2025-01-26 00:23:08 |
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1890年代の秋、イギリス・サウサンプトン港を出航した豪華客船レガリア号は、広大な海を越え、イスタンブールを目指して航海を続けていた。煌びやかな一等客室に華やかな社交の場、そして下層階級の人々が交錯する船内は、まさに浮かぶ宮殿そのもの。しかし、その華やかな外観の裏には、乗客たちが抱える深い秘密と絡み合う陰謀が潜んでいた。
── そんな航海の最中、侯爵が毒殺されるという衝撃的な事件が発生する。
(/某所の30195様をお待ちしております。まずは登場人物など設定を詰めつつ出航準備が出来れば幸いです。よろしくお願いいたします!)
( / 募集板の30195です。この度は素晴らしい舞台のお相手に選んで頂きありがとうございます!
登場人物についてですが、既に挙がっている画家様のいかにも芸術家だと言う性分が刺さっておりますので願わくばどうかこのまま背後様がイメージしているままの画家様で作って頂けると嬉しいです。我儘を言うのであれば親しくなってからも続く敬語が少々苦手意識があるので、常時敬語だけ無しの方向だととてもとても嬉しかったりします…!(背後様の描いている画家様が敬語のイメージであればこちらは見なかったことにして頂いて大丈夫です!)
初回のお声がけにも関わらず長々と書き連ねてしまいすみません。同じくこちらのキャラに対する萌え萎えやご要望も教えていただいてよろしいでしょうか?現在いくつか考えている案を下記に記させて頂きます…!
・高飛車で傲慢、我儘の極地にいるような性格だが全てをねじ伏せるほどの美貌と関わると人生全てを狂わせてしまう天性の魔性の女。一度見た人の顔を忘れない、非常に優れた洞察力と観察眼を持つ。
・享楽的で大胆不敵、度胸があり肝が据わっている。無理を通してでも彼女の願いを叶えたいと思わせるほどの愛嬌を持つ女。茶目っ気があり好奇心旺盛であどけなく無邪気だからこそ新たな視点での発見がある。
・淑やかで慎ましい、月のような静かな美しさを持つ女。その実は晴れて自由になれる日を待ち望み、その為に虎視眈々と男が憧れる女を演じ続ける忍耐力がある。演技力と記憶力に自信があり別人のように振る舞うことが出来る。
一旦以上となりますが、募集にあった項目がまたとても刺さっているためどの娘になろうとも全員に共通で組み込ませて頂ければと思います…!ただ如何せん何よりも癖のある面子となってしまいましたのでもう少し控えめに普通な子、全くの別な子が良いなどありましたら喜んで考え直しますので気になるところなどあれば遠慮なく教えてくださいませ! )
(/お越しいただきありがとうございます!改めまして、これからよろしくお願いいたします。素敵な船旅の予感に早くも胸が高鳴っております!
登場人物に関するご意見もありがとうございます。敬語を使わない方針含め、画家のイメージについて承知しました。早速作成に取り掛かりますね。
また、当方からの要望につきまして、萌え萎えを含め募集時に記載した内容以上の追加のリクエストはございませんので、自由にご創作いただければと思います。挙げていただいたお嬢様の案も、どれもそれぞれに魅力的で迷ってしまいましたが、個人的には三番目のお嬢様が特に好みです。表向きの淑やかな振る舞いの裏に独立心を秘め、男が求める女性像を演じているその強かさに思わず惹かれてしまいました…!
また、下記に簡単な豪華客船の設定を記載いたしましたので、お手隙の際にご確認いただければ幸いです。よろしくお願いいたします!)
RMS Regalia - レガリア号
19世紀末に活躍したイギリスの豪華客船。サウサンプトン港を出発し、地中海を経由してギリシャやイタリア沿岸を巡りながら最終目的地イスタンブールを目指す。船体は3本の煙突を備えた鉄製で、古典的ながらも洗練された流線型のデザインを持ち、優れた耐久性が特徴。英国王室の郵便船(RMS)として、格式と信頼を兼ね備えた存在感を放つ。
船内は豪華さを極めた装飾が施され、一等客室には金箔や彫刻をあしらった家具、重厚なカーテン、柔らかな絨毯が揃い、乗客に贅沢で快適な空間を提供する。専用のラウンジでは、上流階級の人々が交流を楽しむ姿が見られる。二等・三等客室も快適さに配慮され、乗客たちの社交場として賑わいを見せる。
ダイニングルームでは豪華なコース料理が提供され、一等客室専用の食堂にはシャンデリアや精緻な食器が並び、優雅で洗練された雰囲気が漂う。デッキにはカフェやラウンジが設けられ、海を眺めながら過ごす時間は格別。夜になると舞踏会やパーティーが催され、船旅ならではの華やかな時間が広がる。
(/ご確認ありがとうございます!
情景が浮かび上がるような豪華客船の詳細にも感謝致します。レガリアの名に相応しい豪華な旅が保証される、沢山の人の多くの感情を乗せて出港する船旅が今から楽しみでなりません…!
では、当キャラは三番目の淑やかな演技派な娘で練らせて頂きます!またプロフィールの確認後に細やかな修正などご相談に乗って頂けると幸いです。それでは作成に向かいますので暫しの間お待ちください…!)
名前:アーサー・バートン
年齢:25歳
性別:男性
容姿:柔い毛質のダークブロンドの髪は無造作に整えられ、前髪は目に被らないよう根本から軽く持ち上げサイドへ流す。ブルーグレーの瞳は深みのある光を宿し、絵の制作に没頭する際には鋭さと情熱が滲む。端正な顔立ちながら、普段は無愛想で冷えた表情を浮かべていることが多い。身長175cmと中背ながら均整の取れた体格。
普段着は控えめながら洗練されたものを好み、動きやすく防寒性に優れたウールのジャケットにシンプルなシャツや暗色のベスト、黒の短靴を合わせ、質素ながら貴族社会にふさわしい上品さを保つが、裾や袖口には絵の具の跡が見られる。社交の場では黒のテールコートと絹の襟付きシャツ、刺繍入りのベストを着用し、格式ある装いで伯爵の推薦を受ける画家としての体面を保つが、内心では窮屈に感じている。
性格:不遜で気難しい気質を持つ。芸術に対して絶対的な誇りを抱いており、「画家は真実を描く存在である」と固く信じている。そのため、貴族たちの理想に沿った注文を芸術への冒涜とみなし軽蔑しているが、庇護を失うことを恐れ表面上は従順を装いながらも、言葉の端々には皮肉を滲ませることがある。金銭や名声にはまったく関心を示さず、ただひたすら「対象の本質」を追い求める。その作品には外見だけでなく被写体の内面が浮かび上がるような深みがあり、その真摯な情熱が多くの人々を魅了する。また、画家としての癖から常に周囲を観察し、無意識のうちに物事の裏に隠された真実を見抜く鋭い洞察力を持っている。
備考:若年にして既に高い技術を持つ画家であり、特に肖像画の分野で名を馳せている。クラリッジ伯爵の庇護を受け、制作にかかる費用や生活の資金を得ているが、その関係には内心で反発心を抱いている。レガリア号で発生した事件では、乗客や船内を描いたスケッチが重要な手がかりとなり、持ち前の鋭い観察力を活かして捜査に協力することになる。
(/ご確認ありがとうございます。素敵なお嬢様とお会い出来ることを楽しみにしておりますね!早速画家のプロフィールを作成してまいりましたので、お時間のよろしい時にご確認いただけますと幸いです。もしお好みにそぐわない点など御座いましたら何なりとお申しつけくださいませ!その後はメインの二人以外の登場人物についてもご相談させていただきつつ詰めたいと思います…!)
名前:ベアトリス・ルーナ
年齢:17
性別:女性
容姿:波立たせたマーセルウェーブの髪は肩に掛る長さ、静かな夜を照らす月のように白にも銀にも金にも光の受け方で見え方の変わる色をしている。バンビのようにくりっとした丸く大きな翡翠色の目は庇護欲を掻き立て『自分が守らなければ生きていけない』と思わせる。白い肌に薔薇色の頬、傷ひとつない透明感のある肌、長い睫毛にぷっくりと膨れた小さい作りの口、柔らかく豊満な胸元と少し控えめな臀部、コルセットが撤廃されつつある時代にも締め上げたようにキュッと括れたウエストと、まるで沢山の男性が集まって酒の肴に理想の女性を語り作り上げたような容姿。ただ誰もが皆、表皮にだけ騙されてその中に抱える『強さ』に気づいていない。ふんわりと柔らかい印象のベロア素材で作られたモーヴピンクのハイウエストのロングドレス、ドレスの色味に合わせた首飾りとイヤリング。その中でも一際きらきらと煌めくのはゴールドの髪飾り。160に届かない背丈は高いヒールの靴で取り繕っている。
性格:淑やかで遠慮深く相手を立てた振る舞いを見せる。穏やかで、感情に振り回される事がなくいつだって花がふわりと咲くように優しい微笑みを崩さない女性らしい女性だと第三者からの評価を受ける。繊細で優美な姿からは気品が感じられるがそれらは全てが自尊心を守り、未来には自立して生きたいと願いを抱え学び培った努力の賜物。忍耐強く頑固な面を隠し、強かに自立が叶う適切なタイミングを待ち望んでいる。周囲の状況や物事の理解が早く、判断力に長けているがそれが出来る女性がこの世では望まれていないという事実まで理解している。ゆえに場の空気を読みながら控えめに己の意見を通すことで出る杭にならないように判断している事を誰も知らない。
備考:所謂下層社会の親の元に生を受ける。幸運にも美しく生まれたことでメイドとして奉仕をしていた貴族からの口利きで侯爵の目に留まり愛人と言う形で上流階級へと成り上がる。侯爵の寵愛を受けると身なりはより美しく、洗練された姿に変わったが華やかな暮らしの息苦しさは彼女が思い描いていた幸せとは程遠かった。家事使用人として自らの手足を動かし過ごした『生きていた』感覚が忘れられず、かと言ってこの身分を捨てることが簡単では無いことも理解しているため今は耐えている。そんな中、侯爵がどうして資金繰りを行い繁栄しているのか隠されていた裏の顔を知り、愛は姿を消してしまった。叶うならばすぐにでも関係を切ってしまいたいと願っていた所で事件が起きる。立場上、容疑者として強い疑いを掛けられているが事実無根なので英国女性らしい自尊心を守る為にも容疑を晴らすために、有力なスケッチを持つ画家バートン氏に協力を仰ぐ。幼少期より変身願望が強く、人と接する中で彼女なら彼ならどう返すのだろうと人の内側を推測し心の内で成り代わる遊びをしていた。その結果、頭に浮かべた人物になりきる事が上手。求められる自分を演技する事が上手く、侯爵や多くの人の前では奥ゆかしく控えめに、ひとりでは生きていけない愛されるべき女性を演じている。頭の中の引き出しには過去に接してきた人が多く記憶されており、無自覚ながら人と比較して記憶力に長けている。
(/あまりにも素敵なアーサー様を前に少しでも相応しい娘を…!と頭を悩ませているうちにお時間を長く頂いてしまい申し訳御座いません!沢山お時間を頂いたにも関わらず癖の強い娘になってしまいましたので不備やご要望がありましたら伝えていただければ喜んで修正いたします…!こちらからアーサー様に修正点など全く無く、芸術家であることに誇りを持ちながらも庇護を捨てきれない人間らしさに胸を撃たれております。ベアトリスに不備が無ければメイン以外の登場人物を固めていければと…!)
(/ご確認および素晴らしすぎるお嬢様のプロフィールのご提示、誠にありがとうございます!思わずうっとりするような天性の美しい御姿もさることながら、生きてきた環境や経験から得た力強さが本当に魅力的で、読み進めながら惚れ惚れしてしまいました…!男性が優位とされた時代に女としての美しさを武器に戦う賢い女性がとにかく好きでして、ベアトリス嬢のすべてが完璧に刺さりました…。理想の更に上をいく素晴らしいお嬢様をありがとうございます。設定に関しては何一つ問題ございませんので、次に他の登場人物の構築を進めさせていただければと思います。
・登場人物について
まずマストで考えておきたいのが被害者の侯爵、そして彼を取り巻くベアトリス嬢以外の身内の人間数名でしょうか。秘書や召使など同行させているかと思いますので、共通認識程度に数名程度ネームドキャラを作成しておきたいです。また、アーサーのパトロンである伯爵夫妻および伯爵家に仕える者達も登場させたく、下記に人物像を考えてみました。
・プロットについて
お恥ずかしながらミステリー要素のある交流に挑戦するのは今回が初めてでして、どのように物語のプロットを組み立てていくべきか迷っているところでございます…。全てを最初から細かく決めすぎると面白さが損なわれそうですし、かといって行き当たりばったりでは物語が破綻してしまう恐れもあるため、適度なバランスでご相談を重ねながら進めていければと考えています。
現時点で確定しているのは「航海中に侯爵が毒殺される」という事件と、「侯爵が密輸や不正取引といった裏の顔を持っていた」という二点のみです。この土台をもとに、もし面白いアイデアや取り入れたい展開などがございましたら、ぜひご提案いただけますと幸いです!)
エイドリアン・クラリッジ(伯爵)
イングランド南部ハンプシャー地方に領地を構える名家・クラリッジ伯爵家の当主。小柄で恰幅がよく、白髪混じりのブラウンの髪に切れ長の青い瞳、豊かにたくわえた口髭を持つ中高年の紳士。一見すると温和で品のある印象を受けるが、実際は狡猾で自分の利益を最優先に考える冷徹な一面を隠している。かつて隆盛を極めた当家は近年財政難に陥り、エイドリアンは家名の復興と貴族社会での地位を維持するために必死で奮闘している。王室や上流階級とのコネを活用しつつ、アートや文化的活動に力を注いでいるが、財政状況の厳しさから高額な取引や政治的駆け引きにも手を染めるなど、危険な選択を取ることも少なくない。家計を立て直す一環として、新たな商機を求めてイスタンブールを目指す。
イザベラ・クラリッジ(伯爵夫人)
フランスの名門家系に生まれ、幼い頃から豊かな教養に包まれて育った、機知に富む聡明な女性。年齢は三十代後半。若々しさと成熟した魅力を併せ持ち、漆黒に近いダークブラウンの髪を上品に結い上げ、深い緑色の瞳には知性が垣間見える。最新の流行を取り入れたパリ仕込みの装いを纏いながらも、派手さより上品さを重んじ、刺繍やレースを施したシルクのドレスを選ぶことで社交界に華を添える。夫エイドリアンの文化活動を表立って支えつつ、その真意を見抜き時に巧妙に軌道修正する冷静さを持つ。当家の財政危機を陰で支え、夫を諌める存在であると同時に、画家アーサーの才能を純粋に評価し、その援助に意義を見出している。
フレドリック・ウィンストン(執事)
クラリッジ家に長年仕える初老の執事。長身で背筋が伸びた堂々たる体格で、常に完璧にプレスされた黒の燕尾服を身にまとい、控えめながら洗練された立ち居振る舞いで周囲に安心感を与える。冷静沈着で知的であり、長年の経験に裏打ちされた実務能力と、主人に対する強い忠誠心を持つ。表情はあまり崩さず、余計な感情を表に出さない。若い頃に軍務につき、その後貴族社会での仕官経験を経てクラリッジ伯爵家に仕えるようになった。エイドリアン伯爵とは長い付き合いであり、彼の策略や冷徹さも熟知している。
エミリー・フロスト(メイド)
クラリッジ家に仕える若きメイド。二十代前半の快活でおしゃべり好きな女性。小柄で華奢ながらもしなやかな体つきで、肩甲骨まで伸びる赤毛はきっちりとまとめられている。質素ながら清楚なメイド服を着こなし、そばかすが目立つ頬には控えめな化粧を施している。明るく前向きな性格と勤勉さを兼ね備え、忙しい日々の中でもくるくるとよく働く姿が印象的。
(/ご確認をありがとうございます!少しでもこの素敵な物語に相応しくなれるようにと考えた娘だったのでそのように仰って頂けてとても嬉しいです…!
そして登場人物が揃い始めることで段々と具体的になる世界観に胸のときめきが止まりません!一旦、こちらの方で構想を練ったベアトリス側のネームドキャラクターについても纏めたのでお手隙の際にご確認と、合わせて背後様の構想と違う点などが見られましたらすぐに修正を掛けますので教えていただけると嬉しいです。
表立った理由として跡継ぎを設ける為の旅行であることからモラレス夫人は同行しておらず、他には数名の召使いが付き添っているが物語には大きな影響がない存在。(大きな目的としてイスタンブールでの麻薬取引がある為、少数で無ければならない。)
プロットにつきまして、土台にある二点から暗殺を行ったのは過去に行われた裁判にて本来では有り得ない判決を下された家族がモラレス卿に恨みを持っており犯行に及んだ。(あわよくば罪をベアトリスに擦り付けることが出来る)という着地はいかがでしょうか…!同じくミステリーをベースにしたやり取りが過去に無いため有り触れた提案しか出来ずに不甲斐ないです…!)
○ギルバート・モラレス(侯爵)
モラレス卿はイングランド貴族の18代目の公爵位。広大な土地を持ち絢爛な豪邸に住まう。有能な判事として名を馳せ、積極的な慈善活動を行い中流階級からもいい噂ばかりが流れている。身分を問わずに人の気持ちに寄り添える人だと思わせる裏側では賄賂により判決を下すなど不正取引を表に出ないように上手く行っている。裏の顔を知るのは共に贅を得るモラレス夫人と秘書、残るは数えられるほど僅かな人数のみ。モラレス夫人との間に子はおらず、本来であれば跡継ぎの為にもベアトリスとの間に子を設ける為の豪華客船旅行となっていた。
30代後半で中肉中背、自慢の黒髪をオールバックにて纏め、スーツは神経質で潔癖の気が伺える少しの乱れも無く着こなしている。身分の差など無いように語るが実際には自己中であり自己保身が強く利益があるか無いかで物を考える冷徹な人間。エゴの為にしか動かず、得にならないのであれば蔑ろにし、簡単に切り捨てる人間性。
今回の行先であるトルコでは今後取引を行う予定である大麻の品質を自らの目で行うというのも目的のひとつだったらしい。
○ジョシュア・バムフォード(秘書)
モラレス家、引いてはモラレス卿の腰巾着。ほっそりとした小さい背丈でぎょろりとした目の初老男性。ずる賢く、侯爵より受けた恩恵と共にすることで今後も得る贅沢な暮らしの為ならばどんな裏工作でも行うモラレス卿の忠実な犬。跡継ぎのいないモラレス卿が暗殺された今、夫人やモラレス卿を支持している貴族の懐に入り込む為にもその犯人を見つけなければと躍起になっている。この際犯人が誰かと言うのは大きな理由ではなく、夫人と他の貴族が納得出来る結果を出せるならばそれでいい。
○メルヴィン・ワイズナー(ベアトリスの専属騎士)
下流階級の生まれだった彼女は男性顔負けに背が高く、腕っ節が立つ。彼女は女性らしくある事に違和感を感じており、平民の間で行われる騎士の真似事である剣術大会で優勝を重ねるほどの技術を持っている。整った顔立ちも中性的でハイトーンの金髪は男性のように短く纏められている。一部平民の娘には名が高い麗しの騎士も女性らしくないと言う点において異端であり、そんな彼女を専属騎士として拾い上げたのがベアトリス。世間の目に怯えず逆らい生きる姿に感銘を受けたのかもしれないし、自らには出来ないその生き方に憧れを抱いたのかもしれない。真面目で清々しいほどの騎士道精神を持つ彼女はモラレス卿からしてもベアトリスの護衛騎士として傍に置くのに都合が良い存在。
ベアトリスにとって誰よりも心を許し、現時点で支えである彼女でさえもベアトリスの強さを見抜けていない。だからこそモラレス卿を愛すベアトリス嬢が暗殺を行うはずが無いとその無実を掴むために必死である。
(/キャラクターやプロットに関してご提案をありがとうございます!ベアトリス嬢もさることながら彼女を取り巻く皆様も個性豊かな魅力が際立っており、彼らが物語の中でどのように動き出すのか非常に楽しみです…!また、事件の着地点についてもご考案いただきありがとうございます。過去の事件や復讐が犯行の動機となる展開がまさにミステリーの醍醐味そのものとった感じで、非常に胸が高鳴ります!
加えて乗客の中にはモラレス侯爵と接点のある人物が多く、始めに容疑をかけられたベアトリス嬢の後にも数人の容疑者が次々と出てくる展開にできればと考えております。その一人にクラリッジ伯爵も加えたく、過去の取引に因縁を持つ設定を追々添えさせていただきたく思います。
折を見て物語を始めていきたいと思いますので、それに向けて以下に航海の概要およびスケジュール案を共有させていただきますね。事件発生は航海4日目、ジブラルタル海峡通過のタイミングにと思っております。それ以前にモラレス侯爵およびベアトリス嬢との接点を自然に描きたく、冒頭のシーンとして、アーサーが侯爵から肖像画制作を依頼され、彼の客室にてスケッチを行う場面を考えております。このシーンでベアトリス嬢が登場し、二人の初対面を描写する形で物語を始めたいと思いますが、いかがでしょうか…?)
航海概要
出航港:イギリス・サウサンプトン港
目的地:トルコ・イスタンブール
航路総距離:約3,200海里
平均航行速度:12ノット(時速22km)
航行日数:11~12日
航海スケジュール(目安)
1日目:サウサンプトン港を出航。イギリス海峡を東進し、ブレスト岬(フランス)付近を通過。
2日目:ビスケー湾を南下。スペイン北部の海岸沿いを航行。
4日目:ジブラルタル海峡通過。大西洋から地中海へ進入。
6日目:バレアレス諸島付近を通過(スペイン東部沿岸)。島々が視界に入るが停泊はなし。
8日目:シチリア海峡通過(シチリア島とチュニジアの間)。南イタリアの海岸線やエトナ山の遠景が見える。
10日目:クレタ島北側を通過。エーゲ海に入る。ギリシャ本土や小さな島々が点在する風景が広がる。
12日目:イスタンブール到着。ボスポラス海峡を通り、オスマン帝国の都に入港。
(/モラレス卿と接点のある人物がレガリア号に乗っていたと言う素晴らしい設定を是非とも組み入れたく思います…!そしてその内の一人にクラリッジ伯爵!歯車が噛み合うような素敵な内容に今からどのように進むのだろうとわくわくしてしまいます。
更にはこの旅のスケジュールまで!アーサー様との初対面は是非とも丁寧に描くことが出来れば…と思っていたのでそのご提案がとても嬉しいです。これ以上の要望なんて何も出ないほどの素敵な案にぜひとも乗らせて頂きたいです!
一日目、アートに精通するクラリッジ伯爵が目をかけている画家が乗船している事を耳にしたモラレス卿が芸術文化を得意としているクラリッジ伯爵が援助する程の画家という事に興味を持ちアーサー様に肖像画を描いて貰えるように手筈を整える。
二日目、話が通りモラレス卿の客室にてアーサー様がスケッチを行う。
一日目の時点でモラレス卿より画家アーサーについての話を聞き、興味を持ったベアトリスが相席し初対面。画家アーサーに興味を抱くにあたる一番の要因だった『人の本質を描く画家』という一点に惹かれ、自らもまた描いて欲しいということを願い二日目のスケッチが終わりアーサー様が客室を後にした際に追い掛けベアトリス個人としての依頼に繋げられればと思うのですがいかがでしょうか…!実際に動かしてみると流れが変わってしまうこともあると思うので飽くまでもひとつの道筋としてご提案を失礼します…!)
(/連続でのお声がけを失礼いたします…!丁寧に作り上げられた設定だからこそ、今後物語が進んでも何度だって読み返したいと言う欲のままに設定を保管する場所を僭越ながら作らせて頂きました。此方のサイトの仕様上、交流のための設定保管場所作成は問題がないとは言え、私の欲のままに勝手に作り上げてしまっているので背後様が少しでも嫌な気持ちになる場合は速やかに削除を行うつもりです!交流の中で出たプロフィールの修正だけではなく、新たにネームドキャラクターが生まれた際にも簡単に一纏めに出来ることから保管庫として活用出来れば…!と思います。その際にクラリッジ伯爵とモラレス卿の因縁についての概要を(過去の取引についてだけでも!)簡易で大丈夫ですのでサイトのDMから頂けると背後様確認が取れるので嬉しかったりします…!
いずれにしてもこの素敵な物語をより緻密に構想し共に盛り上げられれば!との思いで暴走してしまっている自覚があるので、背後様のお気持ちを第一に保管庫についてご検討頂けると嬉しいです…!
https://plus.fm-p.jp/u/voyage)
(/一日目~二日目の流れがすごく自然で素晴らしく、ぜひ大枠としてこちらの道筋で進めさせていただきたく思います!更に素敵な保管場所の作成までありがとうございます…!サイトデザインまで繊細で美しく、装飾と色合いに高級感があって背後様のセンスに脱帽してしまいました…。是非とも活用させてくださいませ!クラリッジ伯爵とモラレス侯爵の因縁につきまして、後ほど設定を書き起こしてDMでお送りしますね。また、次レスくらいでこちらから物語の開幕をきらせていただければと思いますので、今暫くお待ちいただければ幸いです。)
(豪華客船レガリア号がサウサンプトン港を出港してから二日目の午前、船内は未だ初日特有の高揚感を引き摺っており、デッキには乗客たちの笑い声と軽快な音楽が心地よく響いていた。しかし、それらの喧噪は侯爵ギルバート・モラレスの客室には届かない。厚手のベルベット製カーテンで遮られた窓から漏れる光はわずかで、静寂を破るのは画板に固定された紙の上を鉛筆の芯が滑る音だけ。肖像画の依頼主である侯爵もまた、それに耳を澄ませるようにただじっと豪奢な肘掛け椅子に身を沈めている。堂々とした姿勢で目の前に座る彼の存在感は、あたかもその空間すべてを掌握しているかのようだ。侯爵の姿を細部まで観察し、鉛筆を握る指先に軽い汗を感じながらも、慎重に紙の上に線を重ねていく。静けさに微かな緊張が漂う中、侯爵はゆったりと背もたれに身体を預け、低く落ち着いた声で問いかけた。「調子はどうだね?バートン君。」鉛筆を持つ手を一瞬止め、静かな声で応じる)
──ええ、順調です。もう少しで全体の輪郭が取れます。
(/上記にてモラレス卿のお部屋を舞台に物語の幕を開けさせていただきました!ただいま室内ではアーサーと侯爵の二人が向かい合っている状況です。こちらにベアトリス嬢の登場を考えておりますが、流れに繋げにくいようでしたらどうぞご遠慮なくお知らせください。また、保管庫の方にもDMをお送りしておりますので、お手すきの際にご確認いただければ幸いです。)
(進んだ先により強い枷が与えられるこの旅路、賑やかで楽しげな空間は日常より切り離されている。上流階級の者だけが乗船している訳では無いと言いながらも身分によって区分される船内をモラレス卿と共に楽しんだのが一日目、その中でとても興味深い話を聞いた。モラレス卿の知人である伯爵が目をかけていると言う画家について、その画家とは肖像画を得意としており対象の真実を描くのだと言う。魔法使いでもあるまいし、皮と肉に隠された内側を見抜くことなんて出来るはずがないとそう思いながらも興味が湧いたのだ。共に過ごす時間が長い護衛騎士ですら見抜く事が出来ない己の心の一番奥を、見つけることが出来る人が存在するのだろうかと淡い期待とそれが不可能であると決めつけた強い諦めを抱えて一晩を過ごす。客室の奥に用意された寝室で身支度を整える頃には噂の画家を呼んだ約束の時間が過ぎており、スケッチが進んだ頃合にて二人が過ごす客室に姿を現すこととなり。緊張感の走る重たい空気をものともせずにふんわりと微笑みながら挨拶を添えて、侯爵の命により少し下がった場所に用意された椅子へと身を沈め)
ふふ。ごきげんよう、貴方がギルバート様を描いてくださるのね。……ギルバート様のことをいつでも感じられるだなんてとても楽しみだわ、私もお邪魔してよろしい?
(/情景の浮かぶ交流文をありがとうございます!早速ベアトリスを向わせましたが心情が多くなってしまっているので交流の中でやりにくさが出た場合は出し直しますのでお伝え下さい…!
保管庫にもお越しいただきありがとうございました!背後様の確認が取れましたので頂いたアドレスにある数字四桁を乗船チケットとしています。早速頂いた関係も掲載しておりますのでお手隙の際にご確認頂けると嬉しいです!)
…………どうぞ。
(静かな部屋の中に響く規則的な鉛筆の音は、客室の奥にある扉がそっと開かれた直後に途絶えることになる。扉の開閉音に続けて優美な靴音と共に現れた少女の姿に意識を奪われ、吸い込まれるように息を呑み、手を止めたからである。白銀と金色の狭間で揺らめく髪は光を受けて輝きを帯び、繊細な曲線を伴いながら細い肩に流れ、芸術品のように整った小さい造りの顔を縁取る額飾りのよう。何より少女の瞳──翡翠を思わせる深い緑の輝きが、鮮烈に胸に刺さり呼吸を忘れさせ、彼女の形式上の問いかけに対して唾を飲み込んだ後に一言発するのがやっとだった。神話に語られる月の女神が実在したなら、きっと彼女の姿を取るのだろう。捕らわれた視線を逸らせずにいる間も侯爵はその様子を見逃さず、まるで高価な宝石でも自慢するかのように優越感をありありと湛えた笑みを浮かべている。目の前の若い男から期待通りの反応が得られてご満悦といったところか、鼻で一つ笑うと「どうした?手が止まっているようだが。」抑えられた威圧感の中にも、どこか楽しげな見下した響きが滲む。その言葉で現実に引き戻され、鉛筆を握りしめた手がかすかに震えていることに気づき、内心で舌打ちする。短く息を吸い、再び顔を上げたときには努めて冷静な表情を装い)
いえ、失礼しました侯爵様。あと少しで終わりです。
(/動いて喋っているベアトリス嬢が愛らしすぎました…!心情描写も大好物ですので全く問題ないです。乗船チケットもありがとうございます。入室確認して参りました!展開や設定の相談につきまして、あちらにご用意いただいた相談所の方を使用した方が運用しやすかったりしますでしょうか?物語の性質上ご相談の機会が多くなりそうですので、もしお借りできるのでしたらありがたい気持ちです…!
また、一点補足となりますが、アーサーがベアトリス嬢の芯の強さに気づく変化を、後の「ベアトリス嬢の個人的な肖像画作成」のシーンに持っていきたく、それまでは「見惚れるほど美しいが侯爵の愛人である以上は取るに足らない女だろう(※愛人であることには二人の空気感から自ずと気づく)」という認識で進めたいと思います。もしご不都合があればお知らせください!)
(目線の先に写る侯爵の背中をまるで存在しないかのように通り抜け、噂の才有る若き芸術家を真っ直ぐに見つめる。猫が鼠を甚振るように意地悪な楽しみ方をする侯爵の声さえ気に留める余裕が無いほど、アート文化で名を馳せるクラリッジ伯爵が贔屓にする画家に興味を抱くばかり。紙の上を鉛筆が走るカリカリと言う静かな音を心地の良い環境音にしながら、ただ少しのよそ見さえもせずにその姿を見つめるだけ。黙っている顔にも愛嬌のある穏やかな微笑みを蓄えつつ、思っていたよりもずっと若いその姿を目に焼きつける。そうだ、鉛筆を走らせる画家はどう見ても至って普通の男性で、魔法が使えるようには見えない。では彼はいま間にいるこの男の本性を、その真実を見抜いているのか?見抜いていたとしてもそれを使うことが正しい事だとは思えない。そうであれば彼がそのヒヨドリのようなブルーグレーの瞳を通して書き残したスケッチは、誰の目にも止まらずに無かった物になるのだろうと頬笑みを浮かべていた小さな唇からほんの僅かに小さく溜息に似た吐息がこぼれ落ちた。ここまでを前提としてこれから行うのはある種の試し行為である。侯爵への愛を唱えるように求めるのは彼が持つスケッチブックの中に有るだろう特別な一枚で。)
Mr.アーサー、スケッチは一枚だけ?…もし複数あるならクロッキーでもいいの、使わないものを一枚私に頂けないかしら。──”Mr.アーサー”が描く”ギルバート様”を。
(/そのように仰って頂けてとても光栄です…!間にモラレス侯爵を挟むからこそ漂う緊張感の中のアーサー様も、垣間見えるアーサー様らしさも、そのどちらもが人間的ですっかり心を掴まれています…!もっともっと見ていたくなっています。
そして相談所について、是非ともお気軽にご利用ください!こちらだと修正点があった際に送り直す他叶わないのでもっと気軽に相談や提案がしやすくなるかなと用意したので…!こまめに確認するようにしますが、もし気づいていなければこちらにでも更新した旨を一筆入れて頂ければすぐに確認いたします!(同じく更新した際には伝えさせてください…!)
補足もありがとうございます。勝手ながら同じように考えていたので解釈一致で嬉しいです…!どうぞそのままの認識でお願いいたします!)
(作業に戻った後も依然として収まらない胸のざわつきを表に出さないよう心がける。先程の侯爵の態度、ふとした折に少女へ向ける目線、そして彼女が“ギルバート様”と親密に呼ぶ甘やかな声音。今朝方メイドのエミリーが興奮気味に話していた姿が脳裏をよぎる。“ねえ、モラレス夫人を見た?とってもお若くて美しい方なんですって!昨晩からその噂で持ちきりなのよ”──夫人?馬鹿な。あれはどう見ても妾だ。得体の知れない苛立ちが頭を擡げるのを理性で押し込める。何が気に食わないのか自分でも分からないが、この場に長く留まりたくはない。その思いが焦りへと変わり無意識に手の動きを速める中、少女の声が届き、鉛筆を持つ手が再び止まった。その要求には単なる好奇心や軽い興味以上に、どこか挑発的な響きを孕むようにも思えたが、彼女の微笑の奥に潜む真意は読み取れない。ちらりと侯爵に視線をやれば「すまないね。聞いてやってくれるかい。」戯れのように楽しげに笑う彼に短く頷き、スケッチブックを手に取った。構図の打ち合わせをしながら何枚か描いたうち、最初の方の“出来の悪い”もの──この部屋を訪れる前に伯爵から受けた忠告、“君に求められているのは侯爵の偉大さをそのまま表現することだ。威厳を損ねるような解釈は避けるべきだろう。君の本能に従うのは構わないが、どうか今回だけは控えめに頼むよ。”その言葉に背く、どうせ作品には使えない一枚を無造作に破り取り、少女の前へ歩み寄ってそれを差し出す。取るに足らぬ愛妾ごときに、この絵に秘められたものを見抜けるはずがないと高を括ったからだ。そこには一見すれば端整で優雅な、貴族らしい余裕を湛えた侯爵像が描かれているのだから。)
ご期待に添えるかわかりませんが…どうぞ、こちらで構いませんか?
(/お褒めのお言葉とても嬉しいです…!三人の間に漂う独特の空気感がとても楽しいです~。そして先へ繋げやすい流れにも感謝しきりです。
相談所につきましても承知しました。直近の展開の相談はこちらで、あちらは少し先の展開の相談や設定を見直す際などに使わせていただきたく思います!こちらでも更新の旨ご報告しますね。
補足についてもご確認ありがとうございます、解釈一致で安心いたしました!他、特に直近の確認事項が無ければ一旦背後は退こうと思いますが、いかがでしょうか?)
突然の我儘ですのに、優しさに感謝します。……。
(他の画家では意味が無い、真実を大事にすると名が高い画家アーサーの手に掛る作品だからこそこの目で拝見したい。その意味を持つ何処まで伝える事が出来たかはわからないがモラレス侯爵の後押しもあり、スケッチブックから一枚の切り抜きを貰うことに成功した。強請る作品が差し出されるとあどけなく朗らかに笑って見せて、指先が紙に触れれば鉛筆が濃淡を残しやすいように凸凹とした紙の質感をそぉっと撫でた。そうして満を持して手の内の紙面に翡翠の色を向ける。描かれるモラレス侯爵は、真実を描く画家の目にはどのように写るのか。きっと当たり障りのない作品がここにある筈だと、斜に構えてしまっていたのは隠しようのない事実。そうなのだ、もしここに描かれるモラレス侯爵が威厳がありボランティアに精を出す良い人だと描かれていたとしても落ち込む必要は無い。なぜならば目の前の侯爵は不利益を被った事がある貴族でなければ裏の顔を気づきようが無いほど上手に尾を隠す男なのだから。長い睫毛が顔に影を作るほど下を向き、食い入るように一枚の紙に向き合うこととなったのは声一つ上げられないほどの衝撃を受けたからだった。威風堂々としたモラレス侯爵、その顔は端整そのものだが刻まれる皺には悪事を働いてきた者に浮かぶ意地の悪さが。鋭い眼光のその奥には弱い者を喰らう狡猾さが。一枚の下描きには、下書きだからこそ浮かぶ躊躇いの真実が線となり遠くに残っていた。噂が事実だとこれ以上無く教え込まれると大きな目はより一層開かれて、魔法に触れた時のように目の前の画家に向けられた。そこには先の軽い好奇心ではなく、彼ならば本来の私のことも気づいてくれるのだろうか、と。そんな淡い期待を持ってしまうほど心を強く動かされたらしい。)
ギルバート様、Mr.アーサーは素晴らしい画家ですわ。『ギルバート様』を描くのにこれほどまでの目を持ち合わせている者が他にいるとは思えません。
(/丁寧なご確認をありがとうございます!少しの不安も無いくらい丁寧に相談に乗って頂けて有難い限りです…!それでは同様に一旦背後は下がらせて頂きますが何かありましたらいつでもお呼び立て下さいませ!それでは改めましてどうぞ宜しくお願いいたします!)
……それは、とても……光栄です。
(少女の瞳がスケッチに吸い寄せられるように見開かれ、何かを悟ったかのようにわずかに揺らいだその反応を捉え、一瞬だけ眉をひそめる──まさか。いや、それはあり得ない。もし筆致の奥底に刻まれた“何か”を感じ取ったのだとしたら、侯爵の寵愛を受ける彼女がその内容を快く思うはずがないのだ。本当に理解しているわけがない。そう自分に言い聞かせるが、それでも彼女の眼差しに浮かぶ喜びと感嘆、そしてその奥で微かにきらめく“期待”の色を見逃すことは難しかった。どこか含みを帯びた賞賛の言葉に対し、不器用に一言だけ謝意を伝えながら逃げるように目を逸らす。少女の言葉を受け、侯爵は何の疑念も抱かぬまま朗らかに笑い「ああ、知っているとも。だからこそ、こうして私の肖像画を頼んだのだよ」と腕を広げて満足げに言い放った。そしてこちらに顔を向け「下絵はもう仕上がったかね?」と尋ねてきたので、少女の視線を振り払うように画架の前へと戻り、椅子に腰を落ち着けると浅く息を吐き、ほとんど工程の完了が見えている肖像画の下絵と向き合いながら短く答える)
最後の仕上げにかかっていますので、もう少しだけお待ちください。
(きっと侯爵は言葉の意味に気づいていない。見たいようにしか物を見ることが出来ない彼は誇らしげに腕を広げながらも画家が描くものの価値を知ることがないのだと哀れにすら感じてしまう。確固たる自信なんてものは無いけれど、画家と己の間には思う所があり、それを探っている事だって侯爵は知る由もないのだ。ちょっとだけ顎を引いて息を凝らしてじっと見つめるのは依然として彼の姿だが、今までよりもずっと注目している。それから脳内では記憶の引き出しを開き、聞き齧った噂話を掻き集める。名をアーサー・バートン。見た目から伺うと二十代中半で芸術家としては若くに名を馳せている。それがクラリッジ伯爵の庇護が有るからではなく紛うことなき実力からだと言うのは今まさに突き付けられた。考えを巡らせていれば再び黒鉛が紙の上を走る音がする、カリカリと静かな音が部屋の中に控えめに広がるのを聞きながら今度はもう一度受け取ったスケッチに目を下ろし。そこに描かれるモラレス侯爵を見るとつい無邪気に声を上げて笑ってしまいそうになった。頬の内側の肉を僅かに噛み締めてそうならないように堪えていればスケッチは終わるだろうか。侯爵にとって自慢の飾りとして静かに微笑んで座っていたが、彼が完成を知らせてくれたならば彼が客室を後にする前に立ち上がり見送りを申し出よう。少しだけでいい、彼と話がしたいと心が踊ってしまったのだから。ふわりと微笑みながら伝えるのは飽くまでもモラレス侯爵のスケッチが嬉しくて堪らないからだと作った理由を、発言通りに受け取ったスケッチを両手にてしっかりと手にして)
ギルバート様、私Mr.アーサーをお見送りいたしますわ。とても素敵なプレゼントを頂いたんですもの、──それほどまでに嬉しいの。
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