Voyage 

 Voyage 

   2025-01-26 00:23:08 
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 The truth, however ugly in itself, is always
 curious and beautiful to seekers after it.

 ─ Agatha Christie


 ※ 乗客以外立入り禁止



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  • No.81 by Arthur  2025-03-25 19:34:04 



(ベアトリスの微笑みと控えめな感謝の言葉を受け、自らが彼女の助けとなれているという実感が誇らしさにも似た安堵をもたらすが、そうした心の揺らぎを表に出すことは避け、返事は一つ頷くだけに留めた。彼女の気丈な態度の奥に潜む疲れや不安を無理にこじ開けるつもりはない。ただ彼女が手を伸ばせば、それを迷いなく取る用意があることを沈黙のうちに伝えながら。ベアトリスが話題を転じて紅茶の用意を申し出れば、くるりと振り返ったホプキンスが顔を綻ばせながら「ありがたい! できればミルクを少しだけ。」と、そう言いながら親指と人差し指の間をわずかに広げ、“少し”の加減を示す。その仕草を眺めながら自分も異論はないと軽く頷き、彼女が支度に取り掛かろうとするのを横目に、さりげなく手招きするホプキンスの側へと歩み寄れば、手渡されたのは使い込まれたノートと一本のペン。「今日はスケッチではなく、メモを取ってくれたまえ。頼んだよ、ワトソン君!」快活な笑みを浮かべながら芝居がかった調子で肩に手を置かれる。最近流行しているミステリー小説に、たしかそんな名の探偵の助手がいたような気がする。軽妙な冗談のつもりなのだろうが、まるで自分の役割を決定づけられたかのような響きに思わず溜息が漏れ、しかしそれに抗うほどの気力もなく、ただ淡々と空白のページを探しながら諦念とともに低く応じて)
……ええ、分かりました。


  • No.82 by Beatrice  2025-03-26 10:16:39 


(ささやかな物だがずっと伝えたかった気持ちを直接伝えることが出来て嬉しかった。二人からの返事を聞けば微笑みを残して部屋の隅にあるティーセットへと歩み寄り。アールグレイの香りが漂う茶葉が、濃く淹れる準備を整えている。ティーポットに注ぐ湯はちょうど良い温度で、湯気を立てながら落ち着いた音を立てる。茶葉がふわりと浮かび少しずつ色を引き出す様子を眺めながら、心を落ち着ける。しばらくして香りが広がり始めると丁寧に茶こしを使ってカップに注ぎ始めた。茶色の液体がカップにゆっくりと流れ込みまるで絵画のように美しく広がっていく。ミルクピッチャーも共にトレイに載せれば「お待たせしました。」と一声を添えてティーテーブルへセットを終えた。「お好みで、ミルクを加えてください。」先程のホプキンスの声に応えるように伝えるのも忘れず、しばらくしてから着席する。メルヴィンはすでに部屋の隅で静かに控えており、軽く目を向ける事で彼女は無言で頷いて応じる。ベアトリスの背後へ控えるメルヴィンを言葉なく示しつつ「では、改めて紹介させていただきます。こちらは、私の護衛をしてくれている専属騎士メルヴィン・ワイズナー。私と共に行動することが多いので、この事件に関しては知っていることが多いかと。客観的に見ていることと思います。どうぞ、何でも聞いてください。」メルヴィンは微笑みを浮かべながらも、その目には慎重さがにじんでいる。ベアトリスの立場を守りたいという強い意志が凛々しい佇まいより込められていることが伝わった。「私も何かお力になれればと思います。事件に関しては、何でも話します。全ての証言、全ての事実、何も隠しません。」メルヴィンがそれを言い終わると心の中で少しだけ肩の力を抜く。自分を信じてもらうためには、まずは全てを伝えなければならないのだと、強く心に誓ってホプキンスへ顔を真っ直ぐに向けた。)

  • No.83 by Arthur  2025-03-26 23:25:20 



(カップとソーサーが触れ合う小気味よい音が静寂を縫い、湯気とともに漂うアールグレイの芳香が室内に仄かな安らぎをもたらす。椅子に身を預けたホプキンスは早速カップを手に取ると、ミルクピッチャーから一滴、また一滴と慎重に注ぎ、その所作は精密な計測を行う研究者のごとく細やかで、やがて満足げに頷くと優しくスプーンでかき混ぜてから一口含む。「うむ、非の打ち所がない!これほど見事に淹れられた紅茶には、敬意を表さねばならないな。」彼はそう言いながらカップを置き、満足げな笑みをベアトリスへと向けた。その背後に控え、専属騎士として名を告げられたメルヴィンは凛とした佇まいを崩さぬまま、穏やかな微笑を浮かべる中にも鋭い眼差しを宿し、その一挙手一投足に無駄はなく、研ぎ澄まされた感覚を持つ人物であることが如実に伝わる。「先ほど船長室でもご紹介いただいた騎士殿だね。真実を追うには多角的な視点が欠かせない。ご助力に感謝するよ。」ホプキンスがそう述べるのに続き、自身も軽く姿勢を正して向き直り)
…そういえば、今朝は助かりました。あのままでは証言の機会さえ得られなかったでしょうから。

(午前、ベアトリスの尋問の現場へ赴く際、メルヴィンの一言がなければ船長室に入ることすら叶わなかったに違いない。言葉を簡潔にまとめつつも、誠意を込めて感謝を伝えた。ホプキンスはそんなやり取りを横目にしながらゆったりとカップを傾け、そして談笑の延長のように柔らかく、滑らかに本題へと踏み込もうとする。紅茶の香りに包まれた和やかな空間に静かに重なる彼の声、その語調は穏やかでありながら芯の通った響きを帯び)

「──いやはや、昨晩から今朝にかけて随分と慌ただしかったでしょう。お二人とも、気を休める暇もなかったのでは?」


(/お世話になっております。相談所の方へ少しご相談を書かせていただきましたので、お手隙の際にご確認お願いいたします!こちらは蹴ってくださいませ。)


  • No.84 by Beatrice  2025-03-29 16:26:42 

(気を休める暇もない、そう言われれば僅かに困った様子で眉尻を下げながら微笑を浮かべ。指先でそっとカップの縁をなぞった。アールグレイの芳香が心を落ち着かせるように広がる中、軽く息を整えてホプキンスの言葉を受け止める。「ええ、昨晩のことを思い返すだけでも、まだ鼓動が早まるのを感じます。」それを伝える声音は落ち着きを持っているが、その奥に隠された感情の波を完全に消し去ることはできない。メルヴィンがさりげなく視線を投げかけると、応えるように小さく頷き、思考を整理するようにゆっくりと口を開いた。「Mr.アーサーが描かれるスケッチの中にウェイターの姿は有りますか?昨日、ギルバート様との卓には当初予定されていたウェイターが二名おりました。二人は事前に挨拶をしてくれたものですから、間違いがありません。……ですが、実際にはそこに三人の姿がありました。」事前に丁寧に記憶の扉を開いて状況の整理をすることが出来ていたからか、その中で不審になる点がある事に気がついた。その不審点に直接的に触れるよりも先に自らの記憶に間違いがないかを証明するためにスケッチブックとの照らし合わせを求め「まず、ワインバトラーは一人。背が高く、頬がこけた細身の男性です。髪は黒に近い暗い栗色で、丁寧な手つきをしていました。彼の動きに不審な点は特になく、少なくとも私の目には、事件に関与しているようには見えませんでした。…… その他、私達の卓には、本来ならば背の低い黒髪の青年と、赤毛でそばかすのある少し大柄な男性、この二名がつくはずでした。」先ずはここまで。食事の前にテーブルまで来て挨拶をしてくれたウェイターの二人を脳裏に描き、印象に残っていた特徴を伝える。ここまででスケッチとの相違がないかを確認するように口を閉じてからホプキンスとアーサー、その二人へ視線を向けて。)
ですが、昨晩、そこにはもう一人、彼らのどちらでもない人物がいました。



(/相談所へのご連絡をありがとうございます!とてもわかりやすく自然な流れでの話の発展が出来そうでワクワクしてしまいます…!それでは勝手ながらウェイター、ワインバトラーの姿をざっくりと決めさせて頂きました…!もしイメージと違いましたら修正かけて頂いて大丈夫なのでご遠慮なくお伝えください!)


  • No.85 by Arthur  2025-03-30 12:51:57 



(ホプキンスが紅茶を嗜みつつ穏やかに話を切り出した時、その声音には何気ない気遣いが滲みつつも、その実、彼が慎重に言葉を選びながら本題への橋渡しを試みていることは明白だった。事実、今朝の尋問においてベアトリスが置かれた立場を鑑みるならば、彼が拙速な踏み込みを避け、あえて婉曲な語り口を用いるのも頷ける。しかしながら、当の彼女はそうした配慮を必要としないかのように、迷いなく自ら供述を始めた。語られたのは、昨夜モラレス侯爵の卓へと仕えた給仕たちの姿。彼女の言葉は揺るぎない確信のもと、この場に過去の記憶を披露する。ワインバトラーが一人。ウェイターは二人。そう断言して一瞬言葉を区切り、こちらの反応を伺うように向けられた視線を受け、ホプキンスは小さく眉を動かし目配せを寄越してくる。スケッチと照らし合わせよ、と無言のまま促すように。膝の上に載せていたスケッチブックを手に取り、昨夜の晩餐時に何気なく描き留めた場面を目で追う。ワインバトラーの姿こそ記録していなかったが、確かにウェイターらしき二人の姿はそこにあった。粗く走り書きされた筆致ではあるが、一方は華奢な体躯の青年、もう一方は上背の高い大柄な男。ベアトリスの証言と符号する二名が、確かにそこに記録されている。スケッチブックの向きを変え、彼らにも見えるように角度を調整して真っ直ぐに告げ)
ええ、確かに二名のウェイターは記録しています。事前に配膳係として紹介されたという面々で間違いないかと。

(スケッチの内容を確認したホプキンスは満足げに頷くが、一方で、ベアトリスの口から紡がれる次の言葉は、そこに違和感を示唆するものであった。語られた“もう一人の存在”──紅茶の湯気が緩やかに立ち昇る静寂の中、空気の密度が変化したのを感じる。まるで、ある一点を境に室内の温度がわずかに下降したかのような、そんな錯覚すら覚えた。ホプキンスは腕を組み、改めてベアトリスへと向き直る。彼の表情には先程までの穏やかさが影を潜め、より鋭利な思考の刃を研ぐような緊張感が漂っていた。しかし、あくまでもその声音は柔和さを保ったまま、慎重に核心へと踏み込んでいく。)

『──で、その“三人目”の人物とは?』


(/ご確認いただきありがとうございます!ウェイターとワインバトラーの特徴、とても分かりやすくてありがたいです…!お手数おかけしました。進行状況により、またすぐにご相談に上がらせていただくかもしれませんが、ひとまず引き続きよろしくお願いいたします。こちらお返事はお気遣いなくです!)


  • No.86 by Beatrice  2025-04-05 19:58:15 

(紅茶の湯気がふわりと立ち昇るなか、ホプキンスからの問いが静かに落とされた。“三人目”の人物とは?その一言が部屋の温度を僅かに下げたように感じたのは、気のせいではなかった。ホプキンスは先程までの穏やかな表情を引っ込め、より鋭い眼差しでこちらを見据えているように感じる。改めて少しの落ち度や間違いも出さないように自身の記憶を手繰り寄せると、確かに昨夜の晩餐の席で、ワインバトラーと二人の給仕がいたことを確信する。そして彼らは、配膳係として正式に紹介された者たちだった。だが、それとは別に──あの時視界の端を掠めた、もう一つの影があったはずだった。ただその姿には何かが引っかかると即答をせずに唇を閉ざしたまま朧気な記憶を手繰り寄せる。形にはならない違和感が、ぼんやりとした靄のように意識の奥底で広がっていく中で脳裏には二人の給仕の姿をなぞるように視線を落とし、次いで、昨夜の光景を再生する。煌びやかなシャンデリアの下、磨き抜かれた銀器が光を反射し、談笑とグラスが触れ合う音が響くなか────そこに、もうひとつ、動く影があった。それは、ごく自然な仕草でワイングラスを下げ、あるいは新しい皿を並べ、客の傍らを忙しなく行き交っていた。まるで当然のようにそこに存在していた。だからこそ注意深く見なければ意識の外に流れてしまっていたのかもしれない。しかし、今となって思い返せばその人物が正式な給仕として紹介された記憶は無かったのだ。考え込むように伏せていた瞳を開き、再度真っ直ぐにホプキンスへ顔を向ければ真剣な顔付きで回答を選び「……確かに、もう一人いました」迷いのない確りとした芯を持つ声を持って、ゆっくりと口を開いた。自信の無いことは隠さずにそれを答えとする、それがこの場において一番誠実な回答なはずだと選択をして「ですが、その顔をはっきりとは見ていません。ただ……」言葉を紡ぐうちに、ある断片的な印象が浮かび上がる。すれ違った際に目に入った、滑らかな動作。片手でグラスを下げつつ、もう片方の手で別の客へナプキンを差し出す、無駄のない所作。そして、僅かに垂れた目元に、軽やかな笑みを乗せていたような───。)……若い男性だったと思います。彼の動きは……他の給仕たちとは微妙に違っていました。たとえば、ウェイターならば、通常は一定の手順で料理を運び、下げ、ワインバトラーと連携して動くはずです。けれど、その人物は、どこかぎこちなかった。いえ、むしろ、過剰に滑らかすぎた……まるで、周囲の動きを過剰に真似ているかのようでした。

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