匿名 2025-02-25 07:26:19 |
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(貴方が返事をくれるまでそわそわして気が気じゃなかったがすぐに連絡が返ってきて。緊張しながら見ると快くOKしてくれているようで安心する。誘うのに緊張しすぎて場所など何も考えておらず。何処に行くのがいいのかなんて分からなくて、でも何処でもいいよという返答が一番相手を困らせるのは分かっている。デートスポットと検索をかけて色んな場所を見てみる。水族館が一番上に出てきて、貴方がどういったものが好きなのかまだ分からないけれど、無邪気に楽しんでくれる姿が浮かぶ。そうと決まれば
"王道だけど、水族館はどうかな"
そう貴方に返信して。)
水族館、かぁ…
(そわそわと相手からの返事を待っていて、ついに母親からも『行動がうるさい』と言われ笑われて。すると返って来た返信の内容には“水族館”の文字。小さい頃から魚は大好きで、父親が休みになると連れて行って貰っていた。その度にお土産コーナーでドデカいサメのぬいぐるみを欲しがるものだから、それにうんざりした父親から中学に上がる時にもう連れて行かない宣言をされていたのだ。そんな事お構い無しにそれからも水族館という場所が本当に好きだったので、断る理由は無いと考えて返信して。あわよくばそのサメのぬいぐるみをバイト代で買ってしまおうかとも考えてみて)
『勿論良いですよ、俺色んな魚とか見るの超好きなんで!』…と。何かプレゼント出来たら喜んでくれるかな…
"良かった。じゃあ日曜日、○○駅に10時集合で"
("わくわく"と書かれた可愛らしいマスコットのスタンプを添えて上記を送信する。やっぱり叶那くんはこういった所が好きなのかな、と思って此方も今からワクワクが止まらなくて。思わず部屋のベッドにダイブし枕を抱いてゴロゴロしてしていると丁度自身の部屋に本を借りに姉が入ってきて変な目で見られてしまった。訳を説明すると姉は"母さん!!遂に椿に春が来た!!"とばたばたとリビングへと駆けて行ってしまう。いちばん厄介な人にバレてしまった…と思いつつも姉も母も凄く喜んでくれて。姉は"服は?!ちゃんと可愛いの持ってんの?あと髪も、メイクも!"と一番張り切っていて。)
っあぁ…結局決めて貰っちゃった…
(喜んだと思えば落ち込んで…と感情が忙しい息子の様子を不審に思った母親から訳を尋ねられれば、『彼女が出来た』と正直に話し。母親は心底驚いた表情をしたが、『良かったわね、大切にすんのよ?』と男前な発言で応援をしてくれた。ややこしい事になりそうだから一旦父親には内緒にする程でいて、そこから2人で水族館に行った後のプランを一緒に考える。1番はご飯の美味しいところでお昼を食べて感想を言い合うのが妥当だが、お土産を買い込むとなると余りごちゃごちゃした場所に行くのも憚られる…と、まるで研究家の様に分析を進めていったが、結局良い答えは出ずその日は眠りにつき)
明日、直接会って話し合えば良いか…
-当日-
(昨日は緊張でよく眠れなかった。姉がかなり張り切っているようで朝叩き起されて。姉にされるがまま髪を巻いたりメイクをしたりして、今までした事の無いようなお洒落な格好に少し恥ずかしくなりながらも背中を押され家を出る。駅に着くまでガラスに反射する自分の姿に見慣れなくて違和感を覚える。ナチュラルメイクだが椿の素材の良さを活かして姉が丁寧にメイクしてくれている。服も姉が貸してくれ、白いニットに黒いロングスカート、白ロングコートで。
駅に待ち合わせ20分前に着いてしまってそわそわと歩き回ったり携帯を睨んだりしながら貴方を待っていて。)
(当日の朝、自分は寝不足でぼーっとしていた。相手と会えるという気力だけでのそのそと布団から這い出して準備をして。腹だけは冷やさないようにと母親から言われ続け、やむなく腹巻きをして。緩めのジーパンに黒のトレーナー、ジャケットを羽織る。荷物は財布に携帯…と必要最低限のものを斜めがけバッグに詰めれば準備は万端。駅に着くとすぐに相手を見つけたが、見違えるようで彼女ではないのかも知れないと一度自分の目を疑い。だが放つ雰囲気は変わっていないので、やっぱり相手だと確信して笑顔で駆け寄り)
センパ~イ!っ、待ったっスか?
う、うんん!待ってない…!
(貴方が自身を呼ぶ声が聞こえればぱぁっと顔を明るくして。初めて見る貴方の私服姿に少し見とれながらも上記を述べて。するとやっぱり何だか自身の学校とは違いすぎる格好に恥ずかしくなってしまって思わず
"今日の格好ど、どうかな…?お姉ちゃんが色々してくれたんだけど…"
少し頬を赤らめながら目線を外し頬を人差し指でかきながら。やっぱり気合いを入れすぎたかな、頑張っちゃってるなんて思われないかな…そんなことを考えてしまって。)
良かった…俺の方が早く着きたかったですけど…
(相手の言葉に、にこーっ、と笑うもすぐにしょぼん、として。相手のコーデについて問われると『素敵』以外の言葉が見つからず。自分に会う為に色々としてくれたのだろうと思うととても愛しく感じて。それを上手く伝えたいが、きっと言葉では全てを伝えきれないだろうなと考えて、どうすれば伝わるかと考えた挙句すっ、と息を吸い込んで)
…めちゃ素敵っス。…また、好きが増しました
ほ、ほんと…!良かった…
(貴方の言葉に思わず照れてしまうが凄く嬉しくて。自分でも顔が赤くなっているのが分かり、恥ずかしくて手を頬に当てる。
"い、行こっか…!"
恥ずかしさで此方が一方的にギクシャクしてしまった為仕切り直すように上記を述べる。水族館までは電車で2駅、電車は後3分で着くようで。貴方と並んで立って電車を待つ。熱を帯びていた頬をひんやりした風が冷やしてくれて気持ちが良くて。)
(自分が放つ言葉ひとつひとつに喜んでくれているのが伝わり、こちらもつられて少し顔が熱くなり。もっと色々話したい事があるのに、いざ隣で並んでいると何も話せなくなってしまい。電車が着いたのでそのまま乗り込むと水族館までは隣にいる相手をチラチラと見ながら、一緒に出かけられる喜びを噛み締めていて。最寄駅に着くと降り、自然な仕草で相手の手を握って歩き出し)
人多いんで、迷子にならない様に!ちゃんと着いてきて下さいね!
う、うん…!
(自然すぎる手繋ぎにどっきりして半ば放心状態で返事をする。今までくっつく程近くに並んで座ったり、一緒に寝たり等色々あったがやはり手を繋ぐのが1番ドキドキする。貴方の手の暖かさが伝わってきて、自身より一回りも二回りも大きな手に安心感さえ覚える。
その一方で貴方の言ったように人が多くて少しトラウマから恐怖を感じてしまっている部分もあって。思わず握っている貴方の手を一層強く握る。)
(手を繋いで歩く最中、ふと握られている手に力が籠ったのを感じてチラ、と後ろを振り返る。するとなんだか相手が少し恐怖を感じている様に見えてどうしてだろう、と少し歩くスピードを緩め。急に手を繋いでしまったのが悪かったのか、それとも自分が気づかない内に何処か怪我をしてしまったのだろうか?そんな風に不安でいっぱいになる中、せめて理由が知りたいと思い口を開いて)
…あの、歩くスピード早かったですか?それとも…何処か怪我でもしちゃいましたか…?
ち、違うの!その...ちょっと人混みが怖くて...トラウマがあるから。
(俯いて歩いていた為貴方に声をかけられ少しビクッとする。決して貴方のせいでない、と伝えたくて少し否定する声が大きくなる。その後もぽつりぽつりと上記を呟けば。今でも1人で迷った花火大会のことを鮮明に思い出せる。今となっては親とはぐれた、なんて可愛いものだが何故かトラウマというのは消えず何歳になっても人混みには少し恐怖を感じてしまう。どこか不安そうな顔をしながら水族館の中は空いていたらいいな、なんて事を考えて。)
そうだったんスね…あ、あそこちょっと人が少ないんで行きましょうか
(相手の言葉を聞くと少し申し訳無さそうな顔をして上記を言い。焦り様から何か良くない事を思い出したのだろうと察すれば、それ以上深く問う事はせず。そうして受付を済ませて入ったすぐそこはクラゲのコーナーで。薄暗い為か人が少なめで、周りの様子も余り気にならない。『綺麗ですね…』なんて呟けば、繋いでいた手をもう一度優しく握り直し)
大丈夫、スよ。何処に行っても、俺が守りますから
(貴方の言葉にこくりと頷くとそのままついて行って。自身のせいで気を遣わせてしまっていることに少し申し訳なさを感じる一方で貴方にたくましさも感じていて。
クラゲのコーナーに入れば一瞬で雰囲気に魅了されてしまい恐怖なんて吹き飛んで。此方も"そうだね…"と呟けば見蕩れるようにゆったりとしたクラゲの動きを見ていて。
貴方の頼りがいのある言葉を聞けばそう言ってくれるのが凄く嬉しくて、改めて惚れ直してしまう。自身もぎゅっと握り返せば照れくさそうに微笑みながら"ありがとう"とお礼をして。手を繋いでいるとはいえ少し互いに空いていた距離を詰めて貴方にぴた、とくっついて。)
(隣に並んでいた相手がぴた、とくっ付いて来たのに合わせて、自分もこてん、と相手の方に首を傾ける。ふわふわと浮かぶクラゲの中に、自分達と同じ様に連れ立って浮かんでいるクラゲを見つけると、『一緒だぁ…』と呟いて。相手も少しか落ち着いた様なので、ちら、と様子を何度も確認しつつ)
…次、行きますか?順路通りだと次は…カニゾーン、ですって!
(貴方の言葉にはふふ、と照れくさそうに笑って。提案されると"うん、行こう!"と笑顔で。貴方のおかげでもう恐怖などすっかり忘れられた様子。
カニゾーンに着くと壁に埋め込まれた小さな水槽が何個も並んでおりそれを2人で覗き込むように見て。
"わ、見て叶那くん!あのカニすっごくちっちゃい!"
小さなカニをみつけ指させば無邪気にはしゃいで。
"あっちはおっきいカニばっかだよ!"
貴方の手を引っ張って。久々の水族館に、提案した自分でも凄くわくわくしていて。)
(自分の言葉に同意してくれた彼女は、もうすっかり回復している様で安心して手は繋いだままでコーナーへ誘導して。水槽の中にいる様々なカニを眺めているうち、今度は少し興奮した様子の相手に逆に手を引かれる形になって。その様子を微笑ましく眺めていればカニ達よりもそちらに夢中になってしまって、そちらを見ながら思わず口にして)
…本当…可愛いっ、ス…
(貴方の言葉に衝撃を受けてしまって少し固まってしまって。自分にではなくカニに対してかもしれない、と自意識過剰な自分を反省しようとするが貴方の様子を見るとそうは思えなくて。すっかり照れてしまって耳まで赤くすれば
"つ、次行くよ!"
と貴方の手を引っ張って次のコーナーへ。次のコーナーは大きな水槽にたくさんの種類の魚が泳いでいて。水槽と魚の大きさに圧倒されわぁ…と思わず呟いて。)
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