トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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はぁ…お腹を壊す…呪い……あんな不味いもの、俺みたいに喉が渇いてなきゃ飲まないような気がするけれど。魔法薬って全部ああいう味なの?美味しくないって吐き出されたら、呪いを込めた意味あるのかなぁ…
(噛んで含めるように話される内容をゆっくりと反芻する。腹を下すことは街に住んでいた頃に嫌というほど経験していたため、呪い云々よりもすっと頭に入ってくる。如何物食いをした当日もしくは翌日には、腹の中にあるものをすっかり吐き出しても足りぬ程の嘔気に苛まれ、腹が千切れて無くなってしまったのではないかと思える激痛に苦しめられるのだ。腹部を弄り、腑が漏れ出ていないか何度確認したことか。斯様に不愉快な思いをしなくて済むのであれば、今後も好き好んで拾い食いはすまいと決意する。それはそうと、かつて口にしたものが呪いの込められた魔法薬らしいと言う。お世辞にも美味いとは言えないどころか、五味のよろしくない部分を綯交ぜにしたような何とも言えない不味さは魔法薬にあってよいものなのか。仮に誰かを呪うために作ったところで、肝心の味がアレでは口に含めはしても吐き出されてしまうのではなかろうかと疑問が浮かぶ。とは言え、それを彼女に投げかけたところで魔法薬の専門家でもない限り、有用な情報が聞けるとも限らないが…。彼女の博識ぶりに、つい甘えてみたくなってしまって。)
へぇ…じゃあ、俺が初めてなんだぁ。何か、ちょっと嬉しいかも。うーん…?あ、わかった。俺の眼と一緒で、あんまり他人が見ちゃいけない系のやつだ
(カラントのように頬を赤らめる彼女は、何とも愛らしく。見ているだけでこちらの頬が緩むのを感じる。自分が初めて彼女の容姿に触れたとなれば、優越感とまではいかないものの、稀有な宝石を見つけたような昂揚を覚えて。幼子の如き感性ではあるが、素直に嬉しいと思う。フードを取っても良いかとの問いへ尻窄みになっていく様子を見るに、やはり取るに取れない事情があるようだ。あまりじっくりと他人と接する機会のない己には考えが及ばない領域ではあるが、見られると不味いとなれば、この魔眼に類似する何かなのだろう。似た境遇の者であれば是非とも話を聞いてみたいと、弾む心を抑え切れずに己の瞳を指で示してみせ。)
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