西の高校生探偵＆怪盗〆

俺はリモートでも優秀だよ？ちゃんと話は聞いて、1人で突っ走るのは無しだからな、平次。（念押しのように強めの口調で告げると、ヘルメットのままコツンと背中にくっついて目を閉じて）このままずっと、家に着かなかったら良いのに。（思わず口から本音が溢れてしまうとハッとして）…なんて、聞き流して下さい。今からこんなんじゃ駄目ですね。

リモートでもかいな。その約束守れるように、努力はするからな。おん、大丈夫や俺を信じろや、快斗。（相手から告げられた言葉にしっかり頷き。次の言葉に、己もポツリと）ほな、もう少しだけ、ドライブに付おうてくれるか？ええもん、みせたるわ。（ 己も、同じ事を思っていたためにふっとある場所が思い浮かぶと、相手に尋ねて）それは、無理な話やわ俺も同じこと思ってしもうたからのう。

当たり前だろ、お前ら探偵と違って俺は何でもかんでも自分でやってんだからな…信じてないワケじゃなくて、名探偵も平次も周り見えなくなるタイプだろ。見ててハラハラすんだけど。（マジで、と付け足すとジト目で睨むも、諦めたようにため息を吐き出して）別にいいけど…いいものって？(話しながら、相手も同じように一緒に居たいと思ってくれたのか、と思うと嬉しそうに表情を綻ばせていって)

そうやったんか？助手みたいなんがおるんかとずっと思ってたわ。せやな、すぐに突っ走っていってまうタイプやな。そりゃすまんな、ヒヤヒヤさせてもうて。（ 1人と言葉に、少し驚いた声を出して。）それは、着いてからのお楽しみや。（相手を楽しませるためでもあるために、次ぐまで言わずでおこうと思えば、内緒やとつけたし。)

あー…うん、助手というか、協力者は何人かいるけど、9割方は俺がやってる感じ。ほら見ろ、ちょっとで良いからさ、自分の事も大切にしてくれよ。名探偵や平次に何かあったらさ、俺も傷付くんだからな？（唸るように呟くと、相手をマジマジと見つめて少し怒ったような口調で告げて）えー…サプライズって事？される側は、あんま慣れてないんだけどなぁ。（口では文句を言いながらも、嬉しそうにニマニマと緩んだ笑みを浮かべて）

快斗の協力者、羨ましいとか思ってる自分が今はここにおるわ。あんな、手の込んだ仕掛けをほぼ1人でかいな…さすがは俺の恋人やな。せやな、大切な人の為の頼みなんや、これは聞くしかないわ。せやから、そう怒なってな？（ 信号待ちの為に、背後に振り向いて、ヘルメット越しポンポンと頭を撫でて。）まぁ、そうやなー気に入ってもらえたらええねんけどな、もうすぐで着くわ。（ 少し、山道の方にバイクを走らせ）

そもそも俺は組織とかじゃないし、それに…巻き込む人間は少ない方が良いんだよ。名探偵や平次だって、本当は巻き込みたくない。でも俺1人の力には限界があるからな。ん、頼むから…死ぬなよ？俺もそうするからさ。（慎重に、言葉を選ぶように告げると、ヘルメットを軽く叩いた相手に頷くと、また走り出した先を見つめて）そっか、楽しみにしてる。

そうやな、イカつい中に快斗おったら、嫌やわ。大勢おっても、逆に目立ってしゃーないわ。むしろ、巻き込んでくれた方がやな頼られてる思って嬉しいねんけど。当たり前やん、俺がそうーやすやすと死ぬわけないやん。おん、快斗の方こそホンマに気いつけや。（怪盗である、相手の方が1番狙われやすいんだと、心配と根を押すように告げ。）ここで、降りるでーちょい歩かなアカンねんけど、いけるか？（ 目的地につけば、バイクを停めて、先に相手に降りるように伝えて）

まぁ、そもそも誰かに指図受けてやんのとか好きじゃないし…巻き込んで怪我でもされたら、酷い自己嫌悪に陥りそうだしな。お互いに気を付ける、でとりあえず良いか。（話しているうちに着いたらしく、ゆっくりと降り立つとヘルメットを外して座っていた所を持ち上げてしまうと頷いて）平気、今日は俺そんな疲れてないし。

そうやったんか、俺もやわ上からのものいで…命令されるごっついきらいやわ。おん、それで良しやなんかあったらすぐに言うんやで？（くしゃと頭を撫でようと、したところバイクが少し浮いては、転けそうになり少しよろめきそうなとこを何とか耐えてはヘルメットを外し）それなら、良かったわ。

確かに…服部探偵や名探偵が誰かに言われて大人しくとか、想像つかない、かも…ん、お互いに助け合っていけんのも悪くはないな。（言われて相手を見ながら想像して、思わず抑えきれず吹き出して笑うと口元を抑えて、更に笑いそうになるのを堪えて）あ、悪い…大丈夫だったか？

せやろう？命令される前に、自分から動いてまうからなー。俺らの方が命令する側やしな。せやろう、頼られてる思って、嬉しいなるわ。（ 推理の時の事を思い出しつつ、話し。心配の声がかかれば、二ッと笑みを浮かべて）全然、大丈夫や。ちょい、手首擦りむいとるぐらいやし、こんな舐めときゃなおるから。

2人とも皆の先をいってるから、行動起こしても意味は理解出来ないんだろうなぁ…俺が居れば、少しは2人の怪我を減らせるかな。（容易に想像がつけば、苦笑いしながら相手を見ると頷いて、話を黙って聞いていたが、ふと相手の手をとると傷口を舌を出して舐めて、ニッと笑い）…こういう意味？

そのとおりやで、俺らが何をするんかホンマにわからんらしいから。説明して、してもらうより自分らで先に行動するんが早いって、工藤が言うとったわ。あほう、そんな考えたらあかんで快斗が怪我とかあかんちゅーねん。（首を左右にふりながら、手で罰を作り。傷口を舐める姿に、ぽっと、頬が一気に赤くなり）な、な、何してんねんバイ菌入っとるかもしれへんのに舐めるやなんて…。後でうがいするんやで、わかったか？

現実は映画やドラマのようにはいかないからなぁ、話は聞かせてもらったー！とか、あり得ないし…俺なら言動を予測して先手を打てるよ。例えばだけど、将棋やチェスの達人てさ、二千手、三千手先を読むらしいよ。人間の頭でもそれぐらいが可能なんだし、頭も身体も動かしてってなると…俺ぐらいしか無理じゃない？（楽しげにニィ、と笑みを浮かべると徐に左側の袖を捲り上げて肌を晒して見せて)傷だらけだろ？撃たれたり斬られたり…今更一つ二つ傷が増えたぐらいじゃ、変わらない。(赤くなった相手にふ、と笑みを溢して）舐めとけば治るんだろ？

せやなー、ホンマにそうやわ。ないな、そんな経験現実では、したことないわ。剣道やったら、相手の次の行動とかすぐよめてまうんやけどな。言われてみれば、快斗にしかでけへんことやな、やっぱ凄いわ。（改めて、相手の凄さに拍手をおくれば。捲り上げられた、場所にすっと触れて）だと、してや…大事なやつを傷つけるやつはホンマに許さん、誰であってや。（己が言った言葉を思い出せば、なにも言えず）そうやけど、大胆な事するやつやったんか、快斗。後で仕返ししたんねん

そういう事。俺が絶対に助けてやるよ…どんな手を使ってでも、な。（拍手を受けると丁寧に芝居がかった一礼をして見せて、楽しげに笑って、古傷に触れた相手の指先を見て相手を見ると嬉しそうに笑って）俺も一応怪盗だからね、大胆になる事だってありますよ？

ホンマに、快斗は楽しいやっちゃな。せやから、一緒におって最高の気分になるやろな。( 拍手した後に、相手の頭をくしゃと撫で回し、二ッと笑い。先、相手が己の傷を舐めたのを思い出せば、古傷をペロッと舐めて。）大胆になるんに、怪盗関係ないんやないか、まぁーそんな快斗もええけどな。

喜んで貰えて光栄ですよ…（ふふ、と嬉しそうに笑うと、己の腕を舐めた相手にピクっと反応して、また目元を赤くするとゴホンと咳払いをして）それで、あの…サプライズはこの先ですか？

なんか、わからんけど俺もうれしいわ。（相手に釣られてしまったかのように、己も笑みを浮かべ。赤くなった姿を見れば満足気にニヤッとし）せやで、あの先に、あんねん。（相手の手をすっと掴んで握り、再び歩き）