初心者 2024-07-06 22:26:34 |
通報 |
……いや、レンは悪くない。というか2人とも悪かないさ。どっちも目標に向けて頑張ってる、それで良いんよ。もちろん、過度な頑張りはダメだぞ?俺も曲を作る時、レンに制限時間なんて一度も設けたこと、ないだろ?いつか出来りゃいいのさ。
(目の死んだまま、カズハは笑ってそう言い、レンを軽く抱いた。レンのマスターとして、『本来の黒野一波』として。本音をレンに言ったのである。出来ないことを咎めはしない。自分だってできていないんだし。ただ、努力をしない事には始まらないしそれをしているレンは立派である、と。勿論、カズハは結果は大事にする。でも、その結果に掛ける時間は問わないのだ。)
……よし、よく言った。正直俺もレンも何回も失敗すると思う。それでも向かう先は一つ、曲の完成だから。失敗する度に嫌な思いはするかもしれないけど、それも成功への糧。頑張ろ、レン。
(カズハは結果主義である。ただ、結果主義とは言っても最後にしっかりとしたものが完成すればそこまでの過程は問わないというものなのである。何もかも中途半端、もしくは殆ど何も出来ていないのに完成として出すのが嫌なのである。)
……どうする、もうちょい休んでから行くか?さっきも言った通り、過度な頑張りは厳禁だからな。
(カズハはそのようにまた死んだ目で言った。二人でいる間ぐらい、普段の自分をと思っているのであろう。)
ん、そうか。んじゃ行こうか。
(レンの答えを聞いては彼の目に色が戻る。言ってしまえば演技モードと言うやつだが。そしてレンの前に出てレンの部屋の扉を開け、先に出て、扉を持っておく。エスコートのような形になっている。)
戻りましたよー。
(カズハはちょっと服をパタパタとさせつつ広間へ戻るとそのようにレイ達に戻ったと伝える。……知らない間に腰に湿布が貼られているが、実はレンの部屋に入る直前につけたもの。……レンから貰って貼り忘れていたのである。)
レイ「あ、おかえりなさい2人ともー^^」
レン「…うっす…」←レイに返事をする
リン「れぇーん!あたし教えてあげよーか?」
レン「いいっ、自分で考えるっ」
……そこは相変わらずなのな。
(レンとリンの2人の会話を聞いては思わず苦笑いしてそのように呟き、パソコンを再び開くと作業を開始して。)
まぁ、こんな感じだからさ。やろうぜ。
(カズハは笑ってそのように言った。でも苦笑いではなく普通の笑顔。カズハにもレンと同じく気合いが入っているようだ。)
レイ「え、あ、はい。…もう1回曲流しますね^^」←マウスでクリックし、曲を流し始める
レン「……、っ、…♪~」←ゆっくり瞬きし、歌い出す
レイ「!…」(声、変わった…?)
レン(温かい…さっき、マスターが抱きしめてくれた時は…心が温かった…それくらいしかねぇけど、それを歌に乗せれたら…)「♪♪~」
レイ(心込めてくれてるねぇ^^)
……
(レイの肩をトントン、と軽く叩く。声を出さなかったのはレンの邪魔をしないためである。そして近くのメモ帳に『こんなもんでどうでしょう』と書かれている。)
レイ「!…^^」←グッと親指を立てて返事をする
ーーーーー
レン「♪~……っはぁ…」←歌い終わったと同時に緊張が溶けて息が漏れる
トピック検索 |