トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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……ギルドに入ってすぐ、俺と同年代のカップルとウマが合って、パーティーを結成することになりました。女の方は剣弓盾に優れる女傑・ペトラ。男の方は魔術師のアーダン。ルーさんと同じ、ちっこくて人懐っこい男だった。
ペトラとアーダンの連携に翻弄されている隙に、俺が気合を溜めに溜めた「竜狩り」をブチ当てれば、どんな魔物も物の数じゃない……Bランクまではあっという間でしたね。
(その答えと言わんばかりに、かつての仲間の話を始めて。一見武勇伝のようだが、それを語る口に先ほどまでの勢いは無い。グラスに注いだ透明な酒を見つめたまま、淡々と語る姿はむしろ悲しげであり)
ふふ、ルーさんもなかなかの甘党だなぁ。アーダンも甘い物が好きだった。アイツは名家の三男坊……地位にも家族の愛にも恵まれない苦労人だったが、魔術の才は凄まじかった。クレアさんはともかく、いずれはレイラさんやハゲ野郎とも渡り合える冒険者になれただろう……
(果実酒とタルトを一緒に嗜むルーシエルに視線をやると、彼女に友の姿を重ねてふと笑い、天井を見上げながら想いを馳せて)
──それを俺は殺した。相方もろとも……
(しばしの沈黙の後、ふと信じ難い事を口走り)
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