トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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……!これは「勇者」レイラ・ハート様。出過ぎた真似をして申し訳ございません。
(殺気が消えた。妹分が罪の無い子に乱暴したと聞いたクレアさんが悲しむなんて事態は避けられた、と安心して一呼吸。していたらレイラが随分好意的に声をかけてきたのにハッと驚いて視線を合わせ。この勇者様、ギルドも頭が上がらない聖教国、いや教皇の後ろ盾があることで有名だ。権力を笠に着て弱者を虐げるド屑相手に一戦交える覚悟でいたが、そういう奴ではないらしい。むしろ案外度量がありそうだと判断すれば、レイラに向かって敬語を使い、目の前に駆け寄って)
俺……おっと、私はBランクの冒険者、レドと申します。御目通り叶いましたこと、光栄に存じます。閣下。
(レイラの背丈くらい長い、朱色鞘の東刀を腰から外して地面に置き、片膝付いて跪きながら名乗り出て。恭しい態度を取りながらも声はハキハキ、姿勢もぴしりと決めて、恐れやへつらいの態度は一切見せない。どうやら苗字すら持たない平民の出で、しかもBランク。地位も名誉も無い身の上でありながら平然と勇者の前に現れたようだ)
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