2人の後ろを歩いている。質問をされた桜は考える素振りを見せて、好きな物を答える。)
私は甘いものなら全部好きです!特にフルーツパイが大好きで。
(大和は好きな物を聞かれて、考える時間が長くなって。あまり好き嫌いがなく、無意識に頭に浮かんだ物を零すように答えて。)
…おにぎりくらいか。
(そんな兄の答えを聞いた桜はいつも食べてるもんねーと笑って。桜はニヤニヤしながら、質問を口にして)
じゃあ、好きなタイプは?
お兄ちゃんも答えてよね!
わ~、フルーツパイ美味しいよねー!
(そんなことを言って桜とキャッキャしていると桜から好きなタイプを聞かれ。
"....えっ!す、好きなタイプ...?"驚いた表情を見せう~んと少し考える素振りを見せる。好きな人の目の前で何と答えて良いか分からず、少し沈黙が続く。やっと口を開くと
"強いて言うなら...頼り甲斐のある人...かな?"
少し恥ずかしそうにそう述べて。)
(桜のいきなりの質問に、目を見張って聞くことに集中する。沈黙の後に聞こえた言葉を頭の中で繰り返して。桜の方はキャッキャッしながら、兄の肩を叩いて)
それってまるでお兄ちゃんみたいだね!
……そんなことないだろ、決めつけるような言い方するな。
(桜のその言葉に意識してしまうが、軽く頭を振って難しそうな顔をして。桜にお兄ちゃんも好きなタイプ言って、とせがまれていやいやといった素振りで口を開いて)
芯があって心が強い人、か
あと美人さんが好きだよね、杏さんみたいな。
(桜がからかうものだからちょっと!と言いたくなった所で貴方が先に決めつけるな、と述べて。
桜にせがまれているのを見ると何故か少し緊張してしまって。芯があって心が強い人...あんまりピンと来ず、どんな人だろうと考えて。するとまたまた桜がからかうものだから
"...えっ?!ちょ、ちょっと桜ちゃん...!"
と恥ずかしがりながらも困惑する。
少し変な空気になってしまった為コホンとひとつわざとらしく咳払いすると
"次は辻くんが質問して!"
と仕切り直して。
(好みのタイプなんて前までは、あってないようなものだったが、今は違う。桜のからかいに軽く肘で突いて無言でやめろと訴える。)
いったぁい、本当のこと言っただけでしょ!
(質問をせがまれ、口元に手をやって考える。今のところ聞きたいことなどあまりないというのが事実で。)
もうちょっと気楽に考えようよ。
…なら、最近の悩みは?
(悩みと言われると明確なものがあって。あまり考える素振りなく続ける。
"両親とよく喧嘩しちゃうことかな。成績とか、進路のこととかで...。"
実際言葉の通りで最近はほぼ毎日口を聞いて居ない。自分だって両親の言っていることは分からなくもないがそれが正しいかどうかは分からなくて。本当にこのまま親の言うように生きていっていいのか、それとも自分が思うように生きていいのか、選べなくて。それが今の本心だか誰にも言ったことは無いし今言ったところで楽しい空気を壊してしまうだけなのでそこまでは言わないで。)
(自分には縁遠い悩みに口を噤む。うちには母親しかいない為か、かなり自由にさせてもらっている。成績や進路にだって口を出されたことはほとんどない。桜も同じ気持ちなのか、大和と似たような表情で彼女の話を聞いて。助けになってあげたいとは思うが、どうしたらいいか分からないといった様子で)
そうか、やっぱりいい所の育ちの嬢さんにも悩みはあるんだな。
私たちには生まれ変わっても持てない悩みだよね。
なんか暗い話になっちゃった。明るい話に戻そう!
(そう笑顔で言うとう~んと少し悩む素振りを見せ、あっと思いついたように下記を述べる。
"休日はいつも何してるの?"
そんなこんなで沢山質問をし合っていたらもうあっという間に別れる場所まで来てしまった。楽しい時間というのは本当にあっという間で。
"じゃあ、私こっちだから。今日は2人とも本当にありがとう!また遊ぼうね!"
そう言って小さく手を振って。)
(背後失礼致します!少しこの後について相談なのですが...杏が親との関係の悩みを大和君に打ち明けるシーンがあっても良いかなと思っています。少し暗くはなりますが杏の深いところまで大和君に知ってもらうと2人の心の距離がグッと縮まるかなと!如何でしょうか?少し暗くはなりますので苦手でしたら全然言ってもらって構いません!)
(休日に何してるかを聞かれて、桜は楽しそうに、友達とよく遊んでます!と答えて。大和は何もしてないとだけ。休日はほとんどバイトしてる気がするな、と考えながら。)
もうそんな時間なんですね、なんだか寂しいね。
また時間作って会ったらいいだろ。
(別れようとする彼女に対して、桜が送ってあげないとと小声で大和に伝えて。そんな桜に呆れた動作を見せながらも、彼女の隣について)
家まで送る。
(その流れいいですね!では、家まで送るような展開にしてもよろしいでしょうか?
弱みを見せてくれるなんて、守ってあげないとという気持ちが強くなっちゃいますね。
暗いなんて全く思いませんので、ぜひよろしくお願いします!)
ありがとう!
(送ると言われると嬉しそうに。2人で並んで家まで歩いていると貴方と出会った日のことを思い出す。
段々と家に近づくにつれて足取りが重くなって。家になんて帰りたくない、ずっとこの時間が続けばいいのにと願うがそれは叶わない願いである。そんなことは分かっているがどうしても家に帰りたくなくて、貴方の服の袖を掴めば下記を述べる。
"ねえ辻くん、ちょっと寄り道付き合って。"
そう言うと近くにあったベンチに腰掛ける。ベンチから見える川はそろそろ落ちきってしまいそうな太陽の光を反射してキラキラしている。なんだか貴方の隣は居心地が良くて。何故か自然と目に涙が浮かんでくる。)
(そう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます。蹴り推奨です◎)
(ろくな会話もできないまま、彼女の隣を歩いていると最初にあった日のことを思い出して。右手をポケットに入れて、落ちていく太陽を眺めてみる。家に帰ったら宿題でもするか、なんて呑気に考えていると、服の袖を引かれて思わず視線で追う。自分はいくらでも時間が遅くなってもいいが、家のことを聞いたから心配にはなって。でも彼女が望んだことに否定なんてできずに、ベンチに座って。)
最近寒くなってきたよな。
(少し赤くなった鼻を指で擦りながら、彼女の方を見ると濡れている目に気づいて。びっくりしながらも慌てた様子でティッシュを押し付けるように渡して。前もこんな感じだったな、と思いながらもいつもより優しい声色で)
大丈夫か?
家…帰りたくない…
(貴方が優しく声をかけてくれると思わず本音を言ってしまう。いざ言葉に出すと目に溜まっていた涙がぽろぽろと零れてしまって。理由を言いたいけれどなかなか声が出せなくて貴方から貰ったティッシュで目を抑えて。
少しして落ち着くと、口を開く。
"親とずっと喧嘩してて…2人は〇〇大学に行けって言うけど、私行きたくない。"
その大学は県外にある有名な一流大学であり。声を震わせながら上記を述べる。親は一流大学に行きその後は家の事業を継げと言うが杏はそれが嫌だそうで。その事を親に伝えると"そんな奴は白鳥の名を名乗るな"と言われた事も涙ながらに話す。)
(家に帰りたくないとさめざめと泣いてしまう彼女の背中を擦りながら、話を黙って聞く。有名な大学名を聞いて、さすがだなと思っていると、どうやら行きたくないらしく。一人の人間としての生き方があるだろうし、したいようにするのが当たり前だと考えている。彼女が話してくれた話はどれも別世界のようで、それでも彼女の苦しみは分かる。)
そうか、辛いのに話してくれてありがとな。
(今ここで家に帰してしまうと、きっと責められて苦しい思いをするだろう。だからといって自分の家に連れ込む訳にも行かずに、ふと思ったことが口に出て)
…明日は休みだし、今日はどっかに泊まるか?
(貴方に優しく声をかけられると今まで誰にも話さず黙っていた分、大粒の涙がぽろぽろと溢れる。自分でもここまで悩んでいたのか、と少し驚いてしまう。貴方が何も否定せず優しく受け入れてくれる為話しただけでも相当気が楽になって。
"えっ…で、でも…"
貴方の言葉に驚いたように顔を上げる。が、そんな事ができるのだろうかと考える。自分達は未成年だし、親の許可もないし。こんな状況で泊まれる場所があるのだろうか。そうは思いながらもそう出来たらなんていいのだろうと考えて。
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