ネガティブ 2024-08-12 19:24:43 |
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え、あ、う、うん…
(彼に手を掴まれると「は…?」と間が抜けた声を漏らしてしまい、徐々に表情が凝固する。自分の考えていることがバレたのか。流石に気持ち悪がられたか。いずれにしても彼の気に障ってしまっただろうか。ジワジワと胸中に不安が広がっていた時だった。彼からの思いもよらぬ言葉を受け取ると、困惑しながらも了承する。恐る恐る彼の腹部に手を当て、上下に優しく摩る。腹痛がしたとの事だが、それなら自分の手よりもナースコールの方が先ではないか。そんなことが頭を過ぎったが、あえて言わないでおく。彼の腹部を摩っていると、何だか心が安定する。別に腹部じゃなくても構わない。頭部だろうが背部だろうが、とにかく彼に触れていると心が安定するのだ。腹痛で不安だから自分に摩るように言ってきたのかと思うと、一層彼が愛おしく感じる。これくらいのこといくらでも言ってくれれば良いのに。彼に必要とされているという安心感と、そんな彼への想いで、まるで子供の頭を撫でるかのように優しく腹部を摩り続ける)
あんまり痛いようだったらナースコールしようね…
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