トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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…ん……おはようございます…
(近くで見るとどうやらクレアは傷付き倒れていた訳ではなく、ミミの心配を他所にすやすやと寝息を立てて穏やかに眠っていたようだ。ミミの声を聞くなり重たい瞼を開き、眠たそうに目を擦りながら「おはようございます」と弱々しい声で目覚めの挨拶をした。浅い切り傷が幾つか見られるものの大事には至っておらず、相変わらず人騒がせな剣士である。いつもと違うことと言えば、クレアが腰に携えた二振りの剣がどちらも鞘のみを残していることであろう。辺りを見渡せば、普段愛用している西洋剣は刀身が真っ二つに割れた状態で地面に転がっており、もう一方の日本刀は傷一つなく地面に突き立てられた状態でドス黒く禍々しいオーラを纏っていた。日本刀の周囲に生い茂った草は刀の突き立てられた位置を中心に円上に朽ち果てており、察するに道中に見た切断され朽ちた木々の犯人は新たな刺客などではなくクレア本人のようだ。)
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