操り人形 2025-02-08 17:14:06 |
![]() |
通報 |
…ーー。あれ?私、今まで何してたんだっけ。ん?それよりここはどこ?
(私は下崎夕日、23歳。確か、えっと、あれ、なんかおかしい。そう気づいたときにはもう遅く、記憶も持ち物も家も何もかもがなかった。あたりを見回してみると、…。
白い壁に白い机、白い椅子に白いベッド。白い食器に白いくまやねこやうさぎのぬいぐるみたち……。とにかく白いものしかない。自分の服は、とクローゼットを覗くと、そこには白い服が多いが、何着かは薄い水色や薄い灰色のドレスやスカート、ワンピースがあった。とても綺麗ですべてが新品だ、この部屋も、窓から見える景色も新品なのではと思うほどだ。窓から見える景色は丁度夕暮れ時なのだろうか、私の名前にもある夕日が空いっぱいに広がっていた。すべての物が薄い色で儚く作られていると気づき、何もないように見える外をしばらく眺めていたが、ふと自分が先ほどいた部屋の隣の部屋には何があるのだろうと、ノックをしてみ、小さな声でつぶやく)
きっと、夢だろうな
|
トピック検索 | |||