通りすがりさん 2024-10-19 20:23:00 |
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あちらでお声がけさせていただいた327です~!お選びいただきましてありがとうございます!これからよろしくお願いしますね!
キャラを決めるのはゆっくりで構いませんからね~
お越し頂きありがとうございます…!327様のご負担でなければ、キリの良いところでキャラクターを切り替えながらお話出来たらな…と考えているのですが、どうでしょうか…?
ご快諾頂きありがとうございます…!早速ですが、萌え萎え等はございますでしょうか…?こちらが創作ちゃん・創作くんを作成するにあたっての参考にさせて頂きます…!
いえいえ!こちらこそありがとうございます!
萎は性格悪い・ぶりっ子・腹黒 ぐらいですね~
萌は萎以外であれば大体全部大丈夫です!
素敵な子ができる事を楽しみにしています!
完成いたしました…!
twst 創作くん(監督生ではありません…)
オスカー・ガエリア
???歳/3年/195cm/12月1日 妖精族
所属/ディアソムニア寮
踝まで伸びた長い黒髪と常に焦点が合わず、視線が虚空を彷徨っている金色の瞳。病的なまでに青白い肌をした薄幸そうな美貌の持ち主であり、一旦目を離すとふらふらと何処かへ行ってしまう幼女タイプ。
性格は至って温厚で天然。常に一定のトーンで会話し、感情を顕にすることは滅多にない。ユニーク魔法は『暁の果て()』。他人の感情を操る能力であり、オスカーの匙加減一つで沈静化も激情も思いのまま。閉鎖的な茨の谷で育ったからか他寮の生徒や人間に興味があるらしく、積極的に他人に関わりたがる。
pkmn 創作ちゃん
ヴェスカ 「氷の妖精」
24歳/173cm/フィギュアスケーター
手持ち
グレイシア(♀) おとなしい
アローラキュウコン(♀) ひかえめ
モスノウ(♀) いじっぱり
サーナイト(♀) ひかえめ
アシレーヌ(♀) ひかえめ
ユキメノコ(♀) ひかえめ
元々はこおりタイプのジムリーダーだったが、本業のフィギュアスケートが忙しくなったため引退。元々のメンバーで続投しているのはグレイシアとアローラキュウコン、モスノウ、そしてユキメノコ。自分の育てたこおりタイプのポケモンと共に滑る、優雅なパフォーマンスがウリ。
容姿は薄い水色の長髪に髪と同じ色をした二重瞼の瞳、瞼の半分ほどを隠す濃密で長い睫毛。肌は雪のように白く体格も華奢、まさに「氷の妖精」と呼ばれるに相応しい美女。
容貌の儚さとは対照的にかなり気が強い。自分に厳しく他人にも厳しい、どこまでもストイックな性格。コンテスト等を除いてメディア露出はほとんど無く、彼女の出演するアイスショーは不定期開催のため見られれば運が良い。
FGO 創作くん
阿座上雲雀(あざかみ ひばり)
22歳/184cm/大阪生まれ京都育ち
根元が若干黒くなり始めている金髪に人の良さそうな雰囲気を漂わせる糸目、線を引いたように形の良い細眉。落下防止の細いチェーンが揺れる金縁伊達メガネを掛けており、左の目元に泣きぼくろがある。顔だけ見ればかなり上品な顔立ちをしているが、実はヤニカス。
性格は何事にも無頓着で楽観的であり、サーヴァントに過干渉することはなく基本的に放任主義。常に胡散臭くへらへら笑っている。
こちらで勝手に男女を割り振ってしまいましたが、修正点や作品での男女指定などあれば遠慮なく言ってください…!
お褒め頂きありがとうございます…!
開始地点と関係性は以下のような雰囲気を想定しております…!
twst→体力育成の授業でペアを組む、初対面
pkmn→何らかのきっかけで創作ちゃんのアイスショーを観劇することになる、コンテスト映像などで見たことはある
FGO→はじめちゃん召喚、初対面
…あ゛ー、ほんっと体力育成の意義ってなんぞや……車とかバイクとか普及してんだから箒とか乗らなくて良いでしょ……今すぐに部屋に帰りたい…
(無理矢理連れ出された体力育成の授業。オルトの頼みだから、と心の中で自分に言い聞かせつつもぶつくさと文句を言い続ける。目の前ではバルガス先生が「お前たち、今日は二人組で飛行訓練だ!互いに筋肉を虐めあい、俺のように美しい筋肉を手に入れろ!」なんぞ笑っているが、全くもって意味が分からない。大丈夫?人の言葉でおk?…なんて思っていると、彼の重大発言に今気づく。…今、二人組って言った???気づけば近くの3年生は皆別の生徒と組んでいき、自身の周りはすでにペアだらけ。自身の箒をぎゅっと握り締めると、周りの空気に耐えられず端っこに移動してはまたぶつぶつと文句を言い始めて)
…いやいやいや二人組とか無理ぃ…!こんな陰キャにペア作れとか拷問か?そもそも僕なんかに話しかける人間すらいないってのに、これだから嫌なんだこの授業…!
(/初め文できましたので投下させていただきます~!改めまして、これからよろしくお願いします!)
いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします…!
……ふむ……二人組、か……
(ある日の体力育成の授業。いつもこの授業を担当している、赤い服の教師─確か、名前はバルガスとか言ったか─が発した言葉を聞いてぱちり、小さく瞬きを一つ。彼の言葉をぼんやりと復唱しつつ焦点の合わぬ金色の瞳で周囲を見回すものの皆、自分と少しでも目が合うなり素早く目を逸らしてしまう。─と、何やらグラウンドの一番端で一人、ぶつぶつと内容の聞き取れない独り言を喋っている生徒が目に入った。ざっと見たところ、彼にペアとなる人間は居ないようだ。それよりも彼のゆらゆらと揺れる青い炎の髪に、妙に目を惹かれて─自分の傍に控える箒に腕を任せ、ふわふわと空を浮かびながら彼の元へと近寄っていく。少し飛んだ所で箒から手を離し、地へ降りて彼の前へ屈み込んで目線を合わせつつ、一本調子の声を掛け)
……お前…一人か?
ヒィッ!?…あ、えっと…た、たしか、ディアソムニアの…な、なに?僕に何か用?
(唐突にかけられた声に対し、びくりと身体を強張らせながら前を向くと、まず目に入ったのはぼんやりとした金色、焦点の合わぬ目。冷や汗をだらだらとかきながら様々な箇所を観察し、ようやく彼が誰か理解する。ディアソムニアの3年生、NRCの生徒内で何考えてるか分からないランキング(僕調べ)で一位を掻っ攫っていったオスカー・ガエリアだ。…が、なぜ自分になにも接点の無い彼が声をかけてくるのか。あまりにも唐突すぎて訳がわからず、タブレットも無いため髪の毛で顔の前にカーテンを作り、なぜ自分に声をかけてきたのかと、どうにか絞り出したぼそぼそとした声で聞いて)
……おれも、一人だ。もし、お前が嫌でないなら…おれと、ペア?にならないか。
(彼の顔を覗き込んだ途端、視界に青白い炎が揺れる。顔を覆い隠す髪越しに彼の瞳を─があるであろうと思われる辺りをぼんやりと覗き込み、リリアの苦言─「お主は無感情に喋るからよくない」と口酸っぱく言われたことを思い出し、自分なりに精一杯─抑揚は少ないながらも、無感情に聞こえないよう繕った声を掛けた。─どうやら自分と彼を除く周囲の生徒は皆二人組を作り終え、既にバルガスから出された課題に取り組んでいるらしい。正直な所、別に自分はどうとでもなるが─このままだと彼はバルガスと二人組を組まされ、恐らくだが他の生徒達よりも多い課題を出されるであろう。彼に警戒されていること程度はきちんと理解しているようだが、それでも重ねて声を掛けて)
…嫌なら、断ってくれ。
あっ、いや…嫌じゃ、ない。…てか、このままぼっちだったらバルガス先生と組まされて授業よりきつい意味分からん肉体労働させられるし、それならまだそっちと組んでタスク無くした方が楽だし……
(ぶんぶんと首を振り、嫌ではないことを主張する。誰かとの共同作業は苦手だが、それよりも嫌なのはバルガス先生とペアを組む事だ。一年生だったか、この前ペアが組めなかった生徒がバルガス先生とペアとなり、とんでもない筋トレに付き合わされ、終わる頃には冥界の亡者みたいになっていた。ああなるのはごめんだ。早口でぼそぼそと上記を呟くと、髪のカーテンから少しだけ顔を出すが、目はそらしたまま相手に近づいて)
…じ、じゃあ…早く、終わらせよ。あんまり遅くなって…バ、バルガス先生に、どど、どやされるのも、嫌だし…
……そうか、分かった。
(彼の口から飛び出す言葉は、正直なところ半分ほど理解出来なかったが─自分と組むのが嫌でない、という部分は聞き取れた。そうこうしている内に青白い炎のカーテンが少しだけ開き、髪と同じ色のアイラインが乗せられている─自分とよく似た、金色の瞳がちらりと覗く。まあ、視線は他の生徒と同じように自分を捉えてはいないが─早く終わらせよう、と言いながら自分にほんの少しだけ近付いてくる彼の様子に軽く頷いてみせ、こちらを見つめるバルガスにペアを組んだことを目配せした。出された課題は腕立て伏せ30回、腹筋40回、そしてスクワット20回。それを聞き、立ち上がった彼の身体を観察する─どちらかと言えば華奢な体格をしている彼にこの課題はどうなのだろうか、と頭の隅でぼんやり考えながら片手に持っていた箒を側で待たせ、彼に声を掛けて)
……始める、か?
…う、うん…じ、じゃあ、腕立て伏せから…しようか。
(バルガス先生にペアができたと目で伝えてくれた彼に少しありがたみを感じつつ、返事を返すと出された課題を反芻する。……いや常識的に考えて無理では?こちとら運動に一切縁が無いオタクぞ?…と叫びたい気持ちを抑えつつ、課題をこなそうとまずは腕立て伏せから始めるが…数回で地面に倒れ伏す。息を荒くしながらもう残りは彼に任せようと考えていたとき、バルガス先生から「サボっている生徒は放課後補習だぞー!」と聞こえてきた。なんともまぁ横暴だ、だが補習はとんでもなく嫌だ。そう思うと腕をプルプルさせつつ、自身を鼓舞しながらまた腕立て伏せに取り組みはじめて)
…フー、フー……これが終わればスター・ローグと数々のアニメが拙者を待ってる……推しとゲームが待ってる……!!ハーッ、ハーッ…!!
…
(涼しい顔で腕立て伏せをこなす片手間、横から聞こえてくる彼の声に耳を傾けてみる。『スター・ローグ』…やら、『推し』…やら、相変わらず彼の言葉は半分も理解できないが、何やら彼なりに頑張ろうとしているのは見て取れた。─人間が何かに向かって頑張る姿とは、いつの時代も良いものだ─そんな事を頭の隅で考えながら、ほんの少しだけ柔らかさを帯びた瞳で彼の姿をぼんやりと見つめつつ、早々に腕立て伏せを終えてスクワットに移る。他の生徒達の中には課題を終えたらしい者もちらほらと見える─と言うよりは、かく言う自分もそろそろ課題が終わりそうである。この授業が終わったら彼の言っていた言葉について、リリアにでも詳しく聞いてみるか─と一人で納得した後、まだ序盤にして既に息も絶え絶え、と言った様子の彼に声を掛けてみて)
…大丈夫、か。
ハーッ、ハーッ…結構、しんどい、かも……も、もしかして、オスカー氏……も、もう……ふ、腹筋とか…ゼェ……終わったの…?
(推しの応援ボイスを脳内再生しながらなんとかあと5回、といったところで彼から声をかけられる。震える腕でなんとか彼の方を見やると、なんということでしょう。そこには自分よりも遅く始めたはずなのに涼しい顔でスクワットに移行しようとする彼の姿が。さすがディアソムニア、つよい。そんな事を考えつつもなんとか残り五回を終わらせ、一瞬安堵の表情を浮かべるもまだまだ残っていることに気がつき、まるで地獄の呵責を受けている亡者のような顔をして)
…あ゛ー、終わったー……って違う、まだあるじゃん!!……もうやだ、早く部屋に帰りたい……
……ああ…。
(彼の問い掛けにはぼんやりとした表情のまま頷く。心配して声を掛けてはみたが、どうやら調子か振るわないらしい。早く部屋に帰りたい、と悲痛な調子で嘆く彼の言葉と絶望に満ちた表情を一瞥し、視線を空中に泳がせて何やら考え込んだ後─運動着の胸ポケットに仕舞ってあったマジカルペン─他の生徒とは違い、赤や緑のものではなく、何処までも透き通った透明の魔法石が埋め込んである─それを音も無くすっと取り出し、バルガスの方をちらりと見る。どうやら今のところ、バルガスは他の生徒の指導に夢中でこちらに意識が向いていないらしい─それを確認してから軽く目を伏せた後、不明瞭な声で呪文を呟いた。すると白い繭のような物体が空中に形成されていく─のを横目に、既に体力の限界を迎えているのであろう彼に声を掛けて)
……帰りたい、なら…帰して、やろうか。…おれが、怒られれば…済む、話…だからな。
…へ?え、なにどういう…えナニソレ???なに???それで帰るの?え???
(唐突に彼からかけられた言葉に目を見開きながら彼を見る。と、そこにいるのは変わらず無表情な彼と白い繭……繭??…彼が魔法石を持っていることや魔力反応があることから、多分彼の魔法なのだろうとは分かるが…初めて見る魔法にどうやらそれどころではないらしい。…これ、入ったら帰れるの??口をあんぐりと開けながらしばらく呆然とするものの、はっと我にかえり、少しだけ冷静さを取り戻した頭で考え始める。…確かに帰れるなら僕としてはありがたいが、後々がうるさくなることは確実。…そして、流石に初対面(しかもディアソムニア)に罪を被せるのも、なんというか申し訳ない。顔はそらしつつも目だけ彼の方に向け、やんわりと断って)
……いや、いいよ。に、逃げたら逃げたで…後々めんどいし。……あと…その…僕のためなんかに、君が怒られるのも……悪いし。
…そうか。…お前は、良い奴…だな。
(空中の繭を見上げて呆気に取られている彼の様子を暫しまじまじと眺めていたが─ふと掛けられた彼の断りの言葉にこくりと頷き、半分程完了していた魔法をあっさりと解除し、マジカルペンを再び運動着の胸ポケットに戻す。彼の頭上を中心として空中に形成されかけていた繭は風に流されて跡形も無く解け、魔法の痕跡は綺麗さっぱり消え失せた。他の生徒を熱心に指導するバルガスを横目に、嫌々ながらも課題に取り組む彼を─焦点の合わない瞳なりに、じっと観察する。運動着の袖から見える腕は想像していたよりも色白で細く、どう考えてもこういった運動には慣れていないであろうことが読み取れた。時折ぱちり、と緩やかに瞬きをしつつ、彼の課題が終わるまでの間─特に何を言うでもなく、静かに彼を見守っていて)
…いや、まぁ……うん。ありがと。
(どちらかといえば保身の為に断ったというところが強いのだが…まぁ、褒められて悪い気はしない。一瞬、ほんの数秒だけだが…目線を彼に向け、ほんの少しだけ口角を上げた。うん、自分にしては本当に頑張った。すぐにまた顔を背け、ぷるぷるとした生まれたての子鹿のような手足で腹筋へと移る。もうすでに体力は限界を迎えており、今の自分を支えるのは推しの声(脳内再生)と補習になってたまるかという執念のみ。時折ぶっ倒れつつもどうにか課題を進めていき、ボロ雑巾のようになりながらもようやく課題を達成して)
…ヒュー、ヒュー……あ゛ー……一生分の運動した………ゲホッ、ハー……しんど………ゼェ……
……回復程度なら、できる。
(彼のぎこちない笑顔に反応したのか、普段は不安定に揺れ動く瞳の焦点が少し、本当にほんの少しだけではあるが─彼をじっと見据え、瞳が緩やかに細まって美しい三日月形を描いた。そうして微かに微笑んでみせた後は─また焦点は虚空を落ち着きなく彷徨い始める。その後は時折崩れ落ちながらも何度も起き上がり、課題を達成した彼を見つめながら─誰に言うでもなくぼそりと呟き、運動着の胸ポケットからマジカルペンを取り出した。─どちらかと言えば、魔法よりはマレウスを筆頭とした妖精族の扱う"祝福"に近いのだが─まあ、どちらも同じようなものだろう。一人で納得した後、呪文とはまた違った不明瞭な言葉を発し、マジカルペンを軽く揺らす。ペンに埋め込まれている魔法石によく似た、透明な─自分の"妖精"としての力である、癒しの力を帯びた光─の粒が空気中にぱっと散った後、彼を柔らかく包み込んで)
…?えっちょ、なにこれ………?…あれ、なんかすっごい疲労回復してる!?えっえっ、すご…これ、オスカー氏が?
(ぐったりと地面に倒れ伏していると、どこからかふわりと光の粒子が自身を優しく包み込んでくる。あまりの唐突さに目を丸くしながらそれを見ていると、先ほどまで自身を蝕んでいた疲弊感がふっと嘘のように消えた。なにこれなにこれ、ときょろきょろと周りを見渡すと、マジカルペンを手に持つ彼が目に映る。そういえば彼は妖精で、妖精は相手になんらかの魔術を付与する祝福が使えると聞く。…もしかして、それでは?疲労が消え、さっぱりとした思考でそこまで辿り着くが、確証は持てないため、君がやったのかと相手に問うて)
………
(目立った言葉こそ返さないものの─彼の言葉を暗に肯定するかのようにこくり、と小さく頷く。彼の様子を確認してからマジカルペンを再び胸ポケットに戻し、よく頑張った、と声を掛けようとしたところで─授業の終了を告げるバルガスの声がグラウンドに響き渡った。声に反応してそちらへ一瞬だけ目を向けた後、相変わらず焦点の合わない瞳なりに彼をじっと見つめ─一度だけ軽く会釈をしたかと思えば、ずっと自分の傍に控えていた箒に腕を預け、グラウンドの中心にいるバルガスの方へ向けてふわふわと緩やかに飛び去っていく。解散、の合図を聞いた後は─先程彼に行使しようとした、白い繭を形成する呪文を唱えた。暫くの間は空中に形成されていく白い繭をぼんやりと見つめていたが、やがて完全に形成されきったその中へと入って身を委ね─ディアソムニア寮へ帰還しようとして)
…あ、ありがと……あっ、ちょ……
(自身の言葉を肯定する彼に対し、普段の調子で感謝を伝えようとするも…バルガス先生の終了の合図に全てかき消された。ふざけるな、と頭の中で抗議していると、いつの間にか箒で先生の方にふわふわと飛んで行く彼が見えた。呼び止めようにも、自身の声が小さすぎて聞こえなかったようだ。今だけ自分が恨めしい。集合し、解散の合図を聞くと、周りをきょろきょろと見渡し先ほどの彼を探す。と、先程見た白い繭が目に入った。絶対あれだ、と確信すると早歩きで繭へと向かい、自分にしてはなかなか大きい声で彼を呼び止めて)
…居た……ちょ、ちょっとストーップ!!
……?
(一度経験したマレウス曰く、"存外居心地が良い"らしい繭に包まり、今正に寮へ帰ろうとしていた矢先─先程の彼の声が聞こえたらしく、首を傾げながら繭に施した移動魔法を一時的に解除する。あらゆる外敵を拒絶するように固く閉じていた繭の入り口がふわりと解けたかと思えば、その中から現れた─焦点の合わない、ぼやけたような色合いをした金色の瞳が彼をぼんやりと見遣った。─まだ何か、自分に用事でもあるのだろうか─と言わんばかりの雰囲気を漂わせつつ、ただ置物のように沈黙して彼を見つめる。そうしている内にも生徒達はどんどんとグラウンドを後にして行き、バルガスが職員室へと戻っていく後ろ姿が微かに見えた。そこからまた暫くの沈黙を挟んだ後、ようやっと自分から口を開いて)
……まだ…何か、ある…のか。
ぇっ、あ、えと……
(流石に礼の一つはしなくては…と声をかけたは良いものの、いざ話しかけると言葉が詰まる。この時ほど自分のコミュ障を恨むことは無い。もじもじとしているとすでに周りの人々はグラウンドを後にしており、残ったのは自分達二人だけ。ただでさえ一対一のこの状況に緊張しているのに、目の前の彼がまだ何かあるのかと言わんばかりの雰囲気を纏わせるせいで余計になにも声が出ない。と、彼に声をかけられた。小さく「ひっ」と悲鳴を上げるが、向こうから要件を聞いてくれたおかげで、緊張が0になった訳ではないが少し話しやすくなった。運動着の裾をきゅっと握りつつ、冷や汗をだらだらとかきながらも彼に顔を向け、口を開いて)
…その、今日は…色々、ありがと。ペア、組んでくれたり…課題、終わった後…疲れ、取ってくれたの。……えと……それだけ、デス。ハイ。
……気に、するな。
(彼の言葉が随分と意外だったらしい。何処か呆気に取られたような、あるいは驚いているような表情を彼に向けながら─ぱちり、と目を一度だけ瞬かせる。自分に向けられるぎこちない礼の言葉には首をゆっくりと横に振った─拍子に長い黒髪がばさばさと揺れ、繭の底面を擦って白い糸を散らした。目に見えて人と話すことに慣れていない彼を見かねたのか、「……お前の、気持ちは…有り難く、受け取っておこう」と、一本調子ながらもほんの少しの柔らかさを帯びた声を掛けた後、移動魔法を再開して繭に完全に包まる直前─彼に目線を向け、軽く会釈をする。そのまま繭の中で瞳を伏せ、繭ごとディアソムニア寮へと帰還した。応接室を通って自室へと戻り、ベッドに横たわって)
う、うん…ありがと………………あ゛ーーーーきんっっっちょうしたぁ!!!!!ほんと対人とか無理すぎるって…てかオスカー氏とあれだけ長く話せるとか拙者、まじで一生分の会話スキル使い果たしたのでは?………まぁ、オルトへの土産話はできたかな…
(繭からの軽い会釈にはとても小さく手を振って返し、繭が消えるのを見届けると大きく息を吐く。これだけ初対面の誰かと長く話したことはない。ハイスコア更新だ。ぶつぶつと自分の先ほどの会話を自己評価しながら自寮への帰路に着く。……あのオスカー氏と10分以上、しかも生身で話したんだ…なんてオルトに話したら、目を丸くして喜ぶだろうな。そんなことをぼんやりと考えていると、いつのまにか寮に着いていた。全く今日は散々な一日だった。そんな風に思いながら自室へと戻り、服もそのままでベッドに倒れ込むとそのまま瞼を閉じて)
(/キリもいいので、そろそろキャラ変更いたしますか?)
(そうですね…!キバナさんでもチリちゃんでも、お好きな方で大丈夫です…!)
……
(自分の出演するアイスショーの開演前、控え室の中でゆっくりと息を吐く。表情にこそ出さないようにしているが、自分が緊張していることを察したのか─心配するような表情で足元に擦り寄ってくるグレイシアとアローラキュウコンの頭を優しく撫で、微笑んでみせた。─自分よりもポケモン達の方が緊張しているのに、彼女たちのトレーナーである自分が緊張してどうする。自分の頬をぱんと張り、気合を入れてからリンクに出た。満場の歓声の中、礼儀正しく一礼をして─自分の周囲を飛ぶモスノウに「ふぶき」の指示を出した。舞い散る雪の結晶の中、優雅に滑り出して)
……おぉ、すげぇ……
(二つチケットが当たったから、とダンデに誘われて来たアイスショー。普通ならあまりこう言う場には来ないし、最初は断ろうと思ったのだが…出演者の名前を見て、そんな気は吹き飛んだ。ヴェスカ。たまたま見つけた彼女のコンテストの切り抜きを見てからと言うもの、すっかり魅了されてしまった。どうにか彼女のショーを見れないものかと模索していたところに舞い込んだ幸運、逃すわけにいかないとすぐに了承し…そして今、目の前に本人が居る。その立ち姿に感動していると、彼女がモスノウが繰り出した「ふぶき」が舞い散る中美しく滑り出す。動くたびにふわりと舞う長い水色の髪、雪と共に消えてしまいそうなほど白い肌。なるほど、「氷の妖精」と言われる所以がよく分かる。いつまた彼女のショーが見られるか分からない、絶対にこの目に焼き付けようと彼女の一挙一動をじっくりと見て)
(/折角ですので、キバナ様で始めさせていただきました~!個人的にキバナ様は少し難しいので、頑張って似せていけたらなと思います…!)
(了解です…!)
……
(モスノウが完璧なタイミングで繰り出すふぶきに合わせて氷を滑る最中、ふと客席に目を遣る。気のせいかもしれないが、普段ならば見覚えのあるファンたちが座っているプラチナ席に─今回は、どうも見知らぬ顔があった。だがそんなことを考えたのも一瞬で、足元を滑り始めたグレイシアとアローラキュウコンに「オーロラビーム」の指示を出す。彼女らの作り出す美しいオーロラの中、ユキメノコやサーナイトの手を取って華麗にステップを踏み、最後にはポケモン達全員と共に観客に向けて一礼して演技を終えた。控え室に戻った後は水分補給もそこそこに、ショー終了後のファン交流会に向けての準備を整え始め)
………
(例えるならば、まるで一つの映画を見終わった様な。そんな満足感と寂しさが混ざり合った心持ちでショーの最後を見届け、拍手を彼女に贈る。ぽけーっと放心したままショーの余韻に浸っていると、ちょいちょいとダンデに肩を叩かれた。一体なんだと振り返ると、「下の方を見ると良い」と何かのスケジュール表を手渡される。どうやらこのショーのスケジュールらしい。言われた通り下を見ると、そこには『ファン交流会』の文字。勢い良くダンデを見ると親指を立て、「早く行こうぜ!」と手を小招いている。この時ほどダンデに感謝したことは無いだろう。そのままダンデと共に交流会の会場に行き、今か今かとそわそわした様子で彼女を待って)
……こんにちは。
(演技で乱れた髪を夜会巻きにまとめてから、控え室を出てファン交流会の会場へと向かった後─一人のファンと向かい合わせになる、所謂握手会やサイン会のような形で長テーブルに腰を下ろす。まず最初に来たファンは、毎回自分のアイスショーを観に来てくれている古株─人の良さそうな中年の女性だった。にこやかに微笑みながら彼女と握手をして一言か二言、言葉を交わす。─そうして何人かと交流をした後、案内されてきた次のファンに「こんにちは」と挨拶をしながらその顔を見上げて─ぱちり、と瞬きをした。彼は確か、ドラゴンタイプの─名前は何と言ったか。兎も角、有名人であることには違いない。他のファンに向けるような笑顔を浮かべて彼に手を伸ばし、声を掛けて)
…観に来てくださってありがとうございます。
あぁ、どーも…
(先ほどは下ろしていた髪をまとめ、他のファンににこやかに応対する姿を見ていると、緊張から胸が苦しくなる。全く、自分らしくない。そうこうしているうちに、自身の順番が目前に迫る。…大丈夫か?手汗とかかいてねぇよな?そんな心配をしていると、ついに自分の番が。笑顔で差し出される手に自身も手を出しながら、来場への感謝に言葉を返す。先程のショー、状況に応じた彼女の指示は、ショーを盛り上げる的確な物だった。さすがは元ジムリーダーと感服したし、それと同時に闘志も燃え上がった。彼女の状況を把握する力は、きっとバトルでも映えるだろう。今のこおりジムリーダーであるメロンはストイックでシビアな戦いを好むが、彼女はどう戦うのだろう。見てみたい。戦ってみたい。ショーの感想を口にすると、上記の想いも彼女に伝えて)
…アンタ、すげーなぁ。指示も的確だし、動きも綺麗だったし……一回、アンタとバトルしてみたいもんだぜ。きっと、すげー綺麗だろうから。
(/お返事遅くなりました~! 申し訳ありません!)
(いえいえ、お気になさらず…!)
…そう言って頂けて、嬉しいです。
(柔らかく握り返した彼の手は少しだけかさついて、骨張った─過去の自分と同じ、ジムリーダーの手だった。その感覚に僅かな懐かしさを覚えていると─ふと彼から掛けられた言葉に少しだけ目を伏せ、軽く頭を下げる。彼と談笑しながらそれとなく周りを見回してみたところ、もう彼以外のファンは残っていないようだ。それ故か─先程から自分にちらちらと視線を送ってくる、自分の斜め後ろに控えている"剥がし"のスタッフに向けて首を横に振り、時間いっぱいまで彼と話すことを決めたらしい。少し考え込んだ後、手元に有ったメモ用紙に何かを書き付けて彼に差し出し)
…公式のものですが…連絡先です。…ドラゴンタイプの方とは戦ったことがありませんので、機会がありましたら…是非。
! 良いのか!?まじか、すっげぇ嬉しい!ありがとな!
(握り返してくる手はまるでビスクドールの様な美しさで、少し力を入れれば折れてしまう様な細さに少しだけ恐怖を覚えながらも握手をする。と、彼女の後ろに控える「剥がしスタッフ」がちらちらと時間を気にし始めているのに気づく。これでもジムリーダー、彼らの仕事を近くで見ている立場からすると、話しすぎて少し迷惑をかけたかと自分から場を離れようとするも…手渡されたメモ用紙にその足は止まった。連絡先。勿論プライベートのものではないが、それでも自分が夢見た「彼女とのバトル」ができるようになったことがとても嬉しく、ぱああと子供の様な笑みを浮かべる。まじか、戦えるのか、嬉しい、嬉しい!!その嬉しさのあまり、きゅっと彼女の手を握ると元気に礼をして)
…いえ。…楽しみにしていますね。
(自分の連絡先を見るなり─玩具を買ってもらった子供のようにはしゃぎつつ、自分の手を握る彼を見つめては─その表情の豊かさに思わずくすり、と小さく微笑む。とうとう時間が来たらしく"剥がし"のスタッフが動き出すのを見守り、社交辞令ではなく─本心からの言葉を掛けながら、他のファンを見送る時と同じようにひらひら、と軽く手を振って彼を見送った。そうしてファン交流会は終わりを告げ、控え室へと戻る─と、グレイシアとアローラキュウコンが自分の傍に擦り寄ってくる。かけだしトレーナー時代からの付き合いの彼女たちだ、自分の気持ちくらいお見通しなのだろう─彼女達の頭を撫でつつ、ぽつりと独り言を呟いて)
…勝負…手は抜かないわ。
っ、…!…おう、こちらこそ!
(にこにこと手を握っていたが…はっ、と冷静になる。少しはしゃぎすぎたか、と手を離すが、彼女の言葉と笑顔にまた笑顔が戻る。少しはリップサービスも入っているのかもしれないが、それでも推しに楽しみにしていると言われて喜ばないはずがない。まるでヌメラの様な笑みを浮かべながら頷くと、動き出した剥がしスタッフを見ては自分から離れて行く。ひらりと小さく手を振ってくれた彼女に対し自身も手を振り返しながら歩き、会場から出るとダンデが入り口近くで待っていた。「どうだった?彼女は」とにこやかに笑う彼に対し、彼女の連絡先が書かれたメモを握りしめながら答えて)
…最高だったわ……そうだわ、聞いてくれよダンデ!!オレ様、ヴェスカとバトルできるかもしれねぇ!!まじで嬉しすぎる………早く、戦いてぇなぁ…!
(/まぁまぁキリも良いので、キャラ変更しますか?)
…いやぁ~、まさかあんな早よ来てまうとは…あかんなぁ、ちびっ子みたいにはしゃいでもうた。四天王の威厳おもっきし丸潰れやがな。
(最近ハマっているアイススケーターのヴェスカのアイスショーのチケットに当選したというメールを見て、思わず職場の椅子からとんでもない音を立てて転げ落ちたのが一週間前。そして当日、この日の為に早起きして来たは良いものの…気持ちが先走ってしまい、とんでもなく早く来てしまった。30分前には会場入るとして、残り1時間どないすんねんと頭を抱えながら周辺の地図を検索し、見つけた近場のカフェで時間を潰そうと移動したのが1時間前。…そして今30分前、ようやく会場入りを果たす。もうすでに手の震えが収まらない。身だしなみを整える為に鏡を取り出し、前髪をささっと整える。…よっしゃ、いつも通り美人さんや。納得した様にうんうんと頷くと鏡をしまい、会場へと入って)
(/大変遅くなって申し訳ありません…!せっかくなので、順番通りにチリちゃんにさせていただきました!シチュエーションがキバナ様と全く同じ感じになってしまうかもしれませんが、何卒お付き合いのほどよろしくお願いします…!)
……
(呼吸を整え、自分の舞う舞台─スケートリンクに足を一歩踏み出す。そこから少し遅れて、うねるような歓声が会場を包み込むのを聞きつつ─胸に手を当て、深々と頭を下げた。自身の足元にいるグレイシアとアシレーヌもまた、自分の真似をするように恭しく頭を下げる。勢いに任せてするりと滑り出し、器用に後ろを着いてくる二匹─アシレーヌに「ふぶき」、グレイシアには「オーロラビーム」の指示を出した。舞い散る雪の結晶に合わせて水色の髪がゆったりと靡き、美しく澄んだ瞳に虹色の光が映る。髪に合わせたスカイブルーのネイルが乗った指先が真っ直ぐに伸びて)
(了解です…!)
…ほわー………
(あまりの美しさに、感嘆の息が漏れる。自分も一般的に美人とされる顔であることは認識しているのだが…彼女の隣では、それすらも霞んでしまうだろう。勿論彼女だけでない、ポケモン達も魅力的だ。ただ単に技を繰り出す訳でもなく、自らのトレーナーがより美しく見える様な威力・配置で放っている。まさに血と汗が滲むような努力の賜物といえるだろう。そこに彼女の美しさが加われば、銀景色の中で舞い踊る雪の妖精が現れる。ポケモン達、そして彼女が織りなす美しい景色に見惚れてしまい、ぼーっと舞台を見続けて)
…ありがとうございました。
(演技が終わった後─サーナイトと手を繋ぎ、他のポケモン達と共に客席の前へと滑る。始めの挨拶と同じように─自分の胸に手を当てて深々とお辞儀をし、観客からの拍手喝采を受け取った。足元のグレイシアやアシレーヌ、そして周囲を飛ぶモスノウも自分を真似たのかお辞儀のような仕草をし、ヒールボールの中へと戻っていく。氷上を滑って控室へと戻り、演技を頑張ったポケモン達にファンから貰ったフルーツサンドを手渡した。嬉しそうにフルーツサンドを食べるポケモン達の頭を撫で、崩れたメイクを直し始めて)
……えぐいなぁ。
(ショーの終わりを見届けて拍手し、数分経ってからようやく出た言葉がそれだった。呆然としたまま席を立ち、ふらりふらりとおぼつかない歩き方で会場を出る………と、ドア前にあるスケジュールが書かれたポスターに目が行く。先程ショーが終わったが、その30分後もまだなにか予定があるようだ。文字を1字ずつ読んでいくと……なんと、「サイン会」と書いてある。……なんで自分は色紙を持って来とらんねんっ!!!!!………といったツッコミを脳内で炸裂させつつも、頭を必死に動かす。いくら普段着とはいえ、ここにサインという訳にもいかない。物販も混んでいることだろうし、さてどうするかとカバンをごそごそと物色すると…小さな手帳がぱさりと音を立てて落ちた。なんも変哲のない、白い表紙のそれを拾い上げる。買った時は特に気にしていなかったが透明なカバーもついており、自分で表紙をカスタマイズできるようだ。……ふと思いつく。これで良いのでは?ぴこん、と天才的な発想をした自分にガッツポーズを浮かべながら時計を見ると、ちょうど10分ほど経った様だった。そろそろ移動するかと、サイン会の会場に軽い足取りで向かって)
…ありがとうございます。
(スタッフからサイン会の開始を告げられ、まだフルーツサンドを食べているポケモン達の頭を再び撫でてから彼女らをボールに戻す。スタッフから手渡された黒のサインペンを片手に会場に向かい、椅子に腰を下ろした。程無くして会場内にファンが案内され、それぞれ色紙を差し出してくると同時に「凄かったです」やら、「これからも応援してます」やらと暖かい言葉を掛けてくる。それらに笑顔で応対しつつ、渡された色紙にサインを書いていく。満足げな表情で帰っていくファンを見送った後、次のファンを案内して)
(顔出し失礼します…!今リアルの方が少し忙しく、お返事が遅くなります…_:(´^`」 ∠):
必ずお返事返しますので、申し訳ありませんがもう少しお待ちください!)
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