トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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>374
おっと、そうだった…ちょっと感覚が麻痺しちゃってたなぁ…気をつけないと。
(此処に来てからティアとユリウスと関わり、二人共あまり崇拝しておらず寧ろ可能であればこの国から出たいという願望を持っており、そういったことから崇拝している人が少ないのではないかと無意識に思ったからこそ注意力が低下していたのだろう。フード越しに軽く頭を掻き、気をつけないとと静かに呟いて。ユリウスの発言に頷き、立ち上がってついていき)
>367
レド、あんた相当なクレアのファンだね。一緒にお酒飲む人探してたし、今度見かけたら声掛けてみたら?
(懐かしそうに大切な思い出を口にしながら、それでもクレアへの敬意を忘れない辺りに彼の人柄がまた一つ垣間見えた気がして楽しくなって。レドは年上のお姉さんに弱いのね…と頭にメモしていると、しばしの沈黙の後に彼が口走った言葉に息を飲み、思わず落っことしそうになったフォークを慌てて掴み)
こ、殺したって、どういう意味さ。…何か理由があったんでしょ?
(信じがたい彼の言葉に目を瞬かせ)
>372
薬かぁ…それくらいなら、まぁ…何とか…うーん、でもやっぱり飲みたくないなぁ…甘いのとか作れば、みんなももっと飲めるのにね。あれ、でも効果が強いのもあるってことは、飲み過ぎはよくないわけで…じゃあ、美味しくない方がいいっぽい…?
(具体的な味について過去口にしたもの以外を知らないため、只々漠然とした不味さを想像していたが、宛ら薬のようだとの言葉に把捉して。拾われて暫くは如何物食いの悪癖が治らず、よく腹を下しては苦い粉を飲ませられていたと記憶している。肉桂や薄荷などに似た爽やかさの中に堂々と鎮座している青臭さ。その独特な香りを嗅いだだけでも意欲が減退するというのに、粒の粗さからくる飲みづらさといったら。思い出しただけでも、無意にキュッと渋面になり。では、甘い等の好感的な味であれば良いのかと言えば、そこまでして飲むべきものかと疑問が湧く。ウンウンと一考してみるも答えが出るわけもなく、すっかり空になった水呑をくるくると回して。)
へぇ…ってことは、別な誰かが飲む筈だったのを俺が飲んじゃったってこと?それとも、俺が飲むってこと知ってる誰かが…あーもー、難しい!捨てる時のルールがあるなら、ちゃんと守れよなぁ
(誰かに飲ませるためとは言え、わざわざ貧困街に投棄する理由は何か。食うに困っている者が多く、腐敗し始めた残飯ですら奪い合う過酷な貧困街の状況を知っている者の仕業であった場合、何を思って貧困街を狙ったのか。柄にもなく難しいことを考え過ぎたのか、キリキリと痛む頭に思わず深い溜息が溢れる。思惑のない純粋な投棄だったのであれば、破棄の手順とやらに従ってほしいものだと呟いて。)
そ、コレがあれば夢を見せてあげられるんだよ。まぁ、人生お疲れ気味の人とか、かわいそーな人限定だけれど。俺の意思でコントロールできないし、知らないところで夢見せちゃってたら気づけないから、ダメなんだってぇ。おねーさんは強いからだいじょーぶそう
(聢と瞳を見つめる彼女に何とも言えないこそばゆさを感じ、へらりと微笑み。此方の瞳を見ても変わらない様子から彼女の強さを確信して。届いた品々を見て、エール以外を口にしていなかったことを思い出し、届けてくれた給仕に追加の注文をして。)
>377
一応、子供用に甘味が加えられた薬もありますが…それでも飲みたくなるような味ではありませんね…。大丈夫ですよ、効果が強い物には服用量が決められているので…飲み過ぎることはありません…。
(薬の不味さを想像し、過去に飲んだことがあるのか渋面になるイェンフゥイを少し苦笑いしながら見ており。何にしても、薬を進んで飲みたいという人はまず居ないだろう…甘い味付けがされた薬は既にあることを明かし、具体的に果物の味がするという説明も加えるが…言うほど果物の味はせず、やはり進んで飲みたくなるものではない物だと告げて。効果が強い薬品については、それぞれ服用量が定められているため飲み過ぎる心配はないことも説明して。)
それはわかりません…もしかすると、飲む対象は誰でもよかったのかも……そう、まるであの魔法薬の実験をするように……けど、貴方の言うように…ちゃんと廃棄していなかっただけかもしれません…。
(イェンフゥイの言うように、誰かの家の近くにあった魔法薬を偶然イェンフゥイが飲んでしまったかもしれないし、イェンフゥイに飲ませることを目的として置いていたかもしれない…だが、仮に飲む対象が誰でもよかったなら…。恐らく、誰かが自分の作った魔法薬の効果を見るために置いた可能性がある…その可能性に気づき、嫌な予感がしたのか…それを誤魔化すようにちゃんと廃棄してなかっただけかもしれないと告げて)
夢、ですか…なんだか、平和そうな能力ですね。危ない能力じゃなくてよかったです…確かに、コントロールができるようになるまでは…気をつけた方がいいかもしれませんね…。…私、そんなに強くはありませんよ…?
(疲弊している人がかかりやすく、夢を見せる能力と聞いて明るいものを想像し…イェンフゥイにつられて微笑みながら平和そうな能力だと告げて。能力を操るには相当な鍛錬が必要…と、聞いたことがあり、何かアドバイスを与えたいと思ったがアメリアは能力を持っていないため、あまり役に立つことは言えず。疲弊等の話から強いというのは心の強さだろうと仮定し、あまり自信がなさそうに強くないと告げて。追加で酒を注文したのを見て「よかったら、一緒に食べますか…?」と、先程自分が頼んだナッツとチーズを指して)
>376
ん?ああ、そりゃもう。だって強くて美しくて優しいですもん。それで「えへへ」って子供みたいに可愛く笑うんですよ!?ほんとずるい……だけどそれも……あの姿を避けたりしないで、せめて一度くらいお誘いすれば……クッ、何もかもに後悔してばかりだ……。
(クレアへの憧れを指摘され、ヘラヘラしまくり。だがそれも束の間のこと。故人を偲ぶ寂しい顔で、クレアがよく座る席を見つめ出し)
……巨大炎蜥蜴「サラマンドラ」討伐を受けるか否か。1年前、俺たちは珍しく掲示板(あそこ)で口論になりました。時期尚早だと渋る2人を「今の俺たちは無敵だ、むしろ名を上げるチャンスだ」と俺は説き伏せた……それがいけなかった。
(「殺した」発言にルーシエルが動揺すると、冒険者で賑わう依頼掲示板へ身体ごと視線を向け、1年前の惨劇を語り出して。曰く、サラマンドラは強すぎた。ペトラは早々に脱落。俺も焦りからか「竜狩り」を外してしまい、反撃をモロに食らい昏倒。気が付けばサラマンドラは倒れていた。アーダンが2人を守りながら単騎で仕留めたのだ……己の命と引き換えに)
俺が生きてたのに気が付くと、アーダンは満足そうに笑って事切れた。後でペトラも傷が元で、いや相方が死んだと知って生きる気力を無くして……ふふ、軽率さと未熟さで、2人を殺した俺だけが生き残っている。
(1年溜めた悔恨を吐き切ると、また最初のようにテーブルに突っ伏して。それからはもう冒険を止め、死に場所を求めて街外れを彷徨う日々を送っている……そう付け加えると、顔を伏せたまま更にルーシエルへ呟き)
だから、前衛を探してるなら俺じゃだめだ。あなたの命を預かる資格、俺には無い。いやルーさんも早く引退した方がいい。こんな後悔を何百年も背負う稼業、するもんじゃない……
>375
帰ったら聖女様の用事終わってたらいいねぇ。あのエロ爺になにかされてなければいいけどぉ…
(フード越しに頭を掻くミミの仕草を見てユリウスはにこやかな笑みを浮かべた。ミミを人間だと信じ、並外れた実年齢など知る由もないユリウスからすれば愛らしいその仕草がまるで妹のように写ったようだ。
教会を出て第一声にユリウスは何気なくティアを慮る言葉を発した。書類の記入のみならおそらく既に終えているが、問題は異端審問省のトップの説得であろう。ユリウス曰くエロ爺なるその人物がティアにどんな対価を強いているか定かではない。通貨の出回っていないこの国で、対価に身体を求められる最悪の可能性は捨てきれないが、ユリウスの軽い口ぶりから彼女は無知故にそこまでの想像には至っていないようで、セクハラの類いを想像しているのだろう。)
>380
え…それって、不味いんじゃ……マジで最悪の事態になってなければいいけど…。
(教会を出てユリウスについていく最中、ティアの身に危険が迫る…何ならその危険が既にティアの元まで到達している可能性がある話に一瞬だけ進んでいる歩が止まり。洗脳教育や村を住民ごと焼き払う等のやり過ぎな行動をとる聖教国だ、最悪なことにティアの大切な物が奪われている可能性がある…。ユリウスの様子からセクハラくらいで済むかとも考えたが、そもそもそういった知識が無ければ話は別だ…。表情を曇らせながらティアの身の安全を心から願っており)
>378
…何か、魔法薬って一般的な薬とあんまり変わらないんだねぇ。もうちょっとファンタジーってやつ?だと思ってた。意外と現実的なんだぁ。
(過去に飲んだ薬と変わらず、用法も用量も定められていることに加え、大して飲みやすい味がないとなれば、いよいよ一般的な薬と殆どの違いがない。特殊な片腕と両眼を得た影響で少しの魔法が使用できるようになった自分には、魔法とはまさに夢物語の世界の力で。勿論、魔法薬なんて存在も強大な力を得られる浪漫溢れる一品だとばかり思っていたのだが…。どうやら身体に関するものが魔法に置き換わっただけで、現実とは物語より奇ならないらしい。此方の反応を見てか苦笑を浮かべる彼女に、分かりやすく更にがっかりしてみせ。)
実験~?明日、命を落とすかもしれない貧困街で…って、そっか……どうせ、直ぐ消える命なら失敗しても…ははぁ、捨てた奴とは気ぃ合いそぉ
(劣悪な環境から日々、何人もの住民…特に幼い子どもたちが命を落としている貧困街で、わざわざ実験と称して決して安くはない魔法薬を置いておくのだろうか。否、亡くなると分かっている命だからこそ、気軽に実験対象として選べるのでは…成功すれば連れ帰り、失敗すれば捨て置ける。誰かにとってコストもかからず、失敗した後の処理もいらない最高の実験動物があの貧困街の住民たちであったら。己の性質が性質だけに、どうにも犯罪思考に引っ張られてしまい。流石に虫唾が走る思いだが、折角の酒の場であることを思い出し、努めて明るく冗談を交えてみせ。)
そーそー、ハッピーなことを望めば幸せな夢を見られるよぉ。いやいやぁ、おねーさんは強いよ?だって、さっきから俺の眼見てるけど、何ともないでしょ?
(優しく微笑む彼女につられるように微笑んでみせ、望めば幸せな夢を見られると告げ。魔眼を強調した時も、話しながらアイコンタクトをした時も、彼女が術にかかっている様子はなかった。彼女は心が強くないと打ち明けるが、これこそが強さの証明になり得ており、再度強いことを念押しする。それはそうと、追加で注文していたことを気にかけてくれたのか、彼女の皿を勧めてくれるので、ナッツを1つ口に放り込み「ありがとう」と感謝を一つ。細やかな優しさに胸の辺りが暖かいような気がするが、酒の影響か、彼女の優しさにあてられたのか。こういうのも悪くはないと、へへとだらしのない顔で微笑み。)
>379
…そっか。
(噛み締めるようにレドが語った過去、それが今も彼の心を抉り続けているのだと思い知り。安っぽい慰めの言葉なんて気休めにもならないだろうと、小さく相槌だけを打って)
私だったら、悔しいって思うかな。後ろを振り返ったり、前に進むのを躊躇うときは誰だってあるよ。でも、仲間がずっとそれに囚われてたら…アンタをそんな風にしたくて一緒に戦った訳じゃないんだよって、怒るかも。
(ひょいっと立ち上がり壁を眺めると、数多の依頼書が所狭しと掲示スペースに張り出された壁際に歩み寄って意図したそれに手を伸ばし。頑張って背伸びをしても届かないそれを、えいっとジャンプして引っ掴むと、その依頼書片手に再びテーブルに着いて)
>383
……!
(ルーシエルの言葉にはっとして、姿勢を正して席に座り直し。ああそうだな、みんなも俺がこんな落ちぶれ荒れ果てた姿を見たくて、命を散らしたわけじゃないよな……それにしてもなんて腹の据わった人だろう、あの小さな背中が俺より大きく……って何やってんだあの人は。いつの間にか掲示板にいるルーシエルを怪訝な顔で見つめて。彼女が依頼書をひったくって戻ってくると、片手で口元を隠しながら、顔をこわばらせ)
なんですかそれ……一体俺に何をしろと?
(依頼書を持ってきた意味、なんとなく察しはつく。その上でルーシエルに真意を問うて)
>382
確かに服用方法や味は似ていますが…効果は別ですよ?例えば…そう、魔力の回復はもちろんのこと、一時的に魔法が使えたり特殊な体質になれたりします…例えば、炎で燃えない身体や、雷を纏っても平気な身体になるとか……その、闇の剣とか出せますよ…!
(用法用量が薬と変わらず、浪漫がないとわかりがっかりするイェンフゥイに何とか魔法薬にも浪漫があるということを伝えようとして。魔法の勉強をしていることもあり、様々な魔法薬の知識があってその中から浪漫がありそうな効果を挙げていくが…なかなかピンと来るものがない。何かないかと更に考えた…その時、自身の魔力属性を一時的に闇に変え、その魔力を消費して闇の剣を出せるようになる魔法薬の存在を思い出し。これだと言うような表情を浮かべ、その魔法薬について話して。)
……もし、それが本当なら…きっと今も、何処かで実験を……その人を許すことはできませんね…。
(自分の推測が、ただの推測で終わってほしいと願うばかりだが…考えれば考える程、その推測が真実に近い気がしてしまう……イェンフゥイの発言で更に真実に近づき……もしこの推測が当たっていたなら、その魔法薬を置いた者を許すことができないと、少し俯きながら話して)
ということは、自分が望んだ夢が見れるということですね?いいじゃないですか……確かに、何も起こりませんね……引っ込み思案なのは、あまり関係ないのでしょうか……?
(その人が望む幸せな夢が見れることに素晴らしいという表情を浮かべており。確かにイェンフゥイは能力のコントロールがあまりできてないこともあり、目を見ただけで能力にかかってしまう…が、しっかり見ているアメリアは能力にかかっていない。引っ込み思案なのは、心の強さと関係ないのだろうかと軽く首を傾げて。ナッツを一つ口に放り込み、微笑むイェンフゥイに釣られるように微笑み自分もチーズを一つ食べて)
>381
えと…急ごうか…
(ミミの曇った表情を見て加虐趣味者故に思わず頬が緩むが、首をブンブンと横に振り神妙な面持ちを取り繕う。ユリウスにはミミが何を想像したのか見当が付いていないが、只事ではないことはその表情から明らかであり言葉に詰まりながらも急ごうと提案すると、優しくミミの手を握りそのまま小走りを始めた。)
>386
うん…!無事でいてよ、聖女サマ…!
(最悪の事態になってなければいいと願い、ユリウスに手を握ってついていくように走り出して。本当ならティアと別れた教会へ全力疾走で向かいたいところだが、明らかに人間離れした走力に疑問を持たれるだろう。冒険者だからという言い訳や能力と嘘を吐いてもバレるだろう……早くティアの元へ向かいたい、無事でいてと強く願いながら走って)
>385
燃えない身体…雷を纏っても平気…魔法薬やっぱり格好いいかも。闇の剣はよく分からないけれど、何かの耐性がつくなら依頼をこなすのも楽だし、格好いいし、浪漫いっぱいだねぇ
(幾歳になっても魔法耐性や特殊部位などを聞くとワクワクするもので。彼女の話に、つい居直って真剣に聴き入ってしまう。己が身体に関しては望まずして得た部分があり、浪漫云々を考えたことはなかったが、魔法薬で特殊な体質になれると言われれば、途端に興味が湧くのは何故だろうか。もしかすると、この身体にも己が気づいていないだけで特別な力が宿っているのではないか、と硬い鱗で覆われた左腕を一撫でし。しかし、ステゴロと魔眼でどうにかしてきた…否、どうにかなってしまっていたことから剣などの武器とは縁遠く、闇の剣に関してはピンと来ずに小首を傾げ。)
んー…許せないというか……"お話聴かせてもらいたい"よねぇ。あ、俺ってお話聞くの得意なんだよ?この瞳がなくても割といーっぱい話してもらえるんだぁ
(虫唾は走ったが、義憤に駆られるわけでもなく、許せるか許せないかなどの選択肢も浮かばず。彼女の口から聞いて初めて、あぁ許せないとはこのような時に使うのかなどとぼんやり思う。何故そのような行動を取るのか分からないのだから、相手に聞くしかない…寧ろ、聞いてみたいという好奇心の方が勝っていて。文字通り腹を割って拳で語り合えば、すんなり話してくれる相手が多かったと記憶している。心理戦だの何だのは学のない己には不向きで、それこそ死に近づくまで身体を張れる己には拳をぶつけ合う方が性に合っていて。意外と聞き上手なんだよ、なんてニコリと笑ってみせ。)
…初めていいねって言ってもらえた。おねーさん、自分の事ちゃんと分かってあげられてるでしょ?自分を認められない人はかかりやすいんだってぇ。
(魔眼を気味悪がるどころか、いいとしてくれる言葉に驚きを隠せず、ややあってはにかんでみせ。瞳に惑わされないことを不思議に思っている様子だったので、彼女がネガティブな面だろうとポジティブな面だろうと彼女自身をしっかり捉えられていることを伝える。自身を認められることこそが強さであると加え。)
>387
二人ともおかえりなさい。ふふっ…デートは楽しめましたか?
(異端審問省に辿り着くと入口辺りで待っていたティアが二人を出迎えた。相変わらず瞳に光は宿っていないが、上品に口元に手を添えて微笑みながらデートを楽しめたか尋ねるその姿から推察するに最悪の事態は杞憂に終わったようだ。)
ただいまぁ…それは勿論ですけど聖女様がエロ爺に悪戯されていないか心配で急いで帰ってきたんですよー。ねぇ?ミミちゃん。
(デートを楽しめたかという問いに満足そうな笑みを浮かべて勿論と返答し、ティアが心配で急いで帰ってきた経緯を説明した。その間もユリウスはミミの手を握ったままであり、仲睦まじい様子にティアはあらあらと何処か嬉しそうに頬を緩めた。)
>384
ん、まぁ私にもフトコロ事情ってヤツがあってさ。そろそろ何か依頼をこなして報酬ゲットしたいなって思ってるんだよ。
(テーブルに置かれた一枚の依頼書。突っ伏していた青年がいつの間にか怪訝な表情でそれに注意を向けていて。彼が捨てきれていない冒険者としての何かがそうさせているのかな、と微笑み)
私は護衛とかするには力不足だし、方向音痴だから人探しなんかも難しい。…やっぱり手っ取り早いのは討伐の依頼だよね。ヤバくなったら走って逃げればいいしね、へへへ。…アンデッドの討伐、かな、これは。
(市街から少し離れた森を抜けた先にある湖にひっそりと浮かぶ古城。水面に反射する月光に照らされた美しい城、かつて「月追いの城」と呼ばれたそこも城主の没落と共に今は朽ち果て、気味の悪い魔物が跋扈する今の有様を記した依頼書をナナメ読みして)
月追いの城、なんてロマンチックだけど…夜はお化けの運動会なのかな。…ねぇ、これ面白そうじゃない?
(一人でやるにはちょっと荷が重そうだけれど、何故だか目の前の青年と一緒なら、なんとかなりそうな気がして。少し悪戯っぽい笑みを浮かべて呟きながらレドを眺めて)
>388
そ…そうでしょう?魔法と同じくらい、魅力的な効果がたくさんあるんですよ…?…もしかすると、貴方の体にも特別な力が宿っているかもしれません…。
(なんとか捻り出した魔法薬の効果が刺さらず、前述の2つに興味を示し…これだと思った自分が恥ずかしかったのか、少し顔を紅潮させて目を泳がせて。耐久性を上げる以外にも攻撃力を上げたりする物もあると簡単に説明し、硬い鱗で覆われた腕を一無でするのを見ては微笑みながらイェンフゥイの体にも特別な力が宿っている可能性があると告げて)
お話を聴かせてもらいたい……?…多分ですけど、普通の方法じゃないですよね…?その、武力行使的な……。
(その魔法薬を作り置いた本人に話を聴かせてもらいたいという発言にキョトンとした表情を浮かべて、聞き上手と言ってニコリと笑っている顔に、なんとなく普通の方法…要は会話ではないことを察して。恐らくだが拳で語り合う…武力行使で聞き出すのではないかと少し苦笑いしながら問いかけて。)
そうなんですか…?本当に素晴らしい能力なのに…私、能力を持ってないから余計にそう思うのかもしれませんが…。自分のことを客観的に見れてる…ということですね……ふふ、ありがとうございます。なんだか、貴方にそう言ってもらえると…そんな気がしてきました。
(心からイェンフゥイの魔眼を素晴らしいと思っているアメリアは、初めていいと言ってもらえたことを不思議に思い。よく思われてない理由の中に、彼の瞳が普通ではなくまるで魔物のような反転目であることも原因だと思われるが、魔族であるアメリアは見慣れているためか特に何とも思わないのだろう。自分自身をちゃんと客観的に捉えて認めていることこそが強さだと聞いて、なんだかそう思えてきたのか笑顔でそのことを教えてくれたことにお礼を言って)
>389
聖女様…よかったぁ…最悪な事態が起きてなくて……。
(教会から此処までそんなに距離があったわけではなかったのだが、長く感じていたミミは建物が見えてくると早る気持ちを抑えながらも進み…よく見ると異端審問省の前でティアが待っており。変わらず瞳に光が宿ってはいないものの、自分が想像していた最悪な事態にはなっていなかったことに心底安心した表情を浮かべて本当に良かったと告げて)
まぁ…その…そんな感じです…酷いことされてたらどうしようって、心配で…。
(ユリウスの発言に頷き、自分達が居ない間に酷いことされていないかどうか心配だったと明かして。首都に来るまでにティアがどんな人物か、今までどんな生活をしてきたか知っていたからこそ心から心配していたのが、表情から読み取れるだろう…。それにしても、ティアが何処か嬉しそうに頬を緩めていることに疑問を持ち、なんでだろうとユリウスの方を向くと…自分とユリウスが手を繋いでいるのが視界に映って。あの時はティアのことで頭がいっぱいだったため、あまり気にしてなかったのだろう…自分とユリウスが手を繋いでいることを再認識し、恐らく嬉しそうにしているのはこれだろうと察して)
>392
まあ…私の為にそこまで心配してくださったのですね…ありがとうございます。
(ミミの表情を見てどれだけ自分のことを想ってくれていたのかを察するとティアは「まあ」と少し驚き一瞬だけ目を見開いた。僅かな期間の雇われの身でありながらこれ程までに自分を心配してくれた事に驚き、そして感動したのだろう。優しい声色で礼を言いつつミミをギュッと抱きしめた。その包容力や溢れ出る母性は正に聖女である。)
ずるい…!私のミミちゃんですよぉ…!
(ミミを抱擁するティアへ露骨な対抗心を見せるユリウスはムスッと頬を膨らませると、握っていた手を離してティアとは反対側からミミに抱きついた。ティアのような母性とは正反対であり、こちらは正に加虐趣味者としての支配欲からの行動であった。ユリウスは気付いていないとはいえ、獣人の身でありながら聖教国の人間とここまで親しくなれるのはミミの人柄故だろう。)
>393
わ…と、当然です!私は聖b…聖女様の護衛なんですから!
(自分の表情から察したのがわかるとニッと笑って見せて、優しい声色で礼を言いながら抱きしめられ、その包容力の高さに驚き一瞬だけ間が空いて。その後すぐに自分はティアの護衛だから当然だと言ってみせるが、もうただの護衛よりもティアに寄り添った理由で心配していた上に包容力の高さからティアのことを一瞬だけ聖母と言い間違えて)
わ、ちょ、ちょっと!私サンドイッチの具になっちゃってるから!
(恐らくは支配欲からくるであろう対抗心から自分の後ろからも抱きついたことに驚き。前からも後ろからも抱きつかれ、ずいぶんと柔らかいパンに挟まれた具になった状態だ。そんな状況に苦笑いを浮かべつつもまんざらでもなさそうに見えて。本来なら尻尾や耳が反応するのだが、この状況で動かすと半獣人だとバレてしまうため、動かさないようにしており)
>394
聖母…?よしよし、いい子ですねぇ。
(聖母という言い間違えにティアはキョトンとした表情で首を傾げるが、母親からの愛情に飢えているのだろうかと深読みしてめいっぱい甘やかすことにしたようだ。見る限りサンドイッチ状態に満更でもない様子のため、抱擁したまま「よしよし」と子供をあやす様に優しい手つきでミミの頭を撫で回す。一方ユリウスはと言うと、ティアの高いスルースキルを前に頬を膨らませたまま不貞腐れた表情でミミに抱きついていた。電気系の魔道士だけあり負の感情から無意識に微弱な電流が身体を纏い、ミミに対してそれぞれ前方からは愛情を後方からは電流が注がれている状態であった。)
>391
おねーさんってば、かなりの魔法マニア?興奮しすぎて顔赤くなってるよ。特別な力かぁ…今のところ、ちょっと力が強いだけだからなぁ
(頬を紅色に染める様子と魔法への造詣が深いことから、己を拾ってくれた人物のように"マニア"と呼ばれるタイプなのではと判じて。突然に顔を赤らめるので、やや心配になり己の頬を人差し指で示しながら伝え。特別な力かは分からないが、鱗に覆われた腕は怪力までとはいかないも握力やら腕力は強く。特別な力に分類されるのであれば、コントロールできるようになった暁にはどれ程までに磨かれるのかと思いを馳せ。)
えぇ、至って普通だよぉ。手が出ちゃうか、出ないかの違いだもの。お話はちゃんとするよ?
(普通の会話ではなかろうと問いかける彼女に、失敬なと頬を膨らませた後、すぐにヘラッと笑ってみせ。普段の会話のように話すことは話すが、その過程で手が出るか否かのほんの些細な違いであると説明する。何も、最初から殴りかかるわけでなく、話を聴く準備はできているのだと言い訳し。)
おねーさんなら、夢を見ることになっても、きっといい夢が見れると思うよ。へへ、どういたしまして。そう言えば、おねーさんは何でこんなところに来たの?
(相手の良きところを見つけ出して素直に褒められる彼女であれば、例え魔眼に魅了されても清い夢が見られるのであろうと微笑み。感謝を述べられれば、むず痒さから無意に頬を掻く。会話に夢中ですっかり抜け落ちていたが、淑やかな彼女と喧騒やまぬ酒場が不似合いに思えて。新しいエールとカリーヴルストが届いたところで、小首を傾げて問うてみて。)
>390
ちっ、脅したり、すかしたり。見かけによらず喰えないお人だな、あんた……
(ルーシエルが依頼話を持ちかけてくると、ああやっぱりと観念した顔で依頼書を手に取り。悪態を吐きつつも、無下に断るでもなくその視線は依頼書から離れずにおり。一体何がそうさせるのか。捨てたはずの冒険者としての本能か、はたまた自分の「仲間殺し」の話を聞いてもなお信頼の眼差しを向けるルーシエルの人柄か……そんな事を頭によぎらせながら目に通した内容は、廃城とはいえ城攻めだ。敵が容易に奇襲できるシチュエーションな上、どんな得体の知れない魔物が出るかも分からない。実力以前に2人以上でなければ到底こなせない危険な依頼に見えた)
調子いいことばっかり言ってないで教えてくれよ。なんで俺なんかと手を組む?というか何故そこまでして、冒険者という危険な道を歩む?……あんた、単なる旅人には見えない。
(ひとしきり読んだ依頼書をテーブルに置くと片手で顔を覆い、指の間からルーシエルを睨みつつ問いかけて。もしかしたら、目の前のお人はもう一度冒険者として立ち上がってでも力を貸すべき方なのだろうか……そんな疑念が、指の間から覗く瞳に見え隠れしており)
>395
せ、聖女様…!?そういう意味で言ったんじゃ……そ、それより!許可の方はどうなりましたか…?
(恐らくミミが聖母と言い間違えた理由とは違う理由で言い間違ったと深読みし、まるで子供をめいっぱい甘やかす母親のような行動に驚いており。そういう理由で言い間違ったんじゃないと言いかけるが、今度は背後から微弱な電流が注がれていることに気づき。恐らくユリウスだろう…見てはいないが、今自分の尻尾の毛が逆立っているのがわかる。このままではよくないと思ったのか、クレアの応援の件はどうなったかと問いかけて)
>396
えっと…まぁ、そんなところです……今は、魔法や魔法薬等について学んでいるんですよ…。今後色々と試してみたらいいじゃないですか、新しい発見があると思いますよ?
(恥ずかしさから来る赤面だったのだが、それを隠すのにちょうどよかったのかイェンフゥイの話に頷いて。正直自分がマニアかどうかは不明だが、魔法やその他魔法に関する多くの知識を取り入れているのは、ある意味マニアなのかもしれない。ただ、魔法について勉強中という割にはアメリアの持ち物の中にある魔導書らしき書物がやけに禍々しく見える…。まだイェンフゥイの身体には謎なところが多い、特別な力もあるかどうかも不明だが…いろいろ試すことによってきっとコントロールや業等が精錬されることだろう…。)
それでも結構違うような気がしますが…でも、最初から手を出すというわけではないんですよね…ちょっと安心しました。やっぱり、会話だけで終わるのが一番ですからね…。
(手を出すのと出さないことだけでも違うが、それはあくまで過程の話。最初から武力行使するわけじゃないということを知ると、笑みを浮かべながら少し安心したと告げて。血の気の多い者の方が多い魔族だが、我ながら本当に平和的な思考をしていると思い。)
良い夢…ですか……もし見れるなら、いろんな人間の方々と仲良くなる夢が見たいですね…。…私、旅をしていて色んな場所を回ってるんです…それでこの都市に辿り着き、情報収集も兼ねて飲みにきた…という感じです。
(自分なら良い夢が見れると聞き、何かを考えるように復唱して。静かに口元に笑みを浮かばせながら、自分にとっての良い夢の内容を話す…一見普通な願いだが、言い方にどこか違和感がある。頬を掻く姿を見てはクスッと笑い、果実酒を一口飲み。此処に来た理由について尋ねられると、フードから覗く横髪を指でいじりながら此処に来た経緯を話す…だが、今の話に一つの矛盾がある…。)
>398
もちろん大丈夫ですよ。もうじき馬車が…丁度来たようですね。では行きましょうか。
(唐突に話題を切り替えたミミの質問にティアは不思議そうに首を傾げるも、余程クレアのことが心配で気が気でないのだろうと結論付けた。滞りなく許可を得たことや、もうじき馬車が到着する旨を伝えようとしたところで丁度迎えの馬車が到着した。馬車に乗り込むために抱擁をやめたティアは、自身のスカートの太もも辺りに皺が出来ていることに気が付き、一度上から撫でるようにして皺を伸ばした後に馬車に乗車した。抱擁でスカートに皺が出来るはずもなく、おそらくは省のトップを説得する際に太ももを撫で回されるセクハラを受けたのだろう。ミミに心配をかけまいとティアからはその事について話す素振りはまるでない。)
これでミミちゃんは私のものだねぇ。
(変わらずミミにベッタリ抱きついているユリウスは先にティアがミミから離れたことで、ミミを独占できると舞い上がりパアっと明るい笑みを浮かべた。身体に纏った電気は消失したもののミミから離れる素振りも馬車に乗り込む様子もなく、おそらくミミが力ずくで馬車に押し込む他にないことであろう。)
>400
そうだったんですか、ありがとうございます…。そうですね、行きま……ん?
(既に許可を得ていたことに加えて、タイミングよく馬車も来たことに安心しお礼を言って。今度はクレアの身の安全を願い、ティアの言葉に頷きかけた…その時、ティアがスカートの太もも辺りの皺を伸ばしているのが見えて。ミミを抱きしめた時にできた皺だと思えず、そのことについて尋ねようとしてティアについていこうとしたところ、前に進めず。)
ちょっと、動けないから…!あと私は誰の物でもないし、私の知り合いの前でそんなこと言ったら戦争が起きるよ…!
(前に進めない原因であるユリウスに離れるように言いながら、なんとか馬車の方へと進み。自分は誰のものでもないと言うついでに、知り合いの前でミミは自分のものと言うと戦争が起きると告げて。その知り合い、一体どんな人物なのだろうか…そして馬車に辿り着き、ユリウスを馬車に押し込んでなんとか馬車に乗り込み)
>397
ん?私は別に普通のエルフだよ。ランクだってBだしね。
でもねレド、残念ながら今ギルドに居る連中はね…。美女二人組み(そのうちの一人は私)が前衛を探していても、だあれも声すら掛けないような草食系の集いなのだよ…。
(わざとらしく目を瞑り小さなため息。続けておもむろに髪をかきあげて色っぽく…見えてるといいな、と妄想しながら、前に吟遊詩人のお姉さんと二人で依頼をこなしたときのことを回想し、呟いて)
と、言うのは半分冗談として。…勿体無いなって思ったのさ。
アンタは今もその長い刀を持ってる。…自信だって、意地だって、まだ捨てたわけじゃないだなって、そう見えたんだよ。
(テーブルに立て掛けられた刀にちらりと目をやり)
だからね、前衛としてどうかなって声掛けてみたんだ。それでも嫌だったら無理にとは言わないよ。…お姉さんは優しいからね、へへへ。
(/参加希望です! 元S級でかなり昔に引退した女性キャラを作りたいのですが大丈夫でしょうか? 隻腕、隻眼で元々の役職は格闘家、現在はギルドでのランク査定の昇格試験官とかそういう試験が無ければ戦闘教官的な役割をしてる感じにしたいです!)
>399
ふぅん…?おねーさんも俺と同じで勉強とか自由にできないところにいたんだ?此処って魔法より武器とか戦闘寄りの人たちが多いもんね。あー…美味しいのが出たら試してみようかなぁ
(魔法薬に関する造詣の深さからマニアだと思っていたが、研究ではなく学ぶという言葉が出るあたり、現在進行形で勉強中なのだろうかと小首を傾げ。もし、学んでいるのであれば魔法とは縁遠い出自なのか、はたまた今まで魔法を学ぶ機会に恵まれなかったのか。何れにせよ、彼女ほどに大きく成長しても勉強せんとする心意気に感心して。今まで出会った冒険者は魔法に特化している者よりも、武力を極めている者が多く、実体験等を聞くには骨が折れるだろうなとも思う。また、魔法薬を試してみたらどうかと提案されるも、語るには楽しいが実際に己の身体で試すとなれば躊躇うもので。この身体を得た経緯もあり、何とも歯切れの悪い返答をし。)
おねーさんは、喧嘩とかしなさそうだよね。普通のお話し合いで何とかできそう。
(穏和な考えを告げる彼女に、己とは対称的と言えるほどの平和主義であることを認識する。彼女と酒を飲み交わして数刻も経ってはいないが、薄ぼんやりとその人となりを理解し始めてきたように思える。こうして話している限り、如何しようもない事柄も彼女であれば言葉一つで収められるのだろうと感じて。)
あれ…おねーさんってば、人間じゃないんだぁ。あ、だから"それ"外せないってこと?旅かぁ…おねーさんのいたところには、人間いなかったんだねぇ
(様々な人とではなく、人間と仲良くなりたいという言葉に引っ掛かりを覚えて反芻すれば、至極単純ではあるが『嗚呼、この人は人間ではないのか』と思い至って。亜人や獣人、魔人までもが存在する世界で特段珍しいことではないが、フードを頑なに外さないところを見るに、耳やら角やらが付いていることを知られたくないのだろうか。また、人間と出会うために旅をしているのであれば、彼女の居たであろう場所には人間が存在していなかったことが窺えて。)
>401
強引なミミちゃんも悪くないねぇ。そういう事ならミミちゃんの知り合いも私のものにすれば解決でしょー。
(ミミによって馬車に押し込まれたユリウスは「強引なミミちゃんも悪くないねぇ」と頬を赤らめ恍惚とした表情で語った。もはやミミに何をされてもプラスに捉える無敵の人と化したユリウスはミミの知り合いを引き合いに出されると、その知り合いも私のものにすれば解決するなどというトンデモ発言をした。)
ミミさんはモテモテですね。その素敵な人柄に惹かれる人はさぞ多いことでしょう。
(ミミに執着するユリウスの様子や、おそらくミミを好いているであろう知り合いの存在を聞いたことで、人に好かれるミミの人柄に感心して賛辞を送った。ベタベタとユリウスに引っ付かれるミミを一歩引いた態度でにこやかに眺めているその様子はもはや本当の聖母である。)
>403
概要は把握致しました!最終的な判断は設定の詳細を見てからになりますが、一先ず大丈夫ですよ(^^)
完成しましたら打ち合わせ用トピにプロフィールの投下をお願い致します!
>402
……なんか、断れそうにないなぁ。躾けられたのは俺の方だったのかもしれない……。
(突然色っぽい?仕草を始めたときは「急に何してんだ」と困惑したものの、冒険者として心折れ、荒れ果てた自分を頼り、そして寄り添ってくれるルーシエルの姿を見ると、その顔もだんだん穏やかになり。ついには一筋の涙を零しながら眼を閉じ、考え事を始め出し。あぁ、やはりこの人は普通のエルフじゃない。もしかしたら自分を立ち直らせるために2人が天国から遣わした存在なのだろうか……今が決断の時ではないかと)
それもこれも、「お前はまだ生きろ」という、2人の思し召しかなッ!
(やがてカッと眼を見開くと、側にあったペンを引っ掴んで素早く依頼書にサインした後、わずかに引き抜いた刀から晒した刃で自らの左親指を切り、血で滲んだ指をサインの隣に押し付けて。そして親指を赤く染めた左手で、自らの血判が刻まれた依頼書をルーシエルに突き出し、ギラついた目つきで彼女を見据え)
……じゃあ、始めましょうか。取り分は任せますよ。4:6でも、3:7でも……
>404
いえ…なんというか、魔法が使えて当然というような環境でした…。私、魔力はたくさんありますが…才がなくて……当時は我流で武術や剣術を習得してました…。その…魔法薬以外でも試せることはたくさんありますよ?
(アメリアが育った場所は魔法が学べないような環境というより、魔法が使える魔族が多い場所で学ぼうと思えば学べた…が、魔力が多いにも関わらず才能に恵まれなかったため大した魔法が使えなかった。一見体術ができそうに見えない彼女だが、その証拠に右手でマントを掴んで軽く広げて見せて…大量の複数のナイフが隠されているのが見えて。自分の話で少し誤解があったようで、微笑みながら他に試す方法はあると告げて)
はい…今までしたことがないんです……そういったことが苦手で…。なるべく会話だけで解決できるようにしてますよ…それが一番でしょうし…。
(イェンフゥイの言う通り、かなり長く生きているが喧嘩は一度もしたことないことを明かして。根っからの平和主義者であり自然とそういったことを避けてきたのだろう。全部が普通の会話だけで解決できたわけではないが、やはり争わないことが一番だと考えて会話だけでなんとか解決できるようにしていると笑みを浮かべながら話して)
…!……バレちゃいましたか…そう、私は魔族なんです…。頭に角が生えていますが、それさえ隠してしまえば…人間にみえふでしょう…?はい…私のいた里は…私のように、人間に見た目が近く、高い知性を持った魔族のみが暮らしています……旅をしている理由は、己を鍛えるためでもありますが…私達のような魔族でも、受け入れてくれる場所を探すためでもあります…。
(自分が人間じゃないことがバレて、ハッとした表情をイェンフゥイに向けて。先程の自分の発言でバレてしまったことにすぐに気づき、少し俯きながら自分は魔族であることを明かして。短い時間だが、彼と語り合ってイェンフゥイという人間を理解し、心を開いたからこそそう言った発言が出てきたのだろう……。イェンフゥイにだけ見えるようにフードを少しだけ取って、後ろに沿うように生えた二本の黒い角を見せて。フードを元に戻し、自分の育った環境や旅の目的を話す…こんな見た目だから、今まで人間側にも魔族側にも受け入れられなかったことがわかる。)
>405
なんでこんなことで頬を赤らめてるの…!あ~……多分無理だと思う。ユリウスと打ち解けられる子もいない…こともない…ない…かなぁ……?
(馬車に押し込めたくらいで頬を赤らめ、よくわからない発言に軽く驚いており。ユリウスと出会ってそんなに経ってないのだが、その短い間でここまで気に入られていることがわかり「…サイコパスじゃなければ、普通に嬉しいんだけどなぁ…」と、軽く頭を掻いて心の中でそう思い…だが、自分が半獣人だとバレれば今の関係も変わってしまうかもしれない。ユリウスのトンデモ発言を聞いて、実際にユリウスが自分の知り合い達に接しに行ってるところを思い浮かべ……友好的な関係とは真逆の方へと進んでいき、微妙な反応になり。)
あ、ありがとうございます…人柄…かどうかはよかわかりませんけど、その子達がまだ子供の頃からの付き合いだったって言うのもあるかもしれません。
(ティアの言葉に嬉しそうな笑みを浮かべてお礼を言い、自分の人柄がいいかどうかはわからない様子だが、その知り合い達がまだ子供だった頃から接してきたこともあって好かれているのかもと明かして。一歩引いた態度でにこやかに眺めているティアを見ては「本当に聖母だねぇ…私、年上のはずなんだけど…いいのかなぁ…」と、心の中で思い。本来の年齢は500歳なのだが、全然年上らしくないのかもしれない…何なら、ユリウスに年下と思われている。)
>410
そんなこと言わないで会わせてよぉ…良い子にするからぁ…
(知り合いと引き合せることに消極的な反応を見て、ユリウスはミミの腕に抱きついて駄々をこねる。ユリウスが閉鎖的な聖教国に属している以上実際に会うとなるとかなりハードルは高いが、それでも会いたいという願望は相当なもののようだ。しかし、良い子にするとは言うものの素でサイコパスなユリウスが問題を起こさない筈はなく、消極的なミミの対応は賢明なものであった。)
なるほど…幼馴染みといった所でしょうか。私も機会があれば是非お会いしたいものです。
(知り合いが子供の頃から付き合いがあると聞いて、少し考えた後に幼馴染みではないかと推測を述べた。ミミが半獣人であることを知っているティアは勿論ミミが見た目通りの年齢ではないことを察している。その為、知り合いの成長を傍らで見てきたかのようなミミの物言いをそのままの意味で受け取ったが、仮にユリウスが疑問を抱けばトラブルが起こることは必至である。その為、幼馴染みという勝手な捕捉を加えることでユリウスが疑問を抱かないように話の流れを誘導したのだろう。)
>407
へへ、そーこなくっちゃ。よろしくねっ、レド!
(血判で己の覚悟を示すような青年の潔い振る舞いに思わず明るい声で答えるも、カッコイイけどちょっと痛そうだなぁ、男の人ってやっぱり皆こうなのかしらと複雑な思いを抱きながら、自身は微量の魔力を篭めて署名し、その筆跡を自身のものであると証明し)
ん?なに言ってるのさ、二人で協力するんだから、取り分も半分こだよ。
(なんなら金は要らないなんて言い出しそうなレドを制しつつ、受付にさっそく依頼書を提出して依頼の段取りを軽く確認し。どうやら件の湖に隣接した森までは馬車を使うことができるけれど、その先は徒歩で進むしかないようで)
馬車の準備もあるだろうから、出発は明日の午後ってところだね。それじゃ、明日のお昼過ぎにギルドの前で合流して、馬車の乗場まで一緒に行こっか。
(そうと決まればすぐ行動したいタチで、ウキウキしながら明日の段取りを告げて。寝坊して遅刻したら怒るから!と告げると、パタパタと軽快な足音を立ててギルドを後にして)
>411
えーっと…知り合いの中に半獣人の子もいるけど…?
(ミミの知り合い達と会いたいと駄々をこねるユリウスを見て、ユリウスは聖教国に属していて外に出ることは難しい上に、今回のように聖女の護衛依頼が何度も来るとは思えないから難しい。そう答えようとしたが…それよりも思い留まりそうなことを思いついて。自分の知り合いの中に、東の国からデュランダルに来た半獣人の子が居て…恐らく今まで獣人を何らかの方法で処分してきたユリウスにそう尋ねて。普通であれば、別の意味で会いづらいだろう)
そうそう、そんな感じです。まぁ…帰ったら、みんなに伝えますね。
(ティアが加えた補足を聞いて、先程の自分の発言で半獣人と疑われる可能性があったことに気づき、「ありがとう」という意味を込めて口元に笑みを浮かばせながらウィンクして。ティアなら半獣人が居ても問題ないが、この場にユリウスも居て聖教国に属しているためあまりいい返事はできない…が、会わせてあげたいとも思っており少し歯切れが悪いがいい返事をして)
>413
ふふっ、よろしくお願い致します。
(ミミのウィンクを受けて、ティアは口元に手を添えて上品に微笑むと知り合いによろしくと告げた。聖教国唯一の良心だけあり知り合いが半獣人と聞いても取り乱す様子はなく常識的に見て正解の対応であるが、この聖教国の地で、それもユリウスの前では対応を誤ったと言わざる得ない。)
獣人が知り合い…?アッハハ!ミミちゃんは面白い冗談を言うねぇ。本当はペットかなにかでしょ~。
(知り合いが半獣人であると聞いて、ユリウスはミミの腕を離すと自身の腹を抱えて笑い転げた。どうやらミミの渾身の冗談だと解釈してツボにハマったようである。しかし、口元は吊り上がっているが目は笑っておらず、その瞳は対応を誤った裏切り者であるティアを捉えていた。獣人というワードに反応しなかったが為に、ティアには今まさしく異端の疑いが掛けられており、これ以上対応を誤れば良くて投獄、最悪は極刑であろう。平静を装い笑顔は崩さないもののティアの内心はユリウスからの印象を挽回しなければと焦っていた。このままでは一件が終わり次第裁判にかけられることは必至であり、即ち人生の終わりと同義である為だ。)
>414
…いやぁ~、ありがとうございます聖女様。私のことを傷つけないために、敢えて何も言わなかったんですよね?ここまで気遣いができるなんて、本当にいい人だなぁ~…
(この場にミミとティアしか居なければ今の対応でもよかったのだが、この場にはユリウスが居る。半獣人に反応しなかったことにより異端の疑いがかけられていることをすぐに察して、笑顔を向けながら半獣人が大切な人であるミミを傷つけないために、気を遣って何も言わなかったと言って。自身を護衛をする人を傷つけないという、心優しいティアならやりそうなこと、不自然に思わないことを瞬時に考えてそういう流れに誘導したのだろう。しかし…ミミの笑顔が明らかに作った笑顔だと言うことがわかり、ユリウスとは目を合わせず自分の大切な人をバカにされたことに相当怒っているのを察することができるだろう)
>412
ふふ、前会った先輩方には2:8などと吹っ掛けられたが、ルーさんはそんな先輩風吹かすタイプじゃなくてよかった。じゃあ朝の昼過ぎ、ここで。
(自分の路銀もあるだろうに、取り分は山分けでいいと言うルーシエルに微笑ましくなる一方で、切った親指に包帯を巻く手には力が入り。ああ、この人は死なせちゃいけない。今度こそ共に帰る、と)
……気の回しすぎか。まあいい。誰であろうと、これ以上やらせるものか。
(風のように去りゆくルーシエルを見送ると、先程から人目をはばかるように密談を交わす連中(>404)(>408)に気配を向けて。片方は全然フードを脱がないし、もう一方も、ここからではよく見えないが真っ当な雰囲気ではない……エルフ(ルーシエル)を狙う人さらいの類か?と警戒したが、そんな素振りは無さそうだ。警戒を解いて最後の一杯を飲み干すと支払いを済ませ、今度こそ仲間を死なせはしないと意気込みながら立ち上がり、刀を帯び直してギルドを去ってゆく。ただ少々、ルーシエルが残した言葉に気がかりなことがあって、首をかしげながら)
午後……寝坊……?
>408
へぇ、魔法が使えて当たり前…何だか楽に生活できそうなところだねぇ。火を熾すのも、水を汲むのも魔法でパパッとできちゃいそう。魔法のことは全くわからないけれど、魔力ってやつも才能の内だと思うけどなぁ…魔法も詳しくて武術にも長けているってことは、おねーさんとっても強い人なんだ。いいなぁ…俺は魔法も剣も苦手だし、おねーさんみたいに何でもできるのって憧れる。魔法薬以外で…例えばどんなの?
(尋常一様に魔法を扱って生活するとなれば、己のような魔法を使えない者は大変に苦労するだろうと思う一方で、寝物語で聞いたような心踊る暮らしを送っていたのだろうかと好奇心が刺激される。日常に魔法が組み込まれているとなれば、火を熾すための薪を割ることも、水を汲むために川や泉へ行くこともなく、魔法のみで全てが完結するのだろうかと想像して。手ずからそれらを行うことに嫌気がさしている訳ではないが、魔法で補えたとすれば…と夢想すること自体にトキメキを感じるわけで。魔法の何たるかを知らない己にとっては、魔法に造詣深く現在に至るまで研鑽を怠らない彼女に才がないとは思えず小首を傾げ。些細な疑問も、数多のナイフが仕込まれたマントを見ればあっという間に吹き飛び、つい少年のように目を輝かせて食いついてしまう。魔術も武術も扱えるのであれば、よもや誰にも負けることはないだろうと彼女の強さに感心して。そんな彼女から特殊な身体について試しようがあると持ち掛けられれば、食い付かないわけもなく、少し身体を乗り出して問うて)
ははぁ…おねーさん強いし、話し合う方が大変っぽさそうだけど……何て言うか、珍しい…?よね
(先程までの話を統括するに、己よりも数段格上の相手であることは確かな筈なのだが、拳で話をつけることが苦手だとするあたり、血の気の多い冒険者が集うこの街では稀有な存在で。こうして突然話しかけた己にも微笑みながら応対してくれるところを見るに、お人好しという言葉がしっくりきて。微笑む彼女につられるように、へらりと笑い)
…魔族って本当にいるんだぁ…角もかっこいいし、おねーさん美人さんだし、魔族って綺麗なんだねぇ。折角なら、俺もこの腕じゃなくて角の方がよかったなぁ。うーん…おねーさん強いし綺麗だから、別に隠さなくてもいいと思うよ?
(馴染みのない単語に魔族とは何ぞやと反応が遅れるも、チラリとフードから特殊な角が覗く様を見て、嗚呼"魔族"なのだと理解が追いつく。これまた寝物語でしか聞いたことのない種族に興味が湧かない訳もなく、稍あって既に隠れてしまった角をじっと見つめ。艶やかな2本の角を思い返しては、己の特殊な腕と比較し、角の方が格好良くて憧れると小さく唸り。魔族に対する悪感情を抱くどころか、どのような存在なのかすらも知らない己には、受け入れてもらう云々のためにフードで隠すことが結びつかず。端麗で魔法にも武術にも精通している彼女であれば、顔を隠さずとも引く手数多だろうにと疑問符を浮かべ)
>417
基本的には魔法で出してましたけど、水は近くの井戸から汲んできてました…多分、全部魔法に頼るのは良くないからでしょうか…?あ、でも洗濯する時は魔法を使ってましたね。魔力は誰でも流れているらしいですよ、魔力量は個人差がありますが…魔法はまだまだ勉強中ですが、武術や剣術には自信がありますよ。…よろしければ、私が教えましょうか?基礎的なものにはなりますが……。ふふ、案外簡単なことですよ?例えば…前提として魔法の基礎を身に着けた状態ですが…誰かが使用した魔法を再現する、若しくは思い描いた魔法を具現化するとか……魔法に必要なものはいくつかありますが、一番は”イメージすること”…貴方ならきっと、幻想的で素敵な魔法が使えるようになれると思います。
(イェンフゥイが思い描く程、全て魔法で完結していたわけではないがほとんどが魔法を使うことが多かったと告げて。今現在魔法が使えるようになったアメリアはというと、日常に魔法を組み込むことはほとんどなく全て自分でどうにかしており…魔力は誰しも流れていることを簡単に説明し、人によって魔力量が多かったり少なかったりすることも明かして。仕込みナイフに目を輝かせているイェンフゥイを見てはクスッと笑い、憧れるという言葉にわかりやすく嬉しそうな笑みを浮かべており、魔法や体術の類を避難しようかと提案して。イェンフゥイの身体に何か特殊な力があるかもしれないと思っているアメリアは、一例として魔法のことについて説明して。魔法を習得すれば、もしかするととんでもない魔法が撃てるようになるかもしれない…それに、魔法に強い憧れやイメージを持つイェンフゥイなら…きっと素敵な魔法が使えるようになると信じており、笑顔でそう告げて)
珍しい…でしょうか…?…確かに、武力行使の方が簡単かもしれませんけど…それって、自分の意見を無理矢理通しただけで、解決したとは言えないと思うんです…。やっぱり、両者が納得できるように話し合わないと…。
(力があるのに話し合いで解決しようとする自分が珍しいという話に小首を傾げて。イェンフゥイの言うように、武力行使した方が楽かもしれない…が、それは解決したとは言えないと思っており。自分と相手が納得できる答えが見つかるまで話し合ってこそ解決と言えると告げて…ここまで平和的な思考を持つのはアメリアの性格ということもあるかもしれないが、彼女が育った環境が争い等ない平和な環境だったこともあるだろう。)
…その…恐くないんですか……?嫌だったり、しませんか……魔族って、人に襲いかかるのがほとんどですし……。…私の角を、そんな風に言ってもらえたのは…初めてです。…そう、でしょうか……けど、容姿はともかく…強いかどうかは、見ただけではわかりませんよ…?
(魔族に対して悪感情を抱く者がほとんどなのに、イェンフゥイからはそんな感情が感じられない…そんな人と初めて会ったのか、まるで信じられないものを見るかのような表情で問いかけて。どれだけ容姿が良くても、角が生えているだけで人間から忌み嫌われていた…だがイェンフゥイはそんなことはなく、自分の角に憧れると言ってもらえたのは初めてだと少し俯いて話して。容姿については置いておくとして、強さは見ただけではわからないと告げて…何か力を自然と見せられる方法はないかと考えて…自分が無害だとわかってもらい、それが広まればアメリアと同じ魔族も無害だと思われるようになるのだが……)
>415
あれ…?もしかしてミミちゃん…怒ってる…?
(矛盾点のない自然な誘導によりユリウスによるティアへの疑いの目は弱まった。そして、貼り付けたような笑みを浮かべて自身と目を合わせないミミの様子に、ユリウスは困惑した様子で尋ねる。獣人と対等な関係など有り得ないこの国の常識に染まっているが故に、なぜミミが怒っているのか全く理解が及ばないようだ。)
いえいえ…それよりも、もう時期クレアさんと別れた場所に到達しますね。上手く言い表せませんが嫌な気配がします…お二人とも気を付けてくださいね。
(誘導の一環でミミに礼を言われるとティアは首を横に振って謙遜した様子を見せた。自身への疑いが弱まったことに安堵しつつも、察するにミミは相当怒っているようだ。馬車の中の重たい空気に辟易し窓から外の景色を眺めると木々の特徴からクレアと別れた場所に到達しつつあることに気が付いた。激しい戦闘の後だろうか、幾つもの周囲の木々が半分程の高さで切断されているが、切断されてからそう時間は経っていないにも関わらず殆どの木々はまるで何年もそこにあったかのように不自然に朽ち果てていた。その様子を嫌な気配と形容したティアは目の前の二人に注意を促した。)
>412
(/すみません!>416に以下を追加します!)
(翌日の午後、ギルド前。レドの姿は見えず。あれほど念押ししたのに寝坊したのだろうか?ただその代わり、ギルドの路地裏から異様な殺気が膨れ上がってきており……その殺気はレドがルーシエルに刀を抜いてきた時のものと似て、いや同じように感じられる)
>419
…確かに、嫌な気配がしますね…随分派手に暴れてる……。
(相当怒っているのか、ユリウスの言葉に反応せずティアに続いて外の景色に視線を移して。確かに、此処をティアと共に移動した覚えがある…行きと違う点があり、いくつもの木々が真っ二つに切断されている…相当激しい戦闘をしたのだろう……ある違和感に気づき、顎に軽く手を当てて考える仕草をして)
………切り倒された木が朽ち果ててる…あの男の能力…?恐らく、退化や劣化の類いの能力……いや、だとしたらあの時クレアの剣を朽ち果てさせるだろうし、手の内を知ってるクレアも間合いに入ろうとしないはず……だとしたら…
(切り倒された木々が不自然に朽ち果てている光景を見逃さず、この先に待っているであろう人物の能力と仮定し、今から分析を始めて。自分達と対峙した…元不死鳥の翼のメンバーであるダンテの能力かと思ったが、そうしたらクレアも迂闊に距離を縮めたりしないはず。ダンテの能力である可能性が低くなり、ある可能性が浮上する…)
…相手の増援が来たか、どちらの勢力にも属してない第三者…それも、相当な手練れが現れたか……。
>420
~♪
さて、レドはもう来てるかな…って、いないじゃんっ!あ、アイツめ~ッ …ん?
(翌日の正午過ぎ…をさらに少し過ぎた頃。相変わらずの調子っぱずれなメロディを口ずさみながら上機嫌でギルドを訪れ、その入り口でパーティを組む剣士レドの姿を探してきょろきょろと周囲を見渡し。昨夜は気合を入れて準備をし夜更かししてしまったため、案の定少しお寝坊してしまったけれど、レドが居ないのでセーフ!でもそれはそれで困るので、遅刻した自分を棚に上げて悪態をついているとなにやら路地裏からなんとも言えない雰囲気を感じ……建物の影からそろり、小さな顔を半分だけ覗かせてそちらを見遣り)
>421
どちらにしても状況は芳しくないですね…どうであれクレアさんが無事であれば……っ!…あれは…
(ミミの憶測を聞いたティアは暗い表情で俯いた。どちらの可能性も状況を著しく悪化させるものである為、慎重なティアにはミミと同様に現状を楽観視することなど到底出来なかったようだ。せめてクレアの無事を祈ろうと言葉を紡いでいる最中、ティアは息を飲み目を見開いた。馬車からおおよそ十数メートル先に、木を背もたれにしてぐったりとした様子で気を失っているクレアの姿を見つけた為だ。ティアはすぐにミミに視線を移すると緊張した面持ちでこくりと頷いた。一時的に護衛はユリウスに任せて仲間としてクレアの介助に向かいなさいと暗にそう告げていた。シュントした様子で縮こまっているユリウスがまともに護衛を出来るのか少々の不安要素ではあるが、万が一護衛対象であるティアを誘き出す罠である可能性なども考慮すると戦闘力や諸々の経験値に秀でたミミが単身でクレアに駆け付けるというのは理にかなったものであろう。)
>423
…っ!!
…ありがとう、聖女サマ…!
(ティアが息を飲み目を見開いていることに疑問を持ち、ティアの視線をたどって視線の先へと向けて…クレアが気を失っている光景が見えたのか、同じように目を見開き。ティアがこちらに視線を向けたことに気づき、ティアがクレアの元へと向かいなさいと暗に伝えていることを読み取り、ティアにお礼を言って馬車から飛び降りて、急いでクレアの元へと走り。クレアの元に辿り着くと、状態を確認して呼びかけて)
クレア!大丈夫なの、ねぇ…!
>422
(薄暗い路地裏、そこでは2人の男が悶絶しながらうずくまっており。そしてその側では、2メートル近い大男が顔を青くしながら呻き声を上げており……レドが片手一本で、大男の首を絞めながら宙吊りにしているせいだ)
フン、こんな腕で「首狩り」に勝つ気でいたとは、おめでたいヤツらめ。お前らが束になったところで「首狩り」、いやうちの姐(あね)さん一人に、勝てるか!勝てるか!勝てるかッッッ!!
(そして大男をポイと放り捨てるとおもむろに大刀を抜き、足元に転がっていた連中の武器や防具めがけて思い切り叩きつければ、どれもこれもバラバラに砕け散ってしまい。あまりのことに恐れをなして、男たちは腰を抜かして逃げていき)
ったくバカどもが……あっ、ルーさん!?遅くなってすみません!いやぁ、あいつらが「首狩り」と勝負させろだなんてギルド(ここ)で騒ぐもんだからつい……
(おぞましい殺気、鬼のような顔を晒しながら表通りへ戻ろうとすると、ルーシエルの姿を認め、慌てて刀を納めながら彼女に駆け寄り。片膝ついて自身の遅刻を謝る姿はさっきまでの荒れ狂った様とはまるで別人、いたって真面目な青年のそれになっており。それだけ荒んだ男がルーシエルに懐いたという事なのだろうが、それにしても大分二面性のある人物であることが伺える)
それにしてもいつからここに?いや、俺は朝からここにいたんですが、中々ルーさんを見つけられなくて……
(どうやらレドは結構前からギルドに居たようだ。すっかり殺気の抜け落ちた顔で、小首を傾げながらルーシエルに訪ねて)
>426
…ん……おはようございます…
(近くで見るとどうやらクレアは傷付き倒れていた訳ではなく、ミミの心配を他所にすやすやと寝息を立てて穏やかに眠っていたようだ。ミミの声を聞くなり重たい瞼を開き、眠たそうに目を擦りながら「おはようございます」と弱々しい声で目覚めの挨拶をした。浅い切り傷が幾つか見られるものの大事には至っておらず、相変わらず人騒がせな剣士である。いつもと違うことと言えば、クレアが腰に携えた二振りの剣がどちらも鞘のみを残していることであろう。辺りを見渡せば、普段愛用している西洋剣は刀身が真っ二つに割れた状態で地面に転がっており、もう一方の日本刀は傷一つなく地面に突き立てられた状態でドス黒く禍々しいオーラを纏っていた。日本刀の周囲に生い茂った草は刀の突き立てられた位置を中心に円上に朽ち果てており、察するに道中に見た切断され朽ちた木々の犯人は新たな刺客などではなくクレア本人のようだ。)
>428
…よかった…大丈夫そうだね…。とりあえず、治療するね…。
(傷ついて気を失っていたわけではなく、ただ単に穏やかに眠っていたことに心底安心したような表情を浮かべて。首都へ逃げる前に押され気味だったことと、激しい戦闘跡に不自然に朽ち果てた木々を見て、相当心配していたことがわかる。自分の鞄から簡易医療パックを取り出して、ちょっと沁みるけど我慢してねと告げて応急処置をして。腰に携えた二振りの剣がどちらもないことに気づき、周りに視線を移して…片方は見事に折れており、もう片方は地面に突き刺さっている…が、その剣は禍々しいオーラを纏っており、刺さっている箇所を中心に朽ち果てているのを見ると「…原因はあれか……」と、木々が朽ち果ててる原因がわかり…自分の予想は外れてしまったが、ある意味外れて良かったと思っており)
>429
ご心配おかけしました…見ての通り元気で…ぅ…
(ミミの表情を見て余程心配を掛けたであろうことを察し、シュンとした表情で俯くと謝罪の言葉を述べる。見ての通り元気だと言おうとするも、言い終える前に治療により傷口が沁みたことで足をジタバタとして悶絶した。それだけのリアクションを取れるということは言葉通り元気なのであろう。)
>430
あはは、本当に元気そうだね?にしても、すごいじゃんクレア!あの大男を退けさせるなんてさ~…剣は折れちゃったけど…
(応急処置中に傷に沁みたのか、悶絶しているのを苦笑いしつつも何処か安心したような表情で見ており。ミミとティアが首都に逃げる前は明らかに劣勢だったのに、大した傷を負わずに退けさせたことに対して称賛の声をかけて。二振りの内片方は折れてしまったと言い、地面に転がる剣に目を向けて。もう片方の東刀は折れてはないが、切り倒された木々や地面を見てどれ程の力があるかわかると同時に、それ相応の代償を支払わなければならないことが簡単に予想できる。再襲撃を考えて、早めに剣をどうにかするべきかと考えており)
>427
ヒエッ…
(目に飛び込んできた危険な光景に思わず首を竦めるも、ゴロツキのような連中をやっつけているのがレドだと気付き。しかもまた姐さんとか言ってるし!あれ、今回はイメチェンしてドスを忍ばせたりした方がいいってこと?あぁ、でもエルフはそないなもん持ってまへん…。目をキョロキョロさせながら高速で考えを巡らせていると・・・気付かれてるッ!!)
あ、レド、おはよ。えぇとね、ちょっとアップしようかなって思ってお散歩…とかね、その辺をね。。
(って、朝から居たんかいっ!遅刻バレてるじゃん…と放心)
とりあえず、馬車乗場に向かうよ!馬車で森の入り口まで連れてってもらう約束なんだ、馬車が行っちゃったら困るし、急ぐよっ
(少し強引に話題を変えると、冷んやりとした午後の風に長い髪をなびかせスタタっと馬車乗場を目指して駆け出して)
>432
はぁ……「よくわかりました」。ま、落ち着いて行きましょう。俺が先行して馬車を確保してもいいし、こんな時のために「鼻薬」も用意してますから。何より……まだあわてるような時間じゃない。
(答えをはぐらかしたルーシエルを見て「こいつ遅刻したな!」と確信すると、眉間にしわ寄せながら頭をひと掻きして、ノソノソと立ち上がり。本当はもっと問い詰めたいが、俺も出発前にトラブル起こした身だし、時間もないし、何より自分を立ち直らせてくれた借りがあるし……無粋なことだ。そう考えながらルーシエルの後を追う姿は至って沈着、急ぐ彼女を制する余裕さえあり。なに、まだ時間はあるし、多少揉めても先方に賄賂を握らせればいいだけの事)
あぁ馬車と言えば、クレアさんは馬車で聖教国まで遠征なさったとか!ルーさんも人が悪いな!早く言ってくださいよ!てっきり長年の酒毒がたたって、亡くなったものと……!
(やがてルーシエルと並走し出すと、今朝方ギルドで仕入れてきたクレアの遠征話を持ち出し、もっと早く言えとむくれた顔で彼女を見下ろして。どうやら毎日酒浸りのクレアが急にギルドから消えたので、とうとう死んだものと誤解していたらしい……昨日テーブルに突っ伏して消沈していた一因もそれだ)
何はともあれ無敵の「首狩り」様のこと。今頃たんまりと土産話を用意してくださってるはずだ……!俺たちもがんばりましょ、っと失礼、ごめんなさい、通して!
(いつの間にかルーシエルの先に立ち、活気溢れる昼下がりの街並みを行き来する人々を制しながら、彼女の露払いを始め出し。仲間の死を克服して吹っ切れたか、落ちぶれたクレアが再起した事の喜びか、その背中はやる気でみなぎっており)
>431
えへへ…そんなに褒められると照れてしまいます。
(ミミにかけられた賞賛の言葉にクレアは照れくさそうに頬を赤くして微笑んだ。自己肯定感が低い為にこうして人に褒められることにあまり耐性がないのだろう。)
うっ……確かに剣をどうにかしないとですね…盗賊のような真似はしたくはないのですが、やむを得ないので刺客が落としていった剣で代用します…
(眠気でまだ覚束ない足で立ち上がると、フラフラとした足取りで禍々しいオーラを纏う愛刀に歩み寄り、柄をギュッと握った瞬間に苦痛の表情を浮かべるも何とか刀を鞘に収めた。刀の代償を考慮するとクレア自身もあまり使いたくない様子で、周囲を見渡せばエルフの刺客が落としていった一振りの剣があり、顎に手を置いて考える仕草をした後に渋々といった様子でクレアはその剣を拾った。元聖騎士故に敵とはいえ他人のものを奪うことに抵抗があるのだろう。)
>436
本当にすごいよ、ブランクがあったのに…ひょっとして、全盛期はめちゃくちゃ強かったんじゃない?
(頬を赤くしながら微笑むクレアに、つられるように微笑みながら更に賞賛の言葉をかけて。ダンテとの戦いを見ていたわけではないためなんとも言えないが、全盛期のクレアは自分が想像できない程の強さだったのだろうと思いそのことについて問いかけて)
ま、まぁ…この依頼をやってる間だけだしさ?この剣は、デュランダルに帰って打ち直してもらおうよ。いい鍛冶屋を紹介するよ~
(クレアが地に突き刺さった東刀の柄を握った瞬間、苦痛の表情を浮かべたのを見て何かしらの代償があるという予想が確信に変わり。気が進まなさそうに刺客が落とした剣を拾っているのを見ては、依頼をしてる間だけだからと苦笑いを浮かべながら話して。クレアの折れた剣を回収し、デュランダルに帰ったらミミの知ってる腕のいい鍛冶屋を紹介すると告げて)
>435
(背丈も違えば歩幅も違ってあっという間に追い抜かれてしまえば、レドの大きな背中を見失わないように追いかけて。ようやく馬車乗場に辿りつくと、膝に手を当てて肩で息をしながら)
…ハァ、ちょっとレドっ!アンタ走るの速すぎだよ!いきなり迷子になるとこだったよ、もう。
ん?クレア?なんか勘違いしてるみたいだったし教えてあげようと思ったんだけどね。ゴメン、忘れてた。…今頃、大活躍してるよ、きっと。
(アハハと悪びれもせずクレアの現状に軽く触れて。なんだかんだレドも元気になったし、アンタも頑張りなね、と付け足して。ふとギルド経由で話が通じていると思しき御者と馬車を見つけると、おぉいと手を振って合図し)
おじさん、湖に行きたいの、私とこの人の二人だよ、よろしくねっ!
(ズカズカと馬車に乗り込み腰を下ろして一息つき…と思うとなにやら肩掛け鞄の中身をゴソゴソして)
はぁ、昨日は気合入れて準備したからねぇ。忘れ物してないかしら。
ところでレド、アンタ朝から居て疲れてない?今回は頼りにしてるんだから、よろしくね、前衛さんよぅ。
>438
っと失敬。何はともあれ間に合ってよかった。
(すっかり呼吸が乱れたルーシエルを見て、急ぎすぎたと頬をかいて反省し。戦闘の時は置き去りにしないよう気をつけねば。それにしても、またこれに乗って冒険に出る日が来るとは……感慨深げに馬車を見つめた後、御者に「お願いします」と挨拶しながらいくらかのチップを握らせ。それからルーシエルに続いて馬車に乗り込むと、彼女の向かいに座り。だが馬車の中ではどうも落ち着かない様子……身体も刀もでかい故、馬車の中がしっくり来ないらしい)
俺?ふふ、別にこの1年、怠けてたわけじゃないですし。というかこの1年で今日が一番気分がいい……とりあえず「動くものは全て殺(と)れ」でいいんでしょう?
(中身はともかく、見た目と仕草はちょこまかしているルーシエルが可愛らしく感じられて頬を緩ませながら、心身ともに充実していると胸を張り。そして斜めに抱えた大刀をトントン叩いて「動くものは全て殺(と)る」……相手は魔物だ容赦はいらない、手当たり次第叩き切るとアピールして。)
>437
か、買いかぶりすぎですよ…!たしかに今よりは多少動けましたけど、ほんの誤差です…そんな事よりも打ち直し楽しみにしていますね!
(全盛期の自分を持ち上げるミミの言葉に、クレアは慌てた様子で首をブンブンと横に振って否定した。ミミの予想通りブランクがある分、全盛期と今とでは実力に雲泥の差があるが、謙虚な性格故に本人曰く「誤差」の範疇のようだ。クレアにとっては過去の栄光よりも腕の良い鍛冶屋の方に興味を引かれたようで、目を輝かせてミミの提案を快諾した。)
>440
またまた~、誤差って言うけど天と地程の差があったんじゃないの?このこの~
あぁ、めちゃくちゃ楽しみにしててよ~。その鍛冶屋をやってる子と昔からの馴染みでさぁ…最初はみんな驚くと思うけど、いい子だし腕はかなりいいよ。デュランダル1って言ってもいいくらいにね
(慌てて否定する姿を見てはニヤニヤと笑い、本当は誤差ではなく天地の差があったのではないかと告げて。クレアの様子からついからかいたくなったのもあり、天地程ではなくともかなり差があったことは察しており。目を輝かせているクレアに鍛冶屋のことについて簡単に説明し、昔からの馴染みと言った時点で店主は人間ではない…その店主を初めて見た時みんな驚くと言ったことから、獣人であるかどうかも怪しい。だが、商売の関係で色んな鍛冶屋を見てきたミミがデュランダル1と言う程だから、かなりの腕があるのだろう…。ふと馬車の方を見て、ティア達を待たせていることを思い出しクレアの方を向いて)
さ、そろそろ馬車に戻ろうか。肩を貸すよ
>439
おー、頼もしいね!その腕前を期待してるよっ。
そそ、私魔法を放つまで少し間があるからさ、そこをカバーしてくれると助かるんだよね。まぁ魔法自体もそんなに強力なのは使えないけど。
だから、準備もちゃんとしてきたよ。
…あ、気になる?見たい?見せよっか?
(レドの返事を待たず鞄の中から小さな瓶に入った謎の液体や、拠糸のブレスレットなどなど忙しなく取り出して)
こっちはまぁ聖水みたいなもんだね。これを霧状にして服に沁み込ませておけば、虫が寄ってこないの!で、こっちのブレスレットは虫が嫌いな炎系の魔力を纏わせてるから、皮膚にくっついた瞬間びっくりして逃げるハズだよ!
…森にはね…虫が…居るんだよ……!私、ほんっとーに虫全般が苦手なんだよね…。
(得意げに小道具の説明をするも、次第にその表情を曇らせていき。あのヌラりとした光沢、六本の足、何を考えているのかわからない眼、挙句の果てには飛ぶし…考えただけでゾゾゾと鳥肌が。レドにもこれあげるねと、所々太さが違う不恰好なお手製ブレスレットを渡して)
…がんばろーね、レド。あ、そろそろ着くのかな。
(しょぼんとしながらも、馬車は湖の周囲に広がる森の入り口に近づいたのか少しずつゆっくりになって、馬の嘶きと共に止まり)
>441
もー…からかわないでくださいよぉ…
(追い打ちを掛けるようにからかわれると、クレアは気恥ずかしさから顔を真っ赤に染めてミミから視線を逸らした。そして、まだからかわれた気恥ずかしさが残るままミミの言葉に甘えて肩に腕を回し、熱を帯びた身体を預けると、耳元で「色々とありがとうございます…」と小さく呟く。肩を貸してくれたことは勿論のこと、腕の良い鍛冶屋まで紹介してもらったことに対する礼なのだろう。)
>443
あはは、ゴメンゴメン!つい、ねぇ
ん?あぁ、気にしなくていいよ?私だって、クレアに助けてもらったんだしさ。
(気恥ずかしさから顔を赤くするところをしっかり見ており、視線を逸らしてしまったクレアに笑みを浮かべながら謝罪して。同じく肩に腕を回してクレアの身体を支えながら馬車へ向けて歩きだし、何に対しての礼かをすぐに察してニッと笑いながら気にしなくていいと告げて。こちらもダンテから守ってくれたこともあり、お相子だと告げて)
>444
お互いに助け合う、これぞパーティーのあるべき姿ですね。なんだか感動しました…
(お相子だと言うミミの言葉にクレアはしみじみとした様子で頷いた。互いに助け合うというパーティーとして当然の行いに感動を覚える辺り、不死鳥の翼として活動していた頃にはそういった助け合いが当たり前ではなかったということがクレアの反応や相対したダンテ、伝え聞いたレイラの振る舞いなどから容易に想像がつくことであろう。そして、誘導されるままに馬車に乗り入れると中ではティアがユリウスの隣に席を移し、傷心状態で落ち込んだ様子のユリウスの頭を撫でて慰めていた。ミミとクレアの帰還に気が付くなりティアは暖かい笑みを浮かべて「おかえりなさい」と二人を迎え入れる。)
>445
そうだよ、お互い足りないところを補い合って一緒に依頼を達成する、それが冒険者パーティーってものだよ。不死鳥の翼は…協力みたいなのはなかったの?
(冒険者パーティーの本来の在り方を語る際、基本各々がソロで活動しているがいつも自分が組んでるメンバーのことを思いながら、笑みを浮かべて頷き。基本どのパーティーも当たり前にやることに感動していることに対して、クレアが以前所属していたパーティー…不死鳥の翼には協力や助け合いはなかったのかと問いかけて。)
ただいま戻りました、聖女様!どうやらクレアは疲労で少し休んでいたみたいで、大した傷はありませんでした!
(馬車に乗り込みクレアを座らせて自分もその隣に座り、おかえりと言ってくれたティアに笑顔でただいまと返し、クレアは気を失っていたわけではなくダンテを退けて激戦の疲労で少し休んでいたということ、大した怪我もしていなかったことを簡単に報告して)
参加者様の不死鳥の翼のイメージを補完する為にまだパーティーとして活動していた頃の一幕を投下いたします。
(今から遡ること五年前、なんでもない日の昼下がり、人で賑わうギルドの中でも一際目立つ一行が掲示板の前で依頼を物色していた。)
「これなんかいいんじゃねぇか!魔物の討伐だってよォ!楽な仕事の割に高額だぜぇ。」
「うむ、悪くない。偶にはその目も役に立つのだな。」
「偶にってなんだァ!偶にってェ!!!」
「事実を言ったまでだろう。ハゲが進みすぎて遂に中身にまで異常を来たしたのか?」
「テメェッ!クソガキがァ!」
「ダンテ!それにレイラちゃんも落ち着いて!如何なる理由があろうともギルドの中で暴れてはいけません!」
「クレアの言う通りだよ!兎に角落ち着こう?な?」
(重厚な鎧を着込み特徴的なスキンヘッドが輝く大男と、煌びやかな黄金の剣を腰に携えた小柄な少女が口論の末に取っ組み合いになると、流石に不味いと思ったのか仲間と思われる華奢な体型の男女が額に汗を滲ませながらも必死に二人を引き剥がす。そう、彼らこそ全員が前衛職ながら数々の超難度クエストを達成したことでS級冒険者パーティーに昇格し話題を呼んだ「不死鳥の翼」である。)
「ハァ…そんなに暴れたいなら二人だけでこの依頼を遂行してもらいます。共に背中を預けて少しは互いを信頼してください。」
「姉さま。流石にそんなのはあんまりだ。私は一貫してこのハゲに事実を突きつけたに過ぎない。勝手に逆上してきたのはハゲの方だぞ。」
「チッ、ガキが…言わせておけばッ!」
「うるさぁい!決定事項です…!つべこべ言わずに行ってきなさいッ!」
「あはは…」
(二人の揉み合いが落ち着くと、今度はクレアによるお説教が始まった。どうやら罰としてダンテとレイラの二人で依頼に向かわせることにしたようである。ギルドの隅に正座させられたバカ二人は相変わらず言い合いが絶えないが、クレアの怒号に一蹴されると渋々といった様子でギルドを出て依頼に向かう。リーダーであるカルロスはもはや日常と化したそんな光景に乾いた笑みを浮かべるほかになかった。)
>446
それは何よりです。まだ疲れは取れていないことでしょうし、目的地に着くまでの間は襲撃がない限りおくつろぎ下さい。
(ミミから報告を受けるとティアは安心したように胸を撫で下ろした。自分の為に深手を負ったとなれば繊細なティアの精神は耐えられないことであろう。視線をクレアに移すと、目的地である国境沿いの教会に辿り着くまでは警戒はミミとユリウスに任せてリラックスするように促した。クレアは申し訳なさから少し考えるように天を仰ぎ見るが、またダンテと対峙した際に万全の状態を期していた方が良いと判断し「ありがとうございます」とティアの提案を快諾した。)
協力が全くない訳ではないんですが、基本的には各々が好き勝手に動いていました…パーティーと言うよりは目的を同じくした四人のソロ冒険者と言った方がしっくりくるかもしれません…
(ミミの問いかけにクレアは何処か遠い目をして当時のパーティーの事情を語った。勿論強敵相手には連携して戦うこともあったが、全員が前衛と言うこともあり連携を前提とした一般的なパーティーとは勝手が異なる。パーティーに魔法職が居ないため魔力による強化や回復といったサポートは勿論なく結局は各々の技量に依存した戦闘スタイルな為、その実情を同じ目的を持った四人のソロ冒険者と言い表した。)
>448
襲撃がないのが一番だけど…もし来たら、今度は私が頑張る番だね。
(自分と同じくクレアのことを心配していたティアが安心してる様子を微笑みながら見ており、ティアの提案に快諾したのを聞いた馬車の窓から外へ視線を移して。途中に襲撃が来ないのが一番だが、来た場合クレアを何度も戦わせるわけにはいかないと思い、今度は自分が頑張る番だと静かに呟き。)
なんだか、噂より団結力とかは無さそうな感じだね……いや、でも…あの二人のことを考えれば、なんか納得いくかも。
(噂では不死鳥の翼はもっと団結力があり、強敵相手でも協力し合って倒す…みたいな感じだったが、実際はただ単に目的が一緒なだけの四人の冒険者。苦笑いしながら噂と大分違うと思ったが…途中襲撃したダンテと身勝手な振る舞いが目立つレイラのことを考えれば納得がいくと、軽く腕組みをしながらそう告げて)
>447
(/なるほど、クレアとカルロスは結構苦労してる感じだったんですね)
>442
お、おお、すごい。アーダンもこういうのよく作ってたっけ。魔法って便利だなぁ……え、俺にも?やった!
(一方的に始まったルーシエルの小道具自慢。しかしそれは魔法の素養が無いレドの興味を惹くものであり、前のめりになって魅入っており。かつての仲間にも同じ習慣があったようで、懐かしさまで感じているようだ。彼女から渡された自作のブレスレットも嬉々として受け取り)
へへ、こりゃいい。こんな物もらったからには俺も**ないな。贈り物までした仲間の死を何百年と背負わせたくないですからね……ありがとうルーさん、一緒に頑張りましょう。
(穏やかで、そして照れの混じった顔でブレスレットを見つめると、一旦左の手袋を外して左手首に着け、ブレスレットを守るように手袋をはめ直し。その不格好さも、むしろ新しい仲間であるルーシエルとの絆を感じられて気に入ったらしく、左の拳を握りしめながら彼女にお礼を言って。このブレスレット、レドにとっては虫除け以上の効果があったようだ。目的地に到着した馬車から降りて大地に立つ背中からは、乗る前以上に覇気が溢れ……たと思いきや、目の前に広がる森を前にして急に立ち止まり、ルーシエルへ振り返り)
そういえば俺ら何するんでしたっけ?森の虫退治だったか?森ごと焼き払いますか?
~~~
>447
(/なんかチームとはとても呼べない有様ですね……それでもクレアさんかっこいい……こんな粗暴な二人に言う事を聞かせる度量があったんですね。)
(/それに引き換えリーダーのカルロスは見た目も性格も頼りなさそう……これからクレアが惚れるだけの理由が明らかになるのでしょうか……)
>449
あはは…でも、レイラちゃんは態度は大きいですけど意外と寂しがり屋だったり可愛いところもあるんですよ。ダンテもああ見えて年長者の勘と経験で機転が利きますし、交渉に長けているんです。お金とレイラちゃんが絡むと碌なことをしませんが……トラブルは絶えませんでしたが何だかんだ楽しい日々でした。
(ダンテやレイラの振る舞いからパーティーの事情を理解してくれた様子のミミに併せてクレアも苦笑いを浮かべた。ただ、不死鳥の翼として活動していた頃は辛いことばかりではなかったようで、過去を懐かしむようにレイラやダンテについて語るクレアの頬は少しばかり緩んでいた。お金が絡むと碌なことをしないという証言から、大方ダンテはエルフの国に大金で雇われたのであろうことは察しがつく。)
>449
(/二人はパーティーのブレーキ役なので苦労人なんです…)
>450
(/当時のクレアは酒に溺れておらず心身共に全盛期なのでハゲとレイラを抑えることが出来ていました!これから度々過去編エピソードを投下する予定なので、クレアが典型的な優男のカルロスに惚れた経緯は今後明らかになる予定です!)
>451
そうなの?噂で聞いたけど、今はソロで活動することが多いらしいけど…今でもそうなのかな?へぇ…ちょっと意外かも。一見そういうことには無縁で、他の人にやらせてるって思ったけど……勇者サマとはあんまり仲がよくなかったみたいだね。お金に関しても~……まぁ、よくないことにはなってるかなぁ…。
(レイラは寂しがり屋という話に、よく「勇者が単独で邪竜を倒した」という話を耳にしておりこのことからソロで活動していることが多いと考えられ、今でも寂しがり屋なのだろうかと首を傾げて。先程自分達が襲撃してきたダンテに関しても、交渉に長けているということを意外だと思っており。金に関しても、エルフの国から大金で雇われていることをすぐに察して苦笑いしており。クレアの話で当時の状況や人間関係がわかり、頬が少し緩んでいることから本当に楽しかったのだろうと思い笑みを向けて)
>453
寂しさを紛らわす為に忙しく冒険に出ているのかもしれませんね…ちょっとだけ性格に難があるので友人を作ることも難しいでしょうし……でも、本当は凄く可愛い子なんですよ!週に一回は「姉さま…今日は隣で寝てもいいか…?」ってもじもじしてお願いしてくる天使なんです…!巷で言われてるような悪い子じゃないんです!
(レイラについて尋ねられたクレアは身を乗り出してミミに顔を近づけると、ダンテの話題はそっちのけでスイッチが入ったようにレイラについて熱弁した。明らかに問題行動が過ぎるレイラを「ちょっとだけ性格に難がある」と言い表す辺りクレアは相当レイラに甘い。レイラの石像を見た際にピョンピョン跳ねていたり、天使に例えたり、終いには「巷で言われるような悪い子じゃない」と擁護する始末だ。まさしく妹を溺愛する姉の構図である。おそらくレイラへの溺愛ぶりは教皇にも引けを取らないであろう。)
>454
なるほど、確かにそうかもしれないねぇ……お、おぉ……それは本当に可愛い…。なんというか、2人は仲間というより…姉妹みたいな関係だったんだね?
(寂しさを紛らわせるために冒険に出ているという話に少し考える仕草をしながら納得したようにそう告げて…ちょっとだけ性格に難がのちょっとの部分に小首を傾げるも身を乗り出してレイラのことを熱弁するクレアに驚いた表情で少し体を後ろに引き。とにかくクレアがレイラのことを溺愛していることがわかり、二人の関係を姉妹みたいだと告げて。)
>455
えへへ、レイラちゃんは今でも私の可愛い可愛い妹ですよ。だからいつかちゃんと謝りたいんです…あの子を遠ざけてしまったことを…
(レイラとの関係性を姉妹のようだと告げられると、クレアは満面の笑みで肯定した。血の繋がりはなくともレイラを本当の妹のように想っているのだろう。そして、そんな妹を酒に溺れたことで遠ざけてしまったことに後悔し、クレアは一転して暗い表情で俯く…が、それも束の間にミミとの距離を詰めたことに気付き姿勢を正すと、正面でガタガタと身体を震わせているティアの姿が目に付いた。)
か、可愛い妹さんですね…私もそのような妹が欲しかったです…
(心配を掛けまいとティアは平静を装いぎこちない作り笑いを浮かべて話を合わせるが、身体の震えが治まる様子はなく心身に異常を来たしていることは明らかであった。おそらくレイラの話題が出たことによりティアのトラウマがフラッシュバックしたのだろう。ここに来るまでにユリウスがミミに話していた「勇者様が聖女様を土下座させた。」というエピソード。詳細まではユリウスは話さなかったが一国の要人に土下座をさせるという只ならなぬ事態からして経緯にはトラウマに至るまでの相当の理不尽があったに違いない。その話をしたユリウス本人はティアの肩を枕にして寝ており、肩の震えに合わせてその頭もゆさゆさと揺れていた。)
>456
…お酒に溺れたこと…だね。勇者サマに、クレアの気持ちが伝わるといいね、応援してるよ。
(先程の話でもわかったことだが、レイラとは本物の姉妹と思っていると話している時のクレアの表情を見ては本当に仲が良かったことがわかる。遠ざけてしまったこと…恐らくはお酒のことだろう、暗い表情で姿勢を正すクレアの肩に手を置いて、クレアの気持ちをレイラに伝えること、仲直りすることを応援していると微笑みながら話して)
…ん?聖女様、どうし…………あ。
(何故かティアがガタガタと体を震わせていることに小首を傾げて疑問を持ち。どうしたのかと問いかけようとした時……ユリウスが話していた「勇者は聖女に土下座させた」という話を思い出して。そういえばレイラは聖教国で好き勝手に振る舞っていたのだった…ティアの様子から本当に恐ろしい目に遭ったということがわかる。レイラと会ったことはないが、クレアがレイラをめちゃめちゃ甘やかしてるのか、それともソロで活動し始めてから余計性格が酷くなったかはわからない……。)
>450
(なんだか予想以上に喜んでくれているようで、ちょっぴり嬉しくなってフフンと誇らしげな表情を浮かべぴょんっと馬車から降りて)
虫対峙!?
ちょっとレド、ちゃんと依頼書読んでないでしょっ!お城のお化け退治だよまったくもう…それに森ごと焼き払ったら、私たちギルド出禁だからね、デ・キ・ン!
(やれやれ、ちょっと虫にフォーカスし過ぎちゃったかなぁとため息をつきながら、眼前に広がる薄暗い森を眺めて。日も傾き始めて少しずつお日様の光が弱まってくるなか、ザワザワと不穏な枝葉の音を立てて二人にヒソヒソ話をしているような不気味な雰囲気に、ちょっぴり腰が引けて)
…怖いわけじゃないけど、なかなか不気味だね。レド、前衛だしレドが先頭でもいいよ?私は魔力探知で怪しい何かがあったら知らせるからさ。別に怖いわけじゃないけど。
(準備した小瓶の蓋を空けて液体に魔力を纏わせると、球状に変化してふわり浮かび上がったそれが二人の頭上で揺れて。それにほんのちょっぴり魔力を篭めると、霧状に弾け飛んだ液体がミストシャワーみたいに二人の周りを包み。これで虫対策はバッチリ!)
それじゃおじさん、明日の同じくらいの時間に迎えに来てね!よろしくね~。
(御者のおじさんにお迎えの段取りを伝えると、腹を括って森へと踏み入る覚悟をして。具現化させた杖の先端をクイクイっと小さく振り振り、お先にどうぞとレドに無言で合図をして)
>458
あっはははは、出禁は勘弁だなぁ。ルーさんやクレアさんに合わせる顔がなくなる。ま、森と言っても、ここは城主の手が加わってるんだ。アレを辿れば城まで迷わず着けますよ、ホラ。
(森を焼いたらギルド出禁だと怒られてもケタケタ笑って余裕の顔で、城主が整備したであろう林道を指し示して。昔はこの道を使って城主が政庁や市街まで登ったり、あるいは逆に行商や客人が城へ参じたりしたのだろう。多少荒れてはいるが視界は開けており、道幅も馬車が通れるほど広い。腰に帯びていた地図の巻物を広げながらそう説明する様子からして、さっきのはジョークだったのだろう)
……頼みますよルーさん。あなたは女エルフという身で一人旅ができて、俺の大刀にも立ち向かえる度胸の持ち主なんだ。本当は死んだ俺の仲間2人を合わせたくらい強いんじゃないかって……俺は信じてる。
(ルーシエルの魔法によって小瓶の液体が球となって宙を舞い、弾け飛んで霧となる不思議な光景をしみじみと見上げつつも、得体の知れない森の雰囲気に呑まれている彼女の肩をポンと叩いて励まし。そして大刀を頭上で掲げると、ルーシエルが起こした霧で刀の目釘を湿らせて。これは刀身と柄を繋ぐ目釘が抜けにくくするための所作……刀を抜いて戦闘に入る所作だ)
じゃ、行きますか。暗くなる前に突破しないと。
(ルーシエルの無言の仕草に応えるように、彼女の背丈ほどもある大刀を頭上で抜き払って長い刀身を晒すと、そのまま林道へと踏み込んでいき。潜む魔物の不意を突かれないように、急ぎすぎてルーシエルを置き去りにしないように……全身の神経を研ぎ澄ませながら)
>457
少し気分が優れないようです…外の風に当たって来ますね……
(自分の意思に反して身体の震えは治まる様子を見せず、このままでは誤魔化しが効かないと考えたティアは馬車を止めさせると足早に外に出た。外に出るなり、近くの木に手をついて前屈みの体勢で「ハァ…ハァ…」と苦しそうに呼吸を整える。)
ミミちゃん…ありがとうございます。私はもう十分に元気付けられたので聖女様の元へ行ってあげてください。
(自身の肩に添えられたミミの手を愛おしそうに両手で包み込み自身の胸の辺りに抱き寄せると、口元を緩めた安心したような表情で礼を言った。そして、ティアの異変を察するなり手を離すと、自分よりもティアと居る時間の長いミミが適任だと判断して傍に寄り添うように促した。)
>462
クレア…わなった、行ってくる!
(口元を緩めて安心した表情を見て、クレアの言う通りもう大丈夫そうだと判断して。ティアと共に行動する時間が長い自分に寄り添うように促されると、口元に笑みを浮かべて頷き馬車から出て。出る際にティアの様子を見て、心配そうな表情を浮かべて)
聖女様…大丈夫ですか?すみません、聖女様がされたことを聞いていたのに気が回らなくて…
(馬車の中では前屈みになっていることしか分からなかったが、馬車を出た時点で苦しそうに呼吸をしていることに気づいて。ティアに近づいて背中を優しく擦りながら、ユリウスからレイラがティアにしたことを聞いていたのに気が回らなかったことを謝罪して)
>463
ミミさんは何も悪くありません…私の方こそ取り乱してしまい申し訳ありませんでした…
(背中を擦られると次第に呼吸は穏やかになり、幾分か楽な表情となったティアはミミへと向き直った。自身に向けられた謝罪に対して首を横に振ってミミには非はないと否定すると、些細なことに取り乱した自分が悪いと逆に頭を下げた。レイラに対して強いトラウマを持っている様子のティアだが、元はレイラに護衛を依頼する予定だったということから聖教国側はティアの精神状態など二の次で生きてさえいれば良いという考えであることが見て取れる。)
>464
…頭をあげてください、聖女様。聖女様の方こそ、何も悪くないじゃないですか…トラウマになる程の被害を受けたのでしょう?謝る必要なんてありませんよ…聖女様、何か困ったことがあれば私に遠慮なく相談してください。私は、聖女様の護衛ですから
(取り乱したことに対して頭を下げるティアに、頭を上げるように告げて。クレアからすれば可愛い妹かもしれないが、ティアからすればトラウマの象徴…トラウマになる程のことをされて、ティアは被害者なのだから謝る必要なんてないと告げて。本来レイラが護衛につく筈だったが、もし本当にレイラが護衛についていたらティアは生きた心地がしなかっただろう…ある意味自分達が護衛で良かったと思い。ティアに寄り添いながら、遠慮せず何でも相談してと優しく微笑みながら話して)
>461
あ、ほんとだっ、道が残ってるね!暗くなると森の中は怖いし、急いで抜けちゃおう!
(自分よりだいぶしっかり者なレドに促され見つけた古い林道を見ると、思いの外さくっと森を抜けられそうな気がして心が軽くなり、明るい声を発して。私の背よりおっきいかも…と思わせる大刀のインパクトもあり、頼りになりそうな相手とパーティ組めてラッキー、くふふ…と含んだ笑みを飲み込み。それでも油断は禁物、ふわふわと揺れる柔らかい炎を杖の先端に浮かべ魔力による即席のセンサーを拵えて。フフン、と得意げに横を向きレドを見遣るも…あれ、居ない。すでに林道へと踏み込んでいる彼の背中を、風船を持った子供のようにフワフワと魔力探知の炎を従え、小走りで追って)
…ねぇ、レド。お城はお化けだらけってことらしいけどさ。レドはそういうモンスターを退治したことってある?ウィスプとか、スケルトンみたいなヤツかなぁ。
(林道を進みながら、そういえば今回の依頼で出くわしそうな魔物のイメージを呟いて。神経を集中させて進む彼にしてみれば雑音もいいとこだろうけれど、お喋りな気質と薄気味悪い森の雰囲気から、ついつい言葉を掛けて)
>465
ミミさんは本当にお優しいですね…実を言うと貴方々に実際にお会いするまで気が気ではなかったのです。なにか失礼をしては罵声を浴びせられるのではないか…叩かれるのではないか…と。けれど、その心配は杞憂に終わりました。依頼を受けてくださったのがミミさん達で本当に良かったです。
(言われた通り頭を上げると、ティアはミミの気遣いに感心した様子で瞳を潤ませた。ティアの面識のある冒険者と言えばユリウスと同様にレイラくらいのものであり、冒険者という職業に野蛮な偏見を持つのは当然である。会ったこともない冒険者に命を預けるに当たり、どんな仕打ちが待ち受けているのかと心配していたティアはその胸中を打ち明けると、心配が杞憂に終わったことを確信して憑き物が取れたような笑みを浮かべた。)
不死鳥の翼 過去編「決別」
(神竜との戦いから数日後、雨雲に覆われたデュランダルの街並みと同様に、いつもは人で賑わうギルドは陰鬱な空気が立ち込めていた。その原因は言わずもがな、苛烈な戦いにより初めて仲間を失ったことで心身共に深く傷付いた不死鳥の翼の面々によるものである。とくに著しく憔悴していたのは、兼ねてよりカルロスとの恋仲が噂されていたクレアであった。品行方正で知られる彼女はこの数日間、人が変わったように食堂の一角を占拠しては浴びるように酒を飲んでいた。)
姉さま…これ以上は体に障る。あの戦いで姉さまは相応の代償を払っただろう?もはや長くない余生をこれ以上無為に削るようなことをするな…そんな状態では亡くなったカルロスが浮かばれないぞ。
(酒の空瓶が机上と床を問わず散乱した状態を見て、レイラは小さく舌打ちをした。見るに堪えない姉の醜態に対する怒りは勿論、姉をこのような状態に追いやった自分の力不足に対する苛立ちによるものである。包帯に巻かれて首から吊り下げられた自身の右腕を揺らし、酒瓶を蹴散らしながらクレアに迫ったレイラは新たに口に運ばれようとしていたグラスをクレアのその手ごと鷲掴みにして制止し、クレアの虚ろな瞳を真剣な眼差しで覗き込むと、溢れ出しそうな感情を抑え努めて冷静に説得を試みる。)
…煩い
(レイラの懸命な訴えは、冷たく放たれた一言に一蹴された。今のクレアは恋人を喪って憔悴した上、過剰に摂取した酒によって正常な判断を下せる状態にない。今の彼女にとってレイラの訴えは雑音に他ならなかったのだ。レイラの手を雑に振り払うと、反動で大きく水面の揺れた酒を口につけ、瞬く間に飲み干した。そして、慣れた手つきで新しい酒瓶を開けてグラスに注ごうとした刹那、再びその手が抑えられた。クレアは掴まれた自身の手にポツリポツリと伝う温かい感触の正体が分からず、虚ろな表情のまま思わず首を傾げた。)
姉さま…!なぜ分かってくれないんだ…!姉さまがいなくなっては誰よりも私が悲しむのだぞ…!お願いだから…酒をやめてくれ…
(誰よりも慕っていた姉に冷たく突き放されたことで、抑え込んでいたレイラの感情は決壊した。瞳から大粒の涙を流しながら感情的に声を張り上げるその様は、いつものお高くとまった勇者様からは想像もつかない程に弱々しいものであった。いくら強がっていてもやはり人間誰しも心の拠り所がある。その拠り所から拒絶されたのだからレイラの反応は当然のものであろう。しかし、その悲痛の叫びはクレアに届くことはなく「パリンッ!!!」という瓶の割れる騒音により掻き消された。)
……姉さま…?………
……もう知らぬ…勝手にしろ…
(騒音と共に大きく視界が歪んだ。次第に目の前の世界が赤く染まり何事かと纏まらない思考を整理する。自分が酒瓶で殴られたことを理解するのにそう時間は掛からなかったが、心が現実を受け入れられずレイラはしばらく放心状態で立ち尽くした。ようやく心までも現実を受け入れると、服の袖で血と涙を拭い、拳を握り締めて沸々と湧いてきた怒りを押し殺した。理不尽な拒絶により、もはやクレアへの愛情は憎悪へと変わっており、ゴミを見るような冷めた目でクレアを一瞥すると「勝手にしろ」と言い残してギルドを後にした。)
レイラと決別した原因であるクレアの酒カスエピソードです。
これを機にレイラの我儘に拍車が掛かることになりました。
多分現段階だと多くの参加者様にとってレイラはただの傲慢勇者というイメージなのかと思ったのでエピソードを投稿した次第です!
普段はツンとしてますが本当は仲間想いの良い子なんです(>_<)
>467
…本当に酷い人だったんですね…えぇ、私とクレアは絶対にそんなことはしないですよ。最初にも申し上げましたが、聖女様のことは命に変えても守りますよ!
……聖女様、最初の方にした話…覚えてますか?抜け出したいかって話…。この依頼が終わったら、聖教国から抜け出して自由になりませんか…?
(クレアとティアの話を聞いていると別人の話をしているようにも聞こえてくるが、残念ながら同一人物…どちらの話も信じていることもあり、少々複雑な気分でそう告げて。憑き物が取れた笑みにつられて笑みを浮かべて、再度命に変えても守ると告げて。最初の頃の会話で思い出した「この国から抜け出したいか」という話を再び持ち出して、一緒に抜け出せないかと誘って。今現在ミミとティアのみだったため、チャンスだと思ったのだろう)
>468
>469
(/当時のクレアは本当に荒れてたみたいですね…レイラの今の行動も決して許される行動ではないかもしれませんが、何かのキッカケで少しずつクレアや周りの人達に寄り添えるようになるといいですね…。)
>466
うーん、無くはない。んですけど、俺も「首狩り」に憧れて冒険者になった身、アンデッドだ幽霊だの相手は好きでも得意でもない……スケルトンはともかく、ウィスプみたいな実体の無い奴はアーダンに任せっきりだったし。一応武器にエンチャントする聖水は持ってたけど、正直ルーさんが頼りだなぁ。
(ルーシエルの杖から浮かぶ魔力探知の炎を見ると、「こんな魔法も使えるのか」と内心感心し、彼女の話に付き合うことにして。炎(アレ)があれば多少の奇襲はどうにかなる、彼女の気を紛らわす事を優先しよう、と。しかし時折ルーシエルにちらりと顔を向けながら魔物の話をする姿は年相応の頼りないもの。「首狩り」が目当てで冒険者になったレドはアンデッドの類には興味がなく、対処は仲間の魔術師に任せきりだったのだ。「これからはこういう事も自分で対処しなきゃならないのか。ぐぬぬ……」とレドが呟いたその直後、ルーシエルが灯した魔力探知の炎が揺らぎ出し)
この通り!俺は力押ししか能が無くて、ね!
(その途端、ルーシエルの眼前で、茂みから飛び出した3メートル近い高さを持つ熊の胸に大刀を突き入れて。そのまま熊を蹴り倒して引き抜いた刀を、地に伏した熊のノドに突き刺して絶命させると、ルーシエルに振り返り)
~~~
>468
>469
(/こりゃ酷い……こればかりはレイラに同情、この有様ではレイラ一人じゃどうにもならなかったことでしょう。それにしても、こういう時こそチーム最年長として生き残りをまとめるべきタコ坊主、ダンテは何やってたんですかね……)
>470
…!大変嬉しいお誘いなのですが…返答には少しお時間を頂けないでしょうか…?もし今ここでミミさんの手を取ったとして、この国に残す家族の身が心配なのです…
(再度宣言された命に変えても守るというミミの意気込みに、ティアは少し頬を赤くして照れた様子で感謝の意味を込めたお辞儀で返した。そして、続けられたミミの大胆な提案に思わずピクリと身体を震わせて反応すると、顎に手を当てて深刻な表情で考え込んだ。自由への強い憧れを抱くティアにとって魅力的な提案である一方で、国を捨てた際に残された家族は異端として極刑は免れないことであろう。ティアの選択ひとつで失われる命のことを思うとすぐには決断を下せないようだ。)
>470
(/そうですね…様々なイベントを通してレイラにはこれから更生してもらいたいと思っています!)
>471
(/普段はどちらかと言えば加害者側のレイラですが、この件に関しては本当に可哀想ですよね…ダンテはこの時には自慢のハゲ頭に包帯をグルグル巻いて入院しています。)
>472
んー…確かに、それは心配ですね…。抜け出す手段は考えていましたが……ちなみに、家族の居場所は?
(既に聖教国から抜け出す方法まで考えていたことを明かしたが、ティアの家族のことまでは気が回ってなかったようだ。確かに、ティアが姿を消したことを「抜け出した」と思われれば、家族の命は危ないだろう…新しい策を考えようとしており、家族の具体的な位置を尋ねて)
>474
…たしか……あれ…?思い出せない…?すみません…幼い頃に親元を離れたので記憶が曖昧なようです…とても大切な想い出だった筈なのですが…
(家族がいるであろう自分の生まれ故郷の名を出そうとするが、どれだけ記憶を辿っても大好きだった筈の故郷の名前が浮かばない。ティアは酷く困惑した様子で頭を抱えるが、すぐに顔を上げて視線をミミへと戻すと自分自身の不甲斐なさを謝罪した。幼い頃の記憶故に曖昧なものになったのだろうと安易な推測を述べるが、故郷の名はそう簡単に忘れるものではない。ティアの動揺を見るに、親元から離された際に脱走を防止する為に教会によって記憶の一部を改竄されたと見るべきであろう。)
>471
(ふわふわ浮かぶ炎の不可解な動きに小首かしげ眉を顰めた矢先、襲い掛かる巨大な熊とその素早い襲撃を物ともせず返り討ちにしたレドに驚愕し、大きく目を見開いて)
ヒエッ……あ、ありがと。これだけできれば十分だよレド…!やっぱり前衛と一緒でよかったよ…。
(森全体が揺れるような大きな音を立てて倒れた巨熊にゾっとして、先ほどよりレドとの距離を詰めてちょこちょこ早足でその背中を追って。更に歩いていくと、ようやく森を抜け湖のほとりに辿り着いて。黄金色の光が湖の水面に柔らかく反射し幻想的な風景が広がり)
わぁ…、綺麗。あ、お城にはあの橋で渡れそうだねっ。
(キラキラ光る湖をうっとり眺めながらも、中央に浮かぶ城へと続く橋を見つけ額に手を当ててそれを眺めて。お城と同じくだいぶ古そうだけど、造りはしっかりしていそうで歩いて渡れそう)
>475
…なるほど…思い出せないなら仕方ありませんね…。情報がないと打つ手がありませんし…思い出せたら、言ってくださいね。
(故郷の名前を忘れたことに違和感を持ち、それだけ大切な記憶を簡単に忘れられるわけがない…恐らく聖教国に記憶の改竄、消去をされた可能性があることに気づき。そのことを明かすと恐らく動揺するだろうと思ったのか、敢えて何も言わず思い出したら言ってくださいと笑みを浮かべて話して。ティアの家族を探す方法をいくつか思いついたが、今すぐに実行できるものばかりではない。一番早い方法は、この依頼をこなす最中どうにかして家族の居場所を特定すること…。)
>477
…はい…私の為にそこまでしてくださってありがとうございます。
(故郷の記憶がないことを認識すると、その喪失感からティアの瞳は一層影を落とした。自由も記憶も奪われ、もはや想い出に縋ることすら許されないティアの現状は悲惨そのものであり、籠の中の鳥の方がまだマシなものであろう。それでもミミの言葉に一筋の希望を見出して、真っ直ぐに視線を向けて礼を言った。)
(/返信遅くなり申し訳ありません!)
>476
これは……すごい。解放した暁には、修復してからクレアさんに差し上げるようギルドに進言するか。レイラさんも聖教国では国賓の扱い、長年の功績を考えればクレアさんにも城の一つや二つ差し上げないと釣り合いが……おほん。ちょっと待ってください。
(森を抜けた先に広がる城と湖の美しさにときめいて、刀を納めて感心して。順調に森を突破できたからか、ルーシエルの信用に足る腕前を見せられたからか、すっかり気が抜けてムダ話まで始め……たくなる気持ちを抑え、咳払いしつつ胸ポケットから双眼鏡を取り出すと、城や橋の観察を始め出し)
ルーさん、美しさに惑わされちゃダメだよ……この城は湖と橋で四方をガッチリ固めた、れっきとした「要塞」なんですから。既に無法者が制圧していて、橋に入った途端攻撃される可能性だってある。冒険者たるもの、見た目で、はんだん……
(取り出した双眼鏡の筒は血で濡れている……仲間の遺品だ。筒越しにじっくりと敵地を見据えるその姿からは、自らの軽率さで仲間を失った過ちを繰り返さないという慎重な姿勢が伺えて。だが双眼鏡から視線を外し、「冒険者たるもの見た目で判断するな」と締めようとルーシエルに向き直った途端、急に固まって)
……て、敵の気配はなさそうだ。念のため先行して出方を伺ってきますよ……へへ……
(先日ギルドでルーシエルを子供と見間違えて喧嘩を売ったのは誰だっけ……それを誤魔化すように引きつった笑いを浮かべつつ、そそくさと自分だけ橋へ向かおうとして)
>478
いえいえ、お気になさらず。なんというか……昔から、困ってる人を見ると手を差し伸べたくなるので…。
さぁ、そろそろ馬車に戻りましょう?
(こちらに真っ直ぐな視線を向けてお礼を言うティアに、優しく微笑みながら気にしなくていいと当然のことをしてるかのように伝えて。恐らく、自分の言葉に一筋の希望を見出していることを察し…早く聖教国という牢獄から出してあげないとと再び固く決意して。冒険者になる前から、人のことを気にする余裕がなかったにも関わらず人のことばかりを気にして手を差し伸べていたことを思い出し、笑みを浮かべながら明かして。馬車で話していた人達も、ミミのそういったとこほに惹かれてついてきたのだろう。ティアも平静を取り戻したため、場所に戻ろうと手を差し伸べて)
(/いえいえ、大丈夫ですよ。あと、話に少し出てきた鍛冶屋のキャラを追加したいのですが…ミミのように半獣人のような姿になれる神獣とかって大丈夫でしょうか?)
>480
そうですね…日が沈むまでに目的地に到着できれば良いのですが…
(教えにより無償の愛を説いている筈の聖教国でさえミミような性格の人間は滅多におらず、ミミの人柄にティアは内心で感動を覚えた。そして、馬車への乗車を促されるとこくりと頷き、日が沈むことで周囲の警戒が難しくなることを危惧しつつ、車内のソファに腰掛けた。車内の配置はティアが外へ出る前と比べて少しばかり変わっており、クレアの膝を枕にユリウスが眠っていた。ティアとミミが帰ってきたことを確認するとクレアはユリウスの頭を撫でつつ「おかえりなさい。」と笑みを向けた。)
>480
(/設定の詳細次第となります!基本的に却下することはありませんが、世界観に反するものや過度に強すぎる力を持っていなければ大丈夫ですよ(^^))
>479
(クレアにお城をプレゼント!?…ふむふむ、そうすると私はそのお城を守る門番のドラゴンあたりをオマケで貰ってもいいかも。竜に乗って世界を旅するエルフなんてかっこいいしモテちゃうね。竜って餌とかあげれば懐くのかしら…。物思いに耽っていると、なにやらアレコレ話しかけられていることに気付き)
へ?見た目ではんだん…?
…レド…アンタ昨日、私のこと散々子供だなんだって言ってたよね…っ。覚えてるよ・・。ま、私もアンタのこと死んでるって思ったし、おあいこってことにしよっか。
(先陣切って橋へと向かいかけたレドにくっついて、トコトコ歩きながら橋を渡っていき。西の山々に溶けるように沈んでいく太陽。眩い光の幻想的な光景を少しずつ飲み込んでいくように、不穏な闇の気配がゆっくりと忍び寄ってきて)
>481
確かに…奇襲された場合対処できない可能性がありますね…急ぎましょうか…。
(ティアと共に馬車に乗車し、空いてるソファに腰掛けながらティアの話を聞いて。ティアの言う通り、周りが暗くなると視界が悪くなるため警戒が難しくなる…ミミは猫の半獣人なため周りが暗くなっても問題はないが、クレア達はそうはいかないだろう。急ぎましょうと告げて、クレアの方を向いて「ただいま~…あれ、さっきも同じような光景を見たような…」と、こちらも同じように笑みを向けて返し…つい先程もユリウスの頭を撫でながらおかえりと言ってもらったようなと口元に軽く手を当てながら呟き)
>482
(/ありがとうございます、あともう一つ…その神獣(若しくは幻獣)は過去に不死鳥の翼と交戦し、激戦の末お互い重症を負い、戦闘を続けるのが難しくなったという設定でも大丈夫でしょうか?ちなみに、神獣(幻獣)はその時の影響で力が落ち、現在はS級冒険者くらいの強さにしようかと考えてます。)
>483
う、うぐぐ、すみません、もう二度と子供扱いしま……敵だ!でやぁっ!!
(あぁバレてる……ルーシエルのプレッシャーを浴びながら橋を渡り切ったところで、城から何か飛んできたのを確認。ルーシエルを制しつつ抜いた刀を飛来した物体めがけて振り下ろすと、地面に叩きつけられたそれはバラバラに砕け散り。石で出来た悪魔の顔や翼のようなものが確認できるその断片からして、どうやらレドが破壊したのは動く石像・ガーゴイルのようだ!)
擬態とはな……クッ、またか!ごめんルーさん、援護してくれ!
(城の屋根を飾る石像に擬態していたせいで気づかなかったか……と息つく間もなく、またガーゴイルが城から飛来してレドを襲い。しかも今度は2体である。背丈こそルーシエルの半分程度しかないが、石の身体で空を飛ぶという性質は、剣士たるレドにとっては厄介だ。頭上にまとわりつく2体の攻撃をいなしつつも、このままでは分が悪いとルーシエルに援護を要請して)
>484
えへへ…聖女様が居なくなってからこの子が凄い姿勢で眠っていたので、膝の上に寝かせてあげたらつい頭を撫でてしまいました。大人しくて良い子ですねぇ。
(ミミの呟きに照れたように微笑むと、ティアが馬車を出たことでその肩を枕にしていたユリウスは首を痛めそうな姿勢で眠っており、その状況を見ていられずに自分の膝を枕にした経緯を説明した。子供のようにスヤスヤと眠るユリウスの寝顔を見ては、その本性を知らないクレアは大人しくて良い子と評価したようだ。)
(/概要は了解致しました!あとは詳細な設定を確認次第判断させていただきます。)
>486
…あー……うん……まぁ…そう、なの……かなぁ……あはは…。
(どうして膝枕をして頭を撫でているかの経緯を聞き、子供のように眠る寝顔のユリウスとそのユリウスを微笑みながら見るクレア…何も知らずに見ればミミも微笑みながら見ていたのだが、ユリウスの性格をよく知っているミミは目を逸らしながらなんとも歯切れの悪い返しをして。半獣人であるミミは、先程のこともあってわかり合えない人だろうと思っており。)
(/了解です、設定が固まったらもう一つのトピにプロフを載せますね)
>485
へへ、任せといて!
(迫り来るガーゴイルが2体、1人きりだったら逃げ回りながら魔力を練り攻撃魔法で応戦する、というような忙しない戦い方になってただろうけれど。今日は頼もしい前衛が足止めしてくれている間に落ち着いて魔力を練ることができる。杖を水平に構えると、ふわりと長い褐色の髪を靡かせ流れる魔力を杖先に集中させ…。撃ち放った弾丸みたいに圧縮したエネルギーの小さな塊が、正確にガーゴイル2体の眉間を叩き)
どうだっ、思い知ったか!…あ、あれ?レ、レド、とどめをお願い!
(人間と同じように脳が筋肉の動きを司る魔物だったら、鋭い衝撃に昏倒するくらいのダメージを与えられていたかもしれない。けれど相手は動く石の塊。ランク相応の魔力では粉砕するには至らず、援護の援護をお願いして)
>488
上手い!これで勝てる……!
(自身の目の前で魔法の直撃を食らい、地面に叩き落されたガーゴイルたち。その隙に力を溜めた刀を猛然と振り降ろせば、2匹とも粉々に砕け散り)
はぁ助かった。ありがとうルーさん。飛び回る連中の眉間によく当ててくれた……いい仲間に出会えて嬉しいよ。
(ガーゴイルを砕いて浴びた粉塵を払いつつ、ルーシエルに向き直り。その顔は彼女の魔法の正確さを実感できて安心しきっており。どうやらこの一帯の敵は全滅したようだ。城の入口に向けて、改めて歩み始めることにして)
>487
…あ…そ、そんなことよりも見てくださいよー!首都を出た途端に自然豊かな光景が広がっていますねぇ。デュランダルとはまた違った良さがあります!
(ミミの歯切れの悪い返答からユリウスとの間に何かあったであろうことを察したクレアは強引に話題を変えることにしたようだ。窓の外を指さしては見渡す限りの森を絶賛し始める。デュランダルと違い単に整備の届いていない田舎というだけなのだが、自然を褒めるほかにこれといって何がある訳でもない為に仕方のないことであった。)
>490
確かに、デュランダルにはない景色だね。そういえば、私が住んでた場所もこういう景色がある田舎だったっけ…。
(恐らくミミとユリウスとの間に何か…よくないことが起きたことを察したのだろうと、クレアが強引に話題を変えた際に察して。馬車の窓から森を見ながら、確かに交易都市であるデュランダルにはこういった自然はないと頷き、自分が過去に住んでた場所について話して。冒険者になる前にだろう、ミミが盗みを働いていたことからあまり裕福な場所ではなかったことがわかる。)
>489
へへへ、ありがと!でも褒めるのは城のお化け退治が終わってからだよ!さ、日も沈んじゃったし急ぐよっ
(自分が討ち損ねたガーゴイルをしっかり仕留めたレドの活躍、そして魔法を褒めてくれたことににっこり笑ってお礼を言って。周囲の気配もどうやら今のところは大丈夫そう。トテテッと魔力探知の炎を引き連れて小走りで橋を進み、一気に城の入り口へと駆けていき)
>492
(太陽の光を失ったことで威圧感や不気味さを増した、何が出るかも知れない未知の古城。ようやく辿り着いたその入口の大扉を、冷や汗垂らしながら見つめて。森ではルーシエルを励ましていたレドであったが、今度は自分が城の雰囲気に呑まれつつあり)
クッ、いよいよカチコミか。今のところ敵の気配は無いが、どうするか……馬鹿正直に正面から入るのも危ない。窓から侵入するか?窓から入っても安全の保証は無いが……
(ルーシエルの言う通りここまでは座興に過ぎない。ここからが本番、1年間逃げ回っていた冒険の始まりなのだ。そういったプレッシャーに晒されればどのように突入するかも決められず、顔もこわばり、更にはしきりにブレスレットをはめた左手を気にし出して。今はこのブレスレットをくれたルーシエルの命を預かっている身の上。そんな重責を感じて手袋の中にも冷や汗が滲んでいるようだ)
判断を誤ればまた仲間を失ってしまう……クソッ、どうしたらいいんだ。
(アレコレ思うところがあるのか、いざお城に踏み入ることに二の足を踏んでいるレドに気付いてサササっとUターンして)
レド、どーしたの?
足に根っこが生えちゃってるよっ。ほら、もう考えても仕方が無いし、正面から行くよ!…もしヤバくなったら、私を担いで逃げるくらい簡単でしょ?レド足速いし。それに私、羽根のように軽いんだから。
(レドのお尻をスパン!と叩き、長い手を掴んでぐいぐい引っ張って入り口の大扉の前に仁王立ちすると、手にした杖でガコッ!っと押しやり)
こんばんはー、おじゃましまーす。あ、開いた。レド、今よ!
(開いた隙間に小さな身体をスルリと忍び込ませ、レドを促して)
>491
そういえばミミちゃんの生い立ちを聞いたことがありませんでしたね…もし良ければ目的地に着くまで思い出話を聞かせてください。
(故郷を懐かしむようなミミの発言に興味を引かれたクレアは、共に依頼を受けている間柄にも関わらずミミの過去を知らないことを気にしているようで、目的地に着くまでの間にミミの生い立ちを聞こうと思い立った。興味津々と言った様子でミミの顔を覗き込み思い出話をせがむと、ティアも同様に興味があるのか便乗してウンウンと頷いた。)
>496
(/了解です、あまり無理をなさらずに…)
>497
私の生い立ち?あまり面白い話じゃないけど……2人共興味津々って感じだし、話そうかな。
(ミミが少し故郷の話をして気になったのだろう、ミミの過去についての話を聞きたいと言うクレアとそれに便乗するティアを交互に見て。少しだが自分の過去を話したのはユリウスのみ、外を見て目的地までもう少しかかると判断し、自分の過去について話し始めて。)
私さ、物心つく前に親に捨てられて…いわゆる、孤児だったんだよね。近くの村で拾われて、育ててもらって……その村が、本当に貧乏でね。自分達も食えるか食えないくらい貧しかったのに、見ず知らずの私が飢えないようにしてくれてね…本当、いい人達ばかりだよ。…そこで暮らし始めて、5年くらい経ったある日…村が盗賊達に襲われてね…食べ物や村長さんの家にあった家宝の短剣が奪われちゃったんだ。
(今でも鮮明に覚えている当時の記憶を思い浮かべながら話し始めて。貧しくても自分のことよりも人のことを優先するいい人達に囲まれて育ったことを明かし…ミミの性格は、恐らくその人達の影響だろう。当時のことを思い出していたミミは笑顔で話していたが、そんな村に盗賊が襲いかかってきたことを話す際は少し俯いており。)
>494
!?や、ちょ、そういう問題じゃ、あっ開けるなッ襲われ…………無い。気にしすぎだったか……
(ケツを叩かれて正気に返ると、大きな身体・縛った長い黒髪をフラフラと揺らしながら、自分より小さなルーシエルに引きずられ。気が付けば既に彼女が扉を開けて城へ突入している。慌てて自分も中へ飛び込むと、とりあえず敵の気配が無いことに安心して息を吐き)
……長い事手つかずだな。無法者の相手はしなくて良さそうだ。
(ついに足を踏み入れた城内、まずは扉の前で周辺を見回して。2人が入り込んだ広大なエントランスの正面には、赤絨毯で彩られた大階段が2人を出迎えるかの如くそそり立っている。しかしその赤絨毯も塵にまみれ空気も淀んでおり、人が住んでいる形跡は欠片も無い。どうやら先に城を占拠した人間との戦闘は無さそうだと、少し顔を緩ませて)
しかしほんとに暗いな。暗闇から襲われたらひとたまりもない。各所に明かりを灯しながら、まずは1階から制圧したい……姐さん、どうです。
(だが日の落ちた城内は見通しが効かず、ここからではこれ以上の状況は確認できない。何より視界と安全な場所を確保しなければ探索は困難だ……そう判断して、先ほど引っぱたかれた尻をさすりながら、ルーシエルに提案して)
>498
孤児に…盗賊……とても辛い幼少期を過ごしたんですね…その…ごめんなさい…
(ミミから語られた衝撃の過去にクレアは言葉を詰まらせた。幸いにも優しい村人たちに囲まれていたとは言え傍から聞けばそれを差し引いても悲惨な過去に他ならない。また触れてはいけない余計なことを口走ったのではないかと、クレアは自分の配慮のなさを後悔して俯いた。一方でティアはミミの話に不思議そうに首を傾げる。ティアの持ち得る外の情報が少ないあまり、頭の中をステーキと孤児と盗賊という相容れない存在がグルグルと巡っていた。)
>499
(城内に侵入してすぐ、慌てるレドの様子に気付いて少しばかり…だいぶ?軽率だったかなぁと反省するも、どうやら入った瞬間袋叩きにされることはなさそう。前方の大きな階段を眺めながら、レドの言葉を聞いて)
うん、そうだね。真っ暗闇を進んでも壁に頭ぶつけちゃうし危ないね。あ、そうだっ。よいしょっと…うわわっ!い、イヤー!!!
(明るくしようと杖の先端に柔らかい魔力の光を灯し、ふふんっと得意げな笑みを浮かべようとした矢先…その光は格好の標的にされたようで、蝙蝠の群が甲高い鳴き声を発しながら迫り。杖をめちゃくちゃに振り回しながらやかましく叫んで)
(/ お返事遅くなっちゃってゴメン!)
>500
いいよ、気にしてないからさ。それに、私は辛いなんて思ってなかったし……あ~…外で住んでるからと言って、必ず幸せってわけじゃないんですよ?飢えで困ってる人もたくさん居ますし、そんな人達からいろんな物を奪う族も居ます…。
(謝罪するクレアに笑みを浮かべながら気にしてないと告げて、確かに悲惨な過去だったかもしれないがその表情からは本当に辛いと思ってはいないということがわかり。ティアが不思議そうに首を傾げるのを見ては、知ってる外の情報が少なく理解が追いついてないのだろうと判断して簡単に説明して)
それでね、その盗賊をどうしても許せなくってさ…追いかけて奪われた物を取り返そうとしたんだよね。私、昔から運動神経だけは自信があったから…けど、体格のいい男ばかりだったから無傷じゃ済まなかった。おまけに全部取り返せそうになくて…なんとか村長の短剣だけは取り返せた。ボロボロになって村に帰ったら…みんなに怒られたっけ…けど、その倍くらい心配をかけちゃったし、私が生きて帰ってきたことを喜んでくれた。
(当時のミミがかなり危険な判断をして、村人に止められながらも盗賊を追いかけたことを明かして。運動神経がいいのは半獣人だったからだが、ユリウスが聞いてる可能性もありぼやかして伝えて。だが、戦闘経験がある複数の男と、そういった経験がなく大人達の仕事を手伝って多少身体能力がいい半獣人とでは大きな差があるだろう。ボロボロになりながらも短剣だけは取り返し、戻って命に関わるほど危険なことをしたことについて怒られたが…生きて戻ったことに涙を流しながら喜んでくれたことを思い出して静かに微笑み)
>501
イヤーッ!!!っと……!クソッ、気付かれたか!
(ルーシエルに迫る蝙蝠めがけて、柳の枝のように大刀をヒュンヒュン振り回せば蝙蝠どもを両断して。だが安心している暇はない。今の騒ぎに反応したか、間髪入れずに2つの白い影が階段を駆け下りてくるのを確認して。サーベルを持ったスケルトン達だ)
ルー、下がれっ!狙われてるぞ!
(ルーシエルを入口の大扉の前まで押しやって、階段から襲い来るスケルトン達の前に立ちはだかり。侵入者を排除せんと、ルーシエルの放つ光めがけて迫るスケルトン達。暗がりという不利の中、連中からルーシエルを守ろうと必死なのだろう、いつの間にか呼び捨てになっており)
(/ 大丈夫ですよ、ゆっくり行きましょう!)
あ、ありが…うわわっ!!……こんにゃろめ~、やられっぱなしで黙ってられるかってんだっ、えぇい!!……あ、レド、危ないかもっ
(蝙蝠をやっつけてもらってホッと一息…する間もなく今度はホネホネお化けが2体!?距離と時間を前衛が稼いでくれている間に再び魔力を練ると、杖を両手でぶん投げるみたいに振り降ろし、魔力で圧縮した風を怒りに任せて打ち放って。真空の刃がレドの身体を掠めてスケルトンをぶち抜くと、カラカラと木琴みたいな音を立ててそれらが崩れ落ち。急いでふわふわ揺れる光源を引っ込め、レドを促しながら大階段の脇へパタパタと走ると、闇に紛れて息を殺して)
…まいったね、思ったよりいっぱい居るじゃん、お化け。全部やっつけてたらキリないよ…。でもさ、コイツらを動かしてるボスみたいのがさ、どっかに居るんじゃない?
(狙うは敵の親玉。小声で作戦…というにはだいぶ大雑把な考えを得意げに述べて)
>504
なるほど。ザコは無視して一気に大将首を殺(と)りに行く、ってわけですね?いいね、カチコミらしくていいや……やろうルーさん。しかしそんな親玉、どこに潜んでいるものか……この階段の裏の大広間か、それとも上か……?
(自分が斬るまでもなく単なる骨の欠片に成り果てたスケルトン達を尻目に大階段の脇に潜り込むと、片膝ついてルーシエルに顔の高さを合わせつつ、彼女の提案に同意して。入口で感じたプレッシャーも親玉の物かもしれない。そんな大物はこの広大な城のどこに潜んでいるのだろうか。少しでも気配を感じ取ろうと、上下左右を見回し)
いずれにせよここからが本番だ、気を引き締めてかかりましょう。できればアレを見た連中が、ルーさんの力を思い知って逃げてくれればいいんですけどね、ふふ。
(一直線に親玉を狙うとしても、道中でザコとの戦闘はいくらか起こるだろう。ルーシエルの実力を恐れてザコが退いてくれる事を願いたい、そう苦笑いしながら、彼女が倒したスケルトンの成れの果てを親指で差して)
>506
うん、そうそう。どこに?そりゃ親分だもん、きっと王様がエッヘンって座ってる部屋みたいのに居るんじゃない?エルフの勘がそう言ってるよ、間違いないねっ
(カチコミってなんだろ…とぼんやり疑問に思いながらノリで頷いて。目指すは王座の間、根拠のない自信に後押しされた得意げな顔で持論を述べて。ちらりと階段裏の大広間を覗き見すると、割れた硝子の隙間から月明かりが所々差し込んでいて、全くの真っ暗闇というわけではなさそう。月追いの城、その異名がなんとなく頭に浮かんで)
あの大広間を抜けた先かな?広間はチョット距離があるから、またいっぱいお化け出てきたらヤバいかもしれないけど…。
一気に駆け抜ければさ、攻撃される前に抜けられそうじゃない?まぁ、レドの言うとおり私に恐れをなして大人しくしててくれてたら苦労しないんだけどね、へへへ。
(スポーツ選手のモノマネみたいな動きでアキレス腱を伸ばし準備運動を終えると、下からレドの顔を見上げて"準備はオッケー?"とその瞳に問いかけ)
>507
いやあのルーさん、魔物が俺達と同じように玉座で威張ってるタマとは限らないでしょ。そんな都合良く……行きそうだな……!
(なんとも都合のいいルーシエルの主張に片手で頭を抱えて呆れつつも、彼女に続いて大広間を覗き見て。真っ暗で陰鬱な玄関に比べ、月明りでほのかに青白く照らされた大広間は神秘的で、安らぎさえも感じる。だがその奥からは禍々しい強者の気配が漂っている……おそらく親玉はこの大広間を抜けた先にある、王座の間に鎮座していることだろう。前言撤回、ルーさんの見立ては正しい。そう思い直すと、ギュッと顔を引き締めて真顔になり、大広間の先を睨み)
よし、乗った。じゃあ行きま、しょうか、ね。あの、コケたりしないでくださいよ……いざとなったら俺、背負いますけど……
(もう迷いは無い、突撃あるのみだ。そう決意したようだが、その割には前髪をいじりながらソワソワしており。人懐っこくキラキラと上目遣いでこちらを見つめるルーシエルの眼差しが可愛かったから、だなんてこの土壇場で言えそうに無い)
>508
へへ、背負ってくれるのは、全部やっつけた後の帰り道ででもお願いしよっかな。じゃ、いくよ!
(心の準備も含め、なんだかんだでレドも大丈夫そう…だけど、なんだかモジモジしながら見られているような。ま、いっかとやや前傾姿勢で構えると、奥に待ち構えているであろう王座へと薄暗い中を全速力で駆け出して。長い髪を靡かせて懸命に手足を動かして走る様は野山を駆ける兎のよう……と思っているのは当人だけで、微妙な速度でバタバタと物音をさせながら大広間を走るその姿は格好の標的で)
ん、なんかモヤモヤしたのが集まって…って、こんにゃろ、やってけて…わっ、い、イヤァァァァ!!
(霧みたいな空気の濁りがいくつか生まれたかと思うと、ふわりと浮かぶウィスプの群が二人を意地悪そうに認識して。どんよりとした瘴気、本能的に身体に触れさせない方が良さそうと感じる粘っこい空気の塊が一斉に放たれて。迎え撃ってやろうかと一瞬横を見たその瞬間、足元の窪みに引っかかって盛大に転んでしまい。勢い余ってヘッドスライディングを華麗に決めながら頭上を通り過ぎる瘴気の塊を見送り、大広間の先へと続く扉に激突し)
あいたたた…、はっ、レド、ドア開けて、ドア!
>509
ルー!!!
(ルーさん、脚力は大丈夫か……?そう不安を覚えながら、全力とは程遠いゆったりした動作で走りながら後を追うと、突然目の前でルーシエルがずっこけて扉にぶつかったのに愕然として。自らもスライディングして瘴気を潜り抜けて扉の前に立つと、けたたましい音を炸裂させながら前蹴りで扉をブチ破り、中にルーシエルを押し込むと、急いで閉めて閂をかけ)
……ルーさん、宴会芸は勝ってからにしてくれ……今のは笑えないぞ。
(とりあえず霧の化物は撒けたか?ルーさんも無事そうだ。また仲間を失うかと思った……そう安心すると刀を地面に突き刺し、しゃがみつつ心底心配な顔でルーシエルを見つめて。扉の中は窓から月明りが差し、壁沿いに椅子が並ぶ小部屋になっており、奥には金の縁取りや紋章で飾られた豪華な鉄の扉がある。ルーシエルへの心配が先に立つあまり、ここは玉座の間に繋がる控室で、この鉄扉を開ければ目指す玉座と対面できることにレドの方は気付いておらず)
…はい、ごめんなさい。
(敵を目の前にして盛大に転んで、さらには扉に激突するという失態を晒したことにしょぼんと項垂れて。彼のトラウマを刺激する仲間の死に直結しかねない失態。こうなったら奥に潜んでいるに違いない敵の親玉をやっつけて名誉挽回するしかないと、手にした杖を握り直して。幸い、あんまり引きずることなく頭の切り替えが出来るくらいには単純な気質。下ばっかり向いてられるかってんだっ)
レド、ここを進んだら、きっといよいよ親分とご対面だよ。ところで私、作戦があるんだけどさ。
…レドが扉をばーん!って開けるでしょ?そしたらそこに敵がわらわら来るじゃん。それを前衛が食い止めてる間に…私が横から親分を狙い撃ちするってのはどう?
(灰色の瞳をキラリと輝かせて、やや単純な戦術を得意げに披露すると、水平に構えた杖で射撃するみたいに片目を瞑ってまだ見ぬ標的に狙いを定めて)
>511
(対面?扉?何を言っているのかと周りに目を向けると、いかにも玉座がありそうな豪華な鉄扉に気付き。あれか……と呟きながら扉を見つめると、苦笑いしながらルーシエルに向き直り)
やれやれ、簡単に言ってくれるなぁ。まあいいでしょう。そういえば剣士なら剣士らしく魔物狩りしてろって言ってましたよね……思う存分見てください。
(すっと立ち上がって地面に刺した刀を引き抜き、ポケットから取り出した小瓶の液体を刀身に振りかけて。瓶を投げ捨て刀を掲げると、塗れた刀身が青白い光を帯びていき……瓶の中身は聖水である。アンデッドへの特効、そして自分が目立って敵を引き付ける効果を期待しているのだ。輝く刃を静かに見つめる姿は真剣そのものであり……依頼を受けた時から自分が囮になる覚悟はできていたのだろう)
じゃあ行きます……あ、そうだ。昔ルーさんと同じポジションだった立場としての意見ですが。
……敵を狙うときは、名誉挽回しようとか、外したらどうしようとか、余計な事は考えなくていい。ただ敵を仕留めることだけ考えればいい……以上です。
(おそらく親玉が待ち構えているであろう鉄扉の前に立つと、扉の方を向いたままルーシエルにアドバイス……昔の自分の失敗に基づいたアドバイスを静かに投げかけて。彼女が先の失敗を取り返そうと気が逸っているのではと感じてのことだろう。そして言い終わるや否や後ろに下がり、鉄扉めがけて突進すると、肩から扉をブチ破って部屋の中へと突入し……!)
(/だいぶ遅くなってすみません!)
>>512
(聖水に濡れた滑らかな刃は、夜空に浮かぶ欠けた月みたい。その冷たい輝きがレドの覚悟を表しているみたいで、無意識に杖を握りなおして。その直後、大きな音と共に開け放たれた扉の奥に、それを見た)
…ッ!
(王座の前に佇むのは、柔らかい月光を受けぬらりとした光沢を浮かべる体躯の魔物と思しき巨体。六本の手足をゆらゆら唄うように動かして仮初の命に似た何かをアンデッドに纏わせるその姿は、数多の楽器隊を導き巨大な音像を創り出すオーケストラの指揮者のよう。悪意を持って世に放たれた数々の旋律ーースケルトンやウィスプ等の群れが、剣士と魔法使いという五線譜には居場所のない異質な二人を排除しようと迫り来る…!)
…親分が虫っぽくてやなヤな感じだけど、敵が待ち構えてるのはお見通しだよっ、えいっ!!
(小さく圧縮した魔力を散弾みたいに扇状に撃ち放って、複数のアンデッドを無力化して。それでも、弾丸の雨を掻い潜ったアンデッドが二人目掛けて距離を詰めて)
レドっ、そっちお願い!
(/ こっちこそ遅くてごめん!この月末月初はすんごく忙しいから、のんびりペースだと助かる…!)
(/ 労働さん。今トピ主さんがお忙しくて顔出し出来ない状況っぽいですが、別で立っている打ち合わせ用トピに、キャラシートを投稿してみては如何でしょう?)
>516
(ルーシエルの目の前で稲妻のような閃光が走ると、彼女が撃ち漏らしたアンデッドは青い炎に巻かれながら燃え尽きて。レドが薙ぎ払ったのだ。その勢いのまま、レドはルーシエルの横に立ち)
ハッ、Bランク勢を相手になんとも豪華なお出迎え。光栄じゃないですかルーさん。確かに当主の虫みたいなセンスはいただけないが。
まあ安心してください。俺は昔から得意なんだ……世の中のためにならない害虫の駆除ってヤツが……!
(敵陣の真っ只中にいる緊迫した状況に似つかわしくない、穏やかな顔でルーシエルと親玉達を見比べて。ルーシエル。そそっかしくて子供っぽいが、躊躇なく戦端を開く姿はやはりひとかどの戦士。得体の知れない連中を産み出す異形の怪物の相手など、冒険で心の傷を負った自分一人では到底立ち向かえそうに無かったが、彼女と一緒ならやれそうだ……もう迷いは無い。やがて「害虫駆除なら任せろ」と言わんばかりに、ルーシエルからもらった虫除けのブレスレットを着けた左手を掲げつつ、敵陣へと歩を進めていき)
聞けバカどもッッ!!当代最強……あー、「首狩り」様に次いで最強の剣士・レドがお前らのタマを取りに来た……俺を殺せるものがあるか!
(寄ってくる有象無象に青い三日月の剣閃を浴びせて駆逐しつつ、部屋の中ほどへ進み出て仁王立ちすると、大音声を上げながら親玉とその眷属に青く輝く刃を突きつけて。これだけパフォーマンスすれば敵を引き付けられるだろうか?「手筈通りにやりますから、あとよろしくお願いします」と言いたげに、空いた左手で背中越しのサムズアップをルーシエルに送って)
(/ 了解です!レドからも「ルーさんのためならいくらでも待てる」と伝言を預かっています。)
>518
(ぬらりと眩い光を帯びた長刀を操り亡者達を切り捨てて無力化するレドの巧みな刀捌きに見惚れながらも、謙虚に"首刈り"さんへのリスペクトを忘れないところに彼らしさを感じて口元を緩めて。でもその腕前を危険視したのか、はたまた本能的に何かを彼の姿に感じたのか。有象無象のアンデッドはその動きを止め、代わりにスライムに似た柔らかそうな塊が六体、ふわりと宙に浮かび虫親分を守るように浮遊する。ん、スライム…?)
レド、ばっちり…!…あのスライムみたいのも纏めてやっつけるよ…!
(かつてスライムの群れを退治したときみたいに、小さく圧縮した魔力の弾丸で浮遊する一体を正確に撃ち抜き。コアを潰されたそれが溶解するみたいに崩れ落ちるのと同時に、二匹目を同じ要領で撃ち抜くも…飛散したコアが再び融合しその射撃をやり過ごして。それならばと振り払った杖から放たれた火炎が複数の塊を焼き払うと、一体は悍ましい音を立てて蒸発しながらも、その他は粘性を持った身体で炎を飲み込んで握り潰して。…一度見た攻撃を学習してるんだ…直感でそれを感じ取ったその瞬間、消滅した二体が再生され、六体の塊が一斉に火炎を纏った小さな魔力の弾丸を射ち放つ!)
っ!!…なにさ、真似っこ!!
(左肩に焼けるような鋭い痛み、一発喰らったみたい。二人の眼前、空気中に描き出された幾何学模様が、間髪入れずに射ち放たれた二発目を防いで。六体全てが同時に同じ攻撃を仕掛けてくる…並列化されたレプリカみたい)
…レド、見てた?…あれは多分、一度に六体全部を仕留めないとダメだと思う。…残念だけど今の私の魔力じゃ足りないよ。
…前に教えてくれたよね?「竜狩り」のこと。…一撃で賊を殲滅したって。…アンタがもう一度それをやってくれて、六体が再生するまで少しだけ時間をくれたら。私はありったけの魔力をあの虫親分に叩き込んでやること、できると思う。
(魔力が描き出した防御膜のカーテンがあと何発耐えられるのかわからない。かつて彼が仲間を亡くした出来事を追体験させるみたいに残酷な仕打ちだけれど。きっと乗り越えられると信じたから、"できるよね"と最後に付け加え、手にした杖を握りしめそこに魔力を篭め始めて)
>519
(ルーシエルが「竜狩り」を求めた時には、既にレドは敵に対して半身に構え、腰を落とし、肩に担いだ大刀に気合を溜める所作―――「竜狩り」の発射シークエンスに入っており。見たところルーシエルはスライムの相手に慣れているようだが、そんな彼女が異常な再生力と模倣能力を持つ今回の相手に押されているのを目の当たりにして、最早「竜狩り」を撃つ以外に手立てが無いと決心していたようだ。覚悟を決めて握る刀の刀身が、聖水の魔力に闘気が加わったことで光を増していき)
―――依頼を受けた時から感じていたよ。アンタは鬼だとな……!
そして、優しい人でも……クッ、痛い……怖い……だが!
(スライム、否、その先の虫親分を睨みつつ、顔中に汗を吹き出しながらルーシエルに語りかけて。炎に巻かれる仲間を尻目に大技を決めるという、仲間を失った時と同じ運命を辿ってしまった。そんな心理的抵抗と、刀に闘気を集中させる苦しさで顔が歪む、目まいや頭痛が走る、意識が飛びそうになる……だがこの人が「竜狩り」に何を求めているかは理解している。自分の命を張ってまで俺を立ち直らせようとしてくれているのだ……!絶対守らねば……!そんな決意が青年を踏ん張らせる。何秒か経った後、一歩踏み込んで更に腰を落とし。どうやらチャージが完了したようだ。闘気と魔力、異なる2つのエネルギーが融合した刀身がバチバチと音を鳴らしながら一層激しく輝き、青白い光がルーシエルの全身をも照らし始める!)
……俺にこれを使わせたからには、百年は語り継いでもらうぞ!あいつらじゃ到底真似できない、レドの魔法……!
必殺の、「竜狩り」をッッッッッ!!!
(身を翻しながら光輝く刀を振り抜くと、刀から解放されたエネルギーが青い満月のような光波となって飛翔する!その光波の前に六体のスライム達は吐き出した炎もろとも跡形もなく吹き飛んで……いやまだ光波は止まらない。粒子の尾を引き、陰鬱な闇を切り裂きながら、スライムの後ろに控える虫親分めがけて彗星のごとく飛んでいき。この「竜狩り」、木っ端どもだけにやる安い技じゃない。本当の狙いは虫親分(オマエ)だ!)
今だ!撃てーっ!撃ちまくれ!!
(光波は虫親分の胸当たりに着弾して、敵の巨体を覆うほどの爆発を起こす。できればこのまま倒れて欲しいのだが、負傷したルーシエルの援護にはなるだろうか。刀を振り抜いた姿勢のまま叫び、彼女にトドメを促して)
(/大変お待たせしてすみません……「竜狩り」完成です。トドメお任せします!)
>520
(レドの咆哮と共に撃ち放たれた青白い光の波が六つの浮遊体を跡形も無く消し飛ばす!それでもまだ破壊衝動を失っていない波が、背後で蠢く敵の親玉を襲って。硬そうな甲殻を引き裂き致命傷とも思えるダメージを与えながらも、六本の脚を地面に付けなんとか踏みとどまった蟲の化物が感情の見えない大きな眼で二人を威嚇し。――レプリカセットの再生を試みる…!)
…百年でも千年でも語り継いであげるよ!…だって私はエルフだからねッ!このままトドメいっちゃうよ!!
(レドの「竜狩り」を学習したアイツらが複製されたら、きっともう勝ち目はないのだから。大っ嫌いな虫みたいな異型に全力で距離を詰め大きく跳躍!…地面から浮いたのはせいぜい50cmくらいだけれど。両手で掴んだ杖を振り下ろして敵の顔面を引っぱたくと同時に、ありったけの魔力を叩き込めば、鋭い閃光と共に生じた爆発音が鼓膜を麻痺させ尖った長耳をぴくぴくさせて。涙目になりながらも、崩れ落ちる敵の身体が視界に入り)
…やっつけた…やっつけたよッ!…アレ?
(レドの竜狩りを喰らった矢先に直接魔力を叩き込まれ硬そうな身体を崩れさせながらも、こちらを道連れにするみたいに掴み掛かろうと長い腕が伸びてきて。魔力はもうスッカラカンの空っぽ。あ、やばい、レド、私死んだ。こんな虫みたいなヤツに………ん、虫…?そういえば私、虫対策した…!自身の左手首に付けた炎の魔力を練りこんだブレスレットを引きちぎって掴み、覚悟を決めてポカッ!と虫親分の身体に小さな拳を叩き付ければ、炎を纏いながら断末魔の奇声を上げて虫親分が灰と化して。――有象無象のアンデッドを生み出していた元凶が朽ち果てたからか、はたまた老朽化が進んだ城に戦闘の衝撃がとどめを刺したのか。ガラガラと天井や城壁が崩れていき、足元が揺れて)
い、イヤアアァァァッ!!レ、レド、生き埋めになる前に逃げるよッ!…ほら、早く!
(もう魔力も体力も全部使い切ったのだからと、長身の彼に手を伸ばすことで、担いで運んでと無言のアピールをして)
(/ペースは全然大丈夫!むしろこっちにあわせてもらってありがとうございます…!かっこよく決めてもらえたので、お言葉に甘えてトドメをば!)
>521
(い、一撃では殺(と)れなかったか。ならもう一発と意気込んだ矢先。ルーシエルが親玉に突撃して、魔力を込めた杖で頭をブン殴っている光景に絶句し、炸裂する閃光を片手で防ぎながら固まって。なっ……!「叩き込んでやる」ってそういう……いや驚いてる場合じゃない、援護しなければ、と慌ててルーシエルに駆け寄れば、彼女の拳で燃え尽きる虫親分を前にして呆然と立ち尽くして。マジかよ、このバケモノを殴り倒したぞこの人……)
……フッ、はははッ……見てるかアーダン、ペトラ。お前たち、とんでもない人を俺の前に遣わして―――!?
クッ、しっかり捕まっててくださいよルーさん。後は俺の仕事だ……デヤアッ!!
(親玉を討ち取った途端に始まった崩落、差し伸べられるルーシエルの小さな手。感傷に浸っている暇は無い、やるべきことはただ一つ。彼女を背負って駆け抜け、瓦礫の降る玉座の間を飛び出し。気合を発しながら刀を振り上げ地面に衝撃波を走らせれば、ウィスプを撒くために閂をかけてしまった扉を粉砕し、大広間へとなだれ込み。このまま突っ切り、急いで入口から脱出する―――切羽詰まった状況、荒い息と汗からレドにも疲労の色が見える。それでも焦っている様子は見られない、むしろどこか落ち着いてすらおり)
―――背中が心地良い。これが生命の暖かさってヤツか……
今度こそ、共に帰るんだ……!
>522
うん、悪いけどお願いするね…って、うわっ、高っ!
(想像以上に高い視界に驚きながらも、広い背中の安定感にやや安堵し…たのも束の間。脱兎の如く凄い速さで来た道を疾走するスピード感に狼狽えて)
ちょっ、レド、そんな急いだら転ぶよっ、って、ドア!ドアにぶつかるー!!
(ブレーキは掛けられず扉が迫ってくれば、反射的に目をギュッと瞑ってしまう。けれども激突する衝撃は訪れず、激しい破壊音に長耳をぴくり。打ち抜かれた扉を振り返って眺めていると、みるみるうちに入口を抜けて。小さくお礼を言って降ろしてもらうと、足が地面の感触を忘れてたみたいに躓いて転んだ後、立ち上がって)
はぁ…ありがと、助かったよ。レド、やっぱりアンタ走るの速いね。
私も本気出せばエルリンピック出場狙えるかなって思ってたけど…ちょっとレベルが違ったよ、へへ。
(怪しげなエルフのスポーツ祭典について語りつつ、ようやく安堵してふにゃっと笑って。ふと後ろを振り向くと、月明かりに照らされた古城の一部が、ゆっくりと崩れながら湖に沈んでいく様子が視界に入って)
…月追いの城…ちょっと壊れちゃったけど…報酬はちゃんと貰えるよね。…とりあえず、帰ろっか?
>523
(無我夢中で崩れ行く城の中を走り抜けると、いつの間にか柔らかな月明りと澄み切った風を肌に感じて立ち止まって。どうやら脱出できたようだ。ルーシエルを背中から降ろし、役目を終えて聖水の光を失った刀を鞘に納めると、優しい笑顔をこちらに向ける彼女へ向き直り)
帰る……?そうか、今度こそ終わったんだな……
(ルーシエルの無事を確認すると緊張の糸が切れたのか、膝から崩れ落ちて地面に座り込んで。子供のようにぺたんと座る姿からは、城の中で見せた荒々しい有り様はどこにも感じられない。うつむきながら乱れた呼吸と吹き出る汗を整え終わると、穏やかな表情で湖面を照らす青白い月を見上げて)
冒険なんて二度としないつもりだったが……これであいつらも許してくれるだろうか。
(/ お返事遅くなっててごめんなさい!お休みに入ったとたん背後が風邪で寝込んでしまって…だいぶ良くなってきたので明日にはお返事できそうです…!)
>524
(その場にへたり込んでしまったレドの姿に、ギルドで出会ったときの様子を重ねてしまって。でも、今目の前にいるのは過去に縛られて自分に嘘を吐いていた青年ではない。そのことは、きっと彼自身だって分かっているハズ。珍しく上からレドを見下ろす形となり、そっと近寄り彼の頭をぽんっと撫で)
ふふ、そーだね。レドの活躍のお陰で無事帰れそうだよ。…許す?初めっから恨んでなんかなかったと思うよ。だから、今のアンタを見たら、喜ぶに決まってるでしょ…!
(痛ててっと左肩を庇うも、そう大したことは無さそう。あとは、来た道を引き返して馬車に拾ってもらって帰ったら、お風呂に入って目一杯寝てから報酬をゲット!ってところ)
ヘヘ、取り分は半分こだからねっ。戻ったらちょっとお休みしてから、夕方とかにギルドで落ち合って報酬もらう手続きしよっかね!
ーー
途中からレスペが鈍くなっちゃって、ごめんなさい!ペースとか合わせてもらって、楽しくやり取りさせてもらいありがとうございましたっ。一旦、この小クエストは完了かなって感じで考えてます!気づけば人も疎になっているこのトピ、また皆さん戻られることを願いつつ…。皆さま、良いお年を!
お久しぶりです…長らく半失踪状態だったトピ主です。やっとリアルの方が落ち着いたので戻ってきました(>_<)
参加者様方には大変ご迷惑お掛け致しました。今現在のお相手様であるミミさんの在籍が確認でき次第本編のご返信をさせて頂こうと思います。
(夕暮れ時のギルドにて、いつもは賑やかな喧騒に包まれているこの空間は、この日に限っては妙な静寂と緊張感に包まれていた。冒険者達の視線の先を辿ると、受付前に特別に設けられた椅子に足を組んでふんぞり返って座る「勇者様」ことレイラの姿があり、運が悪いことにその対応を任されているのは数日前に採用されたばかりの新人受付嬢だったのである。案の定と言うべきか、緊張から言葉を詰まらせ要領の得ない対応を繰り出す受付嬢にレイラは苛立ちを募らせており、殺気立てるだけでは飽き足らず遂には急かすように踵を突きつけて床を抉り、口を開いた。)
いつまで手間を取らせる?私は暇ではないのだが。
(気品を漂わせる美しい容姿とは裏腹に、レイラは威圧するようなその鋭い眼差しと冷たい言葉を一切の容赦なく受付嬢に浴びせる。「すみません…!すみません…!」と受付嬢は繰り返し頭を下げるが、レイラが求めているのは謝罪ではなく依頼の報酬だ。その認識の違いがまたレイラを苛立たせ、思わず握られた拳に力が入る。受付嬢に直接の危害が加えられても可笑しくない状況に、実力差から止めることも出来ない周囲の冒険者は固唾を飲んで見守っていた。
何故報酬が支払われる迄にこれだけの時間を要しているのか、それは受付嬢が新人であることに加えてレイラの稀な冒険スタイルに理由がある。通常の冒険者であれば一つの依頼を終えてはその都度報酬を受け取る。その為報酬の支払いにそこまで時間を要することはないのだが、レイラの場合は長期間大陸中を冒険した末に複数の依頼達成報告を持ち帰ってくるのだ。高位の冒険者故の離れ業だからこそ、目の前のイレギュラーに受付嬢が混乱するのも無理はないだろう。新人ながら基礎を飛ばして応用をさせられているようなものであった。)
(一応絡み文を投下致しました!ギルドの一風景としてリアクションして頂いても、そのまま絡んで頂いても結構です(^-^))
>526
……っ、了解!
ルー、ありがとう。貴方と出会えてよかった……
(自分の頭を撫でる手の優しく温かいこと。仲間を亡くして自暴自棄になっていたけれど、この人に導かれてここまで来れた。また冒険者としてやっていけそうだ……思わず零れ落ちる涙を腕で拭うと、帰路につくルーシエルの小さな背中を見つめながらゆっくり立ち上がり、さらに呟く)
その背中、やはり俺より大きく見える。
尊敬する人が、もう一人できた……
(/長い事この面倒な青年にお付き合いいただきありがとうございました。太陽のように明るいルーシエルさんとの冒険、とても楽しかったです。また交流できることを楽しみにしています!)
>527
(/お久しぶりです。「不死鳥の翼」の物語に関わりたいと思っていただけにご無事で安心しました。準備出来次第 >528に絡みたいと思います!)
>502
外の世界も色々と大変なのですね…ですが、幼いミミさんが温かい村人達に囲まれて、自分なりの幸せを見い出せていたようで何よりです…
(外の世界について多少の見識の広がりを得たティアは、今ほど聞いたミミの過去を交えつつ、しみじみとした様子で感想を語った。信仰によらず幼いミミの身を案じて叱る村人達の人徳の高さにティアは心底関心を寄せているのだろう。その向かいの席で、クレアも同様の感想を抱いたようでウンウンと首を縦に振って感心した様子を見せる。そして、そうこうしている内に馬車は遂に目的地である教会付近に達したようで、窓の外へ目を向けると古びた木造の教会の外壁には「聖女様万歳」と書かれた横断幕が掲げられており、一見すると歓迎ムードを感じられる一幕であるが、不自然な程に周囲は静まり返っており、辺りには出迎えの人間すら見当たらない。一抹の不満を感じつつも馬車は教会の正面で停止した。)
>532
へへ…本当に、私は幸せ者だなって思いますよ。冒険者になったのも、村の皆に恩返しと楽な生活を……あ、教会が見えてきましたね!あそこが目的地ですよね?
(自分の生い立ちについて話し終わり、その生い立ちについて2人の感想や様子、特に村人のことをよく言ってもらうと軽く頬を人差し指でかきながら自分のことのように嬉しそうな表情を浮かべて。親から捨てられたり盗賊に襲われたりもしたが、自分のことを家族同然と見てくれている村人達に囲まれて育った自分は幸せ者だと告げて。冒険者になった理由は村人達に恩返しするためと言いかけたところ、視界の端にある窓に目的地と思われる教会が映りそちらを向いて。自分達が乗る場所が教会近くで止まり案の定この木造の教会が目的地だったようだ…掲げられた横断幕だけ見れば歓迎されてるように見えるが、出迎えをする人間はおらずあまりにも静かすぎることに違和感を覚えて)
……これ、歓迎……されてるんですよね…?
>528
あれは……?ひでぇな。とんだ野良犬じゃないか。
(一年前、仲間を失ったショックで失踪するも、優しいエルフに導かれて舞い戻った冒険者ギルド。その奥のトイレで用を足し戻ろうとした矢先、受付の方から異常な殺気を感じ、壁越しに様子を伺いながら呟き。視線の先にいる殺気の主はご自慢の金ピカ剣を見ずとも分かる。自らが慕うクレアの妹分にして、素行不良で悪名高い「勇者」レイラ・ハートだ。優しさを知らない横暴な振る舞いは、勇者というより飼い主の下から脱走して方々に噛み付く野良犬のよう。不死鳥の翼の面々は自分が冒険者になる前(>447)から見ていたが、クレアさんに叱られて正座させられてたバカ犬が偉くなったもんだ……と呆れて溜息をひとつ吐き)
クレアさんは一体あの駄犬に何を見出だしたんだろうな。まあいい。あの人が愛した「勇者」の器、見てやるか。
(あの増長ぶり、相当甘やかされて育ったのだろうか。当人はもとより彼女をそのように育てた姉貴分のクレアの器量まで疑いたくなる所作の数々は、見れば見るほど眩暈がする。さっさと裏口から脱出したいが今にも受付の子が殴られそう。他の連中もレイラにビビッて動けないらしい。この際だ、「勇者」の器を見てやろうと決めれば、壁から飛び出し受付へと歩を進め)
ホラ、どけよ役立たずども……そこの新入り、この人は報酬が欲しいと仰っている。精算しろ精算!
(総髪、もといクレアにあやかったポニーテールを揺らし、邪魔な冒険者を大きな身体と長い腕で押しのけつつ、ギルドの奥から二人の下へとズカズカ迫り。どうやらレイラは複数持ち込んだ依頼の報酬が欲しいらしい。怯えるばかりの受付嬢を長いまつ毛が覆う灰色の瞳で睨みつければ、声を張り上げ腕を振り、「奥に行って報酬を計算をしろ」と指示を出して)
>533
罠…かもしれませんね…護衛はこの子に任せて私達で先行しましょう。
(ミミと同様に教会の纏う空気に違和感を感じたクレアは、神妙な面持ちで刺客の罠である可能性を告げると、ティアの護衛はユリウスに任せて自身とミミで教会の内部の安全を確かめようと提案した。ユリウスを優しく揺さぶり目を覚まさせるとティアに預けて馬車を出る。)
お気を付けて下さい…
(状況から察するに罠である可能性が大であるが、そのような危険な場所へと二人を送り出すに当たって少しでも気休めになればと思い、二人を真っ直ぐに見据えたティアは自分が言える精一杯の見送りの言葉を送った。)
>534
………フッ…
(予想だにしなかった乱入者の登場にレイラは暫く呆気に取られて沈黙した。周りの野次馬は関心を寄せるまでもない格下共。そう思っていたがどうやら違ったらしい。「勇者」が相対していた人間を了解を得ずして下がらせるなど、単なるお人好しなどではない。俄然、目の前の男の行動に興味を引かれたレイラは先程までの怒りは何処へやら口角を釣り上げ、レドへと視線を向けた。)
貴様、名はなんと言う?
(未だ椅子に腰掛けているレイラは見上げるような姿勢でレドの顔を見据えると、興味津々と言った様子でその真紅の瞳を輝かせながら問いかける。自身を恐れない。それだけでレイラの関心を引くに十分であった。
硬い口調や強さに裏付けられたプライドの高さから誤解を生みがちであるが、一連の行動から窺えることとしてレイラの行動は全て感情に左右されているものであり、そこに一切の「悪意」はない。突き抜けた「純粋さ」こそが彼女の根底にあり、例えるなら子供がそのまま大きくなったような人間である。)
>535
そうだね、その方がいいかも…ありがとうございます聖女様。必ず戻りますね…
(クレアの言う通り、罠の可能性がある…先程自分達を襲撃したエルフの仲間が潜んでいるかもしれない。戦闘になった時のことを考えてショットガンを取り出しやすいところに装備して、こちらに精一杯の見送りの言葉をかけてくれたティアの方を向き「大丈夫、なんとかなる」というように笑みを浮かべながらお礼を言ってクレアに続いて馬車から出て)
待って、クレア。さっき剣が折れちゃったでしょ、代わりにコレを使って。大丈夫、強度面は安心していいよ…!
(ダンテのような実力者が潜んでいた場合、クレアの寿命を喰らうあの東刀を使わなければならないだろう…そんな危険な刀を何度も使わせる訳にはいかないと思い、能力で作った剣をクレアに渡して。目立った装飾はないが、クレアの折れた剣と形状が似ており折れる心配はないと自信がありそうな表情を向けながらそう告げて)
>536
……!これは「勇者」レイラ・ハート様。出過ぎた真似をして申し訳ございません。
(殺気が消えた。妹分が罪の無い子に乱暴したと聞いたクレアさんが悲しむなんて事態は避けられた、と安心して一呼吸。していたらレイラが随分好意的に声をかけてきたのにハッと驚いて視線を合わせ。この勇者様、ギルドも頭が上がらない聖教国、いや教皇の後ろ盾があることで有名だ。権力を笠に着て弱者を虐げるド屑相手に一戦交える覚悟でいたが、そういう奴ではないらしい。むしろ案外度量がありそうだと判断すれば、レイラに向かって敬語を使い、目の前に駆け寄って)
俺……おっと、私はBランクの冒険者、レドと申します。御目通り叶いましたこと、光栄に存じます。閣下。
(レイラの背丈くらい長い、朱色鞘の東刀を腰から外して地面に置き、片膝付いて跪きながら名乗り出て。恭しい態度を取りながらも声はハキハキ、姿勢もぴしりと決めて、恐れやへつらいの態度は一切見せない。どうやら苗字すら持たない平民の出で、しかもBランク。地位も名誉も無い身の上でありながら平然と勇者の前に現れたようだ)
>537
…!ありがとうございます。…では行きましょうか…
(剣を受け取ると、その握り心地が愛用していた剣にかなり近い事に驚き、にこやかな笑みを浮かべて礼を言った。そして、教会の扉の真正面に歩みを進めると一呼吸置いて気持ちを落ち着かせて、慎重に扉を開いた。)
(ギイッと音を立てて開かれた扉の先には鉛のような血の匂いが充満しており、床や壁が鮮血で染められ、無数のエルフや司祭達が力尽き倒れている地獄絵図が広がっていた。教会の最奥に目を向けると、巨大な十字架の真ん前でダンテが息も絶えだえに、生き残った僅かなエルフやシスターを守るように背後に匿いつつ、明らかに只者ではない何者かと交戦していた。扉が開かれたことに気が付いたダンテはこちらに視線を向けると声高らかに叫ぶ。)
クレアッ…!それと嬢ちゃん…!手ェ貸せ!今は争ってる場合じゃねぇ…!
(ダンテの訴えに、明らかな異常事態であることを察したクレアは神妙な面持ちでミミへ目を向け、共闘するか否か視線で問いかける。あくまで自分達の任務はティアの護衛である為、シスターや刺客であるエルフを見捨てる事が賢明な判断だが、それでもクレアは目の前の命を見捨てたくない。しかし自らの勝手な判断でミミを危険に晒すことは出来ず、こうしてミミの意志を確認しているのだろう。)
>538
ほう…レドか、覚えておこう。
(レドの恭しい態度を前にして自尊心が満たされたレイラはニマニマと満足そうに頬を緩めた。この勇者様あまりに単純だ。持ち上げてさえいればおそらく大抵の行動をコントロール出来そうなものである。クレアが甘やかしていたのもこう言った純粋で危うい面から母性が刺激されてのものだろう。そして、しばらくして自身の頬が緩んでいることに気が付いたレイラは首をブンブンと横に振ると平静を装い何時もの仏頂面でレドの名を復唱する。普段は他人に関心を抱かないレイラが名前を復唱する辺り、余程レドの立ち回りが気に入ったのだろう。)
しかし意外だな…私の見立てではAランク相当かと思ったのだが、あまり依頼は受けないのか?
(レドのランクを聞いたレイラは心底不思議そうに首を傾げた。剣士としてその最高峰と呼べる域まで鍛錬を詰んだレイラの目にはどうしても目の前の男がBランクに収まるような器には見えなかったのである。真っ当に依頼を受けて実績を重ねていればAランクには既に到達していそうなものであるが、あまり依頼は受けていないのだろうかと思案した。)
聖教国編 「教皇の癇癪」
(大聖堂の大広間にて、白と黄金を基調とした豪華な装飾で彩られたこの空間に、パイプオルガンの荘厳な音色が響いていた。奏者は高位司祭の祭服を身に纏っているが肌はドス黒く、人型でありながら目や鼻といったパーツがない。まるで人の影のようなそれが低位の悪魔であることは多少の知見がある者ならば簡単に察しが着くことであろう。そのような異色な空間の中央には、玉座に腰掛けた教皇グレゴリアスとその付き人であるカグラの姿があった。)
カグラよ、しばらくティ……う~ん…聖女の姿が見えないが何処へ行ったのじゃ?
ティア様は先程、儀式を執り行う為に国境沿いの教会へと向かいましたわ。
ああ、ティアか…そんな名前だったなあれは。そうじゃった、そうじゃった。今日は儀式の日であったな。して、護衛は勿論レイラなのじゃろ?帰還後に顔を見られることが待ち遠しいわい。
残念ながら今回はレイラ様ではありませんのよ。タイミングが合わなかったようで即席で別の冒険者が依頼を受けたと聞いておりますわ。
なんじゃと…!レイラの顔を見れないのであれば護衛など必要あるまい!全く余計なことを…
それが、道中に一行がエルフらの襲撃に遭ったと異端審問省から報告を受けていますわ。レイラ様でないにしても護衛を付けたことは正解かと。
聖女の身などどうでもよいのじゃ…!まるでレイラに会えないことを嘲笑うかのように襲撃など許せん!断じて許せんぞ…!カグラッ!穢らわしいエルフ共を八つ裂きにして来るのじゃ…!
しかし、私の力ではエルフのみに標的を絞ることなど出来ませんわよ。
構わんッ!田舎の教会が一つ潰れたところで何ら痛くないわい。どれだけ巻き添えても良い、今すぐにエルフ共を殲滅して来るのじゃッ!
…ハァ…仰せのままに。
(初めは何気ない会話であった。カグラに聖女の行方を聞いた教皇であったが、儀式の為に大聖堂を発ったと聞くなり護衛はレイラの筈だと思い込み舞い上がる。しかし、すぐにカグラによって訂正され、挙句にエルフの襲撃まであったと聞いてはその低い怒りの沸点が頂点に達した。教皇はカグラに対してすぐにエルフを殲滅しろと命令を下すも、自らが持つ力では周囲を巻き込むことになると一度は断るカグラ。しかし、再度命じられては最早断ることなど出来ず、大きい溜め息を着いた後に渋々国境沿いへと足を進めた。)
>539
ふふ、どういたしまして……ん?血の臭い…?しかも、複数の…
(券を受け取ってお礼を言うクレアに同じように笑みを浮かべてどういたしましてと返して。クレアが教会の扉に手をかけた辺りで警戒した面持ちに変わり、扉の向こうに何が待っているのか…そう思いながらショットガンにそっと手をかけて。扉が少し開いた段階で、中から漂ってきた複数の血の臭いに気づき、そのことについてクレアに話しておこうと思った…だが、それよりも先に扉の向こうに広がっていた絶望的な光景を目の当たりにして、言葉を失い。人よりも長く生きて人の亡骸や亡くなるところは何度も見てきたが…ここまで酷い光景は見たことがない。部屋の中にいたダンテの声が聞こえるまで、放心状態のように固まっており…声が聞こえたと同時に我に返ってそちらを見て。)
…っ……助けよう…アレを野放しにしたら、みんな殺される…!
(ダンテの前に立つ人物…雰囲気だけでわかる。この惨状を作り出した張本人だということが…正直、勝てる気がしない。だが…あの人物をこのまま放って逃げたら、この部屋で生き残ってるダンテ達はもちろん、ティア達も殺されるかもしれない。クレア視線の意図にいち早く気づき、共闘を選びチェーンブレードとショットガンを手にして銃口を敵に向けて。この場に不死鳥の翼に所属していた2人がいる、倒すまではいかなくても退けさせることはできるかもしれないと強く思い、引き金に指をかけて指に少しずつ力を込めて)
>542
…決まりですね。
(ミミの返答を聞いて覚悟を決めたクレアは剣を構え新たな刺客との距離を徐々に詰める。刺客とあと数メートルの位置まで縮まった途端クレアの動きはピタリと止まった。言い知れない恐怖心がクレアを侵食しており、呼吸が乱れ手の震えや嫌な汗が止まらない。相手は見るからに普通の人間の筈であるが、放たれるプレッシャーはかつて対峙した神竜を連想させた。)
あらまぁ…冒険者様方ではありませんか。随分とお早い到着ですこと。貴方々と鉢合わせる予定ではなかったのですが、私の姿を見られた以上は仕方ありませんわね。その命、頂戴致しますわ。
(本来ティア率いる一行が来るまでにエルフ共を片付けて早々に撤退するはずであったカグラだが、S級冒険者ダンテとの予期せぬ対峙もあり思いのほか時間を取られていたらしい。外部の人間には教皇の付き人としての自分の存在が秘匿されていることもあり、姿を見られた以上は斬り伏せる他にない。困り顔で天を仰ぐが起きてしまったものは仕方がない。目の前のダンテを轟音を立てた斬撃で壁際まで薙ぎ払うと、固まったクレアの横を素通りして、自身に銃口を向けるミミの元へ瞬く間に距離を詰めると、喉元目掛けてその白く鋭い刃を振るった。)
>543
…クレア?どうしたの…?
(クレアの返答を聞き、敵との距離を徐々に縮めていくのを見て敵がどう動いてもいいように狙いを定めて、本来の手筈通りにクレアの援護をしようとしており。だが、クレアがある程度の距離で足を止めてしまい目だけ動かしてどうしたのかと問いかけながらクレアを見て。後ろ姿だが、呼吸が荒く手が震えているのが見えて…まるで目の前の敵に恐怖しているようだ。確かに、この部屋を鮮血と亡骸まみれにした張本人だ…恐怖するのはわかるが……クレアが目の前の敵にここまで恐怖するのは流石におかしい。)
…っ…!!速い…!!
(目の前の敵の発言から、意図的に此処へ来てエルフやシスターを葬ったということがわかる。そして、自分達が此処へ来ることも知っていたかのような発言…聖教国の者だろうか?それだと此処に来たダンテとエルフ達を消すために来たのも説明がつく…が、それだとシスターまで葬っている理由がわからない。…だが、まともな人間がいない聖教国だ、そう考えればシスターごと斬ったことも納得がいく…あるいは、聖教国に恨みを持つ別の勢力か…そう考えていると、ダンテの攻撃を薙ぎ払い一瞬で自分の目の前まで来ており。本来なら対応ができなかっただろうが…流石は猫の半獣人か、間一髪後ろに飛んで攻撃をかわして。飛んでる最中に即座に銃口を向けて、流石に対応できないだろうと判断しカウンターの要領で引き金を引き金を引いて発砲しようとして)
>544
ふむ…仲間の死はさぞ辛かったであろう。一年間の紆余曲折があったとは言えそれを乗り越えたのは大したものだ。人によっては何時までもその呪縛から逃れられないからな…
(レドの身の上話を聞いては、レイラも近い経験をしていたこともあり神妙な面持ちで同情を見せた。途中、なにやらレドから殺気に近い邪な感情を感じ取り警戒して聖剣に手を添えるがすぐに収まった為に警戒を解き、紆余曲折の末に結果として仲間の死を克服できたレドを手放しで称える。それと比較するように自らが姉と慕った人物を思い浮かべ、人によっては何時までも呪縛から解放されないとポツリと呟いた。その後、自身の瞳にレドの視線が向けられていることを意識すると、一瞬ピクッと身体が反応した末に僅かに頬を赤くしてレドから目を逸らした。今までの人生においてレイラは同年代の異性とまともにやり取りをした経験がない。普通の男はレイラを恐れて近付かず、絡みのあった男共を思い浮かべれば、年の離れた暑苦しいハゲ、姉の彼氏のなよなよした優男、絡みが鬱陶しい数千歳の老人。どれも異性として意識するような対象ではなく、レイラは初めての経験に明らかに動揺している様子であった。)
>545
面白い動きですこと。貴方人間ではありませんのね?
(人間離れしたミミの動きを見て、カグラはミミが獣人であると確信した。面白いものを見たかのようにニヤッと口角を釣りあげると、弾を発射させまいとミミに向け刀を振りかぶる。後ろに飛ばれた為に通常であれば到底刃の届く距離ではないが、剣聖にそのような常識は通用しない。空を斬った筈の刃の衝撃は、まるで飛び道具のように空中を伝播してミミへと迫る。)
…ミミちゃんッ…!!!
(カグラとの距離が空いた為に平静を取り戻したクレアはハッとした表情でミミへと視線を向けた。今まさにカグラの攻撃がミミへと迫っており、最早クレアが防げる距離ではない。それでも本能的な足掻きでミミへ精一杯手を伸ばし声を張り上げた。)
>546
お心遣い痛み入ります。ただお言葉を返すようですが、悲しみの重さは人それぞれ。私も亡くしたのが恋人であったならとても―――
……あ、あの、勇者様?どうやらひどくお疲れのご様子。こんな受付の前ではこみ入った話もできません。お話の続きなら……あちらの奥の席で致しませんか?
(こいつぅ!気配読んでやがる!仕掛けたらやられてたな。Sランクは、クレアさんは遠いなぁ……という悔しさを神妙な面持ちで隠しながら、レイラの労いの言葉を受け取って。レドは3年前の「あの日の事(>468)」を目撃している。「呪縛から逃れられない人」がクレアを指しているのは察しがついた。だがレイラもまた過去を清算できていない様に見える。無理もない、憧れの人があんな事になっては。クレアさんもまた3年前に死んだんだろう。リーダーと同じように……と思いを馳せていると、何だかレイラが挙動不審になっているのに気が付けば、彼女を恐れた冒険者たちが逃げ出して空けた奥の席―――2人でゆっくり話せそうな席を指し、あちらに座り直しましょうと提案して。レドも鈍感なものだから、レイラが動揺している理由が連戦の疲れか何かだと誤解しているのであった。)
>547
…失礼だね、にちょっと運動神経がいい人間だよ…!!
(今の動きで敵に獣人であることがバレてしまい、相手がまだ聖教国の人間かどうかは不明だが…聖教国のシスターや司祭もこの場にいるため、一応運動神経のいい人間だと告げて。引き金を引こうとしたところ、至近距離で斬撃が飛んでくる…今から狙いを斬撃に向けるのは間に合わない、錬金術で壁を作れば防げたかもしれないが、ショットガンと同じ理由で間に合わない。かと言って、チェーンブレードであの斬撃を防げるとも思えない…視界の端に自分の名前を呼んでこちらに手を伸ばして走ってくるクレアが見えたが…ミミは諦めたように目を閉じた…その瞬間。)
…!?
(教会の入り口の方から凄まじい速度で黒炎が飛んできて、ミミに当たるはずだった斬撃を打ち消して。ミミもそっと目を開けて、自分に斬撃が当たってないことに一体どうなったのかというように周りを見て……入り口に、見覚えのある人物…エレオノールが立っていることに気づき)
>548
…ああ…そうだな。…しかしレド、貴様は妙に私を取り巻く環境に詳しいようだな。実はどこかの回し者なのか?
(何やら変な心配をかけているようで、レイラは一呼吸置いて務めて平静を装った。そして、促されるままに席を移ると、そこに座るなり僅かな疑念に思い至ったレイラはジト目でレドの顔を見据る。いきなり自分と受付嬢の間に入ってきたと思えば、話してみるとやけに不死鳥の翼周りの事情に詳しい様子だ。不死鳥の翼の活動現役時ならば周辺の噂や足跡を吹聴する輩もいたが、活動を休止して数年が経つ現在にそれらを記憶に留めているものは稀である。その為レイラがレドに対してあらぬ疑いをかけることは必然であった。)
>549
おやおや…今宵は随分とお客様が多いようですわね。
(教会の入口に佇むエレオノールを見るなり、カグラは笑顔を崩さぬまま現状を皮肉った。しかし、余裕を取り繕った表情と比べその内心は決して穏やかなものではない。冒険者事情に疎いカグラであっても対峙すれば自ずとその等級が幾つ程度なのかは予想が付く。カグラの見立てでは今まさに登場したエレオノールを含めてS級が三人とA級が一人、もはや超難度クエストへ臨むレベルの布陣に焦らない方が異常であろう。時を同じくして壁際に飛ばされたダンテもむくりと起き上がっており、カグラはこのまま戦闘を続ければ良くて相打ちと判断し、当然刺し違える気など微塵もなく引き際を考え始めた。)
ミミちゃん…良かったぁ…
(クレアはミミの無事を確認すると瞳を潤ませて自身の胸を撫で下ろした。あのままミミを失っていたらきっと消えない後悔がまた一つ増えることになっていたであろう。この戦いが終わったら、この窮地を救ってくれた少女に礼を言おうと心に誓ったのであった。)
>551
…貴方が何処の誰かは知りませんが…その人に手を出すなら、容赦しません。
(入り口からゆっくりと歩き始めて、ミミの前まで移動すると立ち止まり。既に鞘から抜いてある禍々しい剣…覇剣の切っ先をカグラに向けて。見た目16歳くらいの少女だが、その歳の少女…いや、人間が出せない程の殺気を放ちながら自分の後ろにいるミミに手を出せば容赦はしないと告げて。移動する最中に確認したが、部屋の中にクレアとダンテがいることを把握しており。相手が仮にS級冒険者以上であったとしても、この場にS級レベルの冒険者三人とA級冒険者が一人…負けることはまずないだろうと判断して。)
エル…!ありがとう、本当に助かったよ…!
(自身に迫った危機を救ってくれたエレオノールに笑みを浮かべてお礼を言い。先程のエレオノールの発言もそうだが、エレオノールのことをあだ名で呼ぶ辺り二人はかなり仲がいいことがわかる。そして先程助けようとしてくれたクレアに視線を向けて、瞳を潤ませ安堵しているクレアに「私は大丈夫だから、次の攻撃に備えて」と視線を送って)
>550
回し者?ははは、勇者様も冗談がお好きで。冒険者を、剣士をやっていてこの国の剣士の最高峰「不死鳥」を知らないのはモグリでしょう。ましてやあなたは教皇様の覚えめでたい権威あるお方。いずれ覇権を握られる方の事はよく存じ上げておかないと……そこは先輩方も、ギルドも!よくお分かりのはず。
(レイラの着席を確認してから「失礼致します」と断って、彼女の向かい側に座って。いきなり自分が回し者ではないかと疑うレイラを、単に勇者様が有名だからとケタケタ笑いながら否定して。更には「先輩方も」とレイラを恐れて近づかない冒険者達、「ギルドも!」とギルドがレイラにおもねって用意したであろう受付の特別席を指しながら、噂で聞いた聖教国の教皇の後ろ盾……人々が彼女を恐れるもう一つの要素にも触れてみる。レイラをおだてつつも彼女のジト目を見返す眼はどこか冷たい。ここで持ち上げられるまま教皇の権威を振りかざす下郎などに、クレ……不死鳥の翼に憧れ、追いかけるに至った生い立ちを語るほど自分は安くない。そんな意向なのだろう……)
>552
(ミミの視線に応えるようにクレアは剣を構えてカグラを牽制し、ダンテもそれに倣った。目の前の少女、エレオノールの放つ殺気は本物だ。その上でS級冒険者に囲まれた状況において実力行使でこの場を脱することは得策ではないと思い至ったカグラは顎に手を添えて困ったように首を傾げる。しばらくの間考えあぐねていると見覚えのある聖女様が息を切らしながら教会に駆け込んできた。)
ハァ…ハァ…お止め下さいカグラ様…教皇様のご命令であることとお察し致します。しかし…これ以上教会の者を減らされては儀式を執り行うことが叶いません。
(どうやら教会内の異常を察知したティアはミミやクレアを心配して咄嗟に飛び込んできたようだ。周囲を見渡して大方の状況を読み込んだティアはカグラに静止を呼びかけた。一連のやり取りから、ミミ達にしてみれば突如現れた謎の刺客であるカグラが聖教国側の人間であることや教皇に近い人物であることが明らかとなる。)
はぁ…仕方ありませんわね。任務失敗、この後は大人しく教皇様に叱られてまいりますわ。…先ずは皆様、突然剣を向けたことをお許しください。今し方皆様と敵対する理由がなくなりましたので、ここに謝罪致しますわ。
(これ以上戦闘を続ければ間違いなくティアを巻き込むこととなる。教皇は気にも留めない筈であるが、一国の要人が突如姿を消せば対外的にも対内的にも混乱の収拾が面倒であると判断したカグラは大人しく退却する事に決めたようだ。国外の人間に、姿どころか名前まで知られてしまったことは不本意であるが、敵対する理由がなくなった以上は非礼を詫びるのが筋である。カグラは刀を鞘に収めると、綺麗な所作で頭を下げた。)
>553
(不死鳥を知らないものはモグリ。この言葉の真偽は定かではないが、自らが属するパーティーを客観視したことなどないレイラは、そういうものなのだろうかと内心で納得した。しかし、その後に続けられた自分に対するお世辞には気を悪くしたようで、可愛げのあるジト目から一転しその表情は怒りで険しいものとなる。自分の実力には一切触れず、教皇による権威のみを称えたことをレイラは侮辱として捉えたようだ。)
…剣を抜け、この場で斬り伏せてやる。
(レイラがゆっくりと席を立ち、その後にポツリと呟いたこの死刑宣告を聞き逃さなかった周囲の冒険者達は大挙してギルドから走り去る。続けてレイラが聖剣の柄に手をかけて鞘から抜くべく動作を始めると、黄金に輝くその刀身が数cm顔を覗かせた段階で、剣に秘められた膨大な魔力により辺り一帯の机や椅子が壁に叩きつけられる。)
>554
(クレアとダンテが武器を構えるのに続いて、3人の援護に回ろうと再びカグラにショットガンを向けて。カグラの様子から、カグラにとってあまりよくない状況だということはわかる…それもそうだ。S級3人の内、二人は元不死鳥の翼のメンバー。もしカグラが聖教国の人間であれば、勇者の仲間として認識があるはず。エレオノールに関しては…今も放ち続けている殺気でどれ程かは把握できるだろう。これならいけるというように口角を上げたところ、入り口の方から足音が聞こえてきて…再び入り口を見ると、ティアが息を切らしながら走ってくる光景が見えて)
…やっぱり、この人…聖教国の人だったんだ。しかも、かなり高い地位にいるみたいだね…。
(カグラに背を向けず、恐らく一人でここまで来たであろうティアの近くまで移動して。もし戦闘が続いた場合のことを考えて、ティアを守れるようにと思っての行動だろう。ティアの話から、あの刺客はカグラという名前で聖教国の人間。しかも、聖教国の教皇から直々に命令を下された辺りかなり高い地位にいることが読み取れる。聖教国で教会の関係者や異端審問の人達がどれだけ危険か、異常さも既に理解しているミミはカグラが司祭やシスター達ごとエルフ達を斬ったことにも納得しており)
…貴方に敵対する理由が無くなっても…私が貴方を斬る理由はありますよ。此処を去っても、お忘れなく…
(流石に聖女まで斬るつもりはないのだろう、恐らく聖女のことを思ってという理由ではなさそうだが…。カグラの顔と名前を覚えて、謝罪するカグラを見ながら自分には斬る理由があると告げて覇剣を鞘に納め。関係ない人達まで斬ったとか、仲間に刃を向けた……という理由ではなく、ミミのことを斬ろうとしたことが理由だろう。自分やクレア達に刃を向けたことに関しては、特に気にしていないようだ…)
>555
その気骨……なるほど、クレアさんが気に入るわけだ。ルーシエル、すまない。あなたにもらった命、ここまでらしい……
(逃げ出す冒険者たち、吹き飛ぶ諸々には目にもくれず、怒りに震えるレイラを穏やかに見つめて。勇者様、乱暴だが些細な事で人を斬ったという話は聞いたことがない。どうやら権威があってもそれに頼らず、己自身の力で生き抜こうとする気高さを自分は汚してしまい、今までになく怒らせたようだ。そんな気骨を見抜けなかった時点で俺の負け。腰の刀やナイフを床に捨て、隙あらば首筋に突き立てて一杯食わせようとした背中のスプーンを放り投げると、床に正座して)
俺の負けです、どうぞ斬ってください。俺も地元の剣士として不死鳥の翼を追い続けた身の上。勇者様に斬られるなら悔いは無い。
>556
あら、可愛いお顔に似合わず怖いことを仰りますのね。それでは貴方が一人で私を斬れるようになるその時まで何百年でもお待ちしておりますわ。
(カグラは頭を上げるなり、上品な笑みを向けてエレオノールに言葉を返した。明らかに十代の少女が出せるはずのない殺気に、エレオノールが自分と似た身の上であることを察したカグラは何百年でも待つと含みのある言葉を残し、優雅に教会の出口へと足を運んだ。)
ああ…招かれざるお客様方の処理はお任せ致しますわ。ふふっ、それではご機嫌よう。
(カグラは去り際に思い出したかのように立ち止まると、振り返ることもなくダンテやエルフ達の処遇はミミ達に一任すると告げ、楽しいひと時を過ごしたと言わんばかりの満足な笑いを零しその場を後にした。カグラ程のイレギュラーな存在にとって自身の身の危険を感じる事など殆どなかった為に、数百年に渡る退屈を満たした貴重な一夜であったのだろう。)
ミミちゃん…!ごめんなさい…私が動けなかったばかりに危険な目に合わせてしまって…
(カグラがその場を去った後、クレアは真っ先にミミに抱きついた。目に涙を浮かべながら、自身が恐怖で動けなかったことでミミを危険に晒したことを詫びる。その横ではティアもペコペコと頭を下げて「うちの者が申し訳ありません。」とカグラによる敵対行為を謝罪した。その隙を見て、完全にアウェー状態となったダンテはその場を去ろうと忍び足で出口へと向かうが、如何せんその巨体で気配を消すことには無理があり、察したクレアは涙目から一転して事の発端であるダンテに殺気に満ちた視線を向けた。)
>557
ま、待て…!素直に首を差し出されて斬れる訳がないだろう…!斬ると言った私が言うのも変だが考え直せ…
(少し脅して、土下座までするなら許し、抵抗するなら力で捩じ伏せ、もし逃げるのならそれまでの関係だ。そう考えていたレイラであったが、まさか無抵抗に首を差し出されるとは思ってもいなかったようで、慌てた様子で剣を完全に鞘に収めて膝を着くと、視線を合わせてレドを宥めた。困り顔で額に汗を流すレイラは、すぐに感情的になる自分の情緒を反省しつつ、目の前の男がなぜそこまで不死鳥の翼に拘るのかそこが不思議でならなかった。)
>558
…えぇ、いいですよ。ただ、百年もかからないとは思いますが…貴方程度を斬れなければ、到底“アレ“を斬る事は出来ませんからね…
(何百年と言ったのは、恐らくそのままの意味だろう。恐らくカグラはただの人間ではない、もしかすると自分と同じ不老不死の可能性があることに気づき。不老不死の人間の命を奪うことはできない…はずだが、その手段を既に見つけているような口振りで告げて。最終的に別の誰かを斬ることを目標にしているのか、カグラ1人に時間は掛けらないという意味を込めて百年もかからないと告げて)
大丈夫だよクレア、多分だけどあの東刀が原因だろうし…それにほら、私は無事だからさ!クレアは悪くないし、気にしなくていいよ!
(去っていくカグラを見ているとクレアに抱きつかれ、驚いた表情を浮かべてクレアを見て。正直斬撃が飛んできたときは終わったと思ったが、エレオノールのおかげで怪我を負わずに済み、クレアの後頭部に手を回して頭を撫でながら気にしなくていいよと笑みを浮かべながら告げて。あの東刀から、クレアの持つ東刀に似た何かを感じて恐らく心があまり強くない者が近づくと恐怖心が増す…といった力があったのだろう。この場に居合わせたダンテが何ともないのがその証拠だ…こちらに謝罪するティアに対しても「大丈夫ですよ、幸い怪我はしてませんし…それに聖女様も悪くないでしょう?」と、同じように笑みを向けて)
…貴方のその図体でそれは無理があるでしょう…この場から逃げるのは不可能ですよ、城塞。
(忍び足で此処から去ろうとしていたところ、クレアに気づかれてしまったダンテ。そんなダンテに歩み寄りながら、冷静にその巨体では無理があると告げるエレオノール。恐らくクレアが此処から逃げ出すことを許さないだろうと、諦めなさいという様子で話し…彼の名前ではなく異名を口にして。少なからず、ダンテのことは知っているようだ。)
>559
ちょっ、あんた!今更吐いたツバ飲んでんじゃねぇよ!ああもう、長年クレアさんの下にいて何を学んだんだこの野良犬は……こんなことなら敵討ちは後にして早くクレアさんに弟子入りを……
……あ、失礼。勇者様もだいぶお疲れのご様子。冒険者とは名ばかりの臆病者どもも消えました。よろしければゆっくり飲み交わしながらお話ししたい……いかがです?
(剣を抜き、店を滅茶苦茶にしておきながら今更尻込みするレイラに困惑して、正座こそしたままだがつい元の荒くれ口調で話しかけてしまい。この人は自分がした事が分かっているのだろうか?片手で顔を覆いながら呆れる内に、話すつもりは無かったクレアへの敬慕をつい明かしてしまった……のに気が付くと再び敬語に戻り、正座のまま両手を小さく広げ、飲みながら話しましょうと提案して。その必死で反省する姿、噂ほど悪い人じゃなさそう。それに何だか可愛くて……そして俺に似てる気がしないでもない。そう確信するとレイラと腹を割って話す気になったのである。)
>560
チッ…分かったよ。あー…最年少の嬢ちゃん。んで、クレアよォ。俺は何をすればいいんだ?さすがにこんなイカれた国で大人しく捕まるつもりはねェが、この後解放してくれるってなら抵抗せずに何でも喋るぜ。
(クレアと共にエレオノールにまで逃走が気付かれてはバツが悪そうに舌打ちをした。諦めて足を止めるが自分を呼び止めたエレオノールの名前が出てこない。ダンテは自分も歳か…などと思いながら、昔どこかの新聞で見たS級最年少到達の記事を思い出し、最年少の嬢ちゃんと仮称することにした。そして、視線をクレアへと移すと解放を条件に望む情報を提供すると取引きを呼びかけた。)
…この国で捕まれば極刑は免れないでしょう。昔の仲間のよしみ、そんな残酷な仕打ちは与えないと約束しましょう。それに話して欲しいことは山のようにありますからね。ただ…その前にお灸を据える必要がありそうです。覚悟してくださいね?ダンテ…
(ミミの許しを得たクレアとティアは安心した様子で胸を撫で下ろすと、クレアの方は向き直り、まるで魔王かの如き殺気を放ちながらダンテにじりじりと歩み寄った。かつての仲間を聖教国に引き渡すなど良心が許さないが、私的にお灸を据えるに至っては話は別である。反省した様子のないダンテの首を両手で掴むと、クレアは鬼の形相で激しくダンテの首を前後に揺さぶった。数年越しの不死鳥の翼恒例お説教タイムである。この短時間で身体が慣れてきたのか、つい半日ほど前まではダンテに力で圧倒されていたクレアであったが、今では一方的に蹂躙するまでに調子を取り戻しており、首を絞められたダンテの顔は青白く変色していた。)
>561
貴様も姉様が好きなのだな…あっ…いや…今のは忘れてくれ。…さ、何を飲む?私が出すから好きな物を選べ。
(荒くれ口調は兎も角として野良犬などに例えられてはいつものレイラなら激昂していたことであろう。しかし、レドの口からクレアの名が出たことにより怒りの感情など湧いてすら来なかったようだ。ついうっかり「貴様"も"姉様が好きなのだな」と口を滑らせると、顔を真っ赤にして動揺する。クレアと決別したあの日以来、クレアの事を恨んでいるつもりのレイラであるが、きっとまだ本心では姉と慕ったクレアを好きで好きで堪らないのだろう。誤魔化すように倒れた椅子を拾い上げて席に着くと、メニュー表を開いてレドに手渡した。)
>562
わぁ…やっぱクレアって、怒らせちゃいけない子だねぇ…不死鳥の翼に居たときも、あんな感じにお灸を据えてたのかな?
(反省してなさそうなダンテの首を掴んで、激しく揺らす光景を驚いた表情で見ているミミ。此処から見えないが、恐らく凄まじい形相になっているだろう…不死鳥の翼でもこんな風にお灸を据えてたということは容易に想像できて、クレアが本調子に戻ってきたことに何処か嬉しそうな笑みを浮かべており。今のクレアの形相を特に表情を変えることなく見ながらミミの隣まで移動してきたエレオノールの方を見て)
すごいじゃんエル!いつの間にかこんなに頼りなる冒険者になっちゃって、流石は史上最年少のS級冒険者だね!
(エレオノールの肩に手を回してニッと笑いながら賞賛の言葉を送り。S級になったばかりのことを思い出し、あの頃はまだ頼れる存在と言い切れる程ではなかったが何事にも一生懸命に取り組んでいた。そんなエレオノールがここまで成長したことに嬉しそうな表情を浮かべて、彼女の呼び名である最年少のS級冒険者と言って)
…過去の栄光ですよ、今の私はS級ではなくA級です。まぁ…それでもS級が受ける依頼を受けますが…
(軽く目を逸らしながら今の自分はA級冒険者だと告げて、それでもS級冒険者しか受けられない超難度の依頼は受けていると告げて。実際はほぼ強引に依頼を受ける手続きをさせて、単独で向かっているのだが…。ミミと話すエレオノールのは、気持ち表情が柔らかくなり、話し方もほんの少し優しい。人のことをよく観察できる人なら気付けるほどだ…)
>564
ふぅ…遅くなりました。これでもう聖女様が襲われる心配はないかと…
ええと、エレオノールさん…でしたか…?この度はありがとうございました。貴方がいなければ今頃どうなっていたことか…想像するだけでも恐ろしいです…
(ダンテのお説教兼事情聴取を終えたクレアは額の汗を拭いミミに歩み寄ると、少し疲れた顔色で今後のエルフ達による襲撃の可能性が排除出来たことを報告した。クレアの背後では、ぐったりした様子で口から泡を吹いて気を失っているダンテを生き残ったエルフ達が四人掛りで担いで退散しているのが見える。そして、エレオノールへと向き直るとクレアは深々と頭を下げて礼を述べた。しばらく冒険から距離を置き酒に溺れていたクレアが他の冒険者の名前を把握していないのも無理はなく、それでも辛うじて名前が浮かんだのはエレオノールの功績故だろう。ティアはと言うとエレオノールを警戒しているようでミミの背にピッタリとくっ付いて身を隠していた。閉鎖的な国で生まれ育った以上は見慣れない人、特に突如現れた素性の知れない冒険者を警戒するのは当然であった。)
>563
姉様……?ホ!てっきり縁切りしたものと思ってましたが……俺も好きですよ、なんせこの国の英雄、悪い奴らを成敗してくださる正義の味方ですから!
(レイラがうっかりクレアへの敬愛を漏らして動揺したのを見逃すレドではない。レイラはクレアと決別している。下手に名前を出したら殺されるかと思ったが、どうやらまだ諦めきれていないようだ。そんな安心感と同志ができた喜びから、普段はそう見せないぱあっとした笑いを浮かべ、捨てた武器をせっせと帯び直して着席して)
さてと、俺はとりあえずビールを……お互いに良い時間が過ごせそうで嬉しいです、勇者様。
(さっと注文を決め、にやりと口角を上げながらレイラにメニュー表を返して。レイラの人となりが見えてきたからか、敬語は使っていてもその口調と態度はいくらか馴れ馴れしくなってきた)
>566
…わ、私もビールを…
(レイラにとっても幼い頃に盗賊から救ってくれたクレアは紛れもなく正義の味方であった。しかし、酷い別れをした事によりそれを認めたくない気持ちとレドと共に賞賛したい気持ちとで心の内に葛藤が起こり、まだ酒も飲んでいないのに顔を赤くしたまま視線を泳がせる。一先ず何か飲んで気持ちを落ち着かせようと考えると、返されたメニュー表を見る間もなく閉じ、子供舌にも関わらずレドの真似をしてビールを頼んだ。ビールはジョッキに注ぐのみで手間が少ない為に注文後すぐにレドとレイラの前に置かれた。)
…そ、そうだな…ええと…かんぱい…?
(クレアの名前が出たことで動揺したことに加え、酒に弱いにも関わらず目の前にジョッキを置かれたことでその匂いだけで酔いが回り始めているレイラはすっかりポンコツと化していた。楽しい時間を過ごせそうだというレドの世辞を覚束無い様子で肯定すると、プルプルと震えた手でジョッキを持ち何故か小首を傾げながら疑問形で乾杯をする。)
>565
…えぇ、お気になさらず。…ですが、ギルドの外に出た以上あのような敵に遭遇することが多くなるでしょう。首狩り…貴方に何があったかは知っていますが、過去に囚われたままだと…また失うことになりますよ。
(拷も…事情聴取を終えたクレアにミミが「お疲れ様~」と笑みを浮かべてそう告げて。エルフ達に運ばれるダンテを横目に、気にすることはないと告げてクレアに視線を移すエレオノール。幾度の高難度クエストをこなしてきたクレアならわかっていることだと思うが、先程のようなことが何度も起きるだろう。不死鳥の翼に所属していたクレアのことは知っており、神竜討伐クエストで亡くなったカルロスとは恋仲だったというのは、見てればなんとなくわかる。過去に囚われ、カグラのような敵に遭遇したら、また大切な誰かを失うことになると告げて…冷たく聞こえるが、そもそも無関心な相手にはこのようなことは言わないだろう…ミミに視線を移しながら「…少なからず、私はもう失うつもりはありません」と呟き)
えっと…聖女サマ?あの子は悪い子じゃないですよ?今は…見る人によっては恐い人に見えるかもしれませんけど、根は本当に優しい子ですから!
(自分の背にくっついてエレオノールのことを警戒しているティアに、苦笑いを浮かべて。ティアがこの聖教国で育ち、閉鎖的な生活を送り続けたため無理もない…それに加えて、エレオノールの雰囲気も加わって余計警戒してしまうだろう。エレオノールは悪い子じゃないと、優しい子だと言って警戒を解こうとしており。「今は」と言った辺り、昔は今のような恐い人ではなかったということがわかり)
>568
はい…肝に銘じます…
(エレオノールの言うことは尤もであり、それに自分を心配してこういった言葉を掛けてくれているのだろう。そうは分かりつつもやはり少女にしか見えない年下の冒険者にお説教をされるのはさすがに堪えたようで、クレアはシュンと俯いて自らの心の弱さを反省した。)
そのよう…ですね…
(ミミの説明に加えて自身の持つ「真実の魔眼」でも確認したが確かにエレオノールは此方に危害を加える意思はないようだ。しかし、それでもティアはミミの背に身を隠したままエレオノールに近付く素振りを見せない。これにはティアの置かれた状況に理由があった。エレオノールが筆頭として撤退させたカグラはティアと同様に聖教国側の人間である。カグラが目的としていたのは侵入者の排除でありティアに危害を加えた訳ではない。そうなると、ティアから見たエレオノールの立ち位置は単なる不法入国者ということになる。生き残った司祭達の目の前で、正式な手続きなく国に踏み入った者と迂闊に接近すれば、聖教国上層部からティア自身があらぬ疑いの目を向けられかねない。詰まるところ自らの保身の為にも打ち解ける訳にはいかないのであった。)
>567
かんぱ……あ、あれ、もしかしてレイラ様はお酒が苦手で……?気が利かなくてすみません。
……変な噂をしそうな連中も消えた。お茶と甘い物にしましょうか?俺も田舎の出で甘い物には飢えてるし、へへへ……。
(レイラよりジョッキを少し下げて乾杯して一口つけて。だがレイラの様子から彼女が酒に弱い事に気付くとジョッキを置いて頭を下げて。いかにも「貴様ッ!この私の酒が飲めないのか!」と無理酒を強いてくるタイプかと思ったが見誤ったなぁ、勇者のメンツがあるから中々下戸とは言えないのかも……と考えれば、片手を広げて冒険者……レイラの下戸さを物笑いの種にしそうな連中が消えた一帯を示してみる。そして自分も生まれの都合上甘い物は好きだと明かしつつ、苦笑いを浮かべながらレイラにお茶と甘い物を勧めて)
>569
…さて、私はそろそろ戻ります。…ミミ、気を付けて帰ってきてくださいね。
(クレアのおかげで、もうエルフの襲撃はないだろう…それ以外で襲撃してくる可能性がないわけではないが、此処に長居するのもよくないと思い入り口の方へ歩いていき。入り口に黒炎で作った不死鳥が待機しており、ミミの横を通過する際に気を付けて帰ってきてと告げて。不死鳥に乗り、飛び上がってギルドへ向けて飛んでいき)
あはは、昔は私が守る側だったんだけど…いつの間にか守られる側になっちゃったなぁ…。
(エレオノールを見送り、昔はよくパーティーを組んで一緒に依頼をこなしていたことを思い出して。昔は後衛職だったエレオノールを守っていたのだが、いつの間にか自分が守られる側になったと苦笑いを浮かべ…その表情は、妹を見る姉のようにも見えて)
>570
いや…こちらこそ気を遣わせたようですまない。良い案だが、商人の父からは無駄遣いをするなと教わっているんだ。一先ずはこの酒を片付けるとしよう…
(こちらを気遣うレドの気配りを見てすっかり汐らしい様子のレイラは先程までの荒々しい印象とは打って代わり妙に素直だ。レドへの警戒心が薄れた為、自然と自らの出自を明かすと、父の教えを守るべく意を決してビールに口を付ける。口の中に広がるビールの苦い風味に泣きそうになりながらも何とかジョッキの半分ほどを飲み干した。)
こんなもの飲めたものではないな…頼んだ私が悪いのだが…
(当然、匂いだけで酔うほどに耐性のないレイラの頬は瞬く間に赤く染まった。目に涙を溜めてビールに対する恨み言を呟きつつも、残り半分となったビールをチビチビと飲むレイラの姿はまさに実直で、どこか応援したくなるような健気さを感じをさせるものである。)
>571
…折角のお仲間を歓迎出来ず申し訳ありません。無力で臆病は私をお許しください…
(ミミとエレオノールの仲睦まじい様子を見れば誰もがその関係が特別なものであると理解することであろう。ティアもその関係性を察しており、自らの保身の為に歓迎の一つもせず、みすみす帰らせる結果になったことを周囲に聞こえないように小声で謝罪した。そのようなやり取りは露知らず、クレアは飛び立つエレオノールに感謝の意味も込めて手を振って見送っていた。)
>572
レイラ様はお父様を大切にされているようですね。……プハッ!ならあえて厳しい事を言います。さっきみたいな振る舞いはこれっきりにしてくださいよ。こういう事したのは一度や二度じゃなそうだが、自分の娘が世間でこんな真似してると知られたらお父様の商売に支障が出るし……何よりお父様が悲しまれるでしょ?
(慣れないビールを無理に飲み干すレイラを見て「あちゃ……」と片手で後頭部を押さえて申し訳なさそうにして。だが父親が商人で、しかもその教えを大切にしている事を察すると、自分もビールを一気に流し込んで空にしたジョッキをダン!とテーブルに叩きつけ、無残な有様になったギルド中を見回しながら説教を始めて。勇者様も乱暴だけど、言えば聞いてくれるだろうという判断からである)
>573
大丈夫ですよ、エルは多分気にしてないでしょうし…それに、正式な手続きをして此処に来たわけじゃなさそうでしたし…見つかったらまずいでしょう?
(エレオノールは聖女の立場については詳しく知らないが、基本的に無関心な人間が多く禁忌に手を染めてることからあまりいい扱いを受けず恐れられていることもあり、恐らく気にしてないだろうと小声で告げて。ミミに打ち解けてるのは、昔からの仲でもあるが昔に比べて大きく、悪い方へ変わってしまった自分に昔も変わらず接してくれることがあるからだろう。)
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