主 2024-07-30 12:56:26 |
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……えっ。
(学外ゴミ拾いのボランティアをしようと親友と2人集合場所に集まり、辺りを見渡せば先輩を姿を見つけ小さく声をあげて、親友に「どうしたの?」と尋ねられて首を振り)
あ、ううん、なんでもないよ。
(/遅くなりすみません。学校行事、大丈夫ですよ。)
…紺野、こんな場所で奇遇だな。お前も志願していたのか
(こちらも見知った後輩の顔を見つけ、側まで歩み寄ると彼女と一緒にいる友人らしき少女を一瞥し、見たところ同学年らしき二人、年上の自分があまり干渉しすぎれば気を遣わせすぎてしまうと思い、挨拶程度に済ませておこうと手短にそう語りかけ)
…あ、はい。えっと……
(声をかけられ頷いて返事をしたが、隣に親友がいる為かなかなか言葉が出ずにオロオロとしてしまい何かに気付いた親友が知人を見つけたようで「ごめん、ちょっと行ってくるね。」と言いその場を離れて驚き)
えっ!ちょ、ちょっと待っ…行っちゃった。
間が悪かったか…すまない
(自分が挨拶をした途端にその場から離れてしまった彼女の友人らしき少女。この状況だけ見れば上級生の、しかも面識のない自分が話しかけたことによって萎縮して逃げ出してしまったようにもとれて、表情には出さないが申し訳なく思い、少し落ち込みながら謝罪を口にして)
いや、あの、違うんです…多分。
(謝る相手に慌てて両手をブンブン振り否定して、チラリと向こうへ行ってしまった親友を見てみれば笑みを浮かべて何度か頷いていて、自分の気持ちが親友にはバレていると気付いて途端に顔が赤くなり恥ずかしそうに下を向いて)
あ、あの、先輩、私といたらペアになってしまうと思うんですが…。
そうだな、俺としては紺野さえいいならそれでも構わないが…他にペアを組むアテはあるのか?
(誰と組もうがやることは変わらないというスタンスだが、彼女と組めるなら嬉しいというのが本音で、彼女の選択肢を潰さないため積極的に組みたいとは言わないまでも、他にアテがないなら一緒にどうかと誘い)
…私でいいなら。友達は、向こう行っちゃいましたし、アテはないので。
(幸いにもボランティアに参加した生徒は少なく、それほど周りが気にならない為か自分でいいならと頷いて、親友の方を見れば他の生徒と話しているようで苦笑して)
空き缶拾いから始めますか?
ああ、そうしよう。店での仕事よりは多少は気楽にやろう、勿論助け合いながらな
(奇妙な縁ではあるが、彼女と共に行動出来ることになりその嬉しさを若干言葉尻に滲ませ普段より少し饒舌にそう答えては、落ちている空き缶をトングで拾いゴミ袋へと入れていき)
…そうですね、学校のボランティア活動ですから。
(気楽にやろうと聞いて緊張が解れたのが笑顔で言うと、ゴミ袋とトングを持ち空き缶を拾い始めてるとチラッと一瞬親友を見てみれば未だに知人と話してる様子に溜め息をつき)
はぁ…何しに一緒に来たんだか、わからないじゃない。
あまりそう言ってやるな、元はと言えば俺が話しかけたのが発端だからな
(こういった行事に集まるのは単純にボランティアをしたい生徒よりはどちらかというと、それを口実に友人と集まりたいだけの生徒が多いのは理解しており、彼女の友人もどちらかといえばそういうタイプのようで、それに対し呆れた様子を見せる彼女に普段は礼儀正しく真面目な姿ばかりを見ているためか新鮮に感じながら、今回は自分にも非があるとフォロー入れて)
こういう行事には作業を通して生徒間の親睦を深めるという目的もある…相手が俺では紺野も気を使うかもしれないがな
あ、違います。ボランティア活動したいって言ってたけど、まだ始めてないなぁって思って。
(自分に非があるように言う相手に慌てて首と振り否定して、言ってた事とやってる事が違うような?と親友に呆れてるようで苦笑いを浮かべて空き缶を袋に集め続けて)
えっと……まあ、確かに、先輩って点では。でもまあ、気にしないで下さい。
その点、紺野は偉いな。初志貫徹、やる事をしっかりやっている
(日頃の働きぶりを見れば彼女がしっかり者なのは疑いようのない事実で、こうして話しをしながらでも本筋を見失わず手を止めないのは流石だと改めて感心していて)
ふっ、なるほど…正直だな。こういう時忌憚なく素直にそう言ってもらえた方がかえって気を遣わずに済む
そ、そ、そんな、褒めなくていいですっ!
あ、あっちにも空き缶があるので、私、行ってきますね。
(褒められれば恥ずかしくなり顔を赤くして、急ぐように空き缶をどんどん拾い、少し離れた位置にも空き缶が落ちているのに気付けば、少し相手と離れて心を落ち着かせようと思い相手に声をかければそちらへ向かい)
ああ、わかった…手分けして作業を進めた方が効率もいいからな
(何か不味いことを言っただろうか、慌てて自分から離れて作業を始める彼女。しかし真剣に働いているのは事実であり、止めるわけにもいかず悶々とした気持ち抱えながらこちらはこちらで作業進めつつも、ついつい視線が彼女の方へ行ってしまい)
……。
先輩、空き缶だいぶ集まりましたね、次は草取りがあるみたいですが、やって行きますか?
(黙々と空き缶を集めて、ようやく気持ちが落ち着いたのか相手の方へと歩いて行き額の汗を拭って、残りの作業を口にしたがバイトの時間も気になるようで相手に尋ね)
そうだな…紺野次第だが、俺は十分に義理も果たせたとは思う。ここで終わらせてもいいとは思うが、どうする?
(なんだかんだでこちらも袋いっぱいになるぐらいの量のゴミを拾うことが出来ていて、参加の経緯も単純なボランティア精神よりは立場上体裁を保つ為という部分の方が大きいというドライな部分見せながらも、彼女が続けるなら一緒に続けるつもりもあり、最終的な判断を委ねて)
結構たくさん集まりましたしね。私もいいかな?と思います。
それに、マスターは先輩を待ってるかもしれないですし。
(空き缶の入った袋はもういっぱいのようで、そろそろいいかと思い、相手が学校のボランティアに参加してる事を父親であるマスターは知ってるのか気になり心配してるかもと思い尋ねて)
草取りは今他の生徒もやってるようですしね。
店の方は問題ない、念の為夕方までは一人で回すといっていたからな。…早めに帰ってこれるならそれに越したことはないと言っていたが…多少は問題ないだろう
(予定よりは相当早く終わってしまったが、ボランティアに参加する旨は伝えてあるため急ぐ必要はなく、早めに戻ってきてもらっても構わないが、少なくとも夕方までは父が一人で店を回す算段であることを説明し)
紺野さえ良ければだが…どこかで食事でもしてから仕事へ向かわないか?少しは休憩も必要だろう…当然無理にとは言わないが…
えっ、マスターが夕方まで?あっ、すみません…。
め、珍しくないですか、マスター。いいのかな?
(いつもふらっとどこかへ行ってしまうマスターが、珍しく夕方まで1人で回すと聞いて驚いてしまったが相手の父親である為頭を軽く下げ謝ると、食事に誘われて首を傾げて)
いいんですかね?食事してから行っても。
気にすることはない、元々は父が一人でやってた店だ。それを俺たちという労働力を手に入れて…有り体に言うなら怠けているだけなんだからな
(彼女のあまりに素直な反応に僅かに表情綻ばせ、所詮は学生バイトに過ぎない立場の自分達に仕事を任せっきりの父にも問題があると珍しく毒づきつつ、たまにはちゃんと働かせた方がいいと考えを述べて)
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