儚い物語を二人だけのこの世界で。

、ふっ、…　あはははっ
君、かわいいなぁ
（相手のパニックになった表情から現在の緊張した表情になるまでの変化の過程を十分に楽しませてもらった後相手の顔をパッと見てかわいいと感じ、また先ほどの焦りようもかわいかったので素直にそれを伝え。それにしてもこの家の儚く綺麗で今にも消えそうな雰囲気によく似あった子だなと思い自分も相手と目を合わせながら顔をよく見て。少し大きめの切れ長で控えめな二重の目、薄い茶色で澄んだ綺麗な瞳、純粋で子供っぽい部分も妖艶な色っぽさも組み合わさった儚い顔。見れば見るほど相手の虜になってしまいそうなので、しばらく眺めた後に自分から目を逸らそうと視線を少し下の方へ動かし。少しばかり沈黙が続いてしまったが今度は自分から口を開き、気になっていたことを尋ねてみて。「あの、お名前教えてもらえませんか？…えっと、俺は天野蒼依といいます」と言い、軽く会釈をし）