夏油傑 2024-11-14 15:31:17 |
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別に毒なんて入ってないから大丈夫だよ。君のような珍しい存在に出会えたからお近づきの印に、と思ってね。私は夏油傑、元の世界に戻ったらもう会えないと思うけど、名前だけでも覚えててよ。
( 妖狐とは言え己を警戒する彼はまるで猫の様。彼の性格から考えるに滅多に懐いたりしないだろうなと考えつつ決して害を与えるつもりはないと言いたげに笑みを零す。呪霊でも人間でもない彼に興味を持った故のお土産と言ってもいい。唯の飴玉で申し訳ないと思いつつまた彼に会う事があればその時はちゃんとしたものを渡そうと決め、名前だけを告げてから空高くマンタで飛んで街並みを見渡して。)
私の居る世界とはまた違う風景だな…
げとう…すぐる?ふは、名前まで変わってやんの。っておい、そんなとこまで行かなくてもこっからでも見えるだろ…!
(同族以外と関わった経験は少ないながらも、教えられた男の名は人間の中でも珍しいような気がして。面白楽しそうに聞き馴染みの無い響きを復唱していると、再び上空へと浮き上がる彼。自分が浮遊する手段を持ち得ないからか、そのように悠々と見下ろされると若干、悔しさとも羨望ともつかない気持ちになり。貰った飴玉を握りしめつつ、屋根の上から叫んで)
────!君も飛んでみるかい?中々いい眺めだよ。
( 今まで神隠しにあった人間が皆この世界に迷い込んでるとして、原因が判明しない限り元の世界に戻る方法も見つけられそうにないなと顎に指を宛て思案中。ふと叫んでくる彼を空中から見下ろし、そういえば妖狐は空を飛べないんだったなと彼の元に戻り掌を差し伸べながら上記を提案。空中からの眺めを見た事がないなら見せてやろうという気持ちで緩く微笑みかけて。)
いっ、いい!そんなヤツに頼らなくたって俺だってそのくらい出来るようになる…し、
(手を差し伸べられると耳をぺしょっと下げ、咄嗟に小さな手を引っ込めて。最悪落ちたとしても無下限で激突は避けられるにしても、得体の知れない生き物の上に乗るのは少しだけ抵抗感がある。性格上、不安を吐露する事はないが『食われたらどうしよう…』と思いながら、大きな口をじっと観察していて)
もしかして呪霊が怖いのかい?この世界には存在しないみたいだから仕方ないか…心配しなくても食べたりしないから大丈夫だよ。
( 己が見る限りこの世界には妖怪が居るだけで呪霊は存在しないようだった。彼はまだ子供で呪霊を見た事ないなら怖がるのも当然だろう、表情には出てないが心做しか不安そうな感情を読み取ると優しい声色で零しつつ掌は差し伸べたままで〝 空中を探検してみないか? 〟強制してる訳じゃないが、きっと楽しいよと言いたげに再び誘って。)
ジュレイ…?霊をコキ使ってるって事は…お、お前式神遣いか何かか!?
(先から大人しく相手を乗せてる所を見る限り「食わない」という言葉はある程度信頼でき、おずおずと大きな手を握って。引き上げてもらいながら、この突然現れた彼の正体を考察し、自分なりに答えに辿り着いた頃には時既に遅し。体と体が簡単に触れる距離にいる天敵かもしれない男の顔を若干、青ざめた顔で見上げて)
式神と呪霊は違うよ。私は呪霊操術使い、その名の通り、呪霊を取り込んで好きなように操れるんだ。あ、呪霊っていうのは人間の恨みや後悔とか負の感情が具現化したものなんだ。このマンタの他に色々な異形の呪霊が居るよ。
( 彼の手を掴んでマンタの上に乗せてあげては、彼の言葉に式神使いが苦手なのかなと考えつつ己のように呪霊操術使いが居るなら式神使いも居るだろう。然しそれは己の世界の話、彼の言い草に此処にも居るのかなと考え、少なくとも己は違うから大丈夫だよと言いたげな様子。彼を乗せたマンタは再び空中高くまで浮いて〝 落ちないように私に掴まってるんだよ。ほら…この景色はどうだい? 〟落ちないように彼を己側に寄りかからせ。)
ん、何か変な感じ。あと家のヤツらに見られたらギャーギャー小言言われそう
(身の潔白を示す為とはいえ躊躇なく己の手の内を明かす彼に、子供ながらに警戒心が薄いヤツ、と喉奥で呟きを噛み殺し。感想を訊ねる声に促されると眼下に広がる街並みを見下ろし、その中でも一際目を惹く古めかしい屋敷、己の実家を目に映しながら思うがままに感想をこぼして。そんな中でも気になるのは、肩に感じる相手の温かな体温で。無意識のうちにムッとした顔になってしまえば「…傑。お前人間のくせに生意気」と不慣れな他人の温度にやりようが分からず、つい悪態を吐き)
君の住んでるとこ随分と立派だね。人間の私と絡んでる事自体いいように思われなさそうだな…
( 空中から見ると改めて彼が住んでる屋敷の広さが分かる。敷地も随分と広くて此処に迷い込んでしまう人間が居てもおかしくないなと考えつつ〝 こんなに高い場所に居るなら見つかりにくいと思うよ 〟裕福なりに大変なんだろうかと彼の方を見据えては、こんな場所に居るとは誰も思わないだろうから一先ず安心出来るだろう。ふと元の世界に戻れるまでどうしようかなと顎に指を宛て考える仕草を見せて。)
元の世界に戻る方法が分かるまで何処に泊まるかが問題だな…
───俺が飼ってやろうか?
(鬱陶しい小言は言ってきても、己の言動に真っ向から異を唱えてくる者はそういない。召使の監視下の元、独りで遊ぶ事にも飽きてきた所にふらりと現れた彼は、自身にとって面白いオモチャになり得るかもしれない存在であり。悩ましそうな表情を見つめる青眼は嗜虐心に歪み、子供らしからぬ薄笑いを浮かべるとこの世界に迷い込んできた人間が辿る末路の内の1つ。妖怪の愛玩となる選択肢を気まぐれに与えて)
えっ…私を飼いたいのか…ていうか飼うってペットみたいだな…
( 妖怪にとって己のような人間はペット扱いなんだろうか、心做しか複雑な心境。然し、あっちの世界で使ってたお金もこの世界では使えないだろう、何も食べられず宿にも泊まるお金がない所謂無一文状態だ。子供だが妖怪の彼に飼われるというのは何とも言えない感情、飢え死にと天秤に掛ければ選択肢は唯ひとつ。じゃあ…暫くお世話になろうかな? 〟元の世界に戻る方法が分かるまで彼のお世話になろうと決めて。)
みたいじゃなくてペットだよ、俺に飼われるのが嫌ならあっちに行くか?まぁペット扱いの方がマシってくらいひでぇ扱い受けると思うけど
(何も分からないまま妖怪の所有物となるか、命を散らせる人間もいる中で選択肢が与えられただけまだ幸運だろうに。曇った顔をしている彼に少し先にある、我が家と同じくらい立派かつ厳かな屋敷を指差すと問うて。次期当主の所有物におさまるのなら良い暮らしを保証するが、人間差別が蔓延るこの世界の中でも特にそのキライが強い一族の中に転がり込んだ所で、最低限の衣食住を与えられるかどうか。そう話した上で「傑どうする?」と意地悪く訊ねて)
あー…妖怪については詳しくないし、どんな力を持ってるか分からないから下手に手を出すのは逆に危険か…この世界についてもまだ把握しきれてないし…やっぱり、元の世界に戻るまで君のとこにお世話になるよ。
( 呪霊や術式を持つ相手ならともかく、妖怪という異様な存在と闘うのはまだ控えた方がいいだろう。闘う事になるとすればどんな力を持ってるのか、暫く探りを入れてみるかと考えつつやはり彼に飼われるのが良いだろうと決断に至った。彼に視線を投げ、口角を小さく綻ばせては〝 暫くはよろしくね 〟とひと言。マンタを敷地内まで移動させ、下りては呪霊を仕舞い近くで見た屋敷は圧があるなと思いつつふと思い出したように。)
あ、そういえば君の名前はなんて言うんだい?
ぜーったい余計な事言うなよ!なんも分かんねえって顔してろ
(帰宅すれば少し外出しただけなのに、騒々しい屋内に思わず顔をしかめる。縁側を慌ただしく行き来する女中達が口々に叫んでいるのは己の名で。そんな彼女らの様子を木陰から注意深く観察してる自分の様子を見れば、名乗らずとも謎の回答に辿り着くはず。小声で上記指示しては、相手の服の裾を引っ張り女中達の前に姿を見せて。慌ててそばに寄ってきた1人に「ギャーギャーうるせ~。それより人間拾った、飼う事にしたから部屋用意して」と。一方的に命令され困惑する彼女をよそに、私室に戻ろうと思い)
(屋敷内に入ると随分と古風な造りで無駄に広いなと辺りを軽く見渡しては、改めてそう思った。見る限りでは彼は立場上一番偉いのだろう、そんな彼が人間を連れて来て飼うと言い出すのだから困惑するのも無理はない、何か申し訳ないなと思わず苦笑い。すれ違う使用人に軽く会釈しつつ彼に着いて行く。この感じだと歓迎はされなそうだなと小さく吐息を零すも、元の世界に戻れるまでの我慢だと彼の方をチラッと一瞥。)
何処に何があるか教えてくれないか?じゃないと迷いそうだからね…お風呂とか?そういう場所をさ。
……ん。甘いもの
(あとの事は女中達に任せて部屋に戻ろうと思っていた矢先。だだっ広い屋敷の案内を頼まれればうげっと、あからさまに顔を顰める。が、根っからのお坊ちゃん気質故に呼んだ時、彼がすぐ己のもとに来てくれないのも嫌だなと自分勝手ながら思い。案内をする対価に甘い物をと、手のひらを出すとエサを求める子猫のように黒曜石の瞳をじっと見つめて)
甘いもの好きなのかい?可愛いとこあるんだね。
( 一瞬嫌な顔された気がするが甘いものを強請られてしまい、ぱちくり軽く瞬きするもクスリと笑いつつ飴玉の他に何かあったかなとポケットに手を入れ探ってみては、チョコを取り出し彼に差し出した。然し、妖怪は普段どんな物を食べるんだろうと気になりつつじっと見据え〝 あー…案内は君の時間がある時でいいけど、部屋が用意出来るまで待ってればいいのかな 〟いつ用意出来るか分からない為、それまでどうしていようか少し悩む仕草を見せながら小首を傾げて。)
??ヒマだから部屋見て周るじゃねーの?
(人間の中では甘い物が好きなやつは、可愛いのか。妖怪の己には理解の及ばない美的感覚に難しそうな顔してると、次の言葉で更に首を傾げる事になる。部屋の準備が整うまでの暇潰しに探索を提案してきたのかと思ったため、悩む彼にやや困惑して。これまた不思議そうに相手を凝視)
(/返事が遅くなり申し訳ないです…)
ご迷惑となるのでトピ名は伏せさせて頂きますが、あからさまな偏レスは冷めるためここまでとさせて下さい。
短い間でしたがお相手感謝です。
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