西の高校生探偵＆怪盗〆

そうですね、怪盗と探偵は本来なら相容れないものでしょうから…それこそ、稀にしか出来ない逢瀬になるのかもしれませんね。（今から離れてしまえば、次に会えるのはいつになるのだろうと少し憂いを含んだ目になるも、己のカードを受け取った相手にホッとし、続く言葉にゴホン、と咳払いをさして）貴方の直情さは良い所ですが、そうストレートに口にされてしまうと…その…（恥ずかしいです、と未だに頭を撫でる相手からハットを取り返そうと手を伸ばして）

俺、大丈夫やろか…抱きつきたい衝動にならんとええねんけどな。（次あった時に、久しぶりさと愛しさで抱きしめてしまうのでは少し不安げに、呟き。）恥ずかしいそうにするキッドも俺からしたら可愛い見えるって知っとたか？（ ハットに伸ばす手を己の手で繋ぎ止めては）もうちょいだけ、撫でさしてや、な？

そこは…服部探偵も頑張って下さらないと。欲望を理性で抑えるのが大人でしょう？（意味ありげに微笑むと、ウィンクして見せて）もう…先程から可愛いと言い過ぎです。私はレディではありませんから、あまりそういう事を仰らないで下さい。どうして良いのか分からなくなります。（お互いの手が繋がると、指と指が絡むように繋ぎ直して）少しだけ…このままで…。

頑張るけど…自信ないわ、キッドがゆうようにお互いのためにもや頑張って抑えるが大人やな。（相手の言葉に理解と納得をすれば、小さく頷いて）しゃーないや、かわええんやから。キッドさんよ、俺らにも散々かわええ言うてはりましたけど？（繋がれた手を愛おしげに見つめて）おん、温かいわ。

そういう事ですよ、私も常々己を律するよう努力しているつもりですが、ね…お互い精進あるのみですね。（相手のためにも、と心の中で思いながら応えるように頷いて）それは…私は怪盗ですから、可愛らしい、美しいなどの言の葉を紡ぐのもマジックのエッセンスですから。（当たり前だ、と言わんばかりに告げると繋がれた手を口元に持っていくと相手の手の甲にキスをして)また、いつか貴方との逢瀬があるまでは、この手の温もりを忘れないでおきたいですね。

せやな、俺だけ我慢せんのはあかんな、よっしゃやったろうやないか。（頷ながら、拳をぎゅっとし）マジックに関係あったんか、それは初めて聞いたわ。（相手の話を、聞いていれば手の甲の口付けを見てはほんのり頬を赤くし、それを見られたくないと目線そらし）忘れたアカンで。俺も忘れへんから。

良い機会かもしれませんよ？服部探偵も、ポーカーフェイスを学んだら如何ですか…でも、私が1人ではないと思うことが出来るのは心強いですよ。（楽しげにクスクスと笑うと、安心したような、穏やかな笑みに変えていき)人の深層心理というものは、意識したものだけではなく、無意識に働くものでもありますからね。よく知る相手からまだしも、初対面の相手をする事の方が遥かに多い…マジックは人の心に魔法をかけるものなんですよ。（話しながら相手の手を離していき、チラッと横目で相手のバイクを見て）この後はどうされる予定なのか、お伺いしても良いですか？

せやな、キッドの恋人なんやからポーカフェイスちゅーの心がけた方が今後のためにも良さそうやしな。出来んか、俺に。胸張っててええからな、俺がついとるで！（相手の言葉に顎に手を当て、確かにと頷いては、己の胸を軽くポンと叩き）俺、探偵からトリックが見破れんとうずうずしてもうて、謎明かしたなるねん。（これからの予定を聞かれると、迷いなく即答に）なんも、ないでただ帰るだけやな。

服部探偵は特に、ですがね…あまり分かりやすいと、捜査にも影響が出るのでは…ありがとうございます、でも表立って仰らないで下さいよ？私のせいで貴方が傷付くのは、本意ではありませんから。（少し心配そうに相手を見やり、分かりやすい態度をとりそうだと思い、バイクからまた相手を見やり)…では、せめてお送りさせて頂けますか？自宅の傍まで行くのが駄目でなかったら、ですが。

捜査の時はやな、そっちに意識行ってもうとるから影響は出んのやけど。ん、なんであかんのや？大丈夫やて、俺の心は強いねんから。（心配そうに、見つめる相手の頭を撫でてにっと安心させるような笑みを浮かべて。バイクに跨り、相手を誘うかのような言葉呟き、顔はにやけついて）そうやな、まだキッドと降りたいしかまへんで、親も和葉も東京に行っとって帰って来ん言うとったしな。

何でって…考えたら分かるでしょう、探偵と犯罪者が馴れ合うなんて、良い印象は与えませんよ。あくまでお互いの心の中に留めておかないと。（話しながら、出してあったテーブルセットや食器などをまた一旦己のマントで覆ってから撫でるように流していくと一瞬で消えてしまい、バイクに乗った相手に近付くと、周りを見渡して）私も乗った方がよろしいですか？さすがにこの格好では目立ちますね。（ふむ、と頷くとクルッと回って一瞬で黒羽快斗の学生姿になり）

まぁ、せやな。確かに、周りからしたら印象はようないわな。さっきも言うたけどそっちの方が秘密な関係でええな。（ ふっと、口元緩ませ笑いながら頷くと。キッドから快斗に変わればじっと見つめてあるお願いを相手にしてみて）せやな、乗った方目立たやろし。そんな事よりや、キッド…ちゃうな、今は快斗って言うた方がええか、１個頼みあんねけどええか？

そういう事ですよ…稀の逢瀬の方が燃えるんじゃないですか？（ふふ、と楽しげに笑うと、少し考えるように間を置いて）ヘルメット、流石に無いですね…服部探偵の好きな呼び方で構いませんよ？(相手の後ろに乗ろうとしてピタ、と動きを止めて）はい、何ですか？

ん、せやなー。そっちの方が、むしろええかもやわ燃えてまうな。俺の事わかってるやないか。（ 己も楽しそうに笑みを見せては。好きな呼び方でいいと言われれば。）あんで、いつもここにもう1つ入れてるねん。ほな、キッドじゃない時、快斗って呼ばせてもらうか。それの方がバレへんやろう。（ 二ッと笑えば、呼び名を決まれば。バイクから降りれば、バイクの座る場所をあけヘルメット渡し）キッドの姿やと、日中デート出来ひんやん？せやから、快斗の姿で今度俺とデートしてくれへん？

貴方は本当に分かりやすく真っ直ぐなお方ですね（目線が合うと笑みを深くして、言われると頷いて出されたヘルメットを受け取るとジッと見つめてから、被ろうとして止めると相手を見やり）デートですか??いや、あの、はい…分かりました…。（言われると赤くなって慌てた様子になるも、一度頷いて、ヘルメットを被ると相手の後ろに跨って）あの…私も、その時は下の名前でお呼びしても良いですか？

せやろう、まーこれが裏面に出て…困ることもあんねんけどな。（一瞬、苦笑い浮かべるも、すぐいつもの笑顔に戻り。視線感じ、相手を見据えながら）恋人なんや、デートしたいやん。工藤からトロピカルランドのチケット2枚もろてて、な…期限ないから、時間合わせて行こうや。（財布に入れている遊園地チケットを思い出し。相手がバイクに跨ったのを確認すればエンジンかけてから）当たり前やんけ、ほな敬語もなしやで？同い年やろう、快斗。（なんどか、相手の名前を呼び繰り返し反応見て）ちゃんと捕まってるんやで。

その時は私がお助けしますよ…あなた方とは持ちつ持たれつですからね。（少し遠慮がちに捕まっていたが、言われると腰に両手を回してギュッと抱きついていき）分かったよ、平次…頑張って慣れていくように頑張るよ。でも、慣れるまでは時間かかるだろうから…何回か会わないと無理かも。（遠回しに1回ではなく、何度か会いたいという意図で告げると、顔が熱くなるのを感じて）

キッドの助けがあるんやったら、安心やわ。（ 安心さを込めた、声で頷きながら呟き。腰に回された手を見てドキッとするも相手が捕まったのを確認すればバイクを発信させて）あかん、快斗から名前言われると恥ずかしいさと嬉しいさ混じった感じやわ。何回やのうて、毎日会いたいで俺は。（後ろに抱きついている、相手の耳に届く声で頷き）

表立って助けられないときは、裏方に徹する事も出来るからさ、言ってくれたら。（バイクが走り出すと、相手に掴まる腕に力を入れて、相手の体温にホッとしながら後ろから相手を見つめて）平次がドキドキいってんの、何か嬉しいかも…そりゃ、俺だって毎日会えたら嬉しいけどさ。（相手に掴まっている事で、直接鼓動が伝わってくると嬉しそうに笑って）

頼りにしてんでー、助けられるばっかも男してはダサいからなー俺が出来ることやったら助けたるさかい。（背後から伝わる視線にむずがゆくなりながらも、いつもより安全運転で走らせ）あんま、聞くなや…恥ずいちゅーねん。ほんまか、快斗もそう思ってくれてんのはめっちゃ嬉しいわ。（ 相手の言葉に、頬緩ませて笑い）