真夜中のピエロさん 2025-03-01 07:02:18 |
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(二人でてくてく、水たまりを避けながらのんびり歩く。雨上がりの肌寒さは残っているけれど、真冬のしんとした冷え込みはなく。意味もなく胸がむず痒いような、春の気配をしっかりと感じる。道行く人々の様子をそれとなく観察すると、やはりアビリスの姿は見えていないよう)
ほんとにお前さんのこと見えてないんだなぁ…壮大なドッキリってわけじゃなさそうか~
(ふと脇道に黒猫が一匹、こちらを見ている。彼らは逞しく気高い。媚び諂うような真似はせず、鋭い視線を此方に向けて警戒の色を見せていて)
アビリス、猫にはお前さんの姿が見えてるんじゃないか?めっちゃ威嚇されてるよ
(苦笑しながら声をかけて)
猫さん、私が見えてるの?(相手に言われ、猫の方に近寄り、しゃがみこんで話しかければ、シャーッと言って、逃げていき、「怒られちゃった…猫さんには見えるんだね」と言い、立ち上がって)
あらら…。まぁそのうち顔見知りになれば懐くかもなー
(人ならざる者への畏怖からか、声をあげて駆けていった黒猫を見遣り。しなやかな身のこなしで塀を駆け上ったその猫はまだ警戒してこちらを見ている。その視線が何故かアビリスではなく、自分の肩の辺りに向かっていたことに、少しだけ違和感を覚えた)
とりあえず寿司は絶対買うけど…欲しいものあったらカゴに入れていいよ。…他のお客さんに目立たないようにな?
(スーパーに入りカートにカゴをセットしてアビリスに小声で話しかけて。ワイアレスイヤホンをつけて通話している感を出す演出も忘れずに。そのうちパスタを作る気がしたので、とりあえずニンニクをぽいっとカゴに入れて)
しぃくん、ちょっと待ってて!(相手の様子を見ては、少し考えては、そう伝えては、一度店を出て人の少ない場所に行き、見えるようにすると相手の元に戻り、「お待たせ、しぃくん!これで、疲れちゃうから長くは持たせられないけど、大丈夫だよ!」と伝えて)
(戻ってきたアビリスに向けられる人々の視線。仕組みはわからないけれど、自分以外の人々からも見えるようになったことは想像に難くなく。流れる白い長髪と紅い瞳をした少女はとっても人目を引くが…考えての行為だろうし、とやかく言うのは止めだ)
…了解、それじゃ一緒に回ろっか。好きなの全部買っていいよ
(お菓子やらジュースやら、彼女が興味を抱きそうなものをカゴにぽいぽいと突っ込みながら、あまり長居しないようテキパキと店内を周って)
買い忘れはないか?よければ空いてるうちにレジ行っちゃお
うん、大丈夫(相手と共にスーパーを周り、物珍しい食材やお菓子を楽しそうに見ていて、何個かポイポイとカゴに入れて、相手の確認の言葉に、頷いては、空いているレジに行き)
(レジで会計を済ませると、ささっと買ったものを持参した買い物袋に詰め、アビリスを促しお店の外へ)
ふう、なんだかんだ結構買ったな。お、もう姿見えなくしても良いんじゃないか?その、結構疲れるんだろ?
(心身に負荷が掛かるのだろうか、あまり無理させないように声を掛けて。各々気になるお菓子も買ったことだし、帰ったら早速…いや、まだ早いか)
ふふ、明日も休みだしおつまみもゲットしたし…アビリス、今日の夜は飲むぞ。…お酒飲める?
(ぱっと見自分より年下な気がするが…異世界ものの定番で長寿種族って線もあるかと考え、さらりと尋ね)
…っはぁ、疲れたぁ(相手とスーパーを出て歩いていれば、人通りも少なくなり、元に戻すと疲れから息をついて。酒を飲もうと言われ、「うん、飲めるよ!」と笑顔で答えて)
お疲れさん。おぉ、酒も飲めるのか、それじゃ決まりだな。
じゃ、アビリスの分だけコンビニ寄って買うか。うちにあるのウイスキーとかだしな
(そっちの世界の酒事情はわからないが、取り敢えずその見た目に合いそうな(?)類のお酒はなく…。コンビニに入りお酒コーナーを前に小声で話しかけて。ちょっと立ち寄るくらいなのでわざわざ見えるようにするまでもなく)
フルーツ系のヤツとか…ファンタジーものだととワインとか飲んでそうなイメージもあるんだけどな…まぁパッケージ見て直感で選んでくれ。
(どんなものを選ぶのかそれはそれで興味を抱きながら、決まったら指差して教えてくれよと伝えて)
すごい、美味しそうなお酒いっぱい…!(相手と共にコンビニに行くと、お酒コーナーに行き、見ては物珍しさから目を輝かせ、どれにしようかと選んでは、美味しそうだと思ったお酒を指さして、選んだのは甘いチューハイやワインで)
ほいよ、りょーかい。
(アビリスが選んだワインと果物の絵が描かれたチューハイをカゴに入れ、それにロックアイスを追加してレジに並び会計を済ませて。氷が溶けないうちにそそくさとマンションに戻り、買ってきたものを冷蔵庫に入れたりした後、のんびり休憩をして)
夜はパスタにするよ。ちょい休憩~
ところでだな、その、今の服のままでも全然良いのだが、今日みたいに姿を見せた時用に、こっちの世界の服でも買ったらどうだ?
(PCを立ち上げてファッション関連の通販サイトを眺めて。とはいっても女性ものはイマイチわからず、適当に画面をポチポチしてページを行ったり来たり)
あ、これ可愛い!…あ、こっちも!(家に着き、ベッドにごろんとしていたが、パソコンを立ち上げた相手に、服を買ってはどうかと言われ、起き上がっては、相手に後ろから抱きつくような体勢で画面を見ていて、楽しそうに見ていて、指をさしたりして選んでいて、「しぃくんはどれが似合うと思う?」と尋ねて)
わっ…、って、おい…。まぁいいか。
そうだなぁ、こういうラフなヤツとか、あとは逆にこういうヤツとか?
(ふんわり長い髪が首筋に触れ、驚いて声を上げて。その無防備さに苦笑いしつつも、悪い気はしないのでそのまま会話続けて。一つ目に見せたのはカジュアルなパーカーで、ちょっぴりオーバーサイズ気味でラフに着たらきっとかわいいし、さっきの買い物みたいな軽い外出で姿を見せるときなんかにも良いかも?と伝えて。もう一つは王道っぽいワンピース…ややクラシックなテイストのそれは、きっとアビリスの神秘的な容姿によく映えるだろうと)
アビリスはなんか気になるのとかある?
(画面を見せながら、なんとなく聞いてみて)
うーん、どれも可愛くて悩んじゃうなぁ…(相手と色々服を見ているも、どれも可愛らしく、悩んでしまい、決めれば、指をさしながら「これとこれと…あと、これ!似合うと思う?」と言い)
んー、そだな。どれも似合うと思うよ。よし、じゃ買ったるよ。明日か明後日には届くかなー
(色んな服を楽しそうに選んでその感想を求める無邪気な様子に、ちょっとばかり懐は痛むがそれらをサイトのカートに追加して。自分が着て欲しいと思った先ほどのものもちゃっかり選びつつ、購入確定ボタンをクリックし。先月はたくさん残業したし、まぁ良いだろう)
さぁて、夕飯作るまでぐーたらするか。アビリス、さっき姿見せて疲れてるんじゃないか?昼寝しても良いからな。
(PC片付けつつ、先ほどの買い物のときのことを思い出して)
ありがとう、しぃくん!(買ってくれるという言葉に、嬉しそうにしては、相手に抱きついて。疲れてるんじゃないかと気遣ってくれる言葉に、嬉しさからふにゃりと笑い、「しぃくんも一緒にお昼寝する?」と尋ねてみて)
ば、ばか、急に驚くだろ
(さすがに抱きつかれると色んなことを考えてしまい、少しだけ頬を赤くしてそっぽを向いて。柔らかい笑みを浮かべて一緒に寝る?と誘う死神…そのお誘いはとても魅力的なのだが、そこは理性がなんとか働いて)
んー、俺は今寝ちゃうと夜寝られなくなるから、適当に何かしてるよ。眠かったら気にせずお昼寝しときな。
(ずっと珈琲ばかりも飽きるので、今度は紅茶を淹れて。のんびり本でも読もうかと、分厚い文庫本…俗にレンガ本と揶揄される長編小説をテーブルに置いて)
そっかぁ、じゃあちょっと寝るね(眠気が襲い始めたため、目を擦りつつそう言っては、相手のベッドに入り、少しすれば眠りにつき)
(やはり一時的とはいえ姿を見せるのは負荷が掛かるのか、すぐに眠りに落ちたアビリスをちらり眺めて。その無垢な寝顔は人の魂を刈る物騒な死神にはとても見えない。改めて、この非現実的な少女が自分だけに見えるのはどうして…そんなことをぼんやり考えていると、小説の長い文章も相俟ってテーブルに頬杖をついてウトウトしてしまい)
ー 意識が夢とうつつの間を行ったり来たり。幻みたいな、ふわふわした白い夢。かすかに聴こえるのは、小さな鈴の音。
(夢の中で足を踏み外したようにガクッとなり、落下するような錯覚で目を覚ます。危うく机に顔面をぶつけそうになり、はっとして。気付けばもう夕方、アビリスはまだ寝ているかなとベッドの辺りを眺め、その姿を探して)
んん…(夕方になっても眠っており、相手に背を向けるようにして、ごろりと寝返りを打ち、寝相のせいか、布団を抱きしめるようにして寝ていて)
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