トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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どちらにしても状況は芳しくないですね…どうであれクレアさんが無事であれば……っ!…あれは…
(ミミの憶測を聞いたティアは暗い表情で俯いた。どちらの可能性も状況を著しく悪化させるものである為、慎重なティアにはミミと同様に現状を楽観視することなど到底出来なかったようだ。せめてクレアの無事を祈ろうと言葉を紡いでいる最中、ティアは息を飲み目を見開いた。馬車からおおよそ十数メートル先に、木を背もたれにしてぐったりとした様子で気を失っているクレアの姿を見つけた為だ。ティアはすぐにミミに視線を移すると緊張した面持ちでこくりと頷いた。一時的に護衛はユリウスに任せて仲間としてクレアの介助に向かいなさいと暗にそう告げていた。シュントした様子で縮こまっているユリウスがまともに護衛を出来るのか少々の不安要素ではあるが、万が一護衛対象であるティアを誘き出す罠である可能性なども考慮すると戦闘力や諸々の経験値に秀でたミミが単身でクレアに駆け付けるというのは理にかなったものであろう。)
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