トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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おやおや…今宵は随分とお客様が多いようですわね。
(教会の入口に佇むエレオノールを見るなり、カグラは笑顔を崩さぬまま現状を皮肉った。しかし、余裕を取り繕った表情と比べその内心は決して穏やかなものではない。冒険者事情に疎いカグラであっても対峙すれば自ずとその等級が幾つ程度なのかは予想が付く。カグラの見立てでは今まさに登場したエレオノールを含めてS級が三人とA級が一人、もはや超難度クエストへ臨むレベルの布陣に焦らない方が異常であろう。時を同じくして壁際に飛ばされたダンテもむくりと起き上がっており、カグラはこのまま戦闘を続ければ良くて相打ちと判断し、当然刺し違える気など微塵もなく引き際を考え始めた。)
ミミちゃん…良かったぁ…
(クレアはミミの無事を確認すると瞳を潤ませて自身の胸を撫で下ろした。あのままミミを失っていたらきっと消えない後悔がまた一つ増えることになっていたであろう。この戦いが終わったら、この窮地を救ってくれた少女に礼を言おうと心に誓ったのであった。)
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