名無しさん 2024-08-01 23:25:33 |
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こんばんは。お声掛けさせていただいた29981です。移動先を作成していただきありがとうございます。
某トピで提案した『人当たりは良いものの他人と一線を引きがちで、物事に対しての関心度が欠如している惰性で生きるダウナー系の女性』の基盤はそのままに、貴女様の萌萎などもお聞きして詳細を詰めていきたいと思います。
ぜひよろしくお願いいたします。
この度はありがとうございます、こちらこそよろしくお願いいたします。
早速ですが、PFと萌萎を教えていただいてもよろしいでしょうか?
こちらの萌萎は以下の通りです。
【萌】穏やか、温厚、小動物系、軽度の女々しさ、やや強引
【萎】過度な病弱、悲壮設定、無口
あくまで参考程度に、お好きにキャラメイクしていただければと思います。
またPF作成にあたって、お互いの年齢設定についてご相談させていただきたいです。こちらは成人済みの大学生あたりを想像していましたが、社会人や高校生でも良いなと思っています。ぜひご意見をお聞かせください。
( あなた様が成人済、こちらは高校生でいかがでしょうか?問題なければお願いいたします。
こちらは仕事終わり次第、提出させていただきます。)
( / 年齢設定、把握いたしました。
成人済みの大学生ということで、PF完成しましたのでお手隙の際にご確認ください。
少し難のある性格になってしまいましたが、イメージと違った場合は変更を加えるので仰ってくださいね。
松葉 菊(マツバ キク)
【容姿】
身長165センチで、手足が長く細身。
アッシュグレーに染めた髪に軽くパーマを当て、ウルフカットで襟足を伸ばしている。長めの前髪はやや乱雑に左右に掻き分け、耳にかけている。
瞼を重たげに開き、今にもあくびをしそうなほど気怠げな表情がデフォルト。薄黒い瞳にハイライトが入ることは極めて少ない。
限界まで目を開いて目線を上げればしっかりとした二重瞼になるのだが、表情筋が衰えているため長続きしない。
肩や下着のタンクトップが露出するような首元の緩いダル着や、ショートパンツを愛用する。
両耳に数個嵌めているピアスや、ネイルアートを施した爪も相まって、お世辞にも清楚とはいえない容姿である。
【性格】
好きか否か、というよりも、面倒か否かで物事を判断する。この世のあらゆる事象に対して興味を持つことは殆どなく、これといった趣味も夢もなくただ流されるまま生きている。周りが右を向くなら、とりあえず合わせようと右を向くタイプの人間。
愛想笑いが得意なため人当たりは良く、実際交友関係は広いのだが、人一倍に警戒心が強く、誰に対しても心の弱い部分をひけらかすことはない。
時折冗談を交えて悪戯っぽく笑うこともあるが、ほとんど何も考えず口にしているため度を過ごした揶揄で相手を傷つけることが多い。この時点でまともな人間ならば罪悪感を覚えて改善しようとするのだが、性根にある無気力さが先行して、簡単に信じる相手が悪いと責任転嫁をしがち。深く付き合っていくほど軽薄さに失望され、目の前から去っていく人達も少なくない。
【備考】
大学生。22歳。
一日数本のペースで喫煙をしている。そこそこ飲酒もする。
来るもの拒まず去るもの追わずの精神で、適当な人間と連んでいる。
喫煙や飲酒は大学の友人に影響され始めたことで、体への悪影響があるとは分かっていながらもやめられずにいる。
( いえ、此方の理想通りです。ありがとうございます、こちらも少々難がありますので、希望があれば申し付けください。修正いたします。 )
藤川 真緒 ( フジカワ マオ )
17歳 / 身長155㎝ / 細身であるが、出るところは出る女性らしい体型
背中まである黒漆のような色の長髪。前髪は眉が隠れるまでのぱっつんだが片側を髪留めで耳の方に寄せて留めている。普段はポニーテールで纏めているが、貴女の前では髪をおろしている。パッチリとした二重、小さな鼻に、少しふっくらとした唇。
性格
学校では身長は小さいながらも、常に背筋を伸ばす凛とした佇まいであり、愛想の良さからそれなりに友達も多い。だが、集団でいる事はあまり好きではなく、放課後は特に何もなければ部活動にも所属していない為、そさくさと先に帰路につく。学校ではとにかく穏やかで温厚を演じていることから優等生と言うレッテルが強く貼られているため、普段からストレスに苛まれている為、時折メンタルに不調が現れる。貴女の前では、特に甘えん坊で二人きりになれば基本はベッタリ、ウザがられては気分を落とすも頭を撫でられたり、キスをされてはすぐに気分が上がるほど貴女に依存をしている。貴女に好かれる事が何よりも大事で、その為なら授業をサボって会いに行くほど。貴女からなら何かを言われても、一つ返事でOKを出してきたが今回の別れ話に関しては物怖じしながらも何とか引き下がらずにいて。
備考
煙草やお酒に関してはあまりよく思ってはいないが、それを禁止して嫌われるくらいならと、見て見ぬ振りはしているがたまに注意は促す。
( こんな感じです、萌萎ですが、此方よりも貴女の方が独占欲や支配欲が高いと嬉しいです。ですが、あからさまにそれを見せつけたりはせず、強い口調で命令してくるような感じだと萌えます。暴力も構いません、過度でなければ。萎は甘々ベッタリです。常に一線を引いてください、お願いいたします。
それと、此方の人物、貴女様が考えている以上にめんどくさく、優柔不断で女々しく、重たい雰囲気を出します。もし、この先、少しでも無理だと思った場合はハッキリと申し付けください。此方の事でご質問はありますか? )
( / PFありがとうございます。真緒ちゃん、とても可愛らしく素敵です。重たい雰囲気、大歓迎ですので遠慮なくぶつかってきてくださいね。独占欲の加減も承知いたしました。別れを告げた後、必死な顔をする真緒ちゃんにキュートアグレッションなるものが働き、人生で初めて"面白いもの"を見つけたような感覚になった菊は、彼女を傷つけることがクセになり……(無自覚)という風な展開を想像しましたが、いかがでしょう。
一つご相談なのですが、二人が知り合った経緯や交際を始めたきっかけなどを明確にしたいです。
近所に住む者同士で幼い頃から交流があったのか、それかSNSで知り合ったというのも今時らしく良いかなと思います。なにか案があればお聞かせください。
( かしこまりました、その展開でお願いいたします。
経緯はあなた様が申し上げた通り、SNSでこちらが一目惚れをして、DMをした事がきっかけで知り合ったと言う感じで考えておりました。告白したのはこちらで、あなた様は面白半分で付き合っただけ、と言うのを念頭に置いていただけると助かります。)
( / 経緯について了解しました。
一人暮らしをする菊の部屋によく集まるので、いちいち今家にいるのか等の連絡を取り合うことが面倒になった菊が、合鍵を渡しているというのはどうでしょう。
別れ話を仄めかす際に、それとなく「合鍵を返して」と視線を送る菊と、大事に合鍵を握りしめて反抗する真緒ちゃんという絵が頭の中に浮かんでいまして…。
( とても素敵だと思います。もしも他に何か要望や質問がなければ始めさせていただきますが、どうされますか?あなた様から始めるか、こちらから始めるか。)
( 一つ、決めておきたい事があるのですが、あなた様の事はきーちゃんとお呼びしてもよろしいでしょうか?途中から、その呼び方に苛立ちを覚えてやめさせる流れをしたいのです。ですが、真緒が別れ話で切羽詰まってくると、きーちゃんと呼んでしまうのは許容していただきたいです。)
( / きーちゃん呼び、さらに途中でやめさせる展開なかなか酷で良いですね。かしこまりました。こちらからは直接名前を呼ぶことはせず「キミ」と呼ばせてください。
初回、ぜひお願いしてもよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。
きーちゃん居る?入るよ?
( 夏休みに突入した高校。とは言え、優等生の彼女は夏休み中も何かと手伝いに出向く事が多く、照り付ける太陽の中、草むしりや倉庫整理など優等生の名に恥じぬ活動を続けている。それがいつしか溜まりに溜まった不満で自身が崩れる事を分かっていながら。午後には用事も終わり、家に帰った後に食事や風呂を済まし、黒のスウェットのパンツにキャミソール、薄いパーカーを羽織れば今日はあなたと泊まりがけのお家デート。最近はなんだかずっと素っ気ない気がしていたが、余計な心配だったようだ。両親もあまり交友関係には口出しをして来ない為、ある程度の自由はある訳で。リュックに一応の下着や着替えの服、その他の物を詰めては上機嫌に鼻歌を歌いながらアナタの部屋へ向かって。ピンポーン、とインターホンを鳴らして鍵が空いているか確認をする。扉が開かないのを見れば渡された合鍵を使って扉を開錠、ガチャ、と引いて中へと入る。居るのかよく分からない雰囲気に名前を呼べば反応を待とうか。)
……あー、ちょっと待って。服着るから。
( 大学は休み。サークルもバイトも予定が無く、窓の外から聞こえる騒々しい蝉の大合唱をBGMに、ごろんと寝転がり惰眠を貪る。黒のタンクトップとショートパンツという露出度の高い身なりでは、冷房の効いた室内は少し肌寒く感じてしまう。ベッドの端に追いやっていたブランケットを手繰り寄せて、全身を覆い隠す。重い瞼を開こうともせず、寝返りを打つと再度深い眠りにつこうとした。すると、玄関から扉のロックを開ける音。不審に思い、のっそりと起き上がるのと声を掛けられたのはほぼ同時だった。自分には到底似合わないあだ名で呼ぶ声が聞こえ、来客の正体を察した。そして今日、彼女と約束をしていたことを徐々に思い出す。心地よい睡眠を妨害されたことにより若干眉を顰めつつ、このまま姿を見せるわけにもいかないので床に脱ぎ捨てていた適当なスウェットを被りながら返事をした。)
あ、起こしてごめんね。でも別に私の前なんだから、そのままでもいいのに....。
( ふ、と鼻腔を擽るアナタの部屋の香り。煙草や色々な物が混ざった香りに眉を顰める。靴を脱ぎ、しっかりと揃えては部屋の中へと入っていく。久しぶりのお泊まりに気分は浮かれ、ガチャ、と中の扉を開ける。視界に入るアナタの姿に、眠たそうな様子を見れば申し訳無さそうに視線を床に落として。直ぐに視線を上げては服を着だす姿にむ、と不満気に。荷物を床に置くとベッドまで歩み寄り、アナタの隣に腰掛ける。きゅ、と腕に抱きつけばふふふ、と楽しそうな年相応の子供っぽい笑みを浮かべながらすりすり、と肩に擦り寄る。普段の真面目な姿からは想像も出来ないほどに甘えを見せる砕けた笑顔はそれだけ信頼と好意の深さを表している。「 今日は久しぶりのお泊まりだね、ご飯は?何か買いに行く?」ひょこ、と顔を覗き込めば顔色を伺いながら首を傾げて。)
はぁ、一旦煙草吸いたい。
( 寝起き特有の頭痛に不快感を覚えながら後頭部を掻きむしると、横から抱きついてくる彼女の顔を見ようともせず欠伸をひとつ。いつもならば躊躇なく引っ剥がすところを、判断力が鈍くなっているのかしばらく放置したままで。髪が肩口に当たってむずむずとしてきたあたりで、次第に口寂しくなり、覗き込んできた彼女にキスを落とした。ああ、でも、欲しいのはこれじゃないな、と触れてから後悔しだして、溜息を吐きながら強引に立ち上がった。片腕にへばりつくそいつを引き摺るようにキッチンまで向かうと、換気扇の下で煙草に火をつけ始めて。昨晩の酒が変に回っているのか、二日酔い気味で吐き気がする。もう外出するのも怠いと判断して、彼女の言葉には「勝手に冷蔵庫のもの使っていいからさ、なんか作ってよ」と雑に返答した。)
またお酒飲んだの?飲み過ぎには...っん....もー、そんなので誤魔化されないよ?
( 此方が来たのにも関わらず反応が薄い。またお酒でも飲んだのだろう、飲み過ぎには気をつけて欲しいと言っているが忠告など聞く耳を持たない。心配そうにじ、と見つめていると突然のキスにびく、と肩が跳ねる。唇に残る久しぶりの感触に、指を当てて確かめるように撫でては頬を薄紅色に染めながら嬉しそうに微笑んだ。アナタの行動一つにここまで喜んでバカみたいって思われてないかな、と不安もあるが今はこの喜びを噛み締めよう。強引に立ち上がりキッチンへと向かうアナタの腕からずる、と引き離されてはしゅん、とあからさまに気を落とした表情に。ライターの火をつける音に耳が反応すると顔をあげる。また煙草、「 んー、分かったけどさ。煙草、あんまり吸っちゃダメだよ。最近買ったのももう少ないし...きーちゃんの綺麗な身体が汚れちゃうよ。」アナタにとっての煙草や酒の重要性に関しては理解出来てない部分が多い。学校や家庭での教育も関係してるだろう。ベッドから降りて冷蔵庫に近寄ればドアを開く。中にある適当な材料からスマホで二日酔いに効くレシピを見つければスープを作り上げた。「 ほら、きーちゃん出来たよ?一緒に食べよ? 」自身が持ち込んだお椀にスープを注ぎ、スプーンも持てばテーブルまで運んで。よいしょ、と座り込めば隣をぽんぽん、と叩きながら笑顔でアナタを待って。
私の勝手でしょ、キミには関係ない。
( 喫煙をするたび何かと口煩く注意してくる彼女に飽き飽きして、はっ、と薄笑いを浮かべる。吸い終えた煙草を灰皿に押し付け、料理を始めた様子をスマホをいじりながら横目で眺めていた。私の不摂生には一丁前に文句を言ってくるけど、こういう頼み事はすんなり引き受けてくれる。助かるわー、溜まった洗濯物も畳んでくれないかな、などと考えているうちに一品完成したらしく、名前を呼ぶ彼女の隣に座った。やけに楽しそうな顔なのが憎たらしく、内心うんざりするも、スープに口をつけると味は悪くない。「うま」と一言こぼして食べ進める。すると、ふと昨晩の記憶が呼び起こされ、スプーンを口に運ぶ手が止まった。アルコールと香水の匂い、赤面した知り合いの顔、服の裾を掴まれる感覚。これを彼女に言ったら、また怒られそう。だけど、ぽろっと口が滑り、ゆっくりと語りだした。)
……私さ、昨日バイト先の飲み会があったんだけど、そのとき女の先輩に告白された。可愛くて人気の先輩だったから驚いたこと、今思い出した。
...ごめんね、つい...。
( 機嫌を損ねてしまっただろうか。此方への返答に冷たい態度で返される。いくら換気扇の下とは言え、アナタの口から溢れる煙に表情には出さなくとも、あまり良い反応は示さず。灰皿に火が消される瞬間にほんのりとした香りにきゅ、と唇が窄む。隣に座り、スープを口にした後にでた言葉に嬉しそうに表情が一変、明るくなった。一々コロコロと変わる表情豊かなのもアナタの前だけで。性格上、合わないような気もしているが何やかんやで続いているのはやはり何処か合うモノがあるからと考えては、自身もスープを口につけようとした瞬間、突然口にされた話題にぴた、と手が止まる。アナタの言葉に理解が追い付かなく、何分経っただろうか、止まりかけた脳を必死に使いながら状況を飲み込むと「 そ、そう...なんだ。きーちゃん、モテるもんね...で、でも断ったんだよね?わ、私がいるんだし...て言うか、その飲み会の件、教えてくれてたっけ?わた、わたし..聞いてないような..。」口内の水分が一気に乾いたような感覚に陥る。上手く言葉が出ずに、詰まり詰まりになりながらどうにか平常心を保とうとして、スプーンを皿に置いた。顔を見るのが怖い、どんな表情をしているのかを知るのが怖い、だがここで逃げてはダメだと考えると潤んだ瞳で視線をスープからアナタへうつした。)
んー、曖昧な返事しちゃったからなぁ。どうせ相手もそんな本気じゃないでしょ。……あーはいはい、連絡してなかったね。ごめんごめん。
( 怒る、というか困惑しているような彼女を横目にスープを飲み干すと、その場に寝転がって気怠そうに言う。泥酔してた当時の状況なんて殆ど覚えていない。掛けられた言葉も『ちょっと気になってるかも』程度の軽いものだった気がするし、その表情も曖昧だ。私に判断を委ねて、結局私とどうなりたいのかを何も教えてくれやしなかった先輩よりかは、目の前で必死な顔してる彼女の方が考えが明確で扱いやすいし面倒ではない。要は隣にいたいだけなんだろう。甘えて寄りかかれる存在が欲しいだけ。それなら恋人なんかじゃなくてもいいのに、というのは禁句だろうか。なんか怠くなってきたな、とスマホを見ると、ひとつ通知が届いていた。「あ、先輩から連絡来てる」と呟き、内容を確認する。無事家に帰れたか、二日酔いは大丈夫か、と私を気遣う先輩らしい内容だった。)
あ、曖昧って..ちゃんとはっきり断って欲しいよ...次からはちゃんと連絡してね。私、恋人なんだし....。
( 告白の返事だと言うのに曖昧と告げられては、いい加減な態度に胸が苦しくなる。寝転がる姿に虚しさを感じれば、怒ることも出来ずにただ弱々しく伝える事しか出来なくて。別に交友関係をどうこう言いたいわけではないが、ここまで適当な態度だと此方が不安になる訳で。ぽつり、ぽつり、と雫が落ちるようにしか言葉が出なくなってくると、決まり文句の台詞を呟いた。まだ10代の心だ、何でもかんでも割り切れるほど大人にはなれない。いや、いっそそうなれたら楽なのだろう。この胸の痛みもきっと無くなるのだろう、そう考えるもやはり何かあれば必ず恋人である自分を優先して欲しい自分勝手な気持ちが先走る。スープを飲み干せば、2人分の食器を両手に、キッチンへと立ち上がり歩き出す。次いだアナタの言葉に思わず振り向けば、ガシャ、とシンクに皿を置き。早足でアナタの隣へ。「 な、なんて言ってるの?て言うか、昨日の告白、今断ってあげようよ。期待させるだけ可哀想だよ、ね?早く返信してあげて? 」早口に余裕のない焦った様子を見せる。早く安心させて欲しい、楽になりたい気持ちだけが頭を支配していく。)
……そこまで言うなら、キミが返信して。
( 急に近づいてきた彼女をじとりとした視線で捉えると、上半身を起こし、スマホを押し付けた。見てるから早く、と急かすようにその肩を抱くと、密着しながら無言の圧をかける。別に私は先輩とどうこうなろうが構わない。それが気に食わないなら、己の手で阻止すればいい。そのチャンスを与えてやったのは、これ以上彼女の心をかき乱さないためなのだろうか。不安定なままいられると困るし面倒だからだろうか。自分でも本意はわからず、ただ脆いあなたを眺めていた。それにしても、これから先輩とは気まずくなりそうだな。私がというより、相手側が勝手に気を遣ってきそうで面倒。「そろそろバイト辞めようと思ってたし、潮時かぁ。」と眠い目を擦りながらこぼした。)
え、あ...ちがっ、そんなつもりじゃ....ごめん、なさい。
( アナタの手が動くのを変な興奮を抑えながら見つめていれば、突如としてスマホを押し付けられる。先程の勢いも虚しく、アナタの圧に目をきょろきょろと。肩を抱かれ、無言の圧に思わずスマホの画面を見つめ、指先が液晶に触れようと近づいて行く。はぁはぁ、と呼吸も荒くなっていくが目をぎゅ、と瞑り何とか落ち着きを取り戻そうと取り繕えばガクッと顔は項垂れ、肩を落とす。ここまでして欲しかった訳ではない、ただ一言。断ったよ、と言って貰えればそれだけで良かったのだ。アナタの皮を被って自分の想いだけを吐き出すような自分勝手ならしない方がいい。ぽたぽた、と涙を床に溢しながら震えた声で謝罪をすれば、スマホを足元に返した。)
……キミってさ、私のこと好きすぎるよ。ちょっと、危険なくらい。
( ぼとぼと涙を流す姿に少しぎょっとするも、相手がせっかくのチャンスを手放したことを残念に思う気持ちが込み上げてくる。どうやら、これでも彼女の気は晴れないらしい。スマホを拾い上げ、泣き出す彼女を背もたれにしながら先輩に返信をした。「これで満足?」と相手に見せた画面には、『実は今お付き合いをしている人がいるので、先輩の気持ちには応えられません』と丁寧な文章が写っている。付き合ってるって言っても、真面目な交際なんかじゃないのに、こんなかしこまった文章を送るなんて違和感しかない。それでも、ずっと泣かれたままでは困るので応急処置だ。話題を出したのは私の方だが、なんだかどっと疲れて、ふと「キミって、私といても幸せになれないんじゃないかな。」と天井を見上げて。)
だって、好きなんだもん。私だけを見て欲しいんだもん、仕方ないじゃん...。
( 泣きたくて泣いている訳ではない。泣いたところで事が解決する訳ではない事くらいは分かっているが、泣く事しか出来ない。そんな自分に苛立ってしまう。溢れる涙を手の甲で拭いながら、スマホを拾い上げるアナタを見る。背中に凭れるアナタにぽつり、ぽつり、と言葉を紡いでいると、視界に液晶の光が映る。画面にある文章を指でなぞりながら見れば、ぱああ、と先程まで泣いていた顔が一気に明るさを取り戻した。「 ありがとうきーちゃん!大好きっ! 」ば、と床に手をついて振り返れば満面の笑みで礼を伝えた。然し、次の言葉に笑顔がどんどん引いていく。上がりきっていた口角も下がれば「 な、何それ。どういう意味なの..?私、幸せだよ?きーちゃんの恋人でいれるのも、こうやってわざわざ時間作ってくれるのも、私が作った料理食べてくれるのも、お話してくれるのも、合鍵くれたのも、きーちゃんが居てくれるだけで私幸せだよ?急に、どうしたの?」何か嫌な予感がする。身体に嫌な汗が浮かぶ、慌てながらアナタの腕を掴み、必死にアピールを繰り返して。)
その幸せは、私以外の人でも感じられるでしょ。キミ、いい子だし、幸せにしてくれる人がきっと見つかる。
( ただの落ちぶれた大学生に何を夢見ているんだろう。彼女はまだ若い。それに可愛らしい顔立ちをしている。きっと人から好かれる才能がある。それなのに、私なんかに夢中になって、馬鹿みたいだ。カーテンを締め切った薄暗い室内で、天井のシミをひとつずつ数える。掴まれた腕を振り払い、決して目を合わせずに、淡々と。「あのさ、別れよって言ったら、キミってどうなっちゃうの?」この言葉は彼女の心を決壊させるかもしれない。しかし言わざるを得なかった。私は彼女の覚悟を問いたい。そこまでして私と共にいたいのなら、私の言葉に傷つき続ける覚悟が必要だ。逃げるなら今のうち。釣り上げられた魚でも死に物狂いで動き回れば、針が外れて海に帰れるかもしれない。……彼女の場合、食べてくださいと自ら身を差し出しているようなものだが。)
そ、そんな事ないよ!きーちゃんじゃなきゃ意味ないもん!それに、わたし全然いい子じゃないし....た、煙草だって吸えるんだよ。ね?いい子じゃないでしょ?だから、そんな突き放すような事言わないでよ....。
( 腕を掴んでいた手が振り払われる。信じられない光景に振り払われた手を目で追ってしまう。淡々と言葉を並べるアナタに、血相変えて言い返し始める。テーブルの上にある煙草を乱暴に取り、一本をむしり取るように箱から取れば口に咥える。慣れない手付きでライターを使い火をつけるも、火に指が焼かれては、熱っ、と言いながらライターを離す。だが煙草の先に火が付けばそれを見せ付ける。眉を下げ、今にも泣きそうな程に声が上擦るが、我慢を見せる。然し、次の追い討ちをかける言葉に思わず煙草が指の間から落ちる。「 ...え?な、何言って.....え?う、嘘だよね?い、嫌だ、嫌だよ!別れたくない、別れない!お願いだから、冗談でもそんな事言わないで....。」がし、とアナタの片腕を掴めば膝で煙草の火を踏んづけて消してしまうも、そんな事が気にならない程に目を充血させ、ずい、と顔を近づけた。ポロポロと大粒の涙を溢しながら絞り出した声で言うと死んだ蛹のように身体を縮こまらせて。)
……分かった。じゃあその「きーちゃん」って呼ぶのをやめたら、この話はなし。全部忘れるから。
( まさか本当に煙草に手を出すとは思わず、掛ける言葉も見つからないまま焦燥した反面、これが彼女の覚悟の示し方なのかもと妙な納得感もあった。表情には出ないが、ばくばくと鼓動が高鳴り冷汗をかいている。ここまで激しい感情をぶつけられたら当然だ。振り払ったはずの腕を再度掴まれて、泣いて叫ばれて散々な有り様。しかし、この悲痛な叫びが、ほんの少しだけ私の心を揺らした。しばらくして動かなくなってしまった彼女に、ひとつの提案をする。ちょうど耳障りに感じていたあだ名呼びをやめれば、別れ話を白紙に返すというもの。「そっちこそ、未成年が煙草とか冗談でもやめてよね。ちょっと冷静になりな。」彼女の膝に踏み潰されたそれをつまみ上げると、先ほど喫煙していた換気扇下の灰皿に潰した。そして戸棚から絆創膏を取り出すと、彼女に差し出して。)
いい?私のことは「菊さん」って呼んで。分かった?
.......うん、分かった、きーちゃ...菊さん。
( 何を間違えたのだろうか。今までアナタのしたい事や、して欲しい事には一つ返事で頷いてきた。分からない、分かる訳がないだろう。人生が浅すぎる、視野が狭すぎるのだから。先程の喧騒が嘘のように静まり返る。静寂を破る第一声はアナタからの禁止令。止まりかけていた涙がまた溢れ出そうになる。溢れないように掌でゴシゴシ、と目を擦れば震える声で頷いた。「 ...ありがとう..。」差し出される絆創膏を手に取れば、今更になって痛覚が身体を襲えば眉を顰めた。傷のある場所に絆創膏を張れば、真っ赤に腫れた目でアナタをちら、と見やれば服の裾をきゅ、と握り再び下を向いて。)
……何?逃げないよ、私は。キミのこと、嫌いってわけじゃないし。
( 痛々しい彼女を目に入れることはできず、絆創膏を渡した後は手持ち無沙汰で、とりあえず腕を組んで次の言葉を待っていた。すると、服の裾を引っ張られるもなお無言を貫かれる。こうして、主導権を委ねられるのはとても面倒だ。彼女が、他人が求める言葉なんて分かるはずがないのだから。しかし、彼女との付き合いもそこそこ長い。それにさっきの悲痛な叫びが、小さな針のように心を刺していた。穴を開けるわけでも、深く突き刺さるわけでもなく、ただ不快感を覚えさせている。ここは素直になるべきかと、自分の想いを吐露した。そうだ、私からは逃げないし、まだ嫌いでもない。私達が一緒にいる理由は、まだ十分にあった。)
...へ?...ほ、ほんと??私の事、まだ好き?まだ恋人でいいの?私、私のこと見捨てないでくれるの...?
( スンッ、スンッ、とまだ啜り泣き続ける。これからどうなってしまうのだろう。別れたくはないし、別れるつもりはない。今回は無かった事でおさまったがもしも次、同じことがあったら?また同じように泣きつくしかないのか、アナタは私以外に好きな人がいるのか....と色々な考えが頭の中をぐるぐると廻り続ける。整理が追いつかないままでいると、頭上から聞こえた救いの言葉にバッ、と勢いよく顔を上げた。ぐい、ぐい、とアナタの服を掴み引っ張りながら極限状態で飯を与えられた子犬のように問いただす。嬉しさと不安さが混じり合った複雑な感情で情緒が壊れそうになる。腰の辺りにぎゅう、と抱きつけば小さな声で「 ありがとう、大好き。」と、)
ん。だから落ち着いて。一緒に寝ようよ、眠たくなってきた。
( 抱きついてきた彼女の頭を上から包み込んで、安心させるように撫でた。そして相手の脇の下に手を入れ込むと、ひょいっと立ち上がらせて、ぐちゃぐちゃになった目元を指で拭う。おまけにキスを落とせば、少しは機嫌が直るだろうか。いくら好意を伝えられたとしても、決して自分から言葉を返すことはない。しかし何も考えずとも体は動かせる。まるで己も同じ気持ちだとでも言うふうに甘い視線を向けた。散々心を虐待しておきながら今更優しくするなんてDVとなにも変わりやしない。こういうところが依存されやすいのだろうか。ベッドまで彼女の手を引くと、倒れ込むようにシーツの海へダイブした。「ほら、おいで。」と彼女を呼ぶ声は、抑揚のない無機質なものだった。)
>34
( / はい、問題ありません。たくさんいじめちゃってごめんなさい。これからもよろしくお願いいたします。((蹴り可
うん、うんっ...えへへ。
( アナタの優しい腕で包み込まれ、撫でられてはふわり、と煙草とボディーソープの香りに気分が良くなる。腕の中で嬉しそうに力強く何度も頷くと、立ち上がらせられた事にきょとん、と首を傾げた。冷たい雨に振られた後の、暖かな太陽を浴びたようなじんわりとした感情が胸の内を支配していく。キスまでされてはぽわ、と頬を赤く染めて。恥ずかしそうにもじもじ、と身を捩らせては甘い瞳にとろん、と蕩けた表情になる。何とまぁ、扱い易い物だ。ベッドまで手を引かれ、おいで、の一言を投げ掛けられると忠犬のように足元からベッドに上がり、四つん這いで近付けばアナタの腕の中に収まる。腹の辺りの服をぎゅ、と掴めば胸元に顔を埋めた。)
キミさ、学校ではどんな感じなの?
( ふと気になった。甘えたがりで私に依存する彼女が、私がいない時間をどう生きているのか。そういえばあまり学校での話を聞かないと思い、眠る体勢に落ち着きながらも質問した。抱き心地の良い彼女を抱き枕代わりにして、幼い華奢な体を腕の中に閉じ込める。こうして過ごすたび、彼女の世界には私しか存在しないように錯覚する。実際はそんなことあり得ない、彼女にも他に居場所があり、共に過ごす仲間がいるはず。「友達とか、ちゃんといる?」そう聞いてみるものの、いざ私の他に大事な存在があると答えられたら、まったく面白くないと感じるだろう。)
学校?う~ん...普通の高校生?かな。当たり前のように授業受けて、当たり前のように友達と遊んで...。あ、喋り方はいつも敬語だよ、きーちゃ....菊さんと両親の前でしかこうやって砕けた口調になるけどね。
( これは驚いた。あまり他人への興味を示さないアナタが此方の身の上話について尋ねてくるとは。掴んだ服をいじいじ、と指の腹で弄りながら少し悩んだあとに当たり障りのない返答をした。本当にこの通りにしか毎日を過ごしてない為、何か面白い話の一つや二つでも用意しておけば良かったと後悔。アナタと付き合ってからは、すぐに帰れる場合は毎回必ず帰路についている。普段こうやって会う度に砕けた口調になるのは両親と心を捧げた恋人の前だけ。いつもはお淑やかな口調で接しているのだが、恥ずかしくて見せられた物じゃない。「 い、いるよぉ....幼馴染だっているし、前も一番仲良しな子がいてね?一緒にパフェ食べに行ったんだぁ。私が知らない事たくさん教えてくれるから本当に嬉しいの...あ、そ、そう言えば....私も、1週間前に幼馴染の男の子に、こ、告白されたんだよ..。」アナタの心外な言葉にむぅ、と頬膨らませ。足をパタパタと揺らしながら楽しそうな表情で答えれば、先程の仕返しと言わんばかりに断っている為、特に言う必要もなかった幼馴染との出来事を目をキョロキョロとしながら伝えてみた。少しは嫉妬してくれるかな、と。)
そう。敬語って、疲れそうだね。
( 普通、当たり前、などと言葉を並べられても、今時の高校生のそれはよく分からない。ただ率直な感想を言うと、続いた言葉には動揺を見せ「ねえ、それ、本当?」と、ただでさえ光が入りにくい瞳をさらに真っ黒にして問う。予想はしていた。親友や幼馴染がいることや、私以外と時間を過ごしていること。当然のことだ、私だって同じ。しかしその楽しそうな表情が気に食わない。「私以外にもいるんだ、一緒にいて楽しいひと」と心底つまらないといった調子で呟く。嫉妬、というほど重苦しい感情ではない。ただ、気に入ってる玩具を取り上げられたような、そんな喪失感がある。今もなお彼女は腕の中にいるはずなのに。自分自身の感情が無性に気持ち悪くなって、彼女を腕の中から解放すると寝返りを打ち壁側に顔を向けた。拗ねたように見えるだろうが、とりあえず気持ちを整理したかった。)
あ....で、でもちゃんと断ったよ?私の好きな人は菊さんだけだし、彼のことは全く興味ないから...ご、ごめんね?
( アナタはどんな反応をするのか。全く興味もない反応だったら少し寂しいな、と考えていたが予想外の反応が目に入る。瞳が、全くハイライトが無い。ぞく、と背筋に寒気が走る。まるで蛇に睨まれた蛙のように瞳から目を逸らせず身動きも取れない。息の詰まるような空気に慌てて事の顛末を語った。拗ねているのか、何を思ったのかが全く読み取れない様子におどおどと。背中を向けたアナタに身体を起こして肩を掴めば「 私が一緒にいて一番楽しいのは菊さんだけだよ?本当に、だから怒らないで....嫉妬、してくれてるの?」背中にぎゅ、と抱きついて耳元へと顔を近付けては悪気は全く無いにも関わらず、状況を読み取れずに囁いた言葉。アナタを挑発するような言葉に、どんな反応を示されるのかも分からないままで。)
……別に、気にしてないよ。
(この際告白を断ったか否かなど関係ない。私の他にそんな存在があるのが気に食わない。それをそのまま伝えるのは癪で、壁に向かって小さく言葉を返す。過度に好かれるのは面倒だが、彼女が手の届かない遠い何処かへいってしまうのは、もっと面倒だ。また私の元へ連れ戻さなくちゃいけないから。無神経に背後から身を寄せる相手に苛立ち、身体を起こすと余裕ぶった彼女を勢いよく組み伏せた。そのまま馬乗りになり「嫉妬?キミにはそう見えるの?」と顔を近づけた。冷徹な視線で縛り付けて、逃げる隙など与えずに彼女の手首をシーツに押さえつけた。)
ん?なんて言ったの?きくさ...っ..!
( 何がそこまでアナタの気分を損ねたのか理解出来ていない。執着するようなタイプではないと思っているし、寧ろ常に物事には一線を引き、傍観者でいるような立ち振る舞いをしているのをよく見ている。やっぱり嫉妬なんてしないかな、と落ち込んでいると突然腕の中のアナタが起き上がり、ベッドに組み伏せられる。馬乗りになられて、身動きが取れないどころか突然の状況に頭が混乱して抵抗する余地さえない。嗚呼、またコレだ。冷たい視線、自身を人として見ていないような瞳に恐怖と興奮の混じり合った感情が頭の中を支配していく。「 だ、だってきーちゃん、面白くなそうな雰囲気してたから....わ、わたしに嫉妬してくれたのかなって...っ、いたっ...痛いよ、きーちゃん。」目を合わせる事が出来ない、痛いくらいに握られた手首を見つめる様に顔を逸らしては呼び方まで戻ってしまう程に気持ちに焦りが出始める。体格差を考えても、何をされても抵抗出来るはずもなく。)
……キミがそう言うなら、そうなのかもね。
(怯える彼女を見下ろす。何が起きているのか理解できない様子で、必死に言葉を紡ぐ姿は滑稽だ。申し訳ないが、どうしても可哀想だとは思えない。私自身もわざと先輩の話をしたことは棚に上げて、あんな話をした方が悪いと責任を押し付けた。そして、絡まった思考を放棄して、彼女の言葉を受け入れることにした。納得感もなく、かと言って拒否感もない。ただ無味のそれを飲み込んで、面倒な感情を殺した。嫉妬してましたという形で収まることが、きっと最善だ。「それ、やめて。」とあだ名呼びに顔を顰めれば、手首を掴む力を弱めて、彼女を押し潰すように身体ごと覆い被さった。未だばくばくと鼓動する心音が聞こえる。私の鼓動はどうだろうか。きっと必死に生きようとする彼女よりも、ずっと寂しい音をしていることだろう。)
え...?あ、ご、ごめんなさい....。
( 意外な反応。流石に先程のアナタ自身の言動から色々と考えるモノがあったのだろうか。素直に認めるような発言に、ぱちぱち、と物珍しそうに見つめた。面倒くさくなって、その場をやり過ごす為に選んだ選択だとしても、少し嬉しい気持ちになり口角が上がる。無意識に呼んでいた事に指摘をされると申し訳なさそうに目を伏せた。手首を掴む力が緩まる、ほ、と胸を撫で下ろすと突然覆い被さる身体を受け止める。とくん、とくん、とアナタ自身を表すような落ち着いた心音を感じ取ると、「 どうしたの?ふふ、甘えたくなっちゃった?」戸惑いながら手櫛で髪を撫でては愛おしさに頭を胸の中にぎゅ、と抱きしめる。ちゅ、と綺麗な髪に口付けを落とすと「 大好きだよ、ずぅーっと大好き。だからもう、別れ話なんてやめてね?」まるで赤子をあやしているかのような手付きで髪を撫で続ければ、そう伝えて。)
…………。
(彼女の言葉に答えることはしなかった。いわゆる狸寝入りだ。散々な仕打ちをしても未だ枯れぬ愛情を受け、返す言葉が見つからない。年下の彼女の胸の中で、嫌でも落ち着いていく心。むかむかとしているのに、体はその温もりを求めた。そんな自分自身が、なによりも憎い。愛を求めるなど、無駄でしかないのに。いっそのこと縁を切れたら、一生孤独でいられたら、楽になれるだろうに、彼女は私を手放さない。「……ごめん。」その一言だけこぼすと、すー、という呼吸の音だけを奏で、ぴくりとも動かず時間が過ぎるのを待った。)
ううん、大丈夫だよ。大丈夫、私は大丈夫だから....。
( まるで首根っこを掴まれた猫のように落ち着き出したアナタを目を細めて愛おしそうに見つめる。自身よりも歳上のアナタが、体格差の大きいアナタが、まるであやされる赤子のように胸の中に収まっている。愛しい、だけじゃない何か淀んだ黒い感情が自身の胸の中に渦を巻いて現れる。独占欲なら元より強い方だ、支配欲、とでも言えば片付くだろうか。謝罪の言葉に、ぞくぞく、と身体に何か良くないモノが走る。恍惚とした表情でゆったりと髪を撫でる。もしもこの先、今の幸せな時間が続かない出来事が起きたらどうしようか。例えば、そう。アナタが他の誰かのモノになってしまうとか....嗚呼、許せない。許さない、私だけの恋人だ。どうしたら一生一緒に居られるのか、考えてみよう。そうだ、痕を付けよう。絶対に消えない、証明の痕を。静かになるアナタを、ゆっくりと退かしてシーツ側に寝かせればぎゅ、と手首を掴み、先程やられたようにシーツに体重を掛けて押し付ける。緩い首元を見れば、うっすらと浮かぶ血管目掛けて顔を近づけて、がぶっ、と噛みつけばぎち、と歯を鋭く突き立てた。)
( 確認です、今から少し暴力表現や血の描写が出ます。大丈夫なようでしたら返事をお願いします。無理、進展したくないと思われた場合は挨拶だけ残して去って頂いても大丈夫です、貴女様のご判断をお待ちしております。)
……え、何…。……ッ!?
( このまま眠りに落ちるのも悪くないと思うほど穏やかな時間が過ぎていたが、前触れもなく動き出した彼女によって空気が変わる。体勢を動かされ、手首を掴まれるところまではまだ目を閉じていた。しかし、向けられた視線に違和感を覚え、ゆっくり目を開き彼女を見る。ぼんやりとした視界の中、彼女の顔色は窺えない。そっと彼女のほおに手を添えようとした瞬間、首に痛みが走る。噛まれたんだ。そう自覚した瞬間、どうして、どうしてと脳内に疑問符が浮かび上がる。一体、何が起きた。おとなしく可愛げのある彼女が、忠犬のように言うことを聞いていた彼女が、私に歯向かうなんて。呼吸が荒くなり、震えた声で「どうしたの、急に……」と未だ痛みの残る首元を抑えた。)
( / こんにちは。セイチャの規約に反さない程度の表現でしたら大丈夫ですので、引き続きよろしくお願いいたします。
ん、ぐ....っはぁ...ふふ、起きちゃった?菊さんにね、群がるハエが逃げるように痕、つけようと思って。私恋人だもん、いいよね?嬉しいよね??嫌なわけないもんね??菊さんの肌、綺麗だよね。憧れちゃうなぁ、嫉妬しちゃうなぁ。みーんな見てるんだよね?いいよ、見せても。でも見えるところはぜーんぶ私の印つけてあげるから、嬉しい?ふふっ、ありがとう。私も大好きだよ、こんなに人生で誰かを好きになったの初めてなんだよ?責任、とって欲しいなぁ...子供は要らないかな。ずっと2人きりでいたいもん、でも菊さんがどうしてもって言うなら考えようかな...あ、でも必ず毎日私の事は隅々まで可愛がってね?何かあったら殴ってもいいよ?溜め込んじゃいけないから、ほら。今だって私にこんな事されてムカついたりしない?いいよ、ほら、折れないようにぎゅっと握ってね?菊さんなら大歓迎だから。
( がり、と歯先で皮膚を削るように痕を白く柔らかい肌に遺す。突然の状況に戸惑いの色を隠せない可愛らしい反応に、ぞくぞく、と快感を見出す。ずい、と鼻が当たる距離まで顔を寄せれば焦点の定まらない瞳で瞬きもせずアナタを見つめながら狂ったようにべらべら、と喋り出した。コロコロと表情は変わるも全て上っ面だけの感情が溢れ出している。アナタへの愛、歪んだ愛が止め処なく。握っていた手首を離し、手を取れば身体を起こさせて向かい合う形で座り込んだ。手首を掴み、両手を首にかけさせそのまま自身が後ろに倒れるようにベッドに寝転がる。覆い被される形になると、乱れた髪、赤らむ頬、恍惚とした表情でアナタを誘うように目線を向けた。)
はは、っ、なに、?なんの冗談?私に何をさせようとしてるの?
( ハエ?子供?意味が分からない。乾いた笑い声を出して顔を引き攣らせる。牽制しようとキスマをつける話はよく聞くが、噛み跡をつけるなんて度が過ぎてる。これ以上、ここにいるのは危険だ、そう本能で感じ取っているのに、その瞳から視線を逸らすことはできず、全身を呑み込まれる感覚に鳥肌が立つ。有無を言わさず流されるまま押し倒す形になれば、狂ってしまった彼女を見て「…キミ、変だよ」呟くと、吸い寄せられるようにその唇にキスを落とした。お願い、元に戻って。扱いやすいキミに戻って、という祈りをこめて、何度も、何度も。キスをすれば、簡単に照れてしまうキミに戻ってほしかった。)
( こんにちは、3日も返信出来ず申し訳ありません。簡単に事情話しますと、暫く入院する事になりました。今はようやく身体も自由に動かせるのでこうやって書いています。たぶん、暫く戻れないので大変申し訳ありませんが、終わりにさせていただきます。本当に楽しかっただけに残念です。この文に返信は不要です、もしされても返信出来ません。読むことはできますが。
短い間でしたが、楽しいひと時をありがとうございました。
( お久しぶりです。なんやかんや物事は上手く進んで戻ってこれました....でも、もう居ないですよね。
あゝ、叶うならまた貴女に会いたいです。)
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