足して、引いて (〆)

足して、引いて (〆)

ネガティブ  2024-08-12 19:24:43 
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御相手様決定済

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  • No.21 by 鶴城 零  2024-08-19 13:24:09 

ご、ごめん…! 大丈夫…!?
(苦しそうな声にはっと振り返って、すぐに駆け寄る。彼の背中をさすろうと手を伸ばした時、咽ながらも彼は自分の肩を掴み、意志を表示しようとする。それで金縛りにあったように身体が硬直する。彼は咽ながら、それでも尚、意志を示そうとしている。恐らくそんなことないという否定だろう。気を遣ってか本心か。そんなことはどうだっていい。自分の余計な一言のせいで彼をいたずらに苦しめてしまった。自分はとんでもない悪党だ。自分のことしか考えていないから、こういう事態を引き起こす。自己嫌悪が胸を支配していく。自分は何も出来ない。自分は役立たずだ。自分はいない方がいい。自分は──最悪の言葉が脳内で生まれそうになった時、ハッと我に返る。彼の頭を下に向けさせ耳元で「ゆっくり息して」と囁く。そして優しく背中を擦る)

ごめんね…ごめんね。俺の言ったことは忘れて…もっと楽しい話をするべきだったね
(擦りながら続けて耳元で囁く。発言を反省して、ポジティブな話題を振るべきだったとこれまた反省する。自分はネガティブの塊だが、彼は違う。どんな事でもポジティブ思考で乗り切ってしまう。だからそんな彼と話す時は自分もポジティブであらねばと思うのだが、中々思う通りに行動できない)

  • No.22 by 佐和 水月  2024-08-19 16:28:59 


ハァ、ハァッケホケホッ…俺は、零の事…ヒュ、頼りないなんて、思ったの、一度も、ねぇよ…ッ
(上手く呼吸が出来なくて言葉が区切られるが、それでも相手に伝えたい言葉は勝手に溢れてきて止まらなくなる。相手は確かに声が小さくて、優柔不断なところはあるが、それが自分にとって丁度良い声の大きさで、ゆっくりと行動する余裕を持たせてくれる要因でもある為、実際に一度も自分は相手の事を否定した事も無いし蔑んだ事も無い。ただ唯一、自分より健康でスポーツも出来るのにネガティブな所は逆に羨ましいと思ってしまった事はあるが。それだって生まれ持った個性であるから、自分がどうこう言って変えられるものではない。対して自分も、思う様に動かない身体を卑下した所で変えられはしないのだから、寄り添って生きていくしかないのだ。そんな自分と向き合い放らずに付き合ってくれている相手には、感謝してもし切れない。相手の事だからまた謝りながら色々と良くない事を考えているのだろうと察し、背中をさすってくれている相手にこちらも気持ちを伝えたくて、胸を押さえながら呼吸を整えようとし)

ハァ、ッ、ハァッ…俺の隣が零で、良かった、と思ってる…ッケホ、ケホ、いつも、ありがと…う…ッ…

  • No.23 by 鶴城 零  2024-08-21 10:26:11 

うん……うん、分かった。分かったから……もういいよ…
(いよいよ咳が収まらない彼の身を案じて、喋らせるのをやめさせようとする。背中をさすり続けながら彼の言葉に頷く。同時にこんな状況にも関わらず心が満たされていく感覚がする。再び自己嫌悪に陥りそうになるが、もう片方の自分が言い訳をする。だって仕方ないじゃないか。"俺の隣が零で良かった"なんて言われてしまっては。彼からそんなことを言われては、嬉しいに決まっている。常日頃からそういう言葉を、それ以上の言葉を欲しているのだから。彼と共に生きている中でいつしか彼の言葉が自分の中の全てになった。彼が良ければ全てが良い。彼が悪いと言えば全てが悪い。自分程度の評価なぞどうだっていいことだ。意外に自分は重いのだ。自覚はしている。だからといって今更変えられそうもない。彼の口から自分を褒めたりする言葉が聞けると、もう他はどうだっていいくらいに高揚しそうになる。だができれば彼の身体の調子が良い時に聞きたい。今の状況では無理に言わせてしまっているようで忍びない。そんなわがままから、もう彼を休ませてあげようと彼の身体を抱くようにして背を擦る)

  • No.24 by 佐和 水月  2024-08-21 14:27:18 


ん…っ、ハァ、ハァ…俺も、ごめんな…ッ…
(どうやら自分の言葉によって、相手は少し考えを改めてくれたらしい。その事実を彼の言葉から感じながら、背中をさすられるペースに合わせて呼吸を落ち着けていく。その間に、自分の言いたい事はちゃんと伝えられたが、果たして自分は相手が望む答えを伝えられているのだろうかと少しぼんやりした頭で改めて考えてみる。『具合が悪いのなら早く連絡して欲しい』と繰り返し言っていた彼の顔をもう一度思い出し、その後で1つ、重大な事を思い出した。それはつい数時間前の少量の吐血。その時は気付かれたくないという気持ちから思わず隠して捨ててしまったが、先週定期検診に行った時に、担当医から次に吐血をしたらすぐに受診する様にと言われていたのだ。その時は早く学校に復帰したくて話半分で聞いていたが、相手と話をしている内に、彼に事実を伝えなくてはいけない気がしてならなくなったのだ。このまま言わずに捨て損なっていたティッシュが発見されて呆れと叱りを受けるよりは自分から伝えた方がまだ良い。そう考えて、身体を抱かれたまま呼吸が落ち着いたのを見計らい、どうか怒られません様に、と念じながら口を開いた)

…なぁ、零?…実はさ、俺、さっき血ぃ吐いた、んだよね…ちょっとだけど…だからさ、…ッ、これから病院、行かない、といけない…


  • No.25 by 鶴城 零  2024-08-21 20:38:06 

は、血……? え、なんでもっと早く!……分かった。俺の車で行こう…
(ようやく彼の呼吸も落ち着き、抱き起こしていた彼の身体を再びベッドに寝かせようとした時だった。彼から衝撃の告白をされた。一瞬頭が真っ白になり取り乱すが、すぐに怒りが湧き上がってきた。舌の根も渇かぬうちにまた隠し事か。さすがに自分の中で我慢の限界だった。思わず怒鳴りそうに──本人は怒鳴っているつもりだが、普段より少し声が大きくなるだけで声が小さいことに変わりないのだが──なるも、怒っている暇はないと何とか抑制する。そして努めて冷静に自分の車で彼を病院まで連れて行くことを決める。まずは病院に連れて行かなければならない。怒るのはその後でもできる。異状なく帰ってこられた後にいくらでも怒ればいい。だから努めて冷静でいなければならないと自分に言い聞かせる。スン、と真顔になると「じゃあ車行こう」と告げ、彼を両腕で抱き上げる。いわゆるお姫様抱っこをすると彼を車まで連れて行こうと歩き出す)

  • No.26 by 佐和 水月  2024-08-21 22:40:55 


んー…ちょっとだから良いかなって…やっぱり怒るよなぁ…ごめんなぁ…
(自分が事実を伝えると案の定怒った相手を見て、少し笑って誤魔化すも真面目な雰囲気を感じ取ると申し訳ない顔をして謝罪し、しゅん、と肩を落として。もう隠す事はないと信じて貰おうとした矢先裏切った形になり、怒られるのも当然だと少し開き直っている自分もいて。咳によって少し痛みだした肺をさすりながら聞いていると、その後に続いた相手の言葉を聞いて、一瞬思考が停止する。『おれのくるまで』ーー?つまりそれは、相手の車に乗って病院まで行くという事であり、それ即ち折角治った吐き気が車酔いによって再発する可能性があるという事で。調子の良い時ならさして影響は無いが、食べ物や水分を十分に口に出来ていない今は、流石にまずい。車に乗る事を拒否してしまうと病院には行けないので仕方の無い事だが、せめてこれ以上相手に迷惑をかけない様にしたくて、抱き上げられた事に対しては特に言及せず、抱き上げられ玄関へ向かおうとした所を一旦止めようとして口を開き)

…ちょ、ちょい待って…ごめん、袋とか車にある?また吐いたら困るから、準備させて…

  • No.27 by 鶴城 零  2024-08-22 21:02:32 

……分かった。いいよ
(本当は今すぐにでも車に連れて行きたかったが、彼の不安も尤もなので渋々受け入れる。ゆっくりとした動作で彼を降ろすと「エンジン掛けてくるね」と彼に伝えて部屋を出ていく。暑すぎても寒すぎても彼の体調に差し障ると思い、適温にする必要がある。駐車場に行き、運転席に乗り込みエンジンを掛ける。エアコンを付けて温度を調整する。何度か彼を乗せたことがあるため、大体調整するべき温度は心得ている。エアコンのボタンをいじりながら、やはり彼は自分を信じてくれてないのでは、と再び疑心が沸き上がる。彼はずっと一緒にいる幼馴染だが最近はよく分からなくなってしまった。分からないものは怖い。自分は殊更無知を怖がる。無知は自分にも他人にも危害を加える。対処法を知っていれば回避のしようもあるだろうが、自分が分からないのは彼の心情だ。人の心情は知りようがない。大きく溜息を吐くと運転席から出て彼の部屋へ戻る。ドアを開けてひょこっと顔を覗かせながら言う)
水月…そろそろ準備できた?

  • No.28 by 佐和 水月  2024-08-22 22:20:19 


…準備するかぁ…
(彼が自分をおいて部屋を出ていくとゆっくりと立ち上がるが、貧血のせいか足元がふらつき壁に手をついて。1人で歩けない程やばいのかと少しショックを受けつつもなんとか耐えて吐き気が落ち着くのを待ち、ゆっくりと歩き出すと先ずは一応の身だしなみ、と思い立ちクローゼットを開け。我ながらカラフルだなぁと眺めていき、1番気に入っているイエローを基調としたメッシュのジャージを取るとパジャマの上から着込む。ズボンまで着替える気力は無く、まぁ医者も看護師も顔馴染みだし良いか、と諦め。次に、いつも持ち歩いているウエストポーチに吸入器と飴を入れて身に付ける。その中にビニール袋を2枚程畳んで一緒に入れ、そのまま玄関まで向かう。見知った玄関までの廊下が、今日はとても長く感じた。何気ない動作の間にも上がっていく呼吸が嫌になる。途中、洗面台の鏡が目に入ったのでこれも一応、と思い覗きながら髪を整えてみる。寝起きの割には決まってるじゃん、と自分を鼓舞してみるが相手と喧嘩みたいなやり取りをしてしまった後なので気分は戻らない。本当に、相手とずっと一緒にいたいと思っているのは自分なのにどうしてこうもすれ違ってしまうのだろう。帰ってきたらきっと怒られるのだろうな、と苦笑すれば鏡から目線を逸らして玄関にゆっくりと腰を下ろし、素足のまま時間をかけてスニーカーを履いていると相手がドアから顔を覗かせたので顔を上げて)

ん…出来たよ…車ありがとう

  • No.29 by 鶴城 零  2024-08-23 10:26:52 

(準備ができたと彼から伝えられるとこくりと頷く。彼がスニーカーを履くと、その手を取ってゆっくり移動しながら車へと連れて行く。本当は今すぐにでも、引っ張ってでも連れて行きたい。吐血したとカジュアルに彼は言ったが、自分からすれば不安で仕方がない。少量だから大丈夫だと彼は言ったが、量の問題では無い。刻一刻と何か良くないことが起こる時間が迫っている気がして不安に苛まれる。本当は気がするだけで不安の大半は起こらないらしいのだが。彼を助手席に乗せるとすぐに運転席に乗り込んで車を発進させる。駐車場を出て車道へ出ると心做しかいつもよりスピードを出す。早く彼を病院へ連れていきたいという焦燥感がそうさせるのだ。とはいえあまりスピードを出しすぎないように、あくまでも安全運転を意識する。半ば喧嘩のようなやり取りをしてしまったので、気まずさから車内では無言を貫く。それが更に気まずい雰囲気を作るという悪循環だが、普段から彼以外とはあまり話さないので、何をどう言えば良いか分からない。それでも雰囲気に耐えられなくなり、何とか会話をしなければと口を開く)
……体調、大丈夫?

  • No.30 by 佐和 水月  2024-08-23 18:40:22 


んー…なんも食ってないからかも知れないけど、若干気持ち悪いかな…
(相手に手を引かれて車に乗り、恐らくとても気を使って運転してくれているであろう車体の揺れに暫く身を任せていたが、やがて少しずつ胃の不快感がぶり返してきて。これは果たして車酔いのせいなのか、はたまたあまり水分を取っていない故脱水を起こしかけているのかーー考えれば考える程気持ち悪さは増していく。隠し事はしないと決めたものの自分から伝えるのはやはりどうしても気恥ずかしく、言い出せずにいて。じわじわと口の中で唾液が増えていくのを感じながら「このまま黙っていたら吐くなぁ」と思い始めていた所に相手からの質問があり。更に心配をかけてしまうのは憚られたが、この際仕方ない。きっと自分がどうしても、彼は助けてくれるだろう。そんな謎の自信を抱えながら上記を言い、自分はウエストポーチからビニール袋を取り出し始め)

  • No.31 by 鶴城 零  2024-08-23 20:49:01 

そっか。……気持ち悪いなら吐いても良いよ
(彼がポーチから袋を出し始めると"限界なんだな"と思い、コンビニを探し始める。このまま病院へ向かっても良かったが、一度休ませた方が良いだろうという判断だった。それに気持ち悪いなら吐いてしまった方がいっそ楽になる。ステアリングを握りながらしばらく車を走らせていると、丁度コンビニが見えてきた。駐車場に車を停めると「すぐ戻るね」と彼に告げて、運転席から降りてコンビニに入る。吐き気の原因は栄養を取っていないからなのか、脱水を起こしているからなのか。自分にはよく分からないが、とりあえず水分を摂取することは重要だ。水と飲むタイプのゼリーを購入する。この二つで少しでも彼の体調が良くなれば良いのだがと淡い期待を持ってしまう。実の所病院に行くのが一番嫌なのは自分だ。病院の医師から良からぬことを言われはしないか不安で仕方がないのだ。彼のために早く連れて行かなければならない。だが病院まで近付けば近付くほど、心臓が早鐘を打つ。だから水とゼリーで万事回復、なんていう夢物語を見てしまうのだ。会計を済ませると再び運転席に乗り込み「おまたせ」と告げる)

  • No.32 by 佐和 水月  2024-08-23 22:15:11 


(身体の不調というものは実に面白く、言葉にして言い表すとより増していくもので。吐いてもいいよ、と告げられるといよいよ嘔吐する寸前のぞわ、と背中が波打つ感覚があり慌てて袋を開いて口に当てがい。幸いあまり勢いはなく、だらだらと胃液と唾液が混じったものがポタポタと袋に落ちていくだけだったが、それはそれで直ぐにスッキリ出来ないのが苦しい。暫くそんな事が続くと車はコンビニに停車し、相手は直ぐ戻ると告げて車を後にした。しんどい時にひとりになると余計に寂しいのは何故だろうと毎回思うが、今回も結局明確な答えは出ず、一人残った車内で苦しさと寂しさから止められない涙が頬をつたい流れていく。荒い呼吸を繰り返しながら早く楽になりたくてえずいてみるが、それも効果は無かった。自分ではどうしようも無く辛い中で相手が車内に戻って来た時に吐き気がその日のピークに達し、苦しい、嫌だと思う間も無く激しく咽せ、嘔吐し。もしかしたらまた吐血するかもと思ったが血は出ず、そして袋で受け止められたのは不幸中の幸いだったがしんど過ぎて相手の顔を見る事は出来ず。少ししてやっと落ち着くと、もう自分の事を隠さないと決め、袋の口を縛り相手の方にゆっくりと顔を向けて)

…もう多分、吐かないと思うけど…まだちょっと、しんどいなぁ…

  • No.33 by 鶴城 零  2024-08-25 20:20:57 

(戻ってくると丁度彼が嘔吐した。背中を擦って軽く叩く。いつもはこうすれば少しだけ安心したような表情になるはずだが、今回は自分の顔を見る事すらできないらしい。彼も疲労困憊なのだろう。やはり少し休んだ方が良いと判断する)

……そっか。じゃあ少し休んでから行こうか。ほら、水。
(彼に声を掛けると買ってきた水を差しだす。ゼリーは「食べられそうなら食べて」と言ってから手渡す。珍しく顔に悲壮感はないが、不安は募り続ける。自分は何でも顔に出ると思われがちだが、彼が自分に病状などを正直に打ち明けないように、自分も彼に内心を打ち明けることは実は少ないのだ。言い訳がましいが、それは彼に無用な不安を与えたくないからだ。大病を患ったことのない自分は彼の気持ちを理解してあげることはできない。だが彼は彼で不安を抱えていることだろう。そんな時自分も不安を公にしたらどうなるだろうか。何でも首を突っ込む彼のことだから、きっと自分の不安を解消しようとしてくれるだろう。それは必ず彼の負担になる。心身共に負担を背負わせるのは嫌だ。自分はただでさえお荷物なのだから、そんなことをしたら嫌われるかもしれない。そう考えると次第に泣きそうになってくる。不謹慎だが彼は身体が不調なのに対して自分はメンタルが不調なのかもしれない。そんな不謹慎と泣きそうな感情を誤魔化そうと珍しく話題を振ってみる)
水月…前から思っていたけど服かわいいね

  • No.34 by 佐和 水月  2024-08-26 06:43:03 


んー…そうする、か…ん…ありがと…あ、これ美味しいやつじゃん…
(背中をさすられると気持ち悪さは少しだけ引いたが、完全回復とはいかず。受け取った水とゼリーは前に相手が買って来てくれたもので自分が美味しいと言っていた種類で、覚えていてくれたのか、それとも偶然かーーどちらにせよ少しテンションが上がり、口角を上げるくらいは出来て。しかしまだ飲むには早いのか、口内にはじわじわと唾液が広がっている。胃の中もむかむかとまだ気持ち悪いので、今飲んでもきっと胃まで唐突する間も無く吐いてしまうだろう。長年この身体と付き合ってきて、それこそ前回の嘔吐時等まだ失敗もあるが何となく予後の予想が付き、それが当たる様になって来た。だからこそ、自分だけで対処できる部分は出来るだけ対処したくて、尚更今では相手に言いにくい部分が増えていってしまっていた。小さい頃から学校での成績は悪い方ではないと自負しているが、こういう事に関してはどうやって伝えればちゃんと伝わるのかが解らず、真意を伝えられずにいる事が悔しい。もやもやとした思考の中何とか嘔吐感を紛らわさ無ければとしている所に珍しく相手から話題を振られ、少し驚きながら口を開いて話し出し)

あぁ…いや、可愛いかは解んないけど…なんかさ、こういうの着てた方が具合悪いの酷くならない気がする、んだよね…ほら、病は気からとかって言うじゃん?だから、こういう派手なの着て好きなカッコしとけば、早く元気になれるんじゃ、ってね…まぁ、あくまで気がする、ってだけだけど…

  • No.35 by 鶴城 零  2024-08-26 15:44:58 

元気になるよ、なんて100%言えないけど…俺は水月の格好、好きだよ…。…俺なんかより何倍もファッションセンスあるし。ホント、羨ましい…。水月が持っているような派手な服なんて一生着れそうもないね…。
(自分から話題を振ったのが余程珍しかったのか目を丸くする彼に、これまた珍しく微笑みを浮かべながら返す。彼はいつも自分の健康体を羨むが、自分は自分で彼の殆どが羨ましいと思っている。前向きな思考、整った容姿、寛大な心。自分に無いものばかりだ。こういうことは後天的に体得できるとも言われるが、自分としては大嘘も良いところだ。これまで何度も彼の協力の下、性格の改善を図ったが上手くいくことは無かった。だから彼への羨望がそのまま口に出る。だが今日はいつものような卑屈な言い方ではなく、自然と出たような言い方だ。思えばこういう穏やかな会話自体珍しいかもしれない。自分はいつもネガティヴだし、彼は常に体調が良いという訳では無い。充実感と同時に自分もいつもこういう会話が出来れば、と思う。ああダメだ。またネガティヴになる。はぁと溜息を吐くと彼に気付かれるか気付かれないか微妙に頭を揺らして思考を封じ込める)

  • No.36 by 佐和 水月  2024-08-26 18:26:31 


っへへ、そうかなぁ…俺はただ、自分の好きなものを着てるだけで!別にセンスとかないよ、その証拠にほら、知り合いしか居ないからって下はパジャマだし、足だって素足にスニーカーで…逆に俺は零のそのシンプルな…っ、ごめんっ、ぅえ、ッケホケホッエホ、ッコンコンッ…
(褒められたのが少し嬉しくなり、つい饒舌になる。十分に息を吸えていない状態なので呼吸の軌道が少しずつ狭くなり、一旦咳が出ると止まらなくなってしまった。折角相手が色々と話してくれていて、珍しく楽しそうなのに。出来るならずっとこうして話していたかったのに。自分は、肝心な時に限っていつもダメになる。今の自分の心境は、気恥ずかしいよりも相手に悲しい顔をさせたくないという思いの方が勝っていた。軟弱な身体で人様の事を心配している場合か、と昔父親に怒られた記憶が鮮明に蘇ってくる。だが自分は寧ろその逆で、軟弱な自分だからこそ、相手を気遣って世話を焼きたいのだ。身体の弱い自分だからこそ、相手の変化によく気付ける人になりたいのだ。そんな事を考えつつ、咳を繰り返しながら自分の横でまた何やら思考を打ち消したらしい相手の心境を案じていたが、その内にそれどころでは無くなってしまった。身体を丸め、ジャージの袖口を伸ばして手を包み、口に手を当てて咳が治まるのをただひたすら待っていると掌にじわ、と濡れた感覚があり。もしかしてとゆっくり確認してみると案の定袖にはべっとりと血が付いていて。上手く回らない頭で最低限の言葉を述べ)

…あ゛ー…お気に入りだったのに…

  • No.37 by 鶴城 零  2024-08-27 16:30:38 

水月…! ……掴まってて…!
(穏やかな談笑の最中、咳き込む彼を案じてまた背中を擦ろうとした時、明らかにおかしい咳き込む音が聞こえると嫌な予感がして冷や汗が出る。彼が袖を口から離すと、そこには血がべっとりと付いていた。彼のお気に入りのジャージに血がべっとりと。まるで自分だけ時が止まったように硬直する。何やら彼が言葉を述べていたようだが自分には届かなかった。だがハッと我に返るなり、ステアリングを握り車を発進させる。駐車場から道路へ出ると思いっきりアクセルを踏む。こんなところで談笑してた自分が悪かった。彼は車内で寝かせてその間へ病院に向かえば良かった。お前は水月を死なせる気か。先程までなりを潜めていた思考が奔流となって溢れ出す。そしてその悪感情は自然とアクセルを踏ませる。周囲の車からクラクションを鳴らされても、迷惑そうな顔をされても、そんなことはどうだっていい。早くしなければ彼が。幼馴染が。最悪の想定をしながら病院へと向かう)

…水月…大丈夫だからね…
(そのまま走り続け、やっと病院へ辿り着く。駐車場にやや雑に車を停めると、助手席に回り込み彼を支え車から降ろしながら言う。ひょいと彼をお姫様のように抱くと急いで病院へ向かう。病院の自動ドアが完全に開く前にすり抜けるようにして突破し、普段は出さないような声量で「急患です!」と声を上げる)

  • No.38 by 佐和 水月  2024-08-27 22:35:18 


あ゛…っ、ヒュー、ヒュー…
(話したかった言葉が、伝えたい思いが、喉を通ってすり抜けていく。多量吐血した事で喉がやられ、息をするとヒュー、ヒューと音がした。自分の惨状を見て相手が慌てているのがよく見ずとも判り、周りから聞こえるクラクションや急ブレーキの音で、自分のせいで相手にハイスピード記録を出させてしまったと能天気な事を考えていて。ぐんぐんと病院までの距離が近くなり、ぼーっとし始めた頭で自分は彼の今後を心配していた。子どもの頃からずっと一緒にいるとはいえ、何度もこんなものを見せられては自分は彼に良い影響を与えているとは考えられない。色々な事を気にかけ過ぎてその1つ1つの事に十分過ぎるくらい思考を巡らせる彼のことだ。大方今回の事についても深く深く考えて最悪の事態まで想定しているに違いない。そんな事を考えながら血に濡れた手で胸元を押さえ、どうにか呼吸をしようとしていると車は病院の駐車場に着き、自分は彼に横抱きで降ろされた。この歳で横抱きか…色々言いたいが声は出ず身体も動かないのでされるがまま病院へ。入り口のドアを急ぎ突破した彼の口から普段聞かない様な大声が出て、それを聞いたその一瞬喉が開いた気がして、意のままに言葉を発して)

…出んじゃん、でけぇ声…

(その後彼の大声を聞きつけて受付が内線を繋ぎ、医師と何人かの看護師がストレッチャーを押して駆け付けてきた様な気がした所で、自分は意識を手放した)


  • No.39 by 鶴城 零  2024-08-28 06:55:46 

(急患を告げると職員たちは迅速に対応してくれた。途中、彼が何事かを喋ったような気がしたが混乱の中それに耳を傾ける余力はなかった。何よりできる限り喋らないで欲しかった。医師と看護師が駆け付けてくると、そこから先はあまり覚えていない。彼らに幼馴染を預け、ストレッチャーで処置室へ運ばれていく様を直前まで見送り、その後はまるで糸が切れた人形のように脱力してしまった。極度のネガティヴ思考で周りの声も時間もシャットアウトしたような感覚になってしまったのだった。医師たちが彼を助けてくれる。そう思いたかったが彼らとて医学を体系的に学んだだけの人間であって全能の神では無い。失敗をする時もある。もちろんこれまで彼を診察し続けてきてくれたかかりつけ医なのである程度の信頼はしているが、全幅の信頼を寄せている訳では無い。頭の中では彼の急死を告げる医師、死んだ目で葬儀に列席する自分、そして主のいなくなったアパートの一室が映像として繰り返される。もしそうなったら。じわじわと涙が目に溜まり、大粒として流れ出る。メソメソと泣いている時だった。自分を呼ぶ声でハッと我に返る。慌てて顔を上げると彼のかかりつけ医だった。こちらの考えていることを知ってか医師はまず彼が生存していることを告げた。最悪の事態は回避したのかとホッとしていると病室まで案内される。ベッドの上で横たわり眠っている彼を見て再び泣きそうになるが、ひとまずは医師と看護師たちに深く頭を下げ礼を言う。そして彼が目覚めるまで傍にいることを告げると、眠っている彼の手を握って呟く)
本当に良かった……もう隠し事なんてしないでよ

  • No.40 by 佐和 水月  2024-08-28 13:38:42 


(正直、生きているとは思わなかった。遠くで声をかけられた様な気がしてゆっくりと目を開くと、見知った病院の天井が見えた。喉への影響を考慮したのだろうか、酸素を投与する為にマスクではなく、鼻へとカニューレが装着されていた。そのお陰で呼吸は幾分か楽だが、喉に何かつっかえている様な感じがして声は出せなかった。横を見ると子どもの頃にもよく使っていた薄緑色の容器が袋を被せて置かれていて、ナースコールのボタンはすぐ手の届く位置まで垂れ下がってきていた。次にそっと顔を少し上げると、オーバーテーブルには自分が着ていたジャージとズボンがビニール袋に入れられて置いてあった。恐らく自分が服好きなのを知っているこの病院の看護師が、気を利かせて洗って置いてくれたのだろう。こういう時は自分のコミュ力の高さを誇りたくなる。やっぱり何でも言っておくに限るなぁと考えつつさっき向いた反対側に目をやると自分の手を握っている相手がいた。まだ思考や視界は安定していないので目が合っているのかは定かでは無いが、その手にはうっすらと汗をかいていた。そこで『あぁ、自分はまた相手に心配をさせてしまった』と反省する。無茶をすればこうなると解っていた筈なのに。気恥ずかしい、相手に余計な心労をかけさせたくない。たったそれだけなのに自分は上手く立ち回る事が出来ない。ポジティブ思考が聞いて呆れるなぁと相手に気付かれない様にため息をついて、点滴の繋がれている手を挙げるとそっと相手の頬を撫で、ちゃんと出たか解らない声で相手に告げる)

…今回も、生きて帰ってきたよ…

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