Lulu 2025-01-07 16:00:14 |
|
通報 |
お辞儀をして去っていった彼女の背中を見て、やはり恋愛感情ではなくもっと深い感情を持ち合うのに適した女性だとふと感じた反町だが、次の瞬間聞こえてきた溜息に驚き、思わず厨房の方へ振り向いてしまった。
もしかして、俺を接待するのを面倒だと思っているのか?いや、だったら俺が言ったあの言葉に返事をしていないか。いやいや、あれは社交辞令または、気遣いやさしさだって可能性もあるじゃないか。
ブツブツつぶやき、今度は落ち込んだ。
やはり彼女には振り回されるものだ。どうしたら良いか分からなくなってくる。
俺は本物の愛を求めている。よって、上っ面の優しさの愛はいらない。コーヒーが運ばれてきたらきっぱり言おう。それで、上っ面だけの愛だと気づいたらそのまま店を出よう。とりあえず。
そう計画して彼女を待っていた反町であった。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(反町の席まで歩いていき、)
こちらホットコーヒーでございます。お熱いのでお気をつけてお飲みください。砂糖やミルクはお好みでどうぞ。また、よろしければこちらの菓子もお召し上がりいただけます。
(ホットコーヒーと軽いお菓子の準備をササっと厨房で済ませた美玖は反町の前にそれらを置き、上記のことを言い。反町の表情が少しこわばっていて、神妙な顔つきになっていることに気づき、控えめに
「どうかなさいましたか。体調が優れないのですか?」と聞き、軽くお辞儀をし、目の前の席に失敬しようと思ったが相手の反応を待つ。)
あ、ありがとうございます。あのー先ほどの言葉についてお聞きしたいことが、…えっと、あるんですけど…。
(ホットコーヒーとお菓子をおぼんにのせて持ってきた相手にお礼を言い、上記をしどろもどろになりながら小さい声でーそれも聞こえるか聞こえないかの狭間のような、空気のような声で、言った。さっき考えていたことを口にするのが躊躇われ、まずはそんな風に奥からの言い方になってしまった。相手は察してくれるだろうか。いや、そもそも察して欲しいだなんて欲張りなことを相手に求めてはいけない、俺なんかが。そう思いつつ、やはり瞬きの回数は異様に多くソワソワしすぎている事に自分でも気づいていた。俺は最近神経質すぎるのだろうか。ふと、苦笑いしながら)
あ、えっと、すみません。目障りですよね、
| トピック検索 |