儚い物語を二人だけのこの世界で。

ーー……、んーふぁ～ぁ…よく寝たな～ん゛ん゛ん。
あれ。まだ夢なのか？…痛っ、つねってみたら痛いけどなー
（目が覚めたと思ったら、見覚えのないベッドで寝ていて。かといって今までどこで寝ていたかも覚えておらず、覚えていることと言ったら自分の個人情報くらいだ。周りを見渡すと、すべてが薄い色で作られている。そのことから、病院を連想してしまう。こんなところにずっといたら気をおかしくするだろうから、早く夢から覚めてほしいと思いつつ、また横になり、目をつむる。暫く寝ようと試みているとやっと眠気に襲われて、うたた寝していたところにノックオンが聞こえて、一人きりじゃなかったのかと驚きつつ不審に思ったためまずは返事だけをし）
は～い、どなたですか、？