トピ主 2024-07-26 06:44:45 |
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……ありがとうございます。私なんかの為にこんなにまで寄り添って頂いて…
(自分の過去、そして思いの丈を全て吐き出したクレアはしばらく子供のようにミミの腕の中で涙を流し続けた。どれだけの時間が経ったであろう。馬車も動き出し、それなりの距離を移動したであろう頃にようやく顔を上げると、まだ目元は赤いが幾分か落ち着いた様子でミミの瞳をまっすぐに見つめた。人の為にここまで本気になれるミミの人柄に感動を覚えたクレアは、力強くギュッと抱き返すと優しい声色で「ありがとうございます」と心の底からの感謝の言葉を伝えた。感情を爆発させた為か、一時的ではあるが憑き物が取れたようにスッキリとした顔のクレアは、頬を赤くして小恥ずかしそうに「私のなんかの為に…」と照れ隠しでミミから視線を逸らす。)
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