真夜中のピエロさん 2025-03-01 07:02:18 |
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(どうやらまだアビリスは眠っているらしい。やはりそれなりに疲れているのだろうなという思いと、その寝姿が可愛かったので声を掛けるのは止めにして)
…ま、そのうち起きるだろ
(手を洗って夕食の準備に取り掛かる。昼の残りの玉葱をみじん切りにしてバターを落とした鍋で炒めつつ、買ってきたニンニクの皮を剥いて切り、真ん中の芯を包丁の先で取り…こちらはオリーブオイルを垂らしたフライパンで弱火で炒めると、室内にニンニクの良い香りが漂って。炒めている鍋の玉葱が飴色になったのを確認すると、細かく切ったベーコンを入れてお湯とコンソメを目分量で入れてスープにし)
ん…(暫く眠っていたが、完成する頃に目が覚め、ゆっくりと起き上がって、寝ぼけ眼なせいか、相手を兄と見間違えており、「にーにー…?」と呼び)
(アビリスの声を聴き目線だけちらりとベッドの方に向けると、意識の半分以上を夢の中に置いてきた…といった様子の彼女に気づいて。一旦火を止めて寝ぼけ眼の死神少女に挨拶でもするかと歩み寄り)
…おはよ。何か飲むか?
(夢を見ている人に話しかけるのは良くないと聞いた気がするが、一応赤い瞳が見えているので声をかける。彼女にも兄弟…お兄さんが居るのかなと考えながら)
お水、飲みたい…(目を擦りながら、水を頼んで、小さく欠伸をしていれば、だいぶ目が覚め、相手を見つめては、「にーにーと間違えちゃった」とえへへと笑って言い)
ほいよ。アビリス、お兄さんが居るんだな。会ったりするのか?
(ミネラルウォーターをコップに注いでやりテーブルに置くと、再びキッチンに戻り。お兄さんもやっぱり死神なのかな、とか、そういえば妹は元気にしてるだろうか、とか、ぼんやりと考えて。ニンニクがこんがりしてきたところで解凍した剥き海老と調味料を投入して。パスタの茹で汁をちょっと入れて、あとは麺が茹で上がったら混ぜて完成だ)
うん、たまにご飯食べたりしてるよ(ベッドから出て、テーブルの前に座れば、コップを持ってゆっくり飲みつつ、兄とたまに会っていると言い、「しぃくんも兄弟いるの?」と質問してみて)
へぇ、死神の世界もなんだかこっちと似てるな。俺も妹が居るよ。5つ下かな。
(たまにご飯食べたりする、という人間みたいな発言に思わず笑って。思えば確かにアビリスは上の兄弟が居そう…な感じがして、お兄さんが居るという発言に納得し。パスタとスープの準備をし、それぞれお皿をテーブルに運んで)
起き抜けに夕飯になっちゃって悪いな、食べられるか?
うん、もう元気になったから、お腹すいちゃった!(相手から妹がいると教えてもらうと、いつか会ってみたいなと思い、運ばれてきたパスタを見ては、美味しそうだと目が輝き、お腹空いたと言い、「しぃくんの方が料理上手でいいなぁ」と素直な気持ちが声に出ていて)
そっか、良かったよ。それじゃ食べるか。
(アビリスが辛いものが苦手かもしれないので唐辛子は入れずに作った海老のパスタと、玉ねぎとベーコンのスープ。相変わらず野菜が少なめだが…男の料理なんてこんなもの。二人でいただきますをして、のんびり食べ始めて)
んー、でもレパートリーとか少ないし、探究心もあんまりないからなぁ。とりあえず食える料理を数種類作れれば良いやって感じだよ。
ところで、明日はどうする?興味持ってたカラオケに行ってみても良いし、他にも何かしてみたいことがあればそれでも良いし。
じゃあ、今度は私が作ってあげるよ!(いただきますと言って、食べながら、自分ならそれなりに作れるしと思い、相手に提案して。明日の予定を聞かれ、どれにしようかと悩み、「カラオケも行きたいし、ゲームセンターってとこも行きたい!」と言い)
そっか、それじゃ明日の昼飯はよろしく頼むわ。ん、カラオケにゲーセンね、了解。ゆっくり起きてお昼食べてから行こっかね。夜は外で食べても良いし。
(今度は塩と砂糖を間違えないようしっかり見張ってやろうと、パスタの麺をくるくるしながらこっそり笑い。それにしてめカラオケにゲーセン…魂を刈り取る冥府の使者とは思えない選択が、なんだかこの子らしいなぁと感じる)
…なんか、デートの予定立ててるみたいだなぁ
(思わずぽろりと呟いて)
うん、任せて!(相手に頼まれると、嬉しそうに笑いながら言い。そうして談笑しつつ食べていれば、食べ終わり、ごちそうさまと言い、食器を片付けて。寝るまでに時間もあるしゆっくりしようと思っていると、自分の携帯に着信があり、見れば兄からで、「電話してくるね」と伝え、相手に用意してもらった部屋に入り、電話を始めて)
ん、あぁ、ごゆっくり。
(最近の死神はモダンな機械を使いこなすのだな…まぁ昔の死神に知り合いもいないので、それが変わったことなのかもわからないのだが…。そんなことを考えながら洗い物を終え、食後の珈琲を飲みながらソファでのんびりしていると、アビリスの話声が少しだけ聞こえてくる。盗み聞きするような意図はないが、他にすることもなく小説の文章を追っていると、部分的に彼女の会話が耳に入り)
…うん、色々教えてもらって、一緒に住まわせてもらってるの(兄に相手の人間界の事を教えてもらったりしつつ一緒に暮らしていることを楽しそうに話し、色々話していれば、兄に好きなのかと言われ、顔を赤くしつつ、「そ、そんなんじゃないよ!心配しすぎだよ…」と返していて)
…。
(聞こえてくる言葉から、どうやら現状の報告をしているよう。あんまり事細かに話して、彼らからしたら少しの余命の誤差なんて気にせず魂を刈ってしまえ…となるのは勘弁なので、下手なこと言うなよ~…とヒヤヒヤしながら。何やら少し慌てたような切り返しは…ポンコツ具合でも注意されたのかな?と苦笑し。珈琲を飲み終え本に栞を挟むと、流しでコップを軽く濯いでリビングに戻り)
ふえ?明日は、遊ぶ…じゃなくて、人間界の勉強しに行くよ(色々話していれば、兄に明日の予定聞かれ、そう伝えると、少し沈黙した後、相手と話したいと言われ、不思議そうにしつつ部屋を出て、相手の元に行き、「しぃくん、にーにーが話したいって」と言いながら携帯差し出して)
えっ!? は、話すって、死神…と、だよなぁ
(思いもよらない展開、ちょっと心の準備が…と言いたいとこだが死神とはもう散々話しているし、今更怖気づいても仕方ない。それに無碍にするような真似して向こうの気が変わっても困るしなぁ…と脳をフル回転させ珍妙な表情を浮かべつつも、差し出された携帯…?受け取り覚悟を決めて)
あ、えぇと、お世話になっております、宮部と申します
(新人研修の電話応対か。妙に冷静な心境で自分ツッコミを入れつつ、相手の応答を待って)
「こっちこそ、俺の妹が世話になってます。アビリスの兄のロベリアです」(兄は、優しめの口調で相手に返し、こちらも名乗り、「アビー、ドジばっかで迷惑かけてないですか?」と尋ねて。自分は、待っている間、先程買ってもらったお菓子を1つ持ってきて、ゆっくりと味わいつつ食べていて)
へっ?あ、いえ、とんでもないです。アビ…いや、妹さんはとてもポンk…あ、その、元気一杯でとっても素敵です。
(な、なんと…とてもマトモそうな話しっぷりに肩透かしをくらい、間の抜けた返答をしてしまい。まずい、このままでは間抜けだと思われるし、下手すると刈られてしまう恐れも…。たらりと背中に冷や汗垂れる感触を得ながらも、脳みそフル回転で話を続け)
あ、全然そんなことないですよ。家事だって(砂糖と塩は間違えるけど)手伝ってくれますし。ええ、ぜひ今度遊びに来てくださいね。あ、妹さんに代わりますね
(げっそりと青い顔で携帯をアビリスに手渡そうと掲げて)
しぃくんいい人でしょ?だから心配しないでよ(相手から携帯を受け取れば、兄にどこか自慢げに言い、軽く話した後電話を終え、相手を見ては、どこか怯えているように感じ、「…しぃくん、怖い?」と眉を下げながら言い)
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