トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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あら、可愛いお顔に似合わず怖いことを仰りますのね。それでは貴方が一人で私を斬れるようになるその時まで何百年でもお待ちしておりますわ。
(カグラは頭を上げるなり、上品な笑みを向けてエレオノールに言葉を返した。明らかに十代の少女が出せるはずのない殺気に、エレオノールが自分と似た身の上であることを察したカグラは何百年でも待つと含みのある言葉を残し、優雅に教会の出口へと足を運んだ。)
ああ…招かれざるお客様方の処理はお任せ致しますわ。ふふっ、それではご機嫌よう。
(カグラは去り際に思い出したかのように立ち止まると、振り返ることもなくダンテやエルフ達の処遇はミミ達に一任すると告げ、楽しいひと時を過ごしたと言わんばかりの満足な笑いを零しその場を後にした。カグラ程のイレギュラーな存在にとって自身の身の危険を感じる事など殆どなかった為に、数百年に渡る退屈を満たした貴重な一夜であったのだろう。)
ミミちゃん…!ごめんなさい…私が動けなかったばかりに危険な目に合わせてしまって…
(カグラがその場を去った後、クレアは真っ先にミミに抱きついた。目に涙を浮かべながら、自身が恐怖で動けなかったことでミミを危険に晒したことを詫びる。その横ではティアもペコペコと頭を下げて「うちの者が申し訳ありません。」とカグラによる敵対行為を謝罪した。その隙を見て、完全にアウェー状態となったダンテはその場を去ろうと忍び足で出口へと向かうが、如何せんその巨体で気配を消すことには無理があり、察したクレアは涙目から一転して事の発端であるダンテに殺気に満ちた視線を向けた。)
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