トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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>450
(なんだか予想以上に喜んでくれているようで、ちょっぴり嬉しくなってフフンと誇らしげな表情を浮かべぴょんっと馬車から降りて)
虫対峙!?
ちょっとレド、ちゃんと依頼書読んでないでしょっ!お城のお化け退治だよまったくもう…それに森ごと焼き払ったら、私たちギルド出禁だからね、デ・キ・ン!
(やれやれ、ちょっと虫にフォーカスし過ぎちゃったかなぁとため息をつきながら、眼前に広がる薄暗い森を眺めて。日も傾き始めて少しずつお日様の光が弱まってくるなか、ザワザワと不穏な枝葉の音を立てて二人にヒソヒソ話をしているような不気味な雰囲気に、ちょっぴり腰が引けて)
…怖いわけじゃないけど、なかなか不気味だね。レド、前衛だしレドが先頭でもいいよ?私は魔力探知で怪しい何かがあったら知らせるからさ。別に怖いわけじゃないけど。
(準備した小瓶の蓋を空けて液体に魔力を纏わせると、球状に変化してふわり浮かび上がったそれが二人の頭上で揺れて。それにほんのちょっぴり魔力を篭めると、霧状に弾け飛んだ液体がミストシャワーみたいに二人の周りを包み。これで虫対策はバッチリ!)
それじゃおじさん、明日の同じくらいの時間に迎えに来てね!よろしくね~。
(御者のおじさんにお迎えの段取りを伝えると、腹を括って森へと踏み入る覚悟をして。具現化させた杖の先端をクイクイっと小さく振り振り、お先にどうぞとレドに無言で合図をして)
>458
あっはははは、出禁は勘弁だなぁ。ルーさんやクレアさんに合わせる顔がなくなる。ま、森と言っても、ここは城主の手が加わってるんだ。アレを辿れば城まで迷わず着けますよ、ホラ。
(森を焼いたらギルド出禁だと怒られてもケタケタ笑って余裕の顔で、城主が整備したであろう林道を指し示して。昔はこの道を使って城主が政庁や市街まで登ったり、あるいは逆に行商や客人が城へ参じたりしたのだろう。多少荒れてはいるが視界は開けており、道幅も馬車が通れるほど広い。腰に帯びていた地図の巻物を広げながらそう説明する様子からして、さっきのはジョークだったのだろう)
……頼みますよルーさん。あなたは女エルフという身で一人旅ができて、俺の大刀にも立ち向かえる度胸の持ち主なんだ。本当は死んだ俺の仲間2人を合わせたくらい強いんじゃないかって……俺は信じてる。
(ルーシエルの魔法によって小瓶の液体が球となって宙を舞い、弾け飛んで霧となる不思議な光景をしみじみと見上げつつも、得体の知れない森の雰囲気に呑まれている彼女の肩をポンと叩いて励まし。そして大刀を頭上で掲げると、ルーシエルが起こした霧で刀の目釘を湿らせて。これは刀身と柄を繋ぐ目釘が抜けにくくするための所作……刀を抜いて戦闘に入る所作だ)
じゃ、行きますか。暗くなる前に突破しないと。
(ルーシエルの無言の仕草に応えるように、彼女の背丈ほどもある大刀を頭上で抜き払って長い刀身を晒すと、そのまま林道へと踏み込んでいき。潜む魔物の不意を突かれないように、急ぎすぎてルーシエルを置き去りにしないように……全身の神経を研ぎ澄ませながら)
>457
少し気分が優れないようです…外の風に当たって来ますね……
(自分の意思に反して身体の震えは治まる様子を見せず、このままでは誤魔化しが効かないと考えたティアは馬車を止めさせると足早に外に出た。外に出るなり、近くの木に手をついて前屈みの体勢で「ハァ…ハァ…」と苦しそうに呼吸を整える。)
ミミちゃん…ありがとうございます。私はもう十分に元気付けられたので聖女様の元へ行ってあげてください。
(自身の肩に添えられたミミの手を愛おしそうに両手で包み込み自身の胸の辺りに抱き寄せると、口元を緩めた安心したような表情で礼を言った。そして、ティアの異変を察するなり手を離すと、自分よりもティアと居る時間の長いミミが適任だと判断して傍に寄り添うように促した。)
>462
クレア…わなった、行ってくる!
(口元を緩めて安心した表情を見て、クレアの言う通りもう大丈夫そうだと判断して。ティアと共に行動する時間が長い自分に寄り添うように促されると、口元に笑みを浮かべて頷き馬車から出て。出る際にティアの様子を見て、心配そうな表情を浮かべて)
聖女様…大丈夫ですか?すみません、聖女様がされたことを聞いていたのに気が回らなくて…
(馬車の中では前屈みになっていることしか分からなかったが、馬車を出た時点で苦しそうに呼吸をしていることに気づいて。ティアに近づいて背中を優しく擦りながら、ユリウスからレイラがティアにしたことを聞いていたのに気が回らなかったことを謝罪して)
>463
ミミさんは何も悪くありません…私の方こそ取り乱してしまい申し訳ありませんでした…
(背中を擦られると次第に呼吸は穏やかになり、幾分か楽な表情となったティアはミミへと向き直った。自身に向けられた謝罪に対して首を横に振ってミミには非はないと否定すると、些細なことに取り乱した自分が悪いと逆に頭を下げた。レイラに対して強いトラウマを持っている様子のティアだが、元はレイラに護衛を依頼する予定だったということから聖教国側はティアの精神状態など二の次で生きてさえいれば良いという考えであることが見て取れる。)
>464
…頭をあげてください、聖女様。聖女様の方こそ、何も悪くないじゃないですか…トラウマになる程の被害を受けたのでしょう?謝る必要なんてありませんよ…聖女様、何か困ったことがあれば私に遠慮なく相談してください。私は、聖女様の護衛ですから
(取り乱したことに対して頭を下げるティアに、頭を上げるように告げて。クレアからすれば可愛い妹かもしれないが、ティアからすればトラウマの象徴…トラウマになる程のことをされて、ティアは被害者なのだから謝る必要なんてないと告げて。本来レイラが護衛につく筈だったが、もし本当にレイラが護衛についていたらティアは生きた心地がしなかっただろう…ある意味自分達が護衛で良かったと思い。ティアに寄り添いながら、遠慮せず何でも相談してと優しく微笑みながら話して)
>461
あ、ほんとだっ、道が残ってるね!暗くなると森の中は怖いし、急いで抜けちゃおう!
(自分よりだいぶしっかり者なレドに促され見つけた古い林道を見ると、思いの外さくっと森を抜けられそうな気がして心が軽くなり、明るい声を発して。私の背よりおっきいかも…と思わせる大刀のインパクトもあり、頼りになりそうな相手とパーティ組めてラッキー、くふふ…と含んだ笑みを飲み込み。それでも油断は禁物、ふわふわと揺れる柔らかい炎を杖の先端に浮かべ魔力による即席のセンサーを拵えて。フフン、と得意げに横を向きレドを見遣るも…あれ、居ない。すでに林道へと踏み込んでいる彼の背中を、風船を持った子供のようにフワフワと魔力探知の炎を従え、小走りで追って)
…ねぇ、レド。お城はお化けだらけってことらしいけどさ。レドはそういうモンスターを退治したことってある?ウィスプとか、スケルトンみたいなヤツかなぁ。
(林道を進みながら、そういえば今回の依頼で出くわしそうな魔物のイメージを呟いて。神経を集中させて進む彼にしてみれば雑音もいいとこだろうけれど、お喋りな気質と薄気味悪い森の雰囲気から、ついつい言葉を掛けて)
>465
ミミさんは本当にお優しいですね…実を言うと貴方々に実際にお会いするまで気が気ではなかったのです。なにか失礼をしては罵声を浴びせられるのではないか…叩かれるのではないか…と。けれど、その心配は杞憂に終わりました。依頼を受けてくださったのがミミさん達で本当に良かったです。
(言われた通り頭を上げると、ティアはミミの気遣いに感心した様子で瞳を潤ませた。ティアの面識のある冒険者と言えばユリウスと同様にレイラくらいのものであり、冒険者という職業に野蛮な偏見を持つのは当然である。会ったこともない冒険者に命を預けるに当たり、どんな仕打ちが待ち受けているのかと心配していたティアはその胸中を打ち明けると、心配が杞憂に終わったことを確信して憑き物が取れたような笑みを浮かべた。)
不死鳥の翼 過去編「決別」
(神竜との戦いから数日後、雨雲に覆われたデュランダルの街並みと同様に、いつもは人で賑わうギルドは陰鬱な空気が立ち込めていた。その原因は言わずもがな、苛烈な戦いにより初めて仲間を失ったことで心身共に深く傷付いた不死鳥の翼の面々によるものである。とくに著しく憔悴していたのは、兼ねてよりカルロスとの恋仲が噂されていたクレアであった。品行方正で知られる彼女はこの数日間、人が変わったように食堂の一角を占拠しては浴びるように酒を飲んでいた。)
姉さま…これ以上は体に障る。あの戦いで姉さまは相応の代償を払っただろう?もはや長くない余生をこれ以上無為に削るようなことをするな…そんな状態では亡くなったカルロスが浮かばれないぞ。
(酒の空瓶が机上と床を問わず散乱した状態を見て、レイラは小さく舌打ちをした。見るに堪えない姉の醜態に対する怒りは勿論、姉をこのような状態に追いやった自分の力不足に対する苛立ちによるものである。包帯に巻かれて首から吊り下げられた自身の右腕を揺らし、酒瓶を蹴散らしながらクレアに迫ったレイラは新たに口に運ばれようとしていたグラスをクレアのその手ごと鷲掴みにして制止し、クレアの虚ろな瞳を真剣な眼差しで覗き込むと、溢れ出しそうな感情を抑え努めて冷静に説得を試みる。)
…煩い
(レイラの懸命な訴えは、冷たく放たれた一言に一蹴された。今のクレアは恋人を喪って憔悴した上、過剰に摂取した酒によって正常な判断を下せる状態にない。今の彼女にとってレイラの訴えは雑音に他ならなかったのだ。レイラの手を雑に振り払うと、反動で大きく水面の揺れた酒を口につけ、瞬く間に飲み干した。そして、慣れた手つきで新しい酒瓶を開けてグラスに注ごうとした刹那、再びその手が抑えられた。クレアは掴まれた自身の手にポツリポツリと伝う温かい感触の正体が分からず、虚ろな表情のまま思わず首を傾げた。)
姉さま…!なぜ分かってくれないんだ…!姉さまがいなくなっては誰よりも私が悲しむのだぞ…!お願いだから…酒をやめてくれ…
(誰よりも慕っていた姉に冷たく突き放されたことで、抑え込んでいたレイラの感情は決壊した。瞳から大粒の涙を流しながら感情的に声を張り上げるその様は、いつものお高くとまった勇者様からは想像もつかない程に弱々しいものであった。いくら強がっていてもやはり人間誰しも心の拠り所がある。その拠り所から拒絶されたのだからレイラの反応は当然のものであろう。しかし、その悲痛の叫びはクレアに届くことはなく「パリンッ!!!」という瓶の割れる騒音により掻き消された。)
……姉さま…?………
……もう知らぬ…勝手にしろ…
(騒音と共に大きく視界が歪んだ。次第に目の前の世界が赤く染まり何事かと纏まらない思考を整理する。自分が酒瓶で殴られたことを理解するのにそう時間は掛からなかったが、心が現実を受け入れられずレイラはしばらく放心状態で立ち尽くした。ようやく心までも現実を受け入れると、服の袖で血と涙を拭い、拳を握り締めて沸々と湧いてきた怒りを押し殺した。理不尽な拒絶により、もはやクレアへの愛情は憎悪へと変わっており、ゴミを見るような冷めた目でクレアを一瞥すると「勝手にしろ」と言い残してギルドを後にした。)
レイラと決別した原因であるクレアの酒カスエピソードです。
これを機にレイラの我儘に拍車が掛かることになりました。
多分現段階だと多くの参加者様にとってレイラはただの傲慢勇者というイメージなのかと思ったのでエピソードを投稿した次第です!
普段はツンとしてますが本当は仲間想いの良い子なんです(>_<)
>467
…本当に酷い人だったんですね…えぇ、私とクレアは絶対にそんなことはしないですよ。最初にも申し上げましたが、聖女様のことは命に変えても守りますよ!
……聖女様、最初の方にした話…覚えてますか?抜け出したいかって話…。この依頼が終わったら、聖教国から抜け出して自由になりませんか…?
(クレアとティアの話を聞いていると別人の話をしているようにも聞こえてくるが、残念ながら同一人物…どちらの話も信じていることもあり、少々複雑な気分でそう告げて。憑き物が取れた笑みにつられて笑みを浮かべて、再度命に変えても守ると告げて。最初の頃の会話で思い出した「この国から抜け出したいか」という話を再び持ち出して、一緒に抜け出せないかと誘って。今現在ミミとティアのみだったため、チャンスだと思ったのだろう)
>468
>469
(/当時のクレアは本当に荒れてたみたいですね…レイラの今の行動も決して許される行動ではないかもしれませんが、何かのキッカケで少しずつクレアや周りの人達に寄り添えるようになるといいですね…。)
>466
うーん、無くはない。んですけど、俺も「首狩り」に憧れて冒険者になった身、アンデッドだ幽霊だの相手は好きでも得意でもない……スケルトンはともかく、ウィスプみたいな実体の無い奴はアーダンに任せっきりだったし。一応武器にエンチャントする聖水は持ってたけど、正直ルーさんが頼りだなぁ。
(ルーシエルの杖から浮かぶ魔力探知の炎を見ると、「こんな魔法も使えるのか」と内心感心し、彼女の話に付き合うことにして。炎(アレ)があれば多少の奇襲はどうにかなる、彼女の気を紛らわす事を優先しよう、と。しかし時折ルーシエルにちらりと顔を向けながら魔物の話をする姿は年相応の頼りないもの。「首狩り」が目当てで冒険者になったレドはアンデッドの類には興味がなく、対処は仲間の魔術師に任せきりだったのだ。「これからはこういう事も自分で対処しなきゃならないのか。ぐぬぬ……」とレドが呟いたその直後、ルーシエルが灯した魔力探知の炎が揺らぎ出し)
この通り!俺は力押ししか能が無くて、ね!
(その途端、ルーシエルの眼前で、茂みから飛び出した3メートル近い高さを持つ熊の胸に大刀を突き入れて。そのまま熊を蹴り倒して引き抜いた刀を、地に伏した熊のノドに突き刺して絶命させると、ルーシエルに振り返り)
~~~
>468
>469
(/こりゃ酷い……こればかりはレイラに同情、この有様ではレイラ一人じゃどうにもならなかったことでしょう。それにしても、こういう時こそチーム最年長として生き残りをまとめるべきタコ坊主、ダンテは何やってたんですかね……)
>470
…!大変嬉しいお誘いなのですが…返答には少しお時間を頂けないでしょうか…?もし今ここでミミさんの手を取ったとして、この国に残す家族の身が心配なのです…
(再度宣言された命に変えても守るというミミの意気込みに、ティアは少し頬を赤くして照れた様子で感謝の意味を込めたお辞儀で返した。そして、続けられたミミの大胆な提案に思わずピクリと身体を震わせて反応すると、顎に手を当てて深刻な表情で考え込んだ。自由への強い憧れを抱くティアにとって魅力的な提案である一方で、国を捨てた際に残された家族は異端として極刑は免れないことであろう。ティアの選択ひとつで失われる命のことを思うとすぐには決断を下せないようだ。)
>470
(/そうですね…様々なイベントを通してレイラにはこれから更生してもらいたいと思っています!)
>471
(/普段はどちらかと言えば加害者側のレイラですが、この件に関しては本当に可哀想ですよね…ダンテはこの時には自慢のハゲ頭に包帯をグルグル巻いて入院しています。)
>472
んー…確かに、それは心配ですね…。抜け出す手段は考えていましたが……ちなみに、家族の居場所は?
(既に聖教国から抜け出す方法まで考えていたことを明かしたが、ティアの家族のことまでは気が回ってなかったようだ。確かに、ティアが姿を消したことを「抜け出した」と思われれば、家族の命は危ないだろう…新しい策を考えようとしており、家族の具体的な位置を尋ねて)
>474
…たしか……あれ…?思い出せない…?すみません…幼い頃に親元を離れたので記憶が曖昧なようです…とても大切な想い出だった筈なのですが…
(家族がいるであろう自分の生まれ故郷の名を出そうとするが、どれだけ記憶を辿っても大好きだった筈の故郷の名前が浮かばない。ティアは酷く困惑した様子で頭を抱えるが、すぐに顔を上げて視線をミミへと戻すと自分自身の不甲斐なさを謝罪した。幼い頃の記憶故に曖昧なものになったのだろうと安易な推測を述べるが、故郷の名はそう簡単に忘れるものではない。ティアの動揺を見るに、親元から離された際に脱走を防止する為に教会によって記憶の一部を改竄されたと見るべきであろう。)
>471
(ふわふわ浮かぶ炎の不可解な動きに小首かしげ眉を顰めた矢先、襲い掛かる巨大な熊とその素早い襲撃を物ともせず返り討ちにしたレドに驚愕し、大きく目を見開いて)
ヒエッ……あ、ありがと。これだけできれば十分だよレド…!やっぱり前衛と一緒でよかったよ…。
(森全体が揺れるような大きな音を立てて倒れた巨熊にゾっとして、先ほどよりレドとの距離を詰めてちょこちょこ早足でその背中を追って。更に歩いていくと、ようやく森を抜け湖のほとりに辿り着いて。黄金色の光が湖の水面に柔らかく反射し幻想的な風景が広がり)
わぁ…、綺麗。あ、お城にはあの橋で渡れそうだねっ。
(キラキラ光る湖をうっとり眺めながらも、中央に浮かぶ城へと続く橋を見つけ額に手を当ててそれを眺めて。お城と同じくだいぶ古そうだけど、造りはしっかりしていそうで歩いて渡れそう)
>475
…なるほど…思い出せないなら仕方ありませんね…。情報がないと打つ手がありませんし…思い出せたら、言ってくださいね。
(故郷の名前を忘れたことに違和感を持ち、それだけ大切な記憶を簡単に忘れられるわけがない…恐らく聖教国に記憶の改竄、消去をされた可能性があることに気づき。そのことを明かすと恐らく動揺するだろうと思ったのか、敢えて何も言わず思い出したら言ってくださいと笑みを浮かべて話して。ティアの家族を探す方法をいくつか思いついたが、今すぐに実行できるものばかりではない。一番早い方法は、この依頼をこなす最中どうにかして家族の居場所を特定すること…。)
>477
…はい…私の為にそこまでしてくださってありがとうございます。
(故郷の記憶がないことを認識すると、その喪失感からティアの瞳は一層影を落とした。自由も記憶も奪われ、もはや想い出に縋ることすら許されないティアの現状は悲惨そのものであり、籠の中の鳥の方がまだマシなものであろう。それでもミミの言葉に一筋の希望を見出して、真っ直ぐに視線を向けて礼を言った。)
(/返信遅くなり申し訳ありません!)
>476
これは……すごい。解放した暁には、修復してからクレアさんに差し上げるようギルドに進言するか。レイラさんも聖教国では国賓の扱い、長年の功績を考えればクレアさんにも城の一つや二つ差し上げないと釣り合いが……おほん。ちょっと待ってください。
(森を抜けた先に広がる城と湖の美しさにときめいて、刀を納めて感心して。順調に森を突破できたからか、ルーシエルの信用に足る腕前を見せられたからか、すっかり気が抜けてムダ話まで始め……たくなる気持ちを抑え、咳払いしつつ胸ポケットから双眼鏡を取り出すと、城や橋の観察を始め出し)
ルーさん、美しさに惑わされちゃダメだよ……この城は湖と橋で四方をガッチリ固めた、れっきとした「要塞」なんですから。既に無法者が制圧していて、橋に入った途端攻撃される可能性だってある。冒険者たるもの、見た目で、はんだん……
(取り出した双眼鏡の筒は血で濡れている……仲間の遺品だ。筒越しにじっくりと敵地を見据えるその姿からは、自らの軽率さで仲間を失った過ちを繰り返さないという慎重な姿勢が伺えて。だが双眼鏡から視線を外し、「冒険者たるもの見た目で判断するな」と締めようとルーシエルに向き直った途端、急に固まって)
……て、敵の気配はなさそうだ。念のため先行して出方を伺ってきますよ……へへ……
(先日ギルドでルーシエルを子供と見間違えて喧嘩を売ったのは誰だっけ……それを誤魔化すように引きつった笑いを浮かべつつ、そそくさと自分だけ橋へ向かおうとして)
>478
いえいえ、お気になさらず。なんというか……昔から、困ってる人を見ると手を差し伸べたくなるので…。
さぁ、そろそろ馬車に戻りましょう?
(こちらに真っ直ぐな視線を向けてお礼を言うティアに、優しく微笑みながら気にしなくていいと当然のことをしてるかのように伝えて。恐らく、自分の言葉に一筋の希望を見出していることを察し…早く聖教国という牢獄から出してあげないとと再び固く決意して。冒険者になる前から、人のことを気にする余裕がなかったにも関わらず人のことばかりを気にして手を差し伸べていたことを思い出し、笑みを浮かべながら明かして。馬車で話していた人達も、ミミのそういったとこほに惹かれてついてきたのだろう。ティアも平静を取り戻したため、場所に戻ろうと手を差し伸べて)
(/いえいえ、大丈夫ですよ。あと、話に少し出てきた鍛冶屋のキャラを追加したいのですが…ミミのように半獣人のような姿になれる神獣とかって大丈夫でしょうか?)
>480
そうですね…日が沈むまでに目的地に到着できれば良いのですが…
(教えにより無償の愛を説いている筈の聖教国でさえミミような性格の人間は滅多におらず、ミミの人柄にティアは内心で感動を覚えた。そして、馬車への乗車を促されるとこくりと頷き、日が沈むことで周囲の警戒が難しくなることを危惧しつつ、車内のソファに腰掛けた。車内の配置はティアが外へ出る前と比べて少しばかり変わっており、クレアの膝を枕にユリウスが眠っていた。ティアとミミが帰ってきたことを確認するとクレアはユリウスの頭を撫でつつ「おかえりなさい。」と笑みを向けた。)
>480
(/設定の詳細次第となります!基本的に却下することはありませんが、世界観に反するものや過度に強すぎる力を持っていなければ大丈夫ですよ(^^))
>479
(クレアにお城をプレゼント!?…ふむふむ、そうすると私はそのお城を守る門番のドラゴンあたりをオマケで貰ってもいいかも。竜に乗って世界を旅するエルフなんてかっこいいしモテちゃうね。竜って餌とかあげれば懐くのかしら…。物思いに耽っていると、なにやらアレコレ話しかけられていることに気付き)
へ?見た目ではんだん…?
…レド…アンタ昨日、私のこと散々子供だなんだって言ってたよね…っ。覚えてるよ・・。ま、私もアンタのこと死んでるって思ったし、おあいこってことにしよっか。
(先陣切って橋へと向かいかけたレドにくっついて、トコトコ歩きながら橋を渡っていき。西の山々に溶けるように沈んでいく太陽。眩い光の幻想的な光景を少しずつ飲み込んでいくように、不穏な闇の気配がゆっくりと忍び寄ってきて)
>481
確かに…奇襲された場合対処できない可能性がありますね…急ぎましょうか…。
(ティアと共に馬車に乗車し、空いてるソファに腰掛けながらティアの話を聞いて。ティアの言う通り、周りが暗くなると視界が悪くなるため警戒が難しくなる…ミミは猫の半獣人なため周りが暗くなっても問題はないが、クレア達はそうはいかないだろう。急ぎましょうと告げて、クレアの方を向いて「ただいま~…あれ、さっきも同じような光景を見たような…」と、こちらも同じように笑みを向けて返し…つい先程もユリウスの頭を撫でながらおかえりと言ってもらったようなと口元に軽く手を当てながら呟き)
>482
(/ありがとうございます、あともう一つ…その神獣(若しくは幻獣)は過去に不死鳥の翼と交戦し、激戦の末お互い重症を負い、戦闘を続けるのが難しくなったという設定でも大丈夫でしょうか?ちなみに、神獣(幻獣)はその時の影響で力が落ち、現在はS級冒険者くらいの強さにしようかと考えてます。)
>483
う、うぐぐ、すみません、もう二度と子供扱いしま……敵だ!でやぁっ!!
(あぁバレてる……ルーシエルのプレッシャーを浴びながら橋を渡り切ったところで、城から何か飛んできたのを確認。ルーシエルを制しつつ抜いた刀を飛来した物体めがけて振り下ろすと、地面に叩きつけられたそれはバラバラに砕け散り。石で出来た悪魔の顔や翼のようなものが確認できるその断片からして、どうやらレドが破壊したのは動く石像・ガーゴイルのようだ!)
擬態とはな……クッ、またか!ごめんルーさん、援護してくれ!
(城の屋根を飾る石像に擬態していたせいで気づかなかったか……と息つく間もなく、またガーゴイルが城から飛来してレドを襲い。しかも今度は2体である。背丈こそルーシエルの半分程度しかないが、石の身体で空を飛ぶという性質は、剣士たるレドにとっては厄介だ。頭上にまとわりつく2体の攻撃をいなしつつも、このままでは分が悪いとルーシエルに援護を要請して)
>484
えへへ…聖女様が居なくなってからこの子が凄い姿勢で眠っていたので、膝の上に寝かせてあげたらつい頭を撫でてしまいました。大人しくて良い子ですねぇ。
(ミミの呟きに照れたように微笑むと、ティアが馬車を出たことでその肩を枕にしていたユリウスは首を痛めそうな姿勢で眠っており、その状況を見ていられずに自分の膝を枕にした経緯を説明した。子供のようにスヤスヤと眠るユリウスの寝顔を見ては、その本性を知らないクレアは大人しくて良い子と評価したようだ。)
(/概要は了解致しました!あとは詳細な設定を確認次第判断させていただきます。)
>486
…あー……うん……まぁ…そう、なの……かなぁ……あはは…。
(どうして膝枕をして頭を撫でているかの経緯を聞き、子供のように眠る寝顔のユリウスとそのユリウスを微笑みながら見るクレア…何も知らずに見ればミミも微笑みながら見ていたのだが、ユリウスの性格をよく知っているミミは目を逸らしながらなんとも歯切れの悪い返しをして。半獣人であるミミは、先程のこともあってわかり合えない人だろうと思っており。)
(/了解です、設定が固まったらもう一つのトピにプロフを載せますね)
>485
へへ、任せといて!
(迫り来るガーゴイルが2体、1人きりだったら逃げ回りながら魔力を練り攻撃魔法で応戦する、というような忙しない戦い方になってただろうけれど。今日は頼もしい前衛が足止めしてくれている間に落ち着いて魔力を練ることができる。杖を水平に構えると、ふわりと長い褐色の髪を靡かせ流れる魔力を杖先に集中させ…。撃ち放った弾丸みたいに圧縮したエネルギーの小さな塊が、正確にガーゴイル2体の眉間を叩き)
どうだっ、思い知ったか!…あ、あれ?レ、レド、とどめをお願い!
(人間と同じように脳が筋肉の動きを司る魔物だったら、鋭い衝撃に昏倒するくらいのダメージを与えられていたかもしれない。けれど相手は動く石の塊。ランク相応の魔力では粉砕するには至らず、援護の援護をお願いして)
>488
上手い!これで勝てる……!
(自身の目の前で魔法の直撃を食らい、地面に叩き落されたガーゴイルたち。その隙に力を溜めた刀を猛然と振り降ろせば、2匹とも粉々に砕け散り)
はぁ助かった。ありがとうルーさん。飛び回る連中の眉間によく当ててくれた……いい仲間に出会えて嬉しいよ。
(ガーゴイルを砕いて浴びた粉塵を払いつつ、ルーシエルに向き直り。その顔は彼女の魔法の正確さを実感できて安心しきっており。どうやらこの一帯の敵は全滅したようだ。城の入口に向けて、改めて歩み始めることにして)
>487
…あ…そ、そんなことよりも見てくださいよー!首都を出た途端に自然豊かな光景が広がっていますねぇ。デュランダルとはまた違った良さがあります!
(ミミの歯切れの悪い返答からユリウスとの間に何かあったであろうことを察したクレアは強引に話題を変えることにしたようだ。窓の外を指さしては見渡す限りの森を絶賛し始める。デュランダルと違い単に整備の届いていない田舎というだけなのだが、自然を褒めるほかにこれといって何がある訳でもない為に仕方のないことであった。)
>490
確かに、デュランダルにはない景色だね。そういえば、私が住んでた場所もこういう景色がある田舎だったっけ…。
(恐らくミミとユリウスとの間に何か…よくないことが起きたことを察したのだろうと、クレアが強引に話題を変えた際に察して。馬車の窓から森を見ながら、確かに交易都市であるデュランダルにはこういった自然はないと頷き、自分が過去に住んでた場所について話して。冒険者になる前にだろう、ミミが盗みを働いていたことからあまり裕福な場所ではなかったことがわかる。)
>489
へへへ、ありがと!でも褒めるのは城のお化け退治が終わってからだよ!さ、日も沈んじゃったし急ぐよっ
(自分が討ち損ねたガーゴイルをしっかり仕留めたレドの活躍、そして魔法を褒めてくれたことににっこり笑ってお礼を言って。周囲の気配もどうやら今のところは大丈夫そう。トテテッと魔力探知の炎を引き連れて小走りで橋を進み、一気に城の入り口へと駆けていき)
>492
(太陽の光を失ったことで威圧感や不気味さを増した、何が出るかも知れない未知の古城。ようやく辿り着いたその入口の大扉を、冷や汗垂らしながら見つめて。森ではルーシエルを励ましていたレドであったが、今度は自分が城の雰囲気に呑まれつつあり)
クッ、いよいよカチコミか。今のところ敵の気配は無いが、どうするか……馬鹿正直に正面から入るのも危ない。窓から侵入するか?窓から入っても安全の保証は無いが……
(ルーシエルの言う通りここまでは座興に過ぎない。ここからが本番、1年間逃げ回っていた冒険の始まりなのだ。そういったプレッシャーに晒されればどのように突入するかも決められず、顔もこわばり、更にはしきりにブレスレットをはめた左手を気にし出して。今はこのブレスレットをくれたルーシエルの命を預かっている身の上。そんな重責を感じて手袋の中にも冷や汗が滲んでいるようだ)
判断を誤ればまた仲間を失ってしまう……クソッ、どうしたらいいんだ。
(アレコレ思うところがあるのか、いざお城に踏み入ることに二の足を踏んでいるレドに気付いてサササっとUターンして)
レド、どーしたの?
足に根っこが生えちゃってるよっ。ほら、もう考えても仕方が無いし、正面から行くよ!…もしヤバくなったら、私を担いで逃げるくらい簡単でしょ?レド足速いし。それに私、羽根のように軽いんだから。
(レドのお尻をスパン!と叩き、長い手を掴んでぐいぐい引っ張って入り口の大扉の前に仁王立ちすると、手にした杖でガコッ!っと押しやり)
こんばんはー、おじゃましまーす。あ、開いた。レド、今よ!
(開いた隙間に小さな身体をスルリと忍び込ませ、レドを促して)
>491
そういえばミミちゃんの生い立ちを聞いたことがありませんでしたね…もし良ければ目的地に着くまで思い出話を聞かせてください。
(故郷を懐かしむようなミミの発言に興味を引かれたクレアは、共に依頼を受けている間柄にも関わらずミミの過去を知らないことを気にしているようで、目的地に着くまでの間にミミの生い立ちを聞こうと思い立った。興味津々と言った様子でミミの顔を覗き込み思い出話をせがむと、ティアも同様に興味があるのか便乗してウンウンと頷いた。)
>496
(/了解です、あまり無理をなさらずに…)
>497
私の生い立ち?あまり面白い話じゃないけど……2人共興味津々って感じだし、話そうかな。
(ミミが少し故郷の話をして気になったのだろう、ミミの過去についての話を聞きたいと言うクレアとそれに便乗するティアを交互に見て。少しだが自分の過去を話したのはユリウスのみ、外を見て目的地までもう少しかかると判断し、自分の過去について話し始めて。)
私さ、物心つく前に親に捨てられて…いわゆる、孤児だったんだよね。近くの村で拾われて、育ててもらって……その村が、本当に貧乏でね。自分達も食えるか食えないくらい貧しかったのに、見ず知らずの私が飢えないようにしてくれてね…本当、いい人達ばかりだよ。…そこで暮らし始めて、5年くらい経ったある日…村が盗賊達に襲われてね…食べ物や村長さんの家にあった家宝の短剣が奪われちゃったんだ。
(今でも鮮明に覚えている当時の記憶を思い浮かべながら話し始めて。貧しくても自分のことよりも人のことを優先するいい人達に囲まれて育ったことを明かし…ミミの性格は、恐らくその人達の影響だろう。当時のことを思い出していたミミは笑顔で話していたが、そんな村に盗賊が襲いかかってきたことを話す際は少し俯いており。)
>494
!?や、ちょ、そういう問題じゃ、あっ開けるなッ襲われ…………無い。気にしすぎだったか……
(ケツを叩かれて正気に返ると、大きな身体・縛った長い黒髪をフラフラと揺らしながら、自分より小さなルーシエルに引きずられ。気が付けば既に彼女が扉を開けて城へ突入している。慌てて自分も中へ飛び込むと、とりあえず敵の気配が無いことに安心して息を吐き)
……長い事手つかずだな。無法者の相手はしなくて良さそうだ。
(ついに足を踏み入れた城内、まずは扉の前で周辺を見回して。2人が入り込んだ広大なエントランスの正面には、赤絨毯で彩られた大階段が2人を出迎えるかの如くそそり立っている。しかしその赤絨毯も塵にまみれ空気も淀んでおり、人が住んでいる形跡は欠片も無い。どうやら先に城を占拠した人間との戦闘は無さそうだと、少し顔を緩ませて)
しかしほんとに暗いな。暗闇から襲われたらひとたまりもない。各所に明かりを灯しながら、まずは1階から制圧したい……姐さん、どうです。
(だが日の落ちた城内は見通しが効かず、ここからではこれ以上の状況は確認できない。何より視界と安全な場所を確保しなければ探索は困難だ……そう判断して、先ほど引っぱたかれた尻をさすりながら、ルーシエルに提案して)
>498
孤児に…盗賊……とても辛い幼少期を過ごしたんですね…その…ごめんなさい…
(ミミから語られた衝撃の過去にクレアは言葉を詰まらせた。幸いにも優しい村人たちに囲まれていたとは言え傍から聞けばそれを差し引いても悲惨な過去に他ならない。また触れてはいけない余計なことを口走ったのではないかと、クレアは自分の配慮のなさを後悔して俯いた。一方でティアはミミの話に不思議そうに首を傾げる。ティアの持ち得る外の情報が少ないあまり、頭の中をステーキと孤児と盗賊という相容れない存在がグルグルと巡っていた。)
>499
(城内に侵入してすぐ、慌てるレドの様子に気付いて少しばかり…だいぶ?軽率だったかなぁと反省するも、どうやら入った瞬間袋叩きにされることはなさそう。前方の大きな階段を眺めながら、レドの言葉を聞いて)
うん、そうだね。真っ暗闇を進んでも壁に頭ぶつけちゃうし危ないね。あ、そうだっ。よいしょっと…うわわっ!い、イヤー!!!
(明るくしようと杖の先端に柔らかい魔力の光を灯し、ふふんっと得意げな笑みを浮かべようとした矢先…その光は格好の標的にされたようで、蝙蝠の群が甲高い鳴き声を発しながら迫り。杖をめちゃくちゃに振り回しながらやかましく叫んで)
(/ お返事遅くなっちゃってゴメン!)
>500
いいよ、気にしてないからさ。それに、私は辛いなんて思ってなかったし……あ~…外で住んでるからと言って、必ず幸せってわけじゃないんですよ?飢えで困ってる人もたくさん居ますし、そんな人達からいろんな物を奪う族も居ます…。
(謝罪するクレアに笑みを浮かべながら気にしてないと告げて、確かに悲惨な過去だったかもしれないがその表情からは本当に辛いと思ってはいないということがわかり。ティアが不思議そうに首を傾げるのを見ては、知ってる外の情報が少なく理解が追いついてないのだろうと判断して簡単に説明して)
それでね、その盗賊をどうしても許せなくってさ…追いかけて奪われた物を取り返そうとしたんだよね。私、昔から運動神経だけは自信があったから…けど、体格のいい男ばかりだったから無傷じゃ済まなかった。おまけに全部取り返せそうになくて…なんとか村長の短剣だけは取り返せた。ボロボロになって村に帰ったら…みんなに怒られたっけ…けど、その倍くらい心配をかけちゃったし、私が生きて帰ってきたことを喜んでくれた。
(当時のミミがかなり危険な判断をして、村人に止められながらも盗賊を追いかけたことを明かして。運動神経がいいのは半獣人だったからだが、ユリウスが聞いてる可能性もありぼやかして伝えて。だが、戦闘経験がある複数の男と、そういった経験がなく大人達の仕事を手伝って多少身体能力がいい半獣人とでは大きな差があるだろう。ボロボロになりながらも短剣だけは取り返し、戻って命に関わるほど危険なことをしたことについて怒られたが…生きて戻ったことに涙を流しながら喜んでくれたことを思い出して静かに微笑み)
>501
イヤーッ!!!っと……!クソッ、気付かれたか!
(ルーシエルに迫る蝙蝠めがけて、柳の枝のように大刀をヒュンヒュン振り回せば蝙蝠どもを両断して。だが安心している暇はない。今の騒ぎに反応したか、間髪入れずに2つの白い影が階段を駆け下りてくるのを確認して。サーベルを持ったスケルトン達だ)
ルー、下がれっ!狙われてるぞ!
(ルーシエルを入口の大扉の前まで押しやって、階段から襲い来るスケルトン達の前に立ちはだかり。侵入者を排除せんと、ルーシエルの放つ光めがけて迫るスケルトン達。暗がりという不利の中、連中からルーシエルを守ろうと必死なのだろう、いつの間にか呼び捨てになっており)
(/ 大丈夫ですよ、ゆっくり行きましょう!)
あ、ありが…うわわっ!!……こんにゃろめ~、やられっぱなしで黙ってられるかってんだっ、えぇい!!……あ、レド、危ないかもっ
(蝙蝠をやっつけてもらってホッと一息…する間もなく今度はホネホネお化けが2体!?距離と時間を前衛が稼いでくれている間に再び魔力を練ると、杖を両手でぶん投げるみたいに振り降ろし、魔力で圧縮した風を怒りに任せて打ち放って。真空の刃がレドの身体を掠めてスケルトンをぶち抜くと、カラカラと木琴みたいな音を立ててそれらが崩れ落ち。急いでふわふわ揺れる光源を引っ込め、レドを促しながら大階段の脇へパタパタと走ると、闇に紛れて息を殺して)
…まいったね、思ったよりいっぱい居るじゃん、お化け。全部やっつけてたらキリないよ…。でもさ、コイツらを動かしてるボスみたいのがさ、どっかに居るんじゃない?
(狙うは敵の親玉。小声で作戦…というにはだいぶ大雑把な考えを得意げに述べて)
>504
なるほど。ザコは無視して一気に大将首を殺(と)りに行く、ってわけですね?いいね、カチコミらしくていいや……やろうルーさん。しかしそんな親玉、どこに潜んでいるものか……この階段の裏の大広間か、それとも上か……?
(自分が斬るまでもなく単なる骨の欠片に成り果てたスケルトン達を尻目に大階段の脇に潜り込むと、片膝ついてルーシエルに顔の高さを合わせつつ、彼女の提案に同意して。入口で感じたプレッシャーも親玉の物かもしれない。そんな大物はこの広大な城のどこに潜んでいるのだろうか。少しでも気配を感じ取ろうと、上下左右を見回し)
いずれにせよここからが本番だ、気を引き締めてかかりましょう。できればアレを見た連中が、ルーさんの力を思い知って逃げてくれればいいんですけどね、ふふ。
(一直線に親玉を狙うとしても、道中でザコとの戦闘はいくらか起こるだろう。ルーシエルの実力を恐れてザコが退いてくれる事を願いたい、そう苦笑いしながら、彼女が倒したスケルトンの成れの果てを親指で差して)
>506
うん、そうそう。どこに?そりゃ親分だもん、きっと王様がエッヘンって座ってる部屋みたいのに居るんじゃない?エルフの勘がそう言ってるよ、間違いないねっ
(カチコミってなんだろ…とぼんやり疑問に思いながらノリで頷いて。目指すは王座の間、根拠のない自信に後押しされた得意げな顔で持論を述べて。ちらりと階段裏の大広間を覗き見すると、割れた硝子の隙間から月明かりが所々差し込んでいて、全くの真っ暗闇というわけではなさそう。月追いの城、その異名がなんとなく頭に浮かんで)
あの大広間を抜けた先かな?広間はチョット距離があるから、またいっぱいお化け出てきたらヤバいかもしれないけど…。
一気に駆け抜ければさ、攻撃される前に抜けられそうじゃない?まぁ、レドの言うとおり私に恐れをなして大人しくしててくれてたら苦労しないんだけどね、へへへ。
(スポーツ選手のモノマネみたいな動きでアキレス腱を伸ばし準備運動を終えると、下からレドの顔を見上げて"準備はオッケー?"とその瞳に問いかけ)
>507
いやあのルーさん、魔物が俺達と同じように玉座で威張ってるタマとは限らないでしょ。そんな都合良く……行きそうだな……!
(なんとも都合のいいルーシエルの主張に片手で頭を抱えて呆れつつも、彼女に続いて大広間を覗き見て。真っ暗で陰鬱な玄関に比べ、月明りでほのかに青白く照らされた大広間は神秘的で、安らぎさえも感じる。だがその奥からは禍々しい強者の気配が漂っている……おそらく親玉はこの大広間を抜けた先にある、王座の間に鎮座していることだろう。前言撤回、ルーさんの見立ては正しい。そう思い直すと、ギュッと顔を引き締めて真顔になり、大広間の先を睨み)
よし、乗った。じゃあ行きま、しょうか、ね。あの、コケたりしないでくださいよ……いざとなったら俺、背負いますけど……
(もう迷いは無い、突撃あるのみだ。そう決意したようだが、その割には前髪をいじりながらソワソワしており。人懐っこくキラキラと上目遣いでこちらを見つめるルーシエルの眼差しが可愛かったから、だなんてこの土壇場で言えそうに無い)
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