真夜中のピエロさん 2025-03-01 07:02:18 |
![]() |
通報 |
あがが……へ、宮部…?ひ、人違いじゃないかな?ほら、前住んでた人とか…?はっ…
(こちらの名前まで割れている……だがしかし。深夜の侵入者に易々と本名教える愚行を犯してたまるかと白を切るが…デスクにポイっと置かれた社員証が視界に映り白目をむく。丁寧に顔写真とフルネームが記載されたそれは、嘲笑うようにこちらの正体を告げ)
と、とにかく落ち着いて、うん、まず落ち着こう。君の探し物が何かはわかんないけど、とにかくそれ見つけたら帰りな、ね?
("死神"と言ったのか、この少女は。コスプレか何かかと思いきや、設定まであるとは…いよいよやばい。ここは刺激しないように宥め……それにしても。月明かりに照らされた白銀の髪と真紅の瞳。日本人離れした特徴だが、半端なコスプレみたいな不自然さはない。ベッドにへたり込み後退りしつつ、その神秘的な姿から目を逸らせずにいて)
ほ、ほんとなの!お兄さん、死んじゃうから私が来たんだから!(タブレット型の死亡予定者リストを探しつつ、本当なのだと伝えていて。見つかれば嬉しそうにしつつ、右手を何も無い場所に伸ばして鎌を出現させ、「お兄さんいい人だけど、私もお仕事だから」と言い)
っ!!
(進め方間違えたーっ!!少女が手にしたヌラリと鈍い光を放つ刃が輝く大鎌に背筋を凍らせ。これは死ぬやつ…こうなったら最後までみっともなく足掻いてやろうと決め)
ちょ、ちょっと待った、死神さんよう。こっちは健康診断オールA判定で持病もナシ、なんなら初詣で引いたおみくじは小吉、今ここで終わる要素ゼロだぜ?
…それとも死神ってのは気分で余命たっぷりのいたいけな人間の命刈り取るってのかよ?そのリスト、ちゃんとデータ更新されてんのか?
(若干声を上擦らせながら、自称死神に刺さりそうな要素をペラペラと矢継ぎ早に並べて)
えっ、そ、そんなこと…あっ、あれ?!(相手に間違いではと言われ、リストを確認するも、死亡時期を見間違えていたことに気付いては、「ご、ごめんなさいっ、私の勘違いでした!また失敗しちゃったぁ…」とペコペコと謝っては、失敗してしまったことに落ち込んでいて)
か、勘違い……お、おぉ、まぁ元気出しなよ。
ところで聞きたいことがあるんだけど…さっきの鎌…どうやって出したんだ?(そして今どこへ…?)
(先程までの前のめりな意気込みは何処へやら。すっかりしゅんとしてしまった少女を何故だか少し不憫に思う。勘違いでお迎えされてしまった誰かがいないことを祈りつつ、率直な疑問を口にして。彼女が"死神"だということまではまだ信じられないが、常識では説明できない何かがありそうだ)
出したいって念じて…?(どうやって鎌を出したかと聞かれては、どう説明すればと考えつつ言うも、結局曖昧になっていて、「私たちの鎌は、それぞれ必要な時に出せるようになってて、それ以外の時は倉庫に置かれてるんです」と伝えて)
な、なるほど…
(完全に空間転移の類…。その非現実的な能力をこの目で見てしまうと、少しずつ彼女の言い分を信じても良い気になってしまう。それに…何故だか目の前の少女は嘘をついているような気がしない…もっと言うとあまり上手に嘘をつけないんじゃないかと感じて)
…まだ少し頭が追いつかないが、信じるよ。ところでさ、勘違いなのはわかったけど…この後どうするんだ?
(ふと時計を見ればまだ丑三つ時。勘違いで魂を持ってかれる危機は免れたとかと思うと、急に好奇心が沸き)
外出ようとは思ってるけど、どこ行くかはまだ決まってないよ(相手の言葉に、うーんと考えながら、このままいても迷惑をかけると思い、出て行くがその先は決まってないと伝えたが、自分が見えてることが気になり、相手の傍に行き、じーっと見つめながら、「ねぇお兄さん、私が見えてるんだよね?死期はまだ先なのに、凄いね!」と良い)
ん…。
(紅い瞳に見つめられると、なんとなく気恥ずかしくそっぽを向き。恐怖と緊張から開放されてようやく、少女の整った顔立ちと愛らしい仕草を脳が認識し始めたのだろう)
はぁ、なんでだろうな。
(その口ぶりからどうやら他者には姿が見えない…いよいよもって人知の及ばざる存在と思しき少女に白旗を上げたように、肩を竦めて小さく笑い)
そういえば、明日は朝から雨予報だよ。…嫌じゃなけりゃ、もう少しここに居たら?
ちょっと、なんで笑うの?(相手が笑うと、何もしてないのにと思い、困惑していて。相手から雨だと聞けば、両手を口元に当てながら驚いていて、「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて、もう少し一緒にいさせてもらうね」とはにかみながら言い)
まぁあんまり大したもの無いけど、あるものは適当に使ってくれていいから。食べ物とか飲み物も適当にどうぞ。…あ、でも寝てるうちに俺の血吸うとかはナシな
(ようやく打ち解けてくると、欠伸を一つ。死神と吸血鬼がごっちゃになっていそうな思考で話しかけ)
あぁ、こっちは…いや、もう名前は知ってるんだったな。お前さん、名前は…?
(死神に固有名詞があるのかどうかはわからないけれど、話している感じは至って普通の女の子。せっかくなので名前を聞いておくことにして)
血なんて吸わないもん!(相手の説明を、うんうんと聞いていたが、血を吸うなと言う言葉に、むっとしつつ言い。名前を聞かれれば、「名乗ってなかったね、私はアビリス・ファントム。よろしくね…えっと、しぃくんって呼んでもいい?」と名乗った後で、首を傾げながらあだ名で呼んでいいた尋ねて)
アビリス…あぁ、よろしくな。
ん、あぁ構わないよ。あだ名を付けられるなんて何年ぶりだろ
(告げられた名前を口に出しその主を見れば、小首を傾げる仕草に追従するように流れる白くて長い髪と綺麗な赤い瞳に見惚れ、少しだけ言葉を失う。あだ名について問われると、はっとして慌てて答えて)
ー
(ぽつりぽつりと死神の少女に疑問を投げては、言葉を交わす。自分は珈琲、アビリスには紅茶を淹れて。彼女が語る不思議な世界は、まるで幼い頃に読んだファンタジーの児童文学のようで、何故だか懐かしさを覚えて)
しかし俺の寿命がまだまだ残ってるとしたら(そう思いたいが)、アビリスはどうするんだ?次の人のとこいくとか?
うん、次の人の魂狩るよ!(相手の質問に、笑顔で頷きながら答えて、「私、しぃくんが初めてだったんだよ!…間違えちゃったけど」と言い)
訪問販売じゃないんだから…
(これっぽっちも気にせず屈託のない笑顔で次のターゲットへの意気込みを語るアビリス。まだ余命が残された人々の危険が危ない…!)
まぁやる気あるのはわかったし、いいことだと思うよ?でも、もうちょいしっかり調べたり、人間社会のこと勉強してから次行ったら?
…アビリスが急いでないんだったら、もう少しここに居て外の世界を見てもいいし。
(薄々感じてはいたが…この子、結構抜けてる。今回の失敗の要因をしっかり理解しないと、同じ失態を繰り返すのでは…そしてそれを阻止しなければ…!と謎の使命感に燃えて。傷つけないように言葉を選んで提案しながら、ふと初めての対象が自分だったと知り、何故だか少し嬉しくなり自然と頬を綻ばせて)
人間社会…!じゃあ、しぃくんが人間界のこと教えてくれないかな?(カップを両手で持ってゆっくりと紅茶を飲みつつ、相手の話を聞いていて、勉強してから決行すればというアドバイスを聞けば、少し考えてから、カップを机に置き、目を輝かせながら教えてと頼んで、「お家も一緒に住むから、お礼に私がなんでもするね!」と無邪気な笑みを浮かべながら言い)
あぁ、ヨロシク頼むわ。
(目を輝かせて素直に喜ぶその姿は、人の命を刈り取る物騒な存在には到底見えなくて。"なんでもする"の領域が広がれば広がるだけ危険が増す気もするが…そこは言わずに飲み込んで。それにしても、随分と"人間社会"という単語への食い付きが良い)
ん、アビリスはこっちの世界に何か興味でもあるのか?好きなものがある…とか?
えっとね、私のお父さんが、人間界には色んな面白いものがあるんだよって教えてくれたの!(相手に興味があるものを聞かれては、父から教わったことを伝えて、それは、カラオケや温泉など、死神の世界にはないものであり、「私、見てみたいんだぁ」と言い)
へぇ…お父さん、こっちの世界に詳しいんだ。
じゃ、こっちの歌を何曲か覚えたら、カラオケくらい連れてってやるよ。温泉は…予約とかあるからまた今度、な。
(生と死を司る冥府の使者…にしてはその興味の対象があまりにも可愛らしく、思わず珈琲を吹きそうになる。珈琲を飲み干してカップをキッチンのシンクで濯ぐと、物置と化していた隣の部屋を片付け…来客用の布団を引っ張り出してそこに敷いて)
さぁて、このままだと昼夜逆転になっちまうからそろそろ寝るか。アビリス、お前さんもしばらくは昼型生活になってもらうよ。そっちの部屋は好きに使っていいからさ。
(歯を磨いて欠伸をしながら予備のアメニティ類をポイっと渡し、自分はリビング側のベッドに向かい)
明日、お仕事なの?(相手にアメニティ類を貰ったり、部屋を用意してもらったりしては、目を輝かせて嬉しそうにしていて、お礼を伝えて、昼間に動けるように寝ろと言われ、仕事なのか尋ねて、自分も飲み終わったカップを濯いで)
|
トピック検索 | |||