名無しさん 2024-09-04 22:22:15 |
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移動してまいりました、某板でお声掛けさせていただいた30040です。勢い任せのお声掛けでしたが、お相手に選んでいただき嬉しく思います。
キャラ設定やお話の流れなど、諸々相談しながら進めていきたいと思いますので、どうぞ末永くよろしくお願いいたします!
ご移動ありがとうございます。興味を持っていただけでも嬉しく思います。不手際等あるとは思いますが、よろしくお願い致します。
早速ですが、キャラ設定などについてご相談させていただき、ある程度確立してきましたらpfの作成に移りたいと思います。
社長息子もフリーターも同様に、過去の家族や友人トラブル的なものがあって塞ぎ込んでいた。2人とも「 あたたかな食事 」というのが幸せな象徴的なものになっていて、2人での食事が心の拠り所。って感じを何となくイメージしておりました。
基本は日常的な会話が多く、たまにちょっと遠出してみたりみたいなのもいいかなと。他に展開について要望などありましたら仰ってください。
pfを作成するにあたり、フリーターくんの性格等にご希望はありますか?容姿等もありましたら参考にしたいので聞かせていただく…!また、年齢の希望もあれば。どちらが上がいいか、それとも同い年がいいか、イメージがありましたらお聞かせください。
自分の好き勝手を詰め込んだものになってしまっているので、ご希望等ありましたら何なりと。
主様の仰るように、人間関係のトラブルで人と関わることに臆病であったり、現代社会の荒波に揉まれながら孤軍奮闘してきた中で、初めてできた拠り所…。
最初はお互い警戒心が強く、頼るも頼られるも不慣れなまま若干の居心地の悪さを感じながらも、徐々に打ち解けていくイメージです。
フリーターくんの性格については、相手が社長息子だろうがなんだろうが躊躇いなく、はっきりとした物言いをするお方だと萌えます。容姿はあまり綺麗すぎず、適度にくたびれたような生気のない感じですと嬉しいです。萎は女々しい、低身長、病弱、等々。あくまで希望ですので参考程度に、主様の心が向くままにフリーターくんをキャラメイクしていただければと思います…!
年齢については、社長息子の方が1~2つほど歳上のイメージでした。フリーターくんが20代後半、社長息子が30代前半くらいが程よく年齢差もあって良いかなと。ただ年齢に頓着せず、お互い砕けた口調でフランクに話すくらいが理想です。
こちらも社長息子の性格や容姿についてご希望があれば、ぜひ助言をいただけると嬉しいです。
素敵すぎる関係性ですね。絆されたあたりがどうなるか楽しみで仕方がありません。気づけば一緒にいるような、でも恋人じゃないし、っていう葛藤のような生温い感じが理想だったり…。
凄く好みに刺さるフリーターくん要素で、是非とも参考にさせていただきます。あとはイメージ作りながらpfも作成していきたいと思います。だめだめなヒモフリーターが完成しそうな予感もありますが、楽しく考えていこうと思います。暫しお待ちいただきたく…!
そうですね。年齢について相違ありません。こちらもそのようなイメージでいたのでよかったです。社会的地位や年齢云々に興味のないフリーターくんなら何も考えずガンガンタメ口だと思いますが、というより敬語が使えないから社会人になれなかった説も濃厚ですね。
社長息子さんは、昼間は高スペックのエリートマンで、その反動から素の彼は口が悪かったり素行があまり穏やかでない感じだとかなり萌えます。是非仕事中の彼を拝んでみたいもので。あとは、高スペックに見合う容姿がついてくるのが理想かなと。こんな素敵な人なのに蓋開けてみたらやばいやつ、みたいなだと嬉しいです!でも、お気になさらず好きなように作成していただければと。萎については、匿名様と同様ですのであまり気にせず。
それでは、お互いにpfを作成して上げていければと思います!出来次第上げさせていただきます。
立場は違えどお互い傷を埋め合える関係性になれるのって素敵ですよね。いつしか食事目当てじゃなくても一緒にいて心地よい存在になって、初めての感情に年甲斐なく戸惑ってしまう感じも好きです…
社長息子は体裁を良く見せるのが得意な感じだと思うので、逆にフリーターくんは取り繕うのが苦手で敬語が使えないというのも良いですね。良くも悪くも素直に生きてきた人なんだろうなぁと思います。そんなフリーターくんのpf今から楽しみにしております!
さて、早速なんですが主様のご要望を取り入れさせていただきつつ、社長息子のpfを書き上げてみましたのでご覧いただければと思います。好き勝手に要素を付け加えて長くなりましたが、これが欲しいここは要らない等ありましたらご指摘ください!
浅倉 裕也(あさくら ゆうや)
32歳
【容姿】
薄色の茶髪を全体的に短く切り揃え、サイドとバックを刈り上げて、前髪は中分けにセットしている。はっきりとした目鼻立ちをした色男。身長は179cm。大きな体躯で専門店で仕立てたオーダーメイドのスーツを着こなす。清涼感のある香水を振り、いかにもビジネスマンといった風貌。
【性格】
仕事では常に「オン」のスイッチが押されており、柔和な雰囲気で人当たりが良い。口上手で世渡り上手。真剣に業務に取り掛かる姿はまさにエリートといえるだろう。しかし、会社から一歩外に出れば「オフ」に切り替わり、溜息とあくびが止まないだらしない人間へと姿を変える。この裏表が激しい性格は自覚済みで、他人には理解されないだろうと諦めているため、人と深く関わろうとしない。これといった趣味もなく、人生の楽しみといえば「食事」くらい。しかし多忙ゆえに自炊はできず、週6コンビニ弁当。「あー」だの「んー」だの空返事が多く、何事もへらへら受け流してまともに取り合わない。ほんの少しの優しさや思いやりといった慈悲深さはあるが、滅多に表には出さない。年相応に理性的で合理的、時折相手に対して無遠慮になるが、気を許している証拠でもある。
【備考】
裕福な家庭の一人息子として生まれ、兄弟はいないため、唯一の跡取り候補として英才教育を施されてきた。思春期には、敷かれたレールを歩く人生など真っ平御免だと親に反抗して、不良な少年時代を過ごしたこともあった。しかし途中で改心したのか、順調に名門大学を卒業し、父親が経営する大手企業に就職。皆が理想とするエリート街道まっしぐらかと思われたが、忙しない業務と社長息子として期待されるプレッシャー、責任感が重くのしかかり圧死しそうになる日々を送る。外面を取り繕うのは得意で、多大な仕事量をそつなくこなしている"風"に見せているが、実際はかなり限界が近く、私生活では怠惰を極めている。三十路を過ぎ、いつの時代だよとツッコミたくなるような見合い方式で結婚相手を紹介してくる父親に飽き飽きしている。
それとっても素敵です。人との関わりに何らかの障害があったからこそ、特別な存在ができたことで今までにない動揺や焦りがでてくる。それももうアラサーの2人がって思うと美味しいです。
浅倉様のpf拝見させていただきました。オンとオフのときの差が好みにぶっ刺さりました。また、エリートでありながら反抗していたような時期があるというのも、探りたくなる一面ですね。不備は全くなく、こちらが希望している要素も加えてくださり、楽しみでしかない息子様で感無量です。ありがとうございました。
そんな息子様のpfを拝見した後にこちらのpfをのせさせていただくのが申し訳ないところではありますが、一応作成してみました。目を通していただき、不備等ございましたら何でも仰ってください。イメージと離れているなど、何でも構いませんので。確認の方よろしくお願いします。
瀬戸 翔真 ( せと しょうま )
29歳
( 容姿 )染めたことのない黒髪は、切る頻度が低いこともあり肩につくくらいまで伸びている。前髪は無造作に切られるやや目にかかる。何かをするときには襟足辺りで一つに結ぶ。ニート歴と共に夜更かしが続き、今や隈が目立つ目元。肌は白いが、体つきは割と健康的。身長は175cm。服にこだわりはなく、シンプルにTシャツにジャージやスウェットでいることが殆ど。足元もまさかの便所サンダル。
( 性格 )裏表がなく発言、行動共に全てが彼の本心で素。嘘はつけない、素直で不器用なところは彼の良さでもあるが、周囲からはその素直さ故に上手く使われたり、気味悪がられたりした。空気の読めない発言や、場を考えない不用意な言葉がこの状況を招いたことを理解し、口を閉ざした。昔こそよく話す子だったが、今や外での会話は必要最低限となった。最初こそ努力してみたが、思ったことを口にしてしまう性を治すことは難しく、いつしか糸が切れたように努力もやめて、全てを絶った。今でも理解されたいという気持ちは僅かにあるようたが、恐れている部分もある。根底には、ただ優しくお節介な性格が残っている。
( 備考 )両親に姉、妹の5人家族。周囲から見たら一般家庭かもしれないが、家の中では自分だけが迫害されるように雑な扱いを受けていた。暴言、暴力こそないが、自分に費やしてくれる時間、金、労力は両親どちらにも殆ど見えなかった。学生時代は性格ゆえに友人はごく僅か。生きにくい環境にうんざりした頃、高校を卒業と同時に就職し、全てと縁を切った。何となく、暖かい食卓に憧れを抱いていた。家族の象徴だと思ったから。それ以来、食事は絶対に自炊ししっかり食べている。就職後わずか2年で退職し、今やコンビニでアルバイトをして生計を立てている。退職の原因は社会不適合。集団行動ができない、礼儀がない、など上司にはよく怒られていた。1Kの畳部屋オンボロアパートで暮らしている。唯一自慢できることは、暗算が異様に早いということくらい。
瀬戸様のpf拝見させていただきました!素直すぎるゆえに生きづらさを感じてしまう姿がなんとも心苦しく、庇護欲が刺激されました。ぜひとも支え合っていきたい…!こちらこそ要望を取り入れてくださりありがとうございます。瀬戸様とこちらの浅倉で、少しずつ寄り添い合うお話を紡いでいけたらと思います。
お話を始めるにあたって、初回はどのような場面にいたしましょうか?浅倉が初めて瀬戸宅にやってくる話、または同居を始めてしばらく経った頃くらいの話か、なにか案があれば教えていただけると嬉しいです。
そう言っていただけて光栄です!きっとお互いに絆されていくんだろうなと、先の展開に妄想膨らむばかりです。素敵な物語を紡いでいきましょう。
そうですね、個人的には長期を見据えているので初対面からやっていきたいなと思ってはおります。ただ、展開が流れていくのか、という点でいえば同居してからでもいいですが…。何かご意見ありますか?
よそよそしい感じから距離を縮めていく過程も楽しみたいですし、初対面から始めるのは賛成です!展開の流れが気になるようでしたら、頃合いを見て数週間~数ヶ月ほど時間を進めてみるのもアリかもしれませんね。
そうなると最初は浅倉がアパートの前に座り込んでいる場面から始まると思いますので、こちらから初回ロルを回す形でよろしいでしょうか?
そうですね!その都度話し合いながら展開を考えていきましょう。
もしよろしければお願いしてもよろしいでしょうか。改めまして、今後ともよろしくお願いします。
( 華の金曜日だというのに、お天道様は機嫌を損ねているようで。夕空はどんよりと暗く、雨粒が降り注いでいる。帰宅途中だった男は、駅のプラットホームでぼーっと空を眺めながら白い息を吐いた。スーツの上にステンカラーコートを羽織っている程度では寒さを凌げずに、身に突き刺さる冷気を感じながら、ふと今日の出来事を思い返す。業務の中で重大なミスを犯し、上司に叱責を受けたこと。これでも、上手くやれてるつもりだったのだが。激務が続き、いつのまにか身も心も消耗していたのだろう。口から漏れた溜息は、ガタンゴトン、騒音を鳴らしながら目の前を通過する回送列車がかき消した。それと同時に、駅構内にアナウンスが鳴り響く。何事だと耳を傾けると、どうやら人身事故の影響で電車が遅延するという報せだった。これは困った。出来ることならば、早急に帰宅してベッドに沈みたい。それに加え、ここ数日は飯を食う時間すら潰して仕事をしていたせいか、腹が鳴ってしょうがない。仕方なくタクシーを呼ぼうかとスマホを取り出したが、いくら電源ボタンを押しても起動しない。あいにく電池切れらしい。泣きっ面に蜂といえる状況に苛立ち、チッと舌打ちして頭を掻きむしる。道端でタクシーを拾おうにも、この雨の中、同じ魂胆を持つ輩など腐るほどいる訳で。重い身体を引きずって徒歩で移動するしか術はなく「クソッ…」思わず吐いた言葉は、冷たい空気に溶けて消えていった。───駅を出て何十分、いや何時間が過ぎたのだろう。雨は激しさを増し、ちゃちな折りたたみ傘はすぐに使い物にならなくなった。薄暗い視界の中、ふと目に飛び込んだのは古びたアパート。普段ならば気にも留めないような場所も、屋根があるというだけでオアシスのように見えた。一歩、一歩、空腹を訴える腹を抑えながら、その建物へ足を進める。そしてとある一室の前で力尽き、ずるずると座り込むと、扉に背を預けて目を閉じた )
( / 状況説明が多く長々とした文章になりすみません!とりあえず仕事で失敗してお腹空かせてアパートまで来たんだな~となんとなく感じ取っていただければ…。ロルの長さは場合によって変化しますが、やりにくい場合は教えてくださいね。こちらこそあらためてよろしくお願いします!
え。__あの、生きてる?( コンビニバイトというのは割と何でもできなきゃいけない。レジ、掃除、品出し…、今や歴だけは長くなってしまっているからか、滞りなく仕事を行うことができるようになった。そのせいか、店長は自分を良いように使う。今日のシフトは17時までの予定だった。それが、急な雨のせいで自分と代わるはずだったバイトの子が遅れるのだという。嫌な予感。店長はニヤニヤしながらお願いにきた。断るほうが面倒だし、特に予定もない。2時間延長して働いた。雨は自分の気持ちに呼応するように強く降り続いた。バイトを終えてから食材の買い出しを行い、弱々しいビニール傘を広げてアパートに帰宅する。と、自室の前に人が座り込んでいる。一見、酔っぱらいか何かかと思ったが、やけに綺麗なスーツや、酔っ払いとは思えない顔色、ずぶ濡れ姿に、最早解読不可能となる。いつもの自分だったら見て見ぬふりをしていたかもしれない、でも、今日はバイトを代わったこともあり、こういう人助け的なことに縁があるのだと、そう思って、そそくさと食材を扉の前に置き、座り込んでいる彼の近くに腰を落とした。人差し指でちょんちょんと肩を突いては、声をかけ )
( / 初回ロルありがとうございます。情景描写などの表現の仕方に思わず何度も読み返してしまうほどの素敵な文章です。こちらにも不備がありましたら仰ってください。こちらよロルにムラがあるので、あまり文量は気にせず、思うままに回していただければと!それでは、一旦背後は失礼しますが、質問や展開について何かありましたら何なりと。よろしくお願いします。 )
……ったく、失礼だな、死んでるわけねえだろ。───お前は何、この部屋の家主?
( 疲弊しきった身体は休息を求め、無意識のうちに眠り落ちてしまった。依然激しいままの雨音が喧しく感じられる中、煩わしい感覚に意識が浮上する。睡眠を妨害され機嫌を悪くしたのか、いつのまにか現れた何者かの声掛けには反射的に言い返し。あ、猫被るの忘れたな、と気がつく頃には既に手遅れ。もう取り繕う気力もなく、肩辺りを突くその手を払いのけ、徐に瞼を開き相手の顔を見る。20代後半ほどの男。暗闇の中の錯覚か、元からそうなのか定かではないが顔色は暗い。しかし心配そうにこちらを覗く表情は、善良そうに見えた。見ず知らずの家の前を陣取る己の方がよっぽど不審者極まりないことは棚に上げ、おおかた見当がつく素性を尋ねる。その返答を聞く前に、所構わず眠りこけていたことに若干の気恥ずかしさを感じ始め、さっさと退散した方がいいかと立ちあがろうとした。すると、ぐぅぅう、と爆音で鳴り響く腹の音。間抜けな音色は恐らく相手の耳にも届いているはずで、もう今更、人を選んでいられないと直感的に判断した。今すぐ腹に食い物を詰め込まなくては。猛烈な空腹感に、否定したばかりの死も案外遠くないかもと非現実的な思考に陥る。藁にも縋る思いとはまさに今のような状況を指すものなんだろう。「金ならいくらでも払う」と前口上を挟み、緊迫した表情で目の前の男に頼み込んだ )
なんでもいいから、とにかく飯をくれ。昨日……いや一昨日から何も食ってないんだ。
( / お褒めに預かり光栄です。主様のロルも読みやすく素敵です!バイトの後に自宅前に謎の男が座り込んでる状況、なかなか気の毒ですよね…ここから仲を深めていく2人のお話を楽しく紡げていけたらと思います。相談があればまた顔を出しますが、こちらも一旦失礼いたします。今後ともよろしくお願いします!
( / すみません。リアルが少し多忙でして、昨日からお返事できず申し訳ありません。落ち着き次第お返事させていただきますので、少々お待ちください。よろしくお願いします。 )
一応、ここに住んではいるね。___少し時間かかるけど、それでよければ食べていけばいいよ。( 払い除けられた手を暫し見つめながら彼の言葉に耳を傾ける。見た感じだと紳士で落ち着いた雰囲気を想像していたが、出てきた言葉はやや雑なもので。こちらとしてはそのほうが話しやすくはある。彼からの問いに目を一度部屋の方へ向けながら返答を。「 一応 」というのも、特に意味はない。はっきりした物言いができなかったのも、近々こんなに人と向き合ったことがなかったが故だろう。膝を抱えるように座っていたが、彼が立ち上がるので自分も後を追うように腰を上げた。バイト終わりで後頭部に結んでいた髪も、ゴムに指をかけて外す。彼ももう起きたから帰るだろうと扉の前の買い物袋に手をかければ、少し距離があっても聞こえた腹の音に肩を揺らし、「 腹の音 」と思わず口に。言わなくてもいいことを口にしてしまう性分は治ってなかったな、相手は気を悪くしたろうなと、思いつつも次に聞こえてきた「 金なら払う 」という声に振り返る。彼からの頼みに買ってきたばかりの袋を確認して、2人分くらいなら余裕かと、何の躊躇もなくあっさり了承する。数日分の食材を一気に買うタイプでよかったな、なんて呑気に考えながら扉を開けて手招き。お節介も変わらず健在だな、と思う反面、彼が自分に何をしてきたって最早構わないとすら思っていた。相手が入りやすいように扉を持って )
どうぞ。綺麗な場所じゃないですけど。
( / 遅くなってすみませんでした。色々落ち着いたのでこれからは一定ぐらいでお返事できると思います。よろしくお願いします。 )
……いや、有難いが……まあいい、邪魔させてもらう。
( 多少躊躇され、断られるのも覚悟の上だった。しかし、男はあまりにも迷いなく扉を開けるものだから「不用心」の三文字が脳裏に浮かぶ。まるで警戒心がなく、自暴自棄なのかとさえ疑ってしまうほど。ただ怖いもの知らずなだけ、という線もあるが…。男の行動に辻褄を合わせようと深い思考の海にダイブする一歩手前、そこでエネルギーが底をつく。どうでもいいから飯をくれ、と催促してくる腹の音を耳にしながら、相手がどれだけ不用心でも、自分としては都合が良いことだと割り切った。こんな見るからに怪しい男を招き入れる馬鹿でよかったと、恩知らずなことを思いながら、形だけでも繕おうと軽く頭を下げる。流石にびしょ濡れのまま室内に上がり込むほど無遠慮にはなれず、玄関に足を踏み入れると、雨水を吸い込んで重量を増したコートを脱いで、男に問いかけ )
悪いけど、タオルを持ってきてくれねえか。君も部屋の中を汚されるのは嫌だろ。……ええと、そういや、なんて呼べばいい?
( / お待ちしておりました!こちらもこの先、返信が遅くなる場合があるかもしれませんので、リアル優先でゆるゆるとお付き合いしていけたらと思います。
あ、タオルか…。これ、服とかかけるのに使っていいから。__瀬戸。自分は?( 玄関先で止まる相手とその催促を聞いて洗面所へ向かい5枚ほどタオルを持ってくる。部屋が汚れる、というよりは風邪を引いてしまうか、と急いで抱えてくれば「 どーぞ 」と玄関にタオルを無造作に置く。濡れたコートを手に持てば滝のように流れ出る水を暫し見つめ、それがどんな高価なものかはわからないが、何も気にせずばしゃばしゃと水を飛ばすようにコートを振る。タオルと一緒に持ってきたハンガーにかければ適当に玄関先の突起にかける。ぽたぽたと水が垂れるのを気にせず自分は中に向かいながら呼び方を問われれば苗字を。ついでに相手の名前も問いつつ、買ってきた食材を冷蔵庫に入れ、洗面所にて手を洗う。慣れた手つきで部屋の明かりを灯して再び冷蔵庫へ。早いに越したことはないだろうと、食材を手に台所で作業を始めながら玄関先の彼へ声をかけて )
シャワーも使っていいよ。そのままじゃ風邪引くだろ。
( / リアル優先でいきましょう!よろしくお願いします / 蹴推薦 )
ああ、どうも。……浅倉だ。
───いいや、腹が減りすぎてそれどころじゃねえ。風呂場で気絶してもいいなら入ってもいいが。
( タオルを持ってきたのはいいが、やや大雑把な処置が気に障り、顰め顔でコートから滴る雫を目で追う。どうせ後日クリーニングに出す予定だが、 もっとこう、やりようがあるだろうと文句を垂れそうになる口は閉じたまま、5枚あったタオルのうち3枚ほどをコートの水分を拭き取る用途で使い、残りで自分自身を拭いていく。不幸中の幸いか、コートのおかげで中着は無事だ。座り込んで革靴と靴下を脱ぎ、足を拭いていると返された問いかけには、少しの間思案して。怪しい身分ではないことを証明するには、名刺でも渡してやるのが手っ取り早い。しかし、有名企業に雇われそれなりに地位もあるなんて知られりゃ、他人に乞食する現状を小馬鹿にされかねない。ただでさえ惨めなのに自ら状況を悪くする必要はないと判断して、相手のように苗字だけを答えた。身分を明かすのは彼が怪しむ素振りを見せてからでいいだろう。シャワーへの誘導には一瞬乗っかろうとしたが、腹減り具合を理由に断った。体も冷え切って、きっと体調は悪化するだろう。それでも休日のうちに気合いで治せばいい。たとえ体調不良が長引いて出勤できずとも、リモートワークになるだけなのでなんら問題はない。あらかた身体を拭き終わり部屋の中に進むと、てきぱきと動く家主を眺めながら、手持ち無沙汰で廊下に突っ立って )
言っとくが、アレルギーは特にない。好き嫌いもない。この際、味もどうだっていい。食わせてくれりゃなんでもいいから、頼んだ。
気絶は困るな。じゃあ、その辺座ってて、寝ててもできたら起こすよ。( 風呂も拒む辺り、相当疲弊し切っていて腹が減っているのだとわかる。そんなになるまで働く彼を自分とは真逆だな、と思いながら作業の手を止めることはない。時短で、量が多いものを作ってやろうと、台所では包丁がまな板を叩く音が響いていた。ふと、相手の方を見れば廊下で突っ立っている。結構律儀なもんで、これも社会人だからなのかと納得しながら一言座っていいことを伝える。先ほどの風呂の件もあり、追記して。ものの10分そこらだろう。量が多くて時短で今できるものといえば、しょうが焼き。切るのは玉ねぎのみ、あとは肉と生姜と焼くだけ。味付けは少しだけ濃いめに。できたものを皿へと流して、白米をてんこ盛りによそい、机まで運んでいく。箸と共に即席ではあるが、味噌汁を添えて。 )
できたぞ、エリートサラリーマン。お仕事おつかれさま。
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