607号室 〆

…おん！紘くんに応援されたし、頑張るわ！ほな、ゆっくり休んでな？…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ぁ゛ー…喉いてぇ…明日休めるかなぁ…無理か…(電話を切り、何度か咳を繰り返しつつも、残業をこなし)

…紘くんに会いたい…甘えてぇ…帰ろ…(零時過ぎに帰宅を始め)
…っ、きもちわる…うぇ…ｹﾞﾎｯ…よし…ただいまぁー…？寝とるかな…？(フラフラしつつ部屋前まで行き、深呼吸して、心配させない様に笑みを作り帰宅)

んー…取り敢えずこれらは冷蔵庫に仕舞って…これはソファの近くに置いとくか…飯はおにぎりだけで良いか…
(帰ってくるとスポドリや冷えピタ等を冷蔵庫に仕舞い、ブランケットの入った紙袋はソファの横に置いて。食べられるかも、と思って買った食料には結局殆ど手をつけられず、おにぎりをひとつだけ食べ、後はお茶だけ口にしていて。その内に少し腹が痛くなってきたのでソファに横になって、静かに相手の帰りを待っていて)

…ん…帰ってきた…？…翔くん…おかえり…
(ドアの開く音に気が付くと目を擦りながら起き上がり、ゆっくりと玄関まで向かい、相手を迎えて)

大丈夫？…お仕事頑張ったねェ…

っ、ただいま、紘くん…体調はどう？しんどないか？
(久々に帰ったら人が居る空間に嬉しくて泣きそうになりつつ、笑顔で答え)
手ぇ洗って来るな？……ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…っｹﾞﾎｯ…うぇ…(カバンを玄関置いて手を洗いに行き。咳き込み、我慢できず胃液を吐き出し。軽く顔を洗って笑みを浮かべて戻り)

紘くん、ご飯は食べれた？何か頼む？

うん…オレは大丈夫…目は痛いけど身体は…割と平気
(朝より確実に悪化している相手の首筋に触れ、また腹痛を起こした事は敢えて伏せ、力無い笑み浮かべて。玄関に置かれたカバンをリビングまで持ってくると、たった2人しかいない空間で相手の声が聞こえない訳が無く、心底心配しながらもどうしようも出来ずいつも通り振る舞おうと決めて)

ん…いや、良いよ。…今日はおにぎりしか食べれんかったから。…それよりな、翔くんに見せたいものがあるんだけど
(この期に及んでまだ隠そうとする姿にはほんの少し呆れもあるが、ここで問い詰めたり怒ったりしては逆効果である為、取り敢えず話題を変えようと相手をソファに座らせ、紙袋を持って来て)

そっか…早う目ぇ、治るとええなぁ？てか、ちゃんと食べなあかんで？無理はして欲しないけど、食べな治るもんも治らんからな？…？なぁに、それ？服でも買ったん？紘くんかっこええから、なんでも似合うやろうなぁ～
(にへらと笑いつつ、ソファーに腰掛け。自分の事は棚に上げて言い。紙袋を見て小首を傾げ)

うん、オレもそう思う…まァ早く治したいけど、食べれないのは、ね。徐々に慣れていくしかないって医者にも言われたから…いやいや、家に置いてもらってる身でそんな贅沢せんよ…見せたかったのはこれ
(話しながら紙袋からブランケットを出し、相手の肩からかけてやり。「ど？翔くんにそっくりでしょう」と猫の柄を強調して)

スーパーの隣の雑貨屋で一目惚れしてな…翔くんにぴったりだと思って。他にもな、スポドリとかゼリーとか冷えピタ…とにかく色々買って来たから、使って。しんどいんやったら、無理したらダメ。…オレが言える事じゃ無いけどね

っ、あかんてぇ…泣いてまうやん…っ可愛ええ…猫さんやぁ…ありがとう、紘くん。めっちゃ嬉しい…(体調不良と激務で心身が弱っていた為、涙腺が脆く。泣きそうになりつつ我慢して)

ほんまありがとう…久々にしんどくてさ…スポドリとか、買いに行こう思いよった所なんよ…ほんまありがとう…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…っちょうど、寒かったから、このブランケットめっちゃ嬉しい…(無理がたたり、段々と熱が上がって来ているのか薄ら頬が赤くなり。寒気を感じて包まり)

…なぁ翔くん。やっぱり明日、病院行こう。…仕事終わらないなら、病院行って、午後から仕事に行けば…オレもな、明日また目を診てもらいに行かないといけないから、行くんなら一緒だよ…？
(涙ぐむ相手を見て思い切って提案をして。自分の事を言うと言い訳をしているみたいだが、嘘は言っていないので真っ直ぐに相手を見て)

…取り敢えず、今夜はオレに看病させてな？無理はさせないよ
(自分もしんどいが今は相手の方がはっきりと解る程重症なので、今日はこれ以上相手が無理をしない様にそっとソファに寝かせる様にして。暗い気持ちで気が滅入らない様に、にこ、と笑いかけ)

何か欲しいものはある？何でも言ってね

…そ、やなぁ…ふふ、紘くんも一緒に行ってくれるんなら、心強いなぁ…あした、は…ごめん、スケジュール帳取ってくれ、へん？ｹﾞﾎｯ…多分、会議は無かったと思うけど…(優しさに泣きそうで目が潤んだ状態で、カバンからスケジュール帳を出してとお願いし)

…おん…ありがとう…でも、大丈夫やで？ｹﾞﾎｯ…紘くんこそ、もう寝なあかんよ…？(無理に体を起こして、熱で熱い手で相手に触れ。段々と熱で意識がぼんやりし)
…欲しい、もの…紘くん…温もり、欲しい…(ぼんやりとした思考で呟き)

うん、一緒だから…あ、スケジュール帳？いいよ、カバン漁るね…えーと…これ？
(相手の気が少し変わった事に嬉しく思い、カバンを探ると１冊の小さいノートを取り出して手渡しし)

…オレは大丈夫。…不本意だけど、ハラ痛のせいですっかり夜更かし体質になっちゃってさ…昨日みたいに安眠できる日の方が少ないから…て訳で！オレは寝なくても平気……えっ？
(熱い手で触れられ呟きを聞くと一瞬耳を疑うも相手の望みならと即座に受け入れる体制をとり。「ん、いいよ。どうしたらいい？」とその後の行動を相手に委ねて)

…それ…ありがとう…あした、あした…ぅ…ぐちゃぐちゃして、きもちわる…よめへん…ごめん、紘くん、明日、なんか書いてある…？(受け取り、中を見るが、文字が気持ち悪くて読めず。明日の日付は空欄で)

そっかぁ…これからは、昨日みたいに安眠出来る様に、しよー、な？俺も頑張るからさ…ん。ぎゅって、して欲しい…寒いね、ん…(相手の方に腕を伸ばし。ぼんやりしつつ抱き締めて欲しいとお願いして)

えっ、大丈夫？…う、うん、いいよ…無理しないで…んーと…あ、明日は何にも書いてないな…って事は？融通きく？
(気持ち悪い、と言う相手に少し驚きそっとゴミ箱やら先ほどの紙袋やらを自分達の近くに寄せて来て。その後相手からノートを受け取り明日の欄を見ると空欄だったが、何も書いていないイコール休みではなく融通を効かせられる日と完全な社畜脳で返し)

うん、一緒に、頑張る…ん？ぎゅっ、と、か…こうで良いかな？
(抱き締めて欲しそうに自分の方に腕を伸ばす相手を見て、相手に行動を委ねた手前引くに引けず、ゆっくりと相手の背中に手を回し、力は無いが包み込む様に抱き締め。そのままとんとん、と背中を優しく叩き)
…よしよし、翔くんは良い子だねーぇ…大丈夫だよー…

ほんま…？なんも書いてないなら、締切、やないから…融通きく…あした、やすむ…ｹﾞﾎｯ…あたまいたい…っ(頷き、休むと伝え。ガンガンとする頭痛に顔を顰め)

ん…紘くんあったかいなぁ…おれ、こーやってされるの、すきやねん…すぐ、離れるから…もう少しだけ、このままが、ええ…(元々人の温もりが好きな為、抱き締められると安心し。首元に顔を埋めて甘え)
…も、大丈夫…落ち着いたわ。お風呂、入ってくるから、紘くん寝てて、えーよ？まだ、本調子ちゃうやろ？(まだ体は辛いが少しよくなり、今のうちにお風呂に入ろうと考え。離れて体を起こそうとし)

うん、うん…明日休みな？…痛いなァ…大丈夫、大丈夫
(頭痛に眉を顰める相手の頭をそっと撫で。出来るなら代わってあげたいと無理な望みを心で呟き)

そーなの…オレなんかで良ければ、いつでも、いつまででもこうしてあげるよ…って、その状態で風呂入るのか？やめておいた方がいいんじゃ…多分、いや絶対！倒れるって…
(相手の言葉を聞くと背中をさすりながら抱きしめ続け。風呂に入ると言って自分から離れようとする相手を引き留め、全力で首を横に振って否定し。自分も一度同じ経験があるので何とか入らせまいとして別な提案をし、その内に腹痛がぶり返してきたのでふら、と立ち上がりトイレへと向かって)

今日はこのまま、寝よう。汗とかイヤなら、オレが拭いてあげるから…ね？…ごめん、トイレ行ってくる

お、ん…っひろく…っ(痛みに耐えるが、ガンガン響く痛みにほろりと涙が溢れ)

でも、仕事終わりで、汚いから…ｹﾞﾎｯ…おん…いってら…(ぼんやりしつつ、見送り一時その場から動けず)
…おち、ついた…今のうち、に…(フラフラと物に寄りかかりつつ着替えを取りに行き。ゆっくりと途中で何度もしゃがみつつも風呂場へ向かって)
ぁぁ…きもちわるい…早く治さないと…

…あぁ、ダメだ…腹ァ痛過ぎて、っ…吐きそう……っん、
(トイレに入ると思いの外下していて、その内に吐き気も出て来て。しんどい相手を助けたいのに思う様に動かない身体に鞭を打ち、なんとかトイレを出るとリビングに戻り)

…あれ、翔、くん？……まさか……翔くん！絶対に出るまで意識手放したらダメだよ！っ、かけるく…っう…ダメだ…
(彼の姿を探して風呂場へ行き、ドアを叩きながら呼びかけるも、その内に折角昼間に食べた筈のおにぎりが喉元にせり上がる感覚があり、またトイレに入り。すっかり吐き出してしまうとぐた、と便器にもたれ)

…っ、もうイヤだ…いつ治んの、ほんとに…

…ぅえ…くらくらする…は、ぁ…よし、もうええやろ…(フラフラしつつ、どうにか身体を洗い。いつも以上に時間をかけてあがって)
…？紘くん…？大丈夫…？水持って来よか？…辛いなぁ、しんどいなぁ…(トイレでぐったりしてる事に気付くと、無理に動かさず、壁に手を付きながらキッチンから水を持って来て)
ほら、一旦口すすぎ？気持ち悪いやろ…？ｺﾞﾎｯ…しんどいなぁ…(自分の事は後回しにして相手の背中を撫で)

っふ、ありがと…
(水を持って来てくれた事に気付くと受け取り、口をすすいで。相手が無事にあがってきたという喜びも束の間、ぐい、と肩を掴んで)

…あのなァ、翔くん。もうそうやって頑張る事ないんだよ？俺はほら、中身ぼろぼろなだけで、こうやって出したら治るけど。今の翔くんは違うんだから…いや、こういう時じゃなくても勿論頼って欲しいけど…今は何もしなくていいから、黙って俺に世話焼かせとけばいいの。…な？解った？
(きっ、と目に力を入れているが決して怒りたい訳ではなく、あくまで言い聞かせる様にゆっくりと伝えて。身体に力を入れ徐々に立ち上がると相手の身体を支える様にして)

ほら、髪乾かすからリビング行くよ？歩ける？

ぇ、ぁ、うん…でも、俺の体調より、紘くんの方が重症や、し…
ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…っ俺、紘くんに元気になって欲しいねん。やから、辛いなら、支えたい…し…ｯ
(自分よりも相手の方が重症だから、と目を泳がせて。話してる途中で頭痛が酷くなり、相手に体重を掛け)
ごめ…すぐ歩けるよーになるから…っ(目を閉じ食いしばって耐え)

んんー…翔くんの方が重症やな、今は。…勿論、俺も辛いよ？でもさァ……っあ、ぶな…
(未だぐるぐると動いている腹をさすりながら相手の話を聞いていて。その内相手が自分に倒れかかってきたので慌てて支え、ゆったりと頭を撫でながら)

…大丈夫、大丈夫だからな…
(一定のリズムでとんとん、と背中を叩きながら同じ言葉を繰り返して。相手を抱きしめている事で腹の痛みも少しずつ引いていき)