* 2025-01-05 08:39:46 |
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じゃあ壱さんにたくさん遊びに来てもらえるように、ここの羊羹をお家に常備しておこうかな( ふふ / 冗談ぽく言いつつも、内心割と本気 )……壱さん、背が高くて、格好良くスーツを着こなしていて、お顔立ちもイケメンさんなんですもん。一応、どころじゃないです…( ほんの数秒沈黙している間に、膝をぎゅうと引き寄せ三角座り / 恥ずかしさに淡く染まった目元を隠すように睫毛伏せ / ぽつりぽつりと言葉を繋ぎ )えと、学生です。大学の四年生。卒業後は院に進学して、イギリス文学について勉強する予定なんです( 質問を受け、ふいと彼へと視線を上げて / まだ少し頬は赤いまま / にっこりと )壱さんは会社員さん?どんなお仕事をしてるんですか?( 首こて / 瞬きぱちり / 同じく、聞いてみたいことは山程あれど…! )
えっ、嬉し……ああいやでも僕の目当ては栞さんなので。遊びに来るたびに、どうせ常備しとる羊羹食べに来たんやろって誤解されたら困るかも。団子より、花。( きりっ )……わ、こんな可愛い女の子に褒められたら調子に乗ってしまう…。でも、えっと、ありがとうございます。…デート当日、栞さんの隣に並んでも恥ずかしくない格好で迎えに来ないかんな。私服ダサ、スーツマジックだったんかって思われんように。( ぽつぽつと紡がれた褒め言葉、予想外の返答に少し吃驚しながらも、有り難く素直に言葉を受け取って / 続けて彼女が学生であることが判明すると興味津々といった様子で )そかそか、学生さんか。しかも院進するなんてすごいなぁ。イギリス文学いうたら、あれよな。魔法とか妖精、とか…?( の、イメージ / ゆるく首傾げて / 理系につき薄過ぎる知識 )僕は自動車ディーラーの営業やってます。2年目になるかな。…ほんとは新卒の時に開発職希望して内定貰ってたんやけど、入社直前に他の営業の退職が相次いだらしくて。人材が確保出来るまではって話で営業部署に回されることになって、今に至るという。( 悩ましそうに経歴を話し / 湯呑みに口をつけ、静かに焙じ茶をいただいて )子供の頃からロボットに変形する車とか好きやけん、いずれは開発部署に異動してカッコいい車を作るのが夢です。
( 腕時計ちらっと確認 )う…まだ話し足りんけど、ぼちぼち帰ろかな。初デート編( ! )にも突入したいし。居心地良過ぎて帰るのつら…。( 湯呑みはすっかり空っぽに / 名残惜しくはあるものの、のそのそ重い腰を上げ / 帰り支度を済ませると玄関へ向かって )というわけで、一旦この辺で。次レスでまた改めて迎えに来るし、上は好きに蹴ってもろて大丈夫です。話すの楽しくてつい長なってしもた。…じゃあ独占期間後半戦もよろしくお願いします、お邪魔しました!( にっこり笑いかけながら手ふりふり / それから玄関の扉をそっと閉めて / 暖かい室内から一変して暗く寒い帰り道。けれど彼女と過ごせたおかげで心はほくほくと満たされたまま帰路について )
( 会話の中の、胸の内を擽られるようないくつかの言葉に、都度頬をこっそり淡くしながら / 可愛いとか、可愛いとか… / 美味しい羊羹と温かいお茶と共にゆったり柔らかな時間を心から楽しんで )はい、魔法使いが活躍するファンタジーがとても有名ですよね。そういったジャンルも深く学んでいきたいなと思ってます。でもメインは19世紀の小説に絞ろうかなって( にっこりこくんと頷いて / 言葉を切り、湯呑みの縁に軽く口を付けて間も無く、彼が語る話にすっかり引き込まれ )そうだったんですか…。小さな頃から大切にされてきた「好き」を、お仕事の場で真っ直ぐな軸にしている壱さん、本当に格好良いです。壱さんの夢がいつか必ず、叶うなら1日でも早く、実現しますようにと、ささやかながら願わせてください( 職場における現在までの経緯に、途中何度か相槌を打ちながら、真剣な面持ちで耳を傾け / 無意識に胸元で両手を組み、感じたままに気持ちを伝えて )
綺麗なタイミングで区切りをつけてくださりありがとうございます…!( 深々 )お返事に関しまして、お出かけ当日の、待ち合わせ前の場面を書こうかと思ったのですが、迷った挙句、続く形で返させていただきました。完全に自己満足なものになるので、上記は蹴ってしまってください…!お言葉に甘えて、お迎えを待ってます( 首微かに傾げ、はにかんで )壱さんとお話ししている時間、本当に楽しくてあっという間でした。どうかお気を付けて。またいつでも遊びに来てくださいね( 笑顔でバイバイ / 一人になってやけに静かに感じる室内 / ちょっぴり寂しい気持ちを、次に会う日を想い、心から追い出して )
( 車で迎えに行くべきか、それとも電車を利用するべきか / 考えあぐねた結果、初めてのお出かけで車送迎は怖いし重過ぎ…( 引 )という同僚の意見が決定打になり移動手段として後者を選択 / 悩みに悩みまくった服装は、白のパーカーに黒のテーパードパンツ、上着として黒の厚手チェスターコートを採用することで落ち着いて / ……そうして迎えたお出かけ当日 / 家を出る直前、教えてもらった彼女の連絡先に『今から家出ます』と一報を )
( 余裕を持って家を出たところ、約束の時間の20分前には彼女の家近くに到着してしまって / そのため時間が来るまではその辺で待機することに )……はー…やば。どきどきしてきた。
( 待ち合わせ時刻の30分前 / とうに身支度を済ませ、いつでも部屋を後にできる状態 / ソファに座って心を落ち着けるつもりが、視線は何度も時計へと向かい、その度にそわそわとしてしまって / それならもういっそのこと!と立ち上がり、アウターを着てから姿見の前で最後のチェック / 丈短めのもこもこブルゾンの下にタートルネックニット、ロング丈のプリーツスカートを合わせたオールホワイトコーデ / ゆるめのハーフアップにまとめた髪、シンプルなパールピアスが控えめに顔周りを飾り / 問題無し、と言い聞かせるように無言のままこくんと頷いてから、黒いショートヒールブーツを履き玄関を出て )
…?………壱さん!( マンションのエントランスを出てすぐに、彼らしい後ろ姿を見つけ、でもまだ待ち合わせの時間には早い、よね?と脳内で軽めの混乱を起こし / ふとその男性の顔の向きが変わり、優しげな横顔が目に入った瞬間、嬉しさをたっぷりと滲ませた声で彼の名前を呼び駆け寄って )早めに来てくれていたんですね、ごめんなさい、結構待ちましたか?( ヒールを履いてなお頭上にある彼の瞳を、下がり眉にて覗き込み )
( スマホで目的地の混み具合などを調べながら彼女に会えるのを心待ちにしていると、不意に今一番会いたい人物に呼ばれた気がして / えっまだ待ち合わせの時間には早いよな…?と不思議に思いつつ、声の主を探して振り向くと / 次の瞬間、視界に飛び込んできたのは地上に舞い降りし天使の如き可憐な彼女… / その姿が想像以上に可愛い過ぎるあまり緊張が増して、思うように言葉が出てこず。ワンテンポ遅れてから漸く反応を示す有様で )……あっ、いや全然。僕も今さっき来たところやから。…栞さんこそ、約束の時間までまだあるのに、早めに降りてきてくれたんですね。( 此方を覗く双眸を真っ直ぐ見詰め返すと、正直な胸の内を伝えて )今日もとても可愛いです。ほんまに可愛い。あまりにも可愛いから吃驚して声出んかった…。( にへ )
( 真っ直ぐな言葉と眼差しとに、今度は此方が思考を停止させる番 / まあるい瞳で見つめ返したまま、ぽふんと唐突に顔を赤くして / 嬉しさが全身を満たし心の縁から溢れた時、言葉となって出てきたのは彼への素直な想いで )……壱さんも素敵です。この前と印象がガラリと変わって、すごく、どきどきします…( ゆるゆると眉下がり )お礼を言うのが遅くなってしまいましたが、お迎えありがとうございます。壱さんに会えるのを、ずっと楽しみにしていました( はたと気が付き、両手を丁寧に体の前で揃え、短く頭を下げて / 姿勢を戻し、にっこり幸せそうに表情綻ばせ )
ほんまに?…良かった。どきどきしよんの、僕だけやなかったみたいで。( 途端に赤く染まった顔も、照れたような表情も、素直な褒め言葉も、彼女の反応の全てが微笑ましく自然と目を細めて )こちらこそ、一緒にお出かけしてくれてありがとうございます。僕も栞さんに会えるのを楽しみにしてました。仕事中も、気ぃ抜いたら今日のことばっか考えよったし。( たはは / 頬ぽり )ーーほな行こか。天気も晴れて、絶好のイルミネーション日和やわ。( 早速目的地へ向かおうと / 沈みゆく夕日を背に、彼女のマンションからそう遠くない最寄り駅までの道程を、のんびりとした足取りで歩き出して / 彼女の歩幅に合わせられるように、ちらりと様子を窺いながら )
ふふ、私も一緒です。大学にいる時も、お家にいる時も、ずっと今日のお出かけが心の真ん中にあって、…てるてる坊主まで作っちゃってました( 少しの無理も負担も無く、彼の隣を並んで歩き / 優しい心配りのおかげ / ちょっぴり恥ずかしそうに打ち明け話 / 段々と濃い紺色に変化し始めた空の下、澄んだ空気は冷たいけれど、駅までを歩く間、彼の横では不思議と寒さは感じない気がして )ーーあ、ちょうどもうすぐ、電車が来ますね( 改札前、土曜日の夕方ともあって、普段よりも人の数が多く / 無意識のうちに彼に体を寄り添わせながら、天井から吊り下げられた電光掲示板を見上げて )
えっ、かわい。てるてる坊主まで作ってくれとったんや。…また何処かお出かけする機会があったら、僕も作ってみよ。( 今日の為にとてるてる坊主を作っている彼女の姿を想像し、その発想の可愛さに小さく笑って / 同時にここ数日彼女の心の真ん中に居られたこと、それほどまでに今日という日を楽しみにしてくれていたことが嬉しく、つい頬も緩みっぱなしに / …願わくば、次、がありますようにと )ーーお、ナイスタイミング。じゃあ…はい、これ。栞さんの分。( やや混み気味な駅構内 / 彼女の隣で、同じく電光掲示板に映し出された時刻表を見遣り / それから先程駅に降り立った際に予め購入していた目的地までの切符をポケットから2枚取り出すと、1枚彼女に差し出して )……あっ、切符代のことは気にせんとってな、大した金額やないし。…それにデート代は全部出したい派。( こく / そして改札口へと )
( 同じく、彼がてるてる坊主を作っているところ、ペンで顔を描いているところを想像してみてはほっこりと / 差し出された切符を、数回の瞬きと共に見つめ、それから慌てて顔を上げ )わ、わ…、ありがとうございます…!小さな額だからこそ、こんなことにまで気を配ってくださるなんて…壱さん、絶対モテる人…( 彼が最後に付け足した言葉はきっと、建前なんかではない、という直感 / お礼を言いながら、両手でしみじみと受け取って / まじまじと彼を見つめては、ぽつりと )……さっきの、てるてる坊主の時のお話に戻るんですけど、またいつか壱さんとデートが出来るってこと、ですか…?( 彼に続いて切符を投入口に入れ、再びそれが自身の手の中に戻って来た時、感謝の思いをしっかりと込めつつ鞄の内ポケットにしまい / ホームに着き、乗車口の列に並んで少ししたところで、ふいに口を開き / 視線を下に落としたまま、ゆっくりぽつぽつ )
( 改札を抜けて、ホームまで / 乗車口前にて、列の最後尾で電車が来るのを待機していると、彼女から思いがけない質問が / それも、まるで自分とのデートが奇跡とでもいうかのような独特な言い回しに、一瞬きょとん… / 柔らかく微笑みかけながら、寧ろ此方からお願いを )出来る出来る、っていうか、また誘う気満々やったし…!…やけん、栞さんさえ良かったら、これからもたまにお出かけしてくれると嬉しいです。( 間もなくして電車が到着 / 扉が開き、中の乗客が降りきると、少しづつ列が進み始めて / 前の客に続いて電車に乗り込むと、車内は満員…とまではいかないまでも座席は全て埋まっており、立位乗客もそこそこ多い様子 )…やっぱり混むなぁ、この時間帯。( 最後に乗り込んだ為、必然的に扉前のスペースを陣取ることになれば / 彼女が扉側にくるように自身は人混み側に身を置き、スタンションポールに掴まって体勢整え )
( ぱっと顔を上げれば、優しげな瞳が此方を穏やかに捉えていてくれて / きゅん…… )私はいつでも…!本当にいつでも、お誘いをお待ちしてます…!( 嬉しくて嬉しくて、こくこくと強めに首を縦に振り )ーー壱さん、その場所、大変じゃないですか?背中が狭かったら、もう少しこちらに詰めても大丈夫ですよ( 短い間隔で何度か駅に停車して、その度に開閉するのは反対側のドア / 且つ目の前には彼がいてくれているという絶大な安心感で満たされ / けれど目的地最寄りの駅が近付くにつれ、乗り込んでくる人の数が徐々に増えてきて / 彼の腕にそっと、控えめに触れては、小さく声をかけ )
( 駅に停車するたびに、後から乗車してくる人の波に押され、否応なしに少しずつ身体の距離が縮まっていき / そんな最中、万が一にも彼女に触れてしまうことがないようにと、一定のスペースを確保していたけれど、それも難しくなり始めた頃合いに / 此方の様子に気が付いたのか、彼女から優しく声を掛けられては )ーーじゃあ…、お言葉に甘えて。( 少し悩んだ後、こそっと耳打ち / 更に身体を寄せて、触れるか、触れないか、の距離に / 彼女の頭が自身の顎のすぐ下あたりにあるというこの状況…、心臓が落ち着かないので早く着いて欲しいと思う一方 )……もう少し、このままでもええかも。( なんて、思わず本心をぽつり / そのうち電車は目的地の最寄り駅に到着 / 反対側の扉が開かれるなり、乗客たちが次から次へと駅のホームへ流れていき )
( これだけに近い距離、勿論緊張はするけれど、圧迫感の類いは微塵も感じていなくて / 気持ち、身体を小さくして、じっとその場に立っていれば / 思いもかけず頭上から降って来た言葉に双眸を見開いて )………私も、、( 心臓の鼓動が落ち着くまで言葉を発せず、沈黙している間に、最寄り駅の名前がアナウンスされ / 彼の胸元に視線を固定し、赤く染まった頬は隠したまま、漸くそっと本音を零し / 開いた扉から次々と人が降り、その流れに合わせて無事に下車 / 包み込むような温もりが離れてしまうのは寂しいけれど、彼がやっと狭い空間から解放されることへの安堵の気持ちも大きくて )壱さんが気にかけてくれたおかげで、ぎゅうぎゅう押されずにすみました。本当にありがとうございます( ホームに降り立ち、小さくひとつ深呼吸 / 彼を見上げては心を込めた声音でお礼を言って )
( 近い、小さい、可愛い、近い、しかもなんかいい匂…ああー駄目だ考えるな何も…! / 平静を装い目線はドア窓へ、過ぎ去る景色を静かに眺めて / しかし内心どきどき、邪念を追い払うのに必死 / 電車からホームに降り、緊張感から解放されると漸く肩の力を抜いて、ほっと一息 / そのあと彼女からお礼を言われると、照れくさそうにはにかんで )なんのなんの。……それで、今回は初デートやから電車使ったけど、もし嫌じゃなかったら次は車で迎えに来てもええやろか?…なんというか、あの距離はちょっと…、僕の心臓が持たないです。( 改札に向かいながら、素直な心情を白状した上で提案と確認を )
いよいよ独占期間最終日かぁ。目的地まであと少しなんやけど…!( ぐぬ )……ただでさえ長いことお相手してもらっとるのに、更にこんなこと言うのも図々しいなとは思うんやけど…、ちなみに期間の延長って出来たりしますか。キリのいいところまで。いやもちろん他の人とも話してみたいとか、暫く用事があって一旦締め切るとかやったら全然、スルーしてもらって!( あわわ… )その時は次回に持ち越しって形で、続きからお願いしよかなと思ってます。( にへ )
は、はい、全然嫌じゃないです…!壱さんが運転する車に乗れるなんて、むしろとっても嬉しいです( 車を運転する彼!絶対格好良い…! / はわわ / 思わぬ提案に喜んで同意を示せば、ちょうど改札に辿り着き / 予め手元に用意していた大事な大事な切符 / 改札を出る為に必要だから、という理由では勿論なくて / 投入口に入れるのを一瞬躊躇うも、後ろに他の利用客の気配を感じ、泣く泣く手放して )…その距離の時、ちらと壱さんのお顔を見たら、いつも通りの眼差しで窓の外を眺めていましたけど、…えと、つまり、実はどきどきしてくれていたということですか?( 駅の外、前を歩く人々の大半は、我々と同じ目的地に向かっているはずで / 辺りに楽しげな話し声や笑い声が溢れる中で、先程からじっと考えていたことを口にして / 最後は疑問符と共に彼の瞳を覗き込み )
私も、ここで終わってしまうのは寂しすぎると思っていました。延長を、と言ってもらえて、どうしようもないくらい嬉しいです…( はう )此処を長く開ける用事も無いですし、何より私、壱さん以外の方とお話しをする想像が出来なくなってしまって…。あ、でも、壱さんを此処に縛るつもりは全く無いんです、だから後者は聞き流していただいて、なので私の方からもぜひ、延長をお願いさせてください…!( 深々 )
良かった、怖がられんくて…!じゃあ今度出かけるときは、車で迎えに行きます。( 思いのほかあっさりと車での送迎を快諾してもらい一安心 / 次いで車の中に積みっぱなしの荷物がいくつかあることを思い出すと、次回のデートまでにちゃんと片付けておこうと心に誓い / 改札を抜け、賑やかな人混みに紛れて目的地を目指し歩いている途中、唐突に投げ掛けられた彼女からの質問にぎくりとしては / 此方を見据える澄んだ眼差しを前に、観念しましたとばかりに白旗をあげ )……はい、どきどきしてました。それどころか正直、ええ匂いするなーとか、もうちょっとくっつきたいなーとか、邪な考えばかり浮かんでしもて…。あの時間ずっと、僕の中の紳士と変態がせめぎ合ってた。( うぐ / 僅差で紳士が勝利した模様 )ーー……わ、すごいな。( 歩き始めて間もなく、前を行く人々が息を呑んだのと同じくして、思わず目を奪われた先には / 夜暗を彩る、美しい青一色のイルミネーション / 公園全体を覆う光に小さく感嘆の声を漏らした後、やはり気になるのは彼女の反応で / イルミネーションから彼女の横顔へ、そっと目線を移し )
!我儘も言うてみるもんやなぁ。延長の件、聞き入れてくれてありがとうございます。ほんで折角延長してもらえたのに、返信遅くなってすみません。昨日はその、ちょっと飲みに行ってました。( ぺこりと頭下げ )……というか、聞き流せんようなことさらっと言うたな今。……もしかして僕のこと、気になってくれてたり……( …はっ! )ッいかん、あぶなっ、自惚れもええとこやし、まさかそんなん言われると思ってなかったから危うく出かけてた、独占欲が。2月3月はあんま来られんからと思って自制しとるのに。( 彼女の言葉が脳内ループ / すかさず目を逸らして胸元押さえ / 心臓ばくどき )ーーええと、とりあえず、もう暫くお相手お願いします、ということで…!やけん、こっちは好きに蹴ってもろて大丈夫です。毎度のごとく長いし。( 恥ずいし / ! )
ふふ、ふ、そんな戦いが起こっていたんですね。帰りの電車でも、紳士の壱さんが勝てそうですか?( 「紳士」の対極としての潔い言葉選びが、すっぽりと笑いのツボに入ってしまい / くすすと、中々笑いを治めることが出来なかったけれど / 誰にも不快感を与えないであろう類いの、柔らかさを纏った笑い方で / ふと彼を見上げ、ちょっぴり悪戯っぽく笑いかけながら尋ねてみて )ーー壱さん、見てください…!すごい!青!……もう少し近くに行ったら、一緒に写真撮りましょう?( 非現実的な美しさに煌めく青の世界を目の当たりにして、完全に語彙力喪失 / その分表情はみるみる豊かに輝き / 彼の視線はきっとイルミネーションに注がれているばず、しかし顔を上げると、予想に反して目と目が合って / 恥ずかしそうにへにゃりと表情綻ばせては、幾分落ち着きを取り戻した声で提案を )
いえいえ、どうか謝らないでください!延長したからこそ、壱さんの用事や楽しみを、何の気負い無く優先してほしいと思っていますので…!( こくんこくん / 強め )壱さん、楽しく賑やかにお酒を飲んでいたのかなあと想像して、ほこほこしちゃいました( えへへ )……あの、えと、はい、こちらこそ宜しくお願いします( 答えを導き出されかけ、ぽふんと顔を赤くして / 彼がこちらを見ていなくて良かった…! / しどろもどろと / 蹴り可です* )
まぁ、帰りはそこまで混まんやろうし、大丈夫。……てか笑いごとやないで!こっちは変態の僕を叩き潰すのに必死やったんやから。( 警戒心ゼロな彼女の様子に、わざとらしく口を尖らせ、冗談っぽく言い返しては )それに、気になってる女の子があんな至近距離におったら、そらどきどきもするって。( 続けて、隠す気のない本心をさらりと口に出しつつ、困ったように眉尻を下げて )ーー……!ええね、撮ろ。( イルミネーションの光に負けず劣らず、きらきら輝く彼女の瞳やころころ変わる表情に、すっかり気を取られていたところ / ふと互いの視線がぶつかり合えば、にっこり笑いかけながら、彼女からの提案を喜んで承諾して / そのうち、青く染まったケヤキ並木会場『青のトンネル』の入り口まで辿り着くと、上空を覆うイルミネーションを仰ぎ見て )すご。いつもの公園と全然雰囲気違う。……どうせなら、もうちょいトンネルの真ん中まで行って写真撮る?( 軽く首傾げ )
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