主 2024-07-30 12:56:26 |
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ああ、そうだな…わかった、善処しよう
(彼女からの気遣いを感じられる言葉に頷くが、同時に何やら困り顔をしているのが見え、自分が何か悪い事をしただろうかと内心動揺し小さく咳払いし「俺は先に行く、お前たちも遅刻はしないようにな」これ以上の失言を避けるべく彼女とついでに見知らぬ女子生徒にそれだけ伝えて先に校舎へと向かって)
(/よかったです、本体はこれにて一旦引っ込みますがまた何かあればすぐに言ってくださいね)
は、はい、では。
(再び頭を下げれば、少しズレた眼鏡を直し校舎の方へすたすた歩き出し、「絶対睨まれたような気がする…。」と思いながら溜め息をついて、靴箱まで向かえば親友に会い声をかけられて)
…あ、おはよう。
(/了解しました。ではこちらもまた何かあれば仰って下さい。)
…紺野
(ちょうど廊下の向こうから歩いてくる姿を見つけ、下を向きこちらに気づかず横を素通りしようとしたところを呼び止めるよう声をかけて)
いや、たまたま見かけたのでな…ちょうどいい、飲み物を一つ持っていけ
(声をかけたのは軽い挨拶程度のつもりだったと答えるも、そこでふと用事というほどの事ではないがと手に持った缶ジュースと缶コーヒーを差し出し、何の説明もなく好きな方を選ぶよう促し)
えっ、い、いいんですか?じゃあ…缶ジュースを。
(驚いた顔をして、缶ジュースと缶コーヒーを交互に見て、いいのかどうかを尋ねて恐る恐る缶ジュースを指差して、ポケットから慌てて財布を出し)
あの、いくらでした?お金は、返します。
必要ない、どうせ一方はルーレットでタダで手に入れたものだからな。つまり初めから代金は発生していない
(当たりつき自販機で運良く当たりを引き当てた結果の戦利品であるため、それに対して金銭を要求するのは筋違いだと財布を取り出した相手を制止して)
あのルーレット当たったんですか!すごいですねっ…あ、あの、すみません。
(滅多に当たらない自販機のルーレットが当たったと聞くと、口元緩ませ笑み浮かべ、半ば浮かれたような感じで言って、そんな自分に驚いて普段の自分に戻ると相手に謝り)
で、では、缶ジュースいただきます。
…ああ、遠慮せず持っていけ
(控えめであり且つ明るく微笑む彼女の笑顔を眩しそうに目を細め見つめるが、すぐ照れ臭さに耐えきれずサッと目を逸らし。ジュース手渡しその場を立ち去ろうとして、足を止めて振り返り)
放課後、また店でな
…?あ、ありがとうございます。
(目を逸らす相手を不思議そうに見つめ首を傾げてから、缶ジュースを受け取り、相手の背中を黙って見ていたが相手が振り返り驚き目を逸らし)
はい、ではまたお店で…。
…降ってきたか
(その日の放課後、帰り際になって急に夕立のような激しい雨が振り出し、学校の玄関を出た軒先の下で常備している折りたたみ傘取り出して広げて)
あ、白澤先輩。はい、傘ないんですよね。
(声をかけられ相手を見つけて、苦笑いをして傘がない事を伝えれば、持っていたカバンを頭に被せ)
とりあえず走って帰ります。えっと…バイトには遅刻しないよう行きますから。
待て、それでは雨は凌げないだろう
(夕立の激しい雨の中でその程度の対応策では家に着くまでにずぶ濡れになることは必至であるため、引き止めて)
傘へ入っていけ、幸いそれなりに大きいサイズだ…お前に風邪を引かれては困る
でも…。
(引き止められ相手の持っていた傘を見て、確かに大きいサイズだと思うが一緒に帰るのは目立つかもと思い呟いて、辺りを見ればあまり生徒はいないようで少し安心して、カバンを頭から下ろして)
あの、では、お願いしても…いいんですか?
いいも悪いも、誘っているのは俺だ、遠慮はするな
(最初、微妙な反応をされたことで余計なお節介だったかとも思ったが、最終的にはこちらの提案受け入れてくれた彼女の全身がしっかり傘の中へ入るよう、自身の肩が濡れることなど厭わずに差し出して)
…ありがとう、ございます。
(一瞬戸惑いながらも小さくお辞儀してお礼を言い、傘の中に入ると相手の肩が濡れてる事に気付いて、慌てて傘を相手の方へ傾け)
あ、あのっ、肩濡れますから私の方少しでいいです。白澤先輩の方傘広く使って下さい!
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