匿名さん 2024-09-24 18:08:20 |
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お部屋建てありがとうございます!お声がけさせていただいた名無しです。
ボス、命大事にして…と背後ははらはらしています。こちらの情報屋がどれだけ突飛な行動をするか次第でもあるのでしょうか…。
色々考えが膨らんでしまいますが、まずは是非主様の考えられていることをお聞きしたいです。ゆっくり相談しながら決めていけたらと思っています。よろしくお願いします…!
ご移動ありがとうございます!
ボスの命は情報屋くんが握ってるんですね
運命共同体みたいでいいですねぇ……
そうですね、まず2人の過去の背景を軽く擦り合わせしようかなと思います!そちらの方がキャラ設定作りや今後のストーリー展開もお互い出しやすいかと思いますので!
今のところ私が考えているのは
前世の2人は軍に所属していて国の為、国の領地獲得の為に身を尽くしていた軍兵で2人揃えば敵無しのバディ。
しかし、戦地の最中 国内にも敵に攻め入られたと連絡が入って戦況を見て二手に別れることに、その判断を下したのはボス
別れた後、情報屋くん側の敵は新兵器を使用した戦略で味方に大打撃を与えられ
ボス側は国内に裏切り者がいて内乱が起こり、もう敵も味方を分からない乱戦に
ボスが戦地に戻った頃には味方の屍ばかりで、必死に探した情報屋くんも息はあったけどもう手遅れの状況で、情報屋くんに「お前の手で殺してくれ」って請われて手にかけ、ボスは喪失感やら後悔で正気じゃなくなり一人で敵地に復讐に行って殺されたって感じをざっくり考えてみました!
後半はちょっと想像が膨らんでヘビーになっちゃいましたが……
もし、他にもお考えあれば是非聞かせてください!
と、とても好みでびっくりしています…!
転生するまでの間を考えると前世が一昔前の国軍なのも頷けます。
そこに加えるような提案で、新兵器は現実のを引用して毒ガスの類、少しずつ動けなくなり命を落とすものというのはどうでしょう?得体の知れないものに蝕まれる恐怖からボスの手で楽になりたいと願うのに合うのではないかと…。知らないことの怖さや悔しさを経験したことから自ずと今の職を選んだとも言えますし、ボスの手に何故か懐かしさや安心を覚えることも有り得るかなと思っています。
1つ質問で、情報屋側には新兵器がボス側には裏切りが…といった別れたあとの互いの状況はお互い把握していたのでしょうか?それとも情報屋側を訪れることができたボスだけが、どちらの状況も知ることができた…?
新兵器 毒ガスいいですね!
情報屋くんの感覚とボスを繋ぐ無意識下にある記憶がより深みを増してより2人の背負う背景が切なくて切なくて既に涙が……素晴らしいご提案ありがとうございます!それでいきましょう!!
そうですねぇ…お互いがお互いの戦況を知っていた方がいいのかな、と。
後々 情報屋くんが記憶を思い出す思い出さないに関わらず、展開を動かすにあたって情報は共有してあった方が動かしやすそうかな…?と私の感覚的にですが思っております!
なので、ボスが指示でお互い戦況で何か異変があれば早馬を飛ばせ。みたいな指示をしていて、その早馬で情報交換は済んでいるというのはどうでしょう?
自分も重い話が好きでつい…でも解像度が増してより楽しみになりました。
そのほうが確かに後々の表現の幅が広がりそう、情報屋がみずから思い出すきっかけを手繰り寄せることもできそうです。そちらでいきましょうか。
お互いの前世に関してはそれくらいでしょうか?他に何か過去関係でも、現在のことでも決めておきたいことや共有しておきたいことがあればお聞かせください…!
今のところは大丈夫そうです!
またお互い何か思いつけばその都度ご相談できればなと思います!
なので次にキャラ設定に入っていこうかと思うのですが、私の方は普段は冷静沈着で、でも情報屋くんのこととなると本人に願われたとはいえ殺したのは自分、次はそんな過ち一切犯さない。絶対護るという強い決意を持った人、銃の扱いは組織一みたいな、歳は26くらいの人にしようかと思ってます!
もし、こちらに入れて欲しい要素ありましたらお聞かせください!
情報屋くんは好きに作っていただいて構わないのですが、一つだけお願いがあって…歳20代だと嬉しいです!
あくまでお願いなので無視していただいても大丈夫ですので出来次第見せて頂ければと!
了解です。也中の背後会話等特に気に障らないので、何かあればお気軽にお伝えください。
募集板と同じ言葉にはなってしまいますが、そのボスのギャップが堪らないです。判断を下したのも殺めたのも前世のボス…………。情報屋に対しては過保護なのでしょうか?ボスの手を取ったあと情報屋がどれくらい動けるのかが気になります。
要素と言いますか、プロフィールにボスの好きなものや苦手なものを添えてくださると嬉しいです。也の雰囲気を和やかにしたりシリアスにしたり、色々な表情を楽しめそうで!
年齢についても了解しました。自分もそれくらいの男性のロルが回しやすく丁度良いです。24,5歳で提出予定で自由度が高い分、良ければボスのプロフィールの情報をなぞらえて自分が考えたものを組んでいきたいと思っています。そのため、後出しとなってもよろしいでしょうか?もちろん、急かす意図も早く求めることも一切ありません…!!
【キャラ設定】
名前:ノア・アルヴェール
性別:男/年齢:26/身長:180
職位:マフィア、アルヴェールファミリーのボス
容姿:銀髪/かき上げヘア七三オールバック、横はツーブロック/スラッとしており着痩せするタイプ/鋭い切れ長の目で全体的に身体の色素が薄いためかアイスブルーの瞳/大抵目の下に隈ができている
性格:何事にも動じず淡々と仕事をこなす/組織内外に関わらず容赦がない判断を下す/集中しすぎると寝食を省く癖があり定期的に様子を見ないと気絶している時がある
好きな物:銃の手入れ/紅茶
嫌いな物:古参が持ってくる縁談(要らん、興味無い)/睡眠(前世での習慣の名残り)
備考:転生後、小さな町で生まれ育ち、その町がマフィア同士の抗争に巻き込まれ一人生き残る、その時目の前に現れたアルヴェールファミリー先代に対し幼いながらも既に前世の記憶を持っていたノアの臆することない態度を気に入り引き取られ跡継ぎとして育てられる。ノアが23歳の頃先代が亡くなり、遺言書もあり早くも正式にボスの座に就くこととなる。
アルヴェールファミリーの特色:対抗した敵の武器を回収し調べ尽くしており、マフィアの中では科学技術が最新鋭。共同研究室があるがボス個人専用でも研究室があり篭っていることもあるそうだ
アルヴェールファミリーの現状:世代交代をしたものの若造が指揮するという形のため潰される標的になりがち
(お待たせいたしました!
こちらのキャラ設定提示させていただきます!
修正点などありましたらご指摘くださいませ
背後会話だとわかりやすいように、こちら( )を使用しようと思っておりますので把握のほどよろしくお願いします!
ボスは情報屋くんに対して過保護で心配性ではありますが申し訳なさも同時に持っているので束縛というより俺の見えるところで元気な姿を見せてくれればいい。みたいな距離感かも…と思っているので外出は必ず連れていくけど割とファミリーの屋敷内では自由かと。でも危なくなったらもう飛んでいきます。
ご提案頂いた好みや苦手も考えてみましたがいかがでしょう?
私の作ったプロフィール読みにくかったら申し訳ないです…
情報屋くん楽しみにしてます!!)
名前:グレイ・カーター
性別:男性 年齢:24 身長:173cm
職業:情報屋(マフィア加入後は諜報役希望)
容姿:猫毛の茶髪。鎖骨辺りまで伸びた髪を後ろの低い位置で1つに結い、前髪は毛先が目にかかるほど。目尻の跳ねたアーモンドアイに大きな翡翠色の瞳を持ち、表情の変化が分かりやすい。主な姿はラフな格好にスニーカー。
性格:飄々と明るく感情が顔に出やすい。考えるより体を動かすことが得意で理屈より直感を信じため無鉄砲に動くこともあるが、後の反省も行い成長速度が早い。一商人かつ1人で生き延びる術として狡賢さを持ちつつ、交渉外となれば優しく気丈夫。感覚的に動くことが多いため、記憶に無い前世由来の無意識の行動に理解が追いつかず違和感を覚えることがしばしば。
好きなもの:走ること,人の傍,青色(空の色など)
苦手・嫌悪:計算,煙草(前世の死因由来)
備考:孤児院から酒場の老夫婦に引き取られ幼い頃から手伝いをしていた。様々な客層の話を耳にしては雑談のネタに人へ話すようになり、ただ話したつもりが礼を言われて金銭を貰うことも。徐々に情報の価値に気付くようになり堅い商売は苦手だっため、両親が亡くなった後はその酒場を拠点に情報屋になった。稼ぎ目当てで不確定な情報を売ってしまうこともあるが、彼の伝達が1つの抗争を未然に防いだこともある。マフィアを相手にしても持ち前逃げ足の速さで何とか生き延び、個人の命を売るようなネタは決して売らない主義を貫いている。
(了解です、背後表記合わせます。
ボスのプロフィールも拝見しました。修正点等は特に無く、格好良いながら和む一面もあって素敵です…!! 希望の情報も記載してくださって、人柄がより分かって助かりました。ありがとうございます。
なるほど…情報屋が考えていたら結構活発な雰囲気になったので、程よく自由が与えられるくらいで安心しました。ボスが彼を心配してくれる分、彼もボスの身を気に掛けてやりたくなります。どうか体を大事に……。
こちらの設定へも、不備や質問等何かありましたらお伝えください!個人的に、手を取った(ボスの下へ所属した)後を想定した役職が可能なのかお聞きしたいです。)
(ノアの合格点貰えて安心しました!
情報屋くんの方も設定ありがとうございます!
治安悪の中真っ直ぐで一人生きる術を学んで健気に生きてて強い子すぎる…早く暖かい場所で守らねば…とても素敵です、こちらも特に変更して欲しい点などはございません
役職については、やはり縦社会なのでノアもグレイくんが反感を買わぬよう最初は大きい役職は与えないと思うのでプロフィールにありました諜報員で一緒にノアの仕事にくっついて来させてゆくゆくは側近の諜報員とかもっと上の役職へ…みたいな感じなら全然OKだと思っております!)
(ご確認ありがとうございます。こちらの設定も特に問題無さそうで良かったです。
初めは新米から…。かつて隣に立っていた相手へまずは後ろを着いて行くところからとなると、前世との違いに日々感じることも多くなりそうで楽しみです!
現状、キャラや世界観についてこちらから気になる点は以上になります。主様から何か決めておきたいことなどはございますか…?
また展開や也に関して主様自身の萌萎がありましたら教えていただけると幸いです。)
(こちらも決めておくことは今のところございません
そうですね…萌萎についても大体萌なのでこれといって特になく、萎は展開任せきりやオウム返しのみで返されたり無ロルなどがありますがそこは全然心配していないので気にしなくても大丈夫です!
逆に萌萎あればお聞かせくださいませ!
併せてそろそろキャラを動かしていこうかと思うので、始まり方をどちらからした方が入りやすいですかね…?
ノアがグレイくんの騒ぎを聞きつけて歩み寄っていくところからか、グレイくんがマフィアに囲まれている部分から始めるか…
世界観に入り込めそうな方を選んでいただければと!)
(とても嬉しいお言葉をいただけた気がしています…!お話をすり合わせるうちに少しでも信頼を築けたのなら幸いです。
こちらの萎も主様と同じなためお互い苦手意識がある分避けられるものだと感じていて、萌は重いものからほのぼのまで幅広く好きで楽しめます。あとは萌萎とは違うかもしれませんが、返信まで日数が空く際のご連絡や也の展開の相談等で背後が度々出てくると思うので、その点だけご了承いただけると助かります。
グレイが追い詰められたところから、こちらの出だしで初めさせていただきたいです!ただ、偶然出会ったりマフィア側が意図的に見つけ追い詰めたり考えが膨らんで迷ってしまって…。)
(背後出てくるのは全然大丈夫です!
私もご相談などで出てくると思うので!
始まり方了解致しました!
ボス直々に出てくる騒ぎなので意図的がいいかなと…!
急襲仕掛けてきた敵の拷問したら情報屋からアルヴェールファミリーの情報聞いたと吐かせたから、ノアが考案した策戦で炙り出して追い詰めて…そしたらその正体が元相棒だった!とか…
もし、これがプロフィールにありました"個人の命を売る"に抵触してしまうなら、情報の使用用途を知らされず情報を渡した。とかどうでしょう?)
う、わ……ははっ、あー…こりゃまずい。(人気のない裏路地で、息を切らしつつ自身の前にそびえるコンクリート壁を見上げ呟く。普段なら柵やらパイプやら器用に登っては壁を乗り越えるのだが、周囲に使えそうなものは見当たらない。自分の記憶には確かにあってここからさらに逃げて行く手筈だったのだが、最近工事でもしたのだろうか。それとも彼らに違う所へ誘導されてしまったか…と後ろから迫る数名の革靴の音に目を遣った。自分の姿を見つけるやいなや追い掛けてきた彼ら、あのお堅い格好はきっとアルヴェール家の者だろう。だがあの家と取引した覚えなんて無く、誤解で命を狙われるなんてごめん蒙りたかった。) あの~…俺、貴方がたに何かご迷惑でも?最近なんて“新しい茶葉が仕入れられた”とか“深夜の港が明るかった”とか、そんな平和なネタしか出していないんですけど。(恐る恐る振り返るとその動きを不審に思われたのか、体が向く時には真っ黒な銃口が3つ4つこちらに向けられていた。走り続けて火照った体も流石に冷え、何も言われずとも反射のように両手を上げてから口を開く。命の危機に晒されてはいるが、悪さをした覚えはない。自分に非が無い自信があるからか、行き止まりの壁に背を凭れさせながら落ち着いた声色で彼らへ窺ってみて。)
(この様な出だしでいかがでしょうか?主様のご提案の後者の方を取り入れさせていただきました、素敵なご提案ありがとうございます。長さはこれくらいから短くなるときもあるので、ご承知いただけると幸いです。
背後についても安心しました。相談や質問等あれば都度、お互い話し合っていきましょう。改めてよろしくお願いいたします…!!)
"ボス、ヤツを見つけたとのことです。
もう少しであのポイントに追い詰められるそうです"
曇りなくしっかりと磨きあげられた黒の高級車が夜の景色を映し、あらゆる光を反射しながら走り抜ける。
車の後部座席で流れる景色を横目に眺めていると先程から電話を耳に当てていた助手席の部下が通話口を手で覆い只今決行中の策戦の状況報告が入る。
「そうか、俺が着くまでくれぐれも殺すなと念を押しておけ。あれだけ計算された急襲を仕掛けられるほどの情報を渡す人間だ、情報の入手経路を問いただしておきたい」
そう指示してからまた視線を外に戻すとこれまでの経緯を頭の中で整理する。
つい先月、ひとつの対抗ファミリーに急襲を仕掛けられた。その日はノアが大事な商談に赴く日で、知る者も限られた極秘のものだった。それにも関わらず的確にノアの乗る車のみを分断してから襲い、退路も絶たせるという緻密な計画。おかげで商談の話しは流れファミリーにとって痛手を負わされたのだ。しかし、それで泣き寝入りするようではマフィアの名が廃る。捕えた敵を拷問にかけたところ、この情報は情報屋から仕入れたのだと吐かせることができた。名前までは分からなかったが特徴・どの辺で落ち合ったのかなどの僅かな情報からノアは今夜の策戦を考案したのだ。
この後、どう損害を埋めるか頭を悩ませていると車がゆっくりと停車する。部下が後方の扉を開けてノアが降車した頃には、目の前には部下が一斉に頭を下げて道を開けていた。肩にかけたグレーのジャケットをはためかせて開けられた道を歩き、中折れハットを直しながら道の先にいる今夜のターゲットに徐々に近づいていく、銃口を向けられ萎縮している様子の人間。近づくにつれてその輪郭が見え始め、やがて鮮明になり、そしてその瞬間一瞬目眩のように目の前の男が遠い昔のある男と重なる。
ドクドクと心臓が暴れ始め、本当に今が現実か夢ではなかろうかと疑いそうになる。思わず足を止め改めて目の前の男をじっと見つめる。
間違いない…間違えるはずがない────
俺が過去、唯一背中を預けられそして…この手で終わらせた男
「グレイ……」
俺は、その名を呼んだ
(出だしありがとうございます!
こちらも今後文長の差が出てくるところがあるかもしれません。
また、読みにくかったり苦手な構文でしたらご指摘頂ければと…!
これにて一旦背後は消えますが、また何かあればご相談させて頂きますのでこちらこそ、これからどうぞお相手宜しくお願い致します!)
(問いかけに黒服たちが答えることは無く、依然拳銃を向けられたまま。だが発砲もせず、ただ拘束力を見せるだけだった。張り詰めた緊張感のみで場を抑えられるのは行き届いた統制力を持つアルヴェール家だからこそなせる技、なんてこの状況への心当たりは無いか彼らについて情報を整えるも出るのは些末なものばかり。暫く無言が続くと、重苦しい空気に耐えられず深いため息と共に項垂れてしまった。拘束であれば、この場を動かなければ多少の動きは許されるだろう。視界に映る糸の解れたスニーカーに重みを切って走り出してしまいたい気持ちが湧き、堪えるように靴底と砂利を擦る音を響かせた。)
……わざわざご足労いただいて名前も調べてもらえるなんて、新しいボスは随分と親身なようで。えっと…初めまして、“ノア・アルヴェール” さん? 俺、あなた方に何かしましたっけ。
(ふと、そこに長く伸びた黒服たちの影が入ってきた。どうやら路肩に停まった車のライトに照らされた影だったようで、顔を上げると自分とは縁遠そうな立派な車からまた相応の身なりの男が降りてくる。その姿に部下の態度を見れば彼がアルヴェール家のボスであることは一目瞭然。ボスまで出てくるとはどうやら相当な勘違いが起きているらしく、事の大きさを察し自然と背筋が伸びた。さてどう弁明しようか彼を見上げた矢先、普段客にも伝えない名前を真っ先に呼ばれ目を丸くした。名前まで知られている驚きはもちろん、初対面にも関わらず名を呼ばれることへの嫌悪が何故か感じられなかった。慣れない感覚を上手く処理できず、眼差しに動揺を悟られまいと視線を横へ流す。数秒遅れてしまったが違和感をぐっと呑み込めば、肩を竦めて彼へ冗談めかして。改めて彼へ目を合わせるともう調子を取り戻し口角を上げる。今後の縁になればと風の噂で耳にした名前を思い出し口にするも、こちらは特に心留まることは無く、話を自分のペースに持っていこうと隙を与えず投げかけた質問にすぐに流されてしまった。)
(文章の方、問題ございません。情景を思い浮かべながら読めてとても楽しいです!
こちらも一旦、背後はお暇させていただきます…!!(返信不要))
突然の衝撃で少しぼんやりとしてしまったが返ってきた声にハッとする。一度長く瞬きをして彼を今一度瞳に映しこれは現実なのだと脳に教え込む。まだ反応からは前世を覚えていないのか、覚えてはいるが知らないフリをしているのか判断が難しかった。
俺は目の前の男をどうするべきなのだろうか。過去どういう関係であろうと今はマフィアボスと情報屋。
今まで重要な選択を迫られたことは数多くあった、しかしその度に立場上必ず組織の利益になる方をとれ…とそう教わってきた。いや、染み付いていると言った方が正確だろう。その判断を揺るがすことはなかったのに…多くの部下を背負う中、俺は初めてそれを曲げようとしている。前世の記憶を取り戻してからどれだけ後悔したことだろう、あの選択は果たして彼にとって最善であったのか。恨まれていたとしても仕方ないのかもしれないと
ずっとその点だけが足枷のようについて回っていた。どうしても抜け出せなかった過去をもう一度やり直せるならという葛藤に今、正に終止符が打てるのではないかと組織より個人的な理由により判断を下そうとしているのだ。本来、組織の不利益となった人間には制裁として殺すべきなのだろう。だが、もう彼に関する選択を誤りたくはない。片手を上げて後方の銃の構えを解かせ敬意を表する様に帽子を脱ぐと胸の前へ置く
「ああ、手荒な招待をして悪かったグレイ・カーター。お前が彼に話した内容が実に興味深くて俺も話しがしたくなってな、だが居場所が分からなくて強引な手段をとってしまった
その事については謝罪しよう」
ノアが"お前が彼に話した"と話すタイミングで傍らにいた一人の部下が男が写った1枚の写真を彼に見せる。写真の男は拷問より聞き出した情報を取引し、受け取った男である。
「しかし、渡した情報は些か良くないものだ。これ以上嗅ぎまわれたくないからな
だから─────
お前のその能力を見込んで力を貸して欲しい。
俺と一緒に来ないか?グレイ」
この頼みは自己満足なのだろう、わかってはいる。だが、チャンスが欲しいと思った。今度はこの手で護りたいと…
どうか拒まないでほしい。
そう願いながら僅かに目を伏せて少し哀しげに片手を差し出した
話がしたくて?っはは、なら酒場に来てくれりゃ良かったのに。ま、殺される訳じゃないなら安心安心…それに、久しぶりに街中を走れて楽しかったしな。
(返答を窺おうと彼の表情を見遣るも、端正な顔立ちは変わることはなく考えは読み取れない。夜更けの空気も相まって冷ややかさを感じ身を強張らせていると、彼は口を開く前にゆっくり姿勢を正し、そのまま、まず謝罪の言葉が伝えられた。ただ話がしたかっただけ、という予想外の言葉に面食ってしまった。彼が計画とは全く違うことを言っているとは露知らず、名前まで掴めたのに酒場には辿り着けなかったことや話しかけるために誘導作戦まで練ってきたことに、堅い印象の新ボスに完全無欠ではない人間らしさを感じられた。そのまま話を続ける彼が1枚の男の映る写真を見せるとそちらへ視線を移す。写っていたのは数週間前から細かく市街の情報を求めてきた変わった取引をした奴で、薄々感じていた怪しさに男を見るや否や「あ…!」と指差し声を張りかける。だが今ここであいつの情報を言ったってどうしようもなく、それ以上はため息でごまかした。それに殺風景な場所に座らさせているような光景、きっと目の前にいる彼らが…いや、こんなことを考えるのはよそう。代わりに謝る彼の気が少しでも軽くなればと数十分前のことを思い出す。幼い頃から身体を動かすことが好きで、孤児院で大人の手を煩わせていたほど。だからだろうか、命の危機に晒されながらも全身を走りに集中させることができたあの時間までも自分にとっては楽しいと感じられた。)
なぁ、そんな顔しないでくれ。
って…あぁ、いや。良いぜ、お前のとこなら何だか楽しく過ごせそうだ。
(情報屋としての当たり強い態度もすっかり抜け再び思い出される高揚感に口元が緩む自分とは裏腹に、彼の表情は変わらず、むしろ暗く沈んでいくように見えた。冬の空のような冷たく澄んだ青の双眸が伏せられ、睫毛が被り光が遮られる。何だか見ているこっちまで胸が苦しくなり眉を下げていると、彼が力無く手を差し出してきて、その誘いに困惑している間に名前を呼ばれた。瞬間、心臓が一際強く脈打った。顔つきに手のひら、声色。そのどれもに懐かしさが湧いて、それまで冷たい印象だった彼に暖かさを感じたからだ。この手を取るとマフィアへの抜擢、つまりはこれまでより重く厳しい道を行くことになるかもしれない。けれどその迷いが現れたのは一瞬、気づけばその温もりを求めるように空いた手のひらへすぐに己の手を重ねていた。それに初対面の彼の何を知っている訳でも無いが、何となく、彼の悲しい顔を見たくないと願い手を取ってやりたくなった。そうしてまず口を衝いて出たのは上記の言葉。どうしてその言葉を選んだのかもそう思ったのかも分からず、我に返ると朗らかな笑みを崩し慌てた様子で。けれど、一度重ねた手のひらを離すことはなかった。返す言葉も思い付かないまま掴んでしまったが、ここは己の直感を信じようと思う。彼から感じた暖かさに、自分なら彼のためになれるという自信。なぜそう感じたか得体が知れないのであれば、それを引き起こさせた彼のもとで知っていけば良い。困惑を拭い心の中で決意を固めると重ねていた手を力ませ、期待も込めて彼の手を握った。)
思ったより自分の手が冷えていたとわかったのは手を取ってくれた彼の手がとても暖かかったからだ。緊張、したのだ。拒まれることが怖い…などと人間らしい感情が彼のおかげで戻ってくる。前世の頃もそうだ、俺に人としての感情を思い出させてくれる。
「本当にお前は相変わらずだ…」
そう思わず懐かしそうに微笑んで小さく言葉をもらす
迷うことなくこの手を掴んでくれたこと、そして…再び彼の温もりを掴めたことにとんでもない安心感を覚えた。その瞬間、胸の奥にずっとあった痛みがほんの少しだけ和らいだ気がする。
存外力強く掴まれる手を決意を新たに大切に包むように優しく握り返して口角を僅かに上げたまま久しく喜びを表情で表し
「ありがとう、歓迎しよう。
ではアルヴェールの屋敷へ案内する。そこで今後のことを話させてもらおう、着いてきてくれ」
そう言って、手を離すと再び片手を上げて総員撤退の合図を送れば部下は従順に我が屋敷へ帰っていく。それに続いて彼を自分が乗っていた車へと着いてくるよう伝えてから先に歩き出した
(早い登場ですが背後です
屋敷に着くまで飛ばしてしまおうかとも思ったのですが、いきなりすっ飛ばされるの嫌かな…と思ったので一度区切ってご相談させていただくことにしました!
もし、ここで区切って書きにくいようでしたら続き投稿させて頂きますので教えていただけると助かります!)
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