とある男子高校生 2024-10-09 20:58:22 |
通報 |
改めまして、此度はこのような変わり種な募集に興味を持っていただきありがとうございます。ぐいぐい迫る男子高校生をさらっと躱してくれそうな、あっさり塩対応の先生をご提供いただけるとのことで、今からとても楽しみです…!
それでは早速、あちらの募集板様に貼っていたpfに少しだけ肉付けしたものを下記に再掲致します。削って欲しい要素や逆に追加して欲しい要素等ありましたら遠慮なく申し付けください。
また担任の先生に関しましては、身長は男子高校生より低めに設定していただけると嬉しいです。その他はご提出いただいた内容そのままでも問題ございません。
ご確認の程、よろしくお願い致します。
藤堂 慎之介 / 男 / 高校1年生(15歳) / 身長173cm(成長中) / 銀色に染めたショートヘア / 涼し気な切れ長の目 / 右目下あたりに泣き黒子 / 一見すると近づき難い雰囲気 / 担任に大人の男と思われたいがためにクールに振る舞う / 制服はきちんと着こなす / 担任にry筋トレに励んでいる / 担任に関すること以外基本無関心 / 容姿端麗・成績優秀・運動神経◎ / ポーカーフェイス / だが脳内では阿呆丸出し / 全力で担任推し / 同担拒否 / 激重 / たびたび語彙力喪失 / ド直球 / 幼稚園年長さんの頃からあなたが好き
お部屋立てありがとうございます!不束者ですが、これからどうぞよろしくお願いいたします。男子高校生のアプローチを躱しつつも、どこかで胸打つ場面があったりしたらなーなんて色々考えていたらこれからが楽しみで仕方がありません。
pfありがとうございます。慎之介様とても素敵です。削る部分も追加する部分も御座いません。クールなのに阿保な子ってところが萌要素でしかありません…!ありがとうございます。
こちらも肉付けしたpfを作成したのでお手隙の際にご確認ください。御要望など御座いましたら何でも申し付けください。よろしくお願いいたします。
葉月 蛍 / 女 / 27歳( 教員5年目 ) / 社会科( 日本史 )担当 / 女子バスケットボール部顧問 / 黒髪ショートボブ / やや童顔 / 笑うとより幼く見える / デフォは真顔 / 身長163cm / 基本はスーツ / 私服はラフ / あっさりしてて適当 / クラスの経営は何でも生徒に任せる派 / 授業だけ真面目( というより知識豊富すぎて語ってる ) / 気さくな性格故に生徒から気軽に話しかけられる / 曲がったことが嫌い / はっきりものを言う / たまに口が悪い / 運動が好き / あなたのことはかわいいと思っているが、立場や年齢の関係から恋愛対象ではない( 基本は )
ご移動ありがとうございます!こちらこそよろしくお願いいたします。普段お子ちゃまにしか見えない慎之介がふとした時に大人っぽく見える瞬間があったりして、ちょっと気持ちを動かされそうになりかけて……みたいな感じでしょうか。やりましょう、ぜひ。
あとは後々やたらと蛍さんにちょっかいをかける( ※慎之介目線 )同僚教師や、慎之介のことが好きな同級生などのサブキャラも登場させたいな~と考えております。
そう仰っていただけてホッとしました。勿体ないお言葉、ありがとうございます。
また蛍さんのpfを載せてくださりありがとうございます。本人は適当にしているつもりでも、生徒からの信頼は厚そうな素敵な先生ですね!はっぱ先生とかホタルちゃんとか、可愛いあだ名がついていそうです。ちなみに慎之介は「蛍さん」と呼ぶ予定です。それで毎回「先生をつけろ」と怒られたいなと思います。( 願望 )
また解釈の擦り合せの為、今に至るまでの背景を慎之介目線にて時系列に纏めましたのでご確認ください…!案の段階ですので、変更して欲しい箇所や解釈違いなどありましたら教えていただけると幸いです。
▽ 慎之介5歳~/蛍さん17歳~
物心がつく頃、よく遊んでくれる近所のお姉さんへの好意を自覚。すぐさま結婚を申し込むが「大きくなったらね」とかわされる。それから6年間ずっと求婚を続けるが当たり障りのない理由をつけてかわされる。せめて彼女に彼氏が出来ないよう祈り続けることしか出来ないという虚しい日々を過ごす。無力な時代。
▽ 慎之介12歳~/蛍さん23歳~
このままでは振られ続けると悟り、中学校3年間は蛍さんへの求婚を一時中断。会いに行くことすらやめ、体力づくりと勉学に励む。しかしいつの間にか彼女は引っ越して一人暮らしを始めており、さらには有名な高校の日本史担当の教師になったと母から聞かされ、めちゃくちゃ日本史の勉強をするようになる。気が付けば全教科学年1位をキープしたまま卒業していた。時の流れは早い。我慢の時代。
▽ 慎之介15歳/蛍さん27歳 ←イマココ
念願の“蛍さんのいる”超進学校に入学が決まり狂喜乱舞する。校則が自由なのをいいことに少しでもカッコよくみせようと染髪。さらに自身の母と蛍さんの母に上手いこと言って彼女の部屋の隣の部屋を下宿先として借りることに成功。またも狂喜乱舞する。
そう言っていただけてよかったです!サブキャラなどの登場もとてもいいと思います。慎之介様の相談相手の御友人あたりなどこちらもサブキャラ出せるところは出させていただきますので、御相談ください。
お褒めの言葉ありがとうございます。はっぱ先生とかめちゃくちゃかわいいですね。本人も満更でもない感じがありそうで、あだ名とか嬉しいです。また、慎之介様の蛍さん呼びも胸にぐっとくるものがありますね。ニヤついてしまいそうです…。
詳細な設定を考えてくださりありがとうございます!変更、解釈違いなど御座いません。中学3年間の空白の間にいい男に成長してしまう慎之介様が見られなかったのは残念ですが、逆に見ていないからこそ成長がより感じられていいと思います…!蛍目線でも少し考えてみました。ご確認いただき、解釈違い等ありましたら仰ってください。
蛍 17歳
かわいいちびっ子に求婚されとにかくかわいいと思っていた。大きなリアクションがとれない性格なのが申し訳ないほどに軽く受け流す。近所で見かけるのを少し心待ちにするくらいにはかなり印象に残っている。
蛍 23歳
就職して生活ががらっと変わり対応するのに必死。それと同時にちびっ子の彼からのアプローチや最早見かけることもなくなる。1人暮らしにとにかく慣れることを意識していたため、ちびっ子の彼は実家に帰ったときくらいに思い出す程度。社会人ということもあり、それなりに恋愛をしてきたつもりだがなかなか続かない。
蛍 27歳
仕事にも慣れてきて、友人たちが結婚を始めていく中、彼氏のかの字も見られない生活。今は学校で高校生たちと過ごしていく時間が楽しかったし、どうにも恋愛には向いていないようで、好意を持たれても応えてやらないことが殆ど。本人もその原因に気づいていない、が、独身のお小言が両親から続いている今日この頃。そこに彼がやってきて久しぶりの再会に最早別人とすら思うが、幼い頃の記憶を呼び起こし、隣の部屋になったとてあまり動揺せず、むしろ心配。
嬉しい御提案をありがとうございます!恋愛偏差値が低い上に時系列通りかなり重い男ですので、ストッパー及び指南役みたいな親友ポジションのキャラクターがいるとかなり救われます。お言葉に甘えて、慎之介と蛍さんの関係が掴めてきましたらまた改めてサブキャラの件ご相談させてください。
自己満設定ではありますが、そう仰っていただけて良かったです。それから蛍さん目線の時系列までご用意してくださりありがとうございました!とても楽しく拝読させていただきました。
まさかあの時のかわいいちびっ子が暫く見ないうちに重度のストーカー予備軍に成長しているとは思いもしなかったでしょうね…。こちらも解釈の相違などございません。
では、初回はこちらでご用意させていただく所存ですが、先生様の方でこの他に話し合っておきたいことやご希望の始め方等ありますか? 特に無いようでしたら次のお返事にて、募集板様にご投稿いただいた『入学式前のSHRの場面』の続きから回そうかと考えているのですが如何でしょう?
流れは以下のような感じです。 ↓
入学式前のSHRで互いを静かに認識→入学式は長いので適当に流す→入学式後のLHRで自己紹介したりとか→慎之介先に帰宅→蛍さん帰宅後様子を見て久し振りの挨拶凸
なんなら入学式も自己紹介もすっ飛ばして(一通りやったことにして)蛍さん帰宅後からスタートでも良いですし! ……と、ここまで長々と申し上げましたが、この他の場面からでも全然構いませんのでぜひ先生様のご意見もお聞かせいただけると嬉しいです。
親友ポジめちゃくちゃ登場させるのが楽しみです…!幼馴染で、慎之介様の今までの片想いを全て知る人間。いいですね。多方面からアドバイスさせていただきます。御相談お待ちしてますね。
よかったです。ストーカー予備軍()慎之介様の純粋な愛をとても感じます。ありがとうございます!
初回ロルの提案ありがとうございます。流れはとてもわかりやすくて、自然で異論はありません。そうですね、入学式後はおとなしく再会して終わる感じなので帰宅場面からでも不自然なく始められると思います!でも、どちらでも構いませんので。お任せいたします。優柔不断で申し訳ないです。よろしくお願いします。
(/ 誠に僭越ながら早く蛍さんに絡みたかったので( … )入学式の場面はスキップして帰宅後から始めさせていただきました。初回なのと入学式諸々すっ飛ばしたので少し説明がちな上に長くなりましたが通常はこれよりも短くなると思います。
絡みにくいな、とか、やっぱり相性合わないな、とかありましたら遠慮なく仰ってください。)
…………………
(フリードリヒ・ニーチェは言った。「神はしんだ」と。
だから僕はこう言った。「それは嘘である」と。
神はいる。
何故なら神は僕の願いを聞き届けてくださったからだ。正直これ迄はどちらかというと神よりニーチェ派だったけれども、この奇跡を目の当たりにして何故神の存在を疑うことが出来ようか。彼女がクラス担任であることを神に願った結果、まさに彼女がクラス担任だったのだ。担任だったのだ!!今まで神を信じていなかったくせに何故神に祈ったのか。調子が良すぎるぞ。なんて言われても知るものか。とりあえず祈ってしまうのが神なのだから。
ちなみに入学式中の記憶は殆ど無い。新入生代表挨拶もしたはずだが何を言ったかまるで覚えていない。僕の頭の中はもはや『葉月 蛍』…彼女のことでいっぱいだった。
3年振りに再会した彼女は以前にも増して美しく、そのあまりの美しさに吃驚して見惚れてしまい、瞬きをするのを忘れたくらいだ。当然僕の目はものすごく乾いた。
そして入学式を終え、教員である彼女よりも一足早く下宿先に帰ってから数時間が経ち、さっき隣の玄関の開く音が聴こえた。恐らく彼女も帰ってきたのだろう。何故そんなことが分かるのか? 彼女の勤める高校に進学する旨をお義母様(蛍さん母)に話したところ「それなら蛍の隣の部屋が空いてるらしいから、そこに引っ越したらいいじゃない。慎ちゃんまだ高校生だし、初めての一人暮らしは近くに知り合いが居たほうがいいでしょ?」との進言を頂き、晴れて隣人同士という特権を得ることに成功したからである。お義母様も神だったというわけだ。
学校ではろくに話せなかったことに加え、いろいろあって引っ越しの挨拶すらまだしていなかったので、この機会にと思い彼女の部屋へと赴き意を決してインターホンを押す。それからマイクに向かって恐る恐る声を掛ける。果たして彼女はどんな顔をするだろうか。……とても緊張する。心臓が痛くなってきた。)
───あの、隣に引っ越してきた藤堂です。お久しぶりです。
(/ 初回ロルありがとうございます!とても見やすくてわかりやすいロルです。ありがとうございます。こちらのロルは長さがまちまちですので、気にせずお互いに好きなように回していけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。また何かありましたらご相談させてください。 )
はーい。__久しぶり。ちょっと待ってて。
( SHRから入学式を経てやはり彼が幼い頃から知っている藤堂慎之介であることがわかった。最初こそまるで別人のようで同姓同名であるだけかと思ったが、幼い頃の仕草の癖などそのままで確信した。というか、そんな仕草まで覚えているあたり気持ち悪い、観察するのはやめよう。なんて自分に言い聞かせる。というのも、彼とは3年近く会っていなかった。自分が実家を出たのもあるだろうし、彼も中学生になって色々忙しくなったのだろう。今までの求婚がかわいかっただけに寂しい気持ちにもなっていた。そんな彼とこうして高校で再会できたのは嬉しいものだ、まさか自身のクラスに配置されるとは思っていなかったが。昔馴染みだからと言って贔屓するわけにはいかない、それだけは避ける必要がある。放課後もこれからクラス運営をどうしていこうか考えながら、頭の端には彼がまとわりついていた。入学式でも部活はあるもので、自分は女子バスケットボール部の顧問をしている。体育館が椅子だらけなのを片すかところからはじめたが、部員の一部に「 かっこいい男子いた? 」「 ホタルちゃん推しは? 」なんて言われた。真面目に部活はできないもんかと呆れながらふと、彼の顔が浮かぶ。正直言って、贔屓がなくてもイケメンだ。彼女たちがみたら喜ぶだろうなと内心笑みを浮かべながら「 早く練習するから、片付けろよ 」なんて誤魔化した。今後何かあるたびに彼を気にしてしまうだろうな、そんな懸念点を抱えながら帰宅する。今日は一層疲れた。料理をする気にもなれず、手にはビールと出店で売ってた焼き鳥たち。こんな生活バレたくないな、と思っていたその時インターホンが鳴る。適当に返事をしながら応答のボタンを押すと、そこには1日自分を悩ませた張本人が。丁寧に挨拶を終え、久しぶりです、と。改まって言われると少し痒い。最後の言葉に返事をしてから、少し待つように声をかけてドタドタと急いで扉の方へ。がっと勢いよく扉を開けて )
葉月です。__驚いた、まさか隣に住んでるなんて思わなかったよ。大きくなったね。慎之介くん。
( / お返事が遅くなりまして大変申し訳ございません!!!言い訳になってしまいますがリアルの方が急に忙しくなりまして、漸く落ち着いた次第でして…。黙って日を空けてしまったためにもう愛想を尽かされているかもしれませんが、勝手ながらまたお話出来ることを切に願ってお返事させていただきます。 )
……………………
(小学生の頃は放課後になると必ずといっていいほど彼女の実家に遊びに行ったものだが、3年ぶりともなると流石の僕でもそれなりに緊張するらしい。インターホン越しに彼女の少し驚いたような声が聴こえた途端、またドクンと心臓が早鐘を打ったので、大きく深呼吸をして気を紛らわせようと試みる。
一応彼女の部屋を訪ねるからには手土産は必須アイテム、ということで入学式の帰りに見付けたケーキ屋でケーキ……ではなく、クマの形のクッキーを買ってきたけど果たして彼女は食べてくれるのだろうか。名だたるケーキ達を差し置いて【人気No.2】の称号を与えられたクマクッキー、お前に全てを賭けるぜ。
そのうち勢いよく玄関の扉が開かれ、自分よりも小さくなった(というより僕がデカくなったのか)彼女とばっちり目が合ってしまった。ああ可愛い。おまけになんだかいい匂いがする、焼き鳥の。……クッキーより焼き鳥に合う何か別の、例えば枝豆とかにすれば良かっただろうか。
それにしてもさっきまで緊張していたはずなのに、ほぼ毎日求婚し続けた6年間の習慣は恐ろしいもので、いざ蛍さんを前にした瞬間口をついて出てきたのは、昔を懐かしむ会話でも何故引っ越しの挨拶が遅れたかという言い訳でもなく、いつものプロポーズの言葉だった。)
はい、大きくなりました。なので蛍さん。結婚を前提に僕とお付き合いしてください。
( / お気になさらず!此方もリアルが優先になってしまいますので、多忙な場合日を空けることも多くあると思います。お互いリアル優先でのんびりやっていきましょう…!今後ともよろしくお願いします。 )
__懐かしいな。 丁重にお断りさせていただきます。それに今は、先生、でしょ。
( 久しぶりに聞く求婚に目を丸くさせて一瞬固まる。小さい頃なら軽くあしらっていた求婚も、ここまで成長した姿で言われればとんでもなく破壊力に満ちた言葉に感じる。とはいえ、思い出されるのは昔の彼の姿で。あの頃を思い出せば、頬は緩み、薄く開いた目で彼を捉え、懐かしむ声をもらす。あの時も、今も、あまり変わっていない様子に少しだけ落ち着いた。見た目だけでなく、彼自身も変わってしまっていたら少し悲しかった。そう思えば、この求婚も嬉しい。だが、了承するわけにはいかない。緩んでいた頬をデフォルトである真顔へと戻して断りの言葉を。昔も同じように、子供相手だろうがしっかりと断っていた。「 大きくなったらね 」なんて言っていたが、今やその大きくなった彼でもある。ならば。「 大人になったらね 」と付け足す。まだ高校生になったばかりの彼は大人とは言えないだろう。この話題を続けるのも野暮だ。話題は自身の呼び方へと切り替わる。今や立場上彼とは教師と生徒の関係。さん付けで許されると思うな、とばかりに訂正をいれる。でも小さい時を知ってるからか、大きくなっても可愛いもので。隣の部屋になったのも何かの縁だろう。少しは面倒を見てやらなくもない、とその旨を伝えて )
まあでも、困ったら頼っていいから。ご飯とか、自炊大変だったらお裾分けもするよ。期待はできないけどね。
( / お優しい御言葉ありがとうございます……!居てくださって良かったです。こちらこそよろしくお願い致します!
このあとの流れとして、なんとなく蛍さんは自分に好意を寄せている生徒を部屋に招かないかなと思ったので、この日は挨拶を済ませたらちゃんと帰って、次の日の朝に飛ばして蛍さんと一緒に登校を目論もうかなと考えております。女子バスケ部の朝練があるとしても構わずついていく所存ですが、いかがでしょうか?
この他ご希望の展開がありましたら教えてください……!)
……………………………………
(何年もの時を経て漸く“大きくなる”という条件をクリアしたと思ったら、次は“大人になる”という条件を新たに追加されてしまった。つまるところ、彼女の答えは「ノー」というわけだ。しかも動揺する風でもなく、至極あっさりと。これはもう完全に子供扱いされている。今迄もそうだったし、まぁ、そうくるだろうなと大方予想していた返答とはいえ、高校生になったくらいではまだ恋愛対象としては見てもらえないという事実が思いの外ショックで静かに肩を落とす。自分の中ではそこそこ大人になった気がしていたが、彼女からすれば全然ヒヨッコの部類に入るらしい。…だがこれで簡単に諦められるくらいなら、長年片想いを拗らせたりはしないわけで。
というか、さらっと話題を変えたな。大体学校ならまだしも、2人きりの時に先生呼びはナンセンスだ。何故なら彼女を『先生』と呼ぶことで、否が応でも年齢や立場やその他諸々の高くて分厚い壁の存在を思い知らされるから。)
………何度断られようと諦めませんから、“ 蛍さん ”のこと。
(自分でも驚くほど諦めの悪い僕は、彼女の綺麗な瞳を真剣に見つめて宣戦布告することにした。好きでい続けることと、あくまでも彼女の名前で呼ぶことを。
それにしても僕の生活までさり気なく気に掛けてくれるなんて、やっぱり蛍さんは優しい。やっぱり好きだ。
あ、そういえば今回は引っ越しの挨拶をしに来たんだったな。彼女を見た瞬間、挨拶そっちのけでプロポーズに突っ走ったけれども。やっと我に返った僕はクマクッキーの入った紙袋を差し出して)
お裾分け、楽しみにしてます。……あの、お裾分けで思い出したんですけど…これ。良かったらどうぞ。
( / そうですね。こちらも蛍は多分異性を部屋に招かないだろうと考えておりました!それでいいと思います…!ついてこないで、なんて言いながらもつい話しかけちゃうのかなーなんて考えてたら登校が楽しみになりました。ご提案ありがとうございます。
直ぐには大丈夫ですが、1年生のオリエンテーション合宿なんてやりたいなーと思ってました!山登りしたり、カレー作ったり、肝試しとかもいいかなと。 )
ちょっと__。まだまだ子どもだな。
( 蛍さん、と強調された自分の名は訂正を一切聞かないまま。少し割り込むように声を上げるも、全く聞く耳をもたなそうな表情に再びの訂正はやめておいた。まあ、プライベートまで先生と呼ばせるのもどうかと思うが、彼と距離を離すにはこれが一番いいと思った。幾つも離れている歳上女をこうも一途に思うあたり彼は変わっているのかもしれないな。どうにも彼のペースになってしまっているのが癪ではある。一つ溜息をこぼして、言うことを聞けない彼に対して嫌味のように文句を告げる。子どもなのは自分も同じだろう、高校生にムキになって小言を言う辺り、成長していないのは自分の方だ。まるでブーメランのように自分の言葉が刺さる。そんなことを思っているうちに彼から紙袋を受け取る。これは、引越しの挨拶の手土産だろうか。体だけが大きくなったんじゃない、彼自身もきっと成長しているのだ。近所のおばさんらしく目にくるものがある。私は今感動している。何はともあれいい子に育ってくれてよかった。「 ありがと 」紙袋を持って先程の感動も含めて大きな笑みを浮かべて礼を伝える。紙袋の中を覗いて品物を確認すれば、笑みが溢れる。彼がこのクッキーを買っているところを想像したらつい笑ってしまった。明日から彼とどう過ごすべきか、そんなことを思いながら別れの挨拶を )
ちょうど甘いものほしかったんだ。ありがとうね、じゃあまた明日。
( / ご賛同くださりありがとうございます!ではそのように進めていきますね。毎朝のボディーガードは任せてください。( ! )ちなみに細かい設定なのですが、自宅から学校までの経路について、徒歩10分+電車20分( 2~3駅分 )程度の距離を想定しております。通勤及び通学先がかなりの進学校ということで何となく都会住みなイメージがありまして。こちらで不都合はありませんでしょうか?
わー!オリエンテーション合宿すごくいいですね!4月中旬頃の行事で是非やらせていただきたいです……!このあとの一緒に登校イベ→授業風景だったり部活動見学だったりの描写を一旦挟んでから合宿、という流れでどうでしょう? )
……………………………
(“ まだまだ子ども ”なんて煽り文句に反抗するほど僕も子供ではないので右から左に聞き流す。彼女は呆れているようだったが、何と言われようとこれだけは譲るつもりはないのだから仕方ない。諦めてくれ。
彼女の方もそれ以上言及するのはやめたようで手土産を受け取ってくれた。そして中身を確認した途端、花が咲いたような笑みを浮かべるものだから参ってしまう。昔から基本的に無表情で、表面上では何を考えているのか分からないことの方が圧倒的に多い彼女が極稀にみせる不意打ちの笑顔の破壊力は凄まじい威力を誇っている。それにより今まで何度も射抜かれているはずの僕の心は、またも幼さの垣間見える彼女のへにゃっとした笑顔によって思いきり射抜かれてしまった。それはもうズギューンと。可愛過ぎるあまりなんだか僕の方が気恥ずかしくなって、感謝の言葉に対し「いえ…」とだけ言って咄嗟に目線を斜め下に移した。いや、いえ…、ってなんだよ、いえ…って。それにしてもおかしいな、さっき告白した時なんて悲しいほど真顔だったのに。
まぁでも、喜んでくれたなら良かった。【人気No.2】の肩書きは伊達じゃなかったようだな、ありがとうクマクッキー。手土産、枝豆にしなくて正解だったぜ。
久し振りの再会というわりには、かなりあっさりとしたやり取りだった気もするが、彼女に引っ越しの挨拶をするという任務は無事完了したので、僕もぼちぼち引き上げることにする。彼女も早く焼き鳥を満喫したいだろうし。
僅かに口角を上げて別れの挨拶を返すと、軽くぺこっとお辞儀をしてから自宅へ戻って)
はい、また明日。…おやすみなさい。
( / 頼もしいボディーガードさんですね!
とてもいいと思います。学校とあまり近すぎてもなーと思っていたので丁度いい距離感で賛成です…!
そうしましょう。授業もはじまりながら日常的な描写もやっていきたいのでイベントはその後で問題ありません!授業が始まると同時にクラス委員とかも決めようと思いますが、慎之介くんは委員長とかやるタイプですかね?何かと先生のお手伝いが多いから接点も多くなって色々絡みやすいかなと!どうでしょうか。 )
( 自宅に戻ってから途中だった焼き鳥と共に冷蔵庫で冷やしてあったビールを開けて晩酌を始める。ふと、昔のことを思い出す。かわいかったあの時の少年が隣に住むのか。面倒をかけてやりたいが、自分の生活力があまり役にも立たないか。料理教室でも通うかな、なんてやりもしないだろうがその日の晩酌のツマミは彼との思い出やこれからのことで。さて、どんな生活がはじまるのだろうかと思案して眠りにつくことにした。翌朝、朝練もあって5時半には起床する。ものの30分程度で支度を済ませて朝食を食べる。基本的には白米と納豆、味噌汁が毎日のメニューだ。何も変わらない朝を過ごしながら昨日のことはもしかしたら夢だったのかもしれない、とさえ思っていた。自宅から学校までだいたい30分の道のりだ。朝練は7時には始まることもあり自分はその前までに出勤する。朝の少し冷たい空気に包まれながら6時10分頃自宅の扉を開けて外へと出た。大きなあくびを一つこぼし、朝練仕様にジャージにパーカーとラフな格好で駅へと向かう。ふと隣の家の前で立ち止まり扉を見つめ、何となく朝の挨拶をして )
本当に住んでるんだよね。__おはよ。いってきます。
( / 位置関係についてご承諾いただきありがとうございます!
クラス委員決めいいですね。素敵なご提案をありがとうございます…!慎之介は蛍さんが関わらない物事に関しては基本的に、“ 頼まれたらやる ”くらいのスタンスで取り組むと思うのですが、担任が蛍さんとあれば光の速さで学級委員に立候補しそうです。登校後、早速やりましょう…!
それでは今後の大まかな流れや設定の擦り合せなども出来たかな?と思いますので、この他特に問題なければ此方は一旦引っ込もうかと…!)
…………………………
(家に戻り、リビングに灯りをつける。それから見る気もないのに取り敢えずTVの電源を入れると、よく分からないバラエティ番組の2時間スペシャルが始まった。フロアクッションにぼすっと腰を降ろして、これまた取り敢えずぼんやり画面を眺める。見る気もないのに。
……蛍さんは「大人になったらね」と言った。つまり、僕と結婚すること自体は嫌じゃないってことだ。それが救い、辛うじて。こうなったら大人の男として認めてもらえるように頑張ろう。機会を見て、彼女の好きなタイプ最新版を探らないとな。
お喋りな義母様情報によると彼女はこれまで、何処の馬の骨とも知れない男と何度か付き合ったことがあるらしい。その誰とも長続きはしなかったけれど、彼女に彼氏が出来たという話を義母様からリークされるたび、気が狂ったように枕を涙で濡らした日々を思い出す。そりゃ可愛いもんな、目をつけないほうがおかしいぜ。それにしてもその男どもは一体どうやって難攻不落の彼女を落としたのか。そして何故別れるに至ったのか。正直教えて欲しい。ムカつくけど。
こうして脳内会議をしている間にも時は流れ、気が付けば2時間スペシャルもとうに終わり報道番組が始まっていた。…明日も早いし、そろそろ風呂に入って寝よう。そして僕は見てもいないTVの電源を落とした。)
(午前5時。枕元に置いてあるスマホのアラームが鳴った。寝起きは良い方なのでぱっと目覚めると、さっさとアラームを停止してからゆっくり上体を起こす。それから制服に着替えて身支度を整えたり、ゆっくり朝食を食べたり、学校へ行く準備をしたりしていると、棚の置き時計の針が6時を指した。そろそろか。
昨日入学式を終えたばかりで何の部活にも所属していない僕がこの時間帯に登校する理由は唯ひとつ。女子バスケットボール部の朝練の時間に合わせて登校するためだ。だからといって女バスへの入部を希望しているわけではなく、目的は顧問を務める蛍さんと一緒に登校すること。これらの情報も全て、義母様によるものである。
靴を履いていると玄関の向こう側から音が聞こえてきた。きっと彼女だ。通学用のリュックを肩に掛けながらそっと扉を開け、視界に目的の人物を捉えると恰も偶然を装って声を掛ける。あくまでも自然に、さりげなく。)
あ、おはようございます蛍さん。…奇遇ですね。僕も今から登校するところです。
( / 色々と相談していただきありがとうございました!また何かありましたらご相談させてください。これからもどうぞよろしくお願いします。 / 蹴推薦 )
わっ。おはよう__早いね。
( 挨拶と同時に開かれる扉。まさか出てくるなんて思ってなかったからか目を丸くして驚く。どうもこの少年は突然現れるのが好きらしい。まさか、自分のクラスになって、まさか、隣の部屋になって、まさか、朝から同じ時間で家を出るなんて。ここ2日で大分驚かされてきた。吃驚を通り越して最早無の境地まできたようだ。肩を揺らして驚いたと一緒にもう一度挨拶を。と言っても1回目は彼には聞こえていなかっただろうが。どんな感情かもわからない表情、先ほども言ったが私は無の境地にいた。ぼーっと彼を見つめ、ぽかんと口を開けたまま少しの間頭の中を整理する。考えた末の第一声は見たまんまだった。早朝コメントがうまくできるなんてアナウンサーくらいなものだ。この後はどうすべきか、彼の行動にコメントしてみて気づく。ん?何故こんなにも早いのだと。小首を傾げて時計を見る。安心した、自分が遅れているわけではないらしい。もう一度彼を見る。入学早々こんな早くに何の用事だろうか。彼は登校、と言っていた。間違えているのではないかと心配になり「 時間、間違えてない? 」と至極当たり前の質問を投げかける。と、そうこうしている間にいつもの電車がきてしまうと思えば、やや慌てながらも、彼を置いてはいけず )
まあいいや。学校行くんでしょ?丁度いい電車に乗り遅れるから、行くよ。
トピック検索 |