契約者は双子の弟(〆)

…ぁい(眠そうなふわふわとした声で、返事をしては、ゆっくりとした動きで着替えていて)

ご飯はこっちに置いておいて…ジャムはここで（朝食と昼食の用意が終わると自分も着替えるために一度部屋に戻り「怜央にぃ早く、ご飯出来たよ」と言いながら着替え始めて）

…出来た(着替えていれば、少しずつ頭も冴えるも、完全には冴えておらず、出来たと言うも、シャツのボタンはちぐはぐ、ネクタイは結べていない、ベルトも中途半端…と全てが出来ておらず)

怜央にぃしっかりしてよー（相手の様子を見てついお節介をたいてしまいながら「ちゃんしたらかっこいいんだから、頑張って起きて」と言って）

にゃぁ…(相手にちゃんとしてと言われ、聞いているのかわからないような声を出し、直してくれる相手を抱きしめては、そのまま深いキスをして)

んっ、れ…お、にぃ…ん、ふ…（相手に抱きしめられ、深いキスをされると急で驚きながらも拒むことなく、相手にされるがままになって）

ん…は、ふっ…(相手を抱きしめたまま、舌を絡ませていれば、ちゃんと冴えては、満足したのか口を離して)

は…ふ…（口が離れると腰が抜けたのか相手にもたれかかって「れお、にぃ…」と真っ赤になって上目遣いになりながら相手の名前を呼んで）

そんな可愛い顔で見つめないでくださぁい(相手に上目遣いで見つめられると、顔を赤くしつつ、そう言って、背中を撫でてあげて)

だ、だって…深いキス…（相手からすれば寝ぼけていたことで、本能的なことかもしれないが、と思いながら息を整えて）

仕方ないだろ、したくなったんだよ(相手の頬をいじったり、背中を撫でたりしつつ言い)

…僕と、これ以上のこととかとか、思うの？（相手に頬をいじられながら、ふと気になって相手はどう思ってるのかと尋ねて）

…怜夏はどうなの？(相手に聞かれると、自分は何も答えず、相手に尋ね返し)

僕…は、怜央にぃに食べられたい…（相手が答えずに居るから自分も答えないでいようかと思ったが、つい口が滑ってしまい慌てて口を手で塞いで）

…へぇ、怜夏はオレを食べたいんじゃなくて、オレに食べられたいんだ？(相手の言葉に、いい事聞いたと言わんばかりに、ニヤニヤと笑いながらからかって)

変…かな（相手の揶揄う口ぶりに真っ赤になりながら、変だろうかと少し不安げに言って）

…こういうとこまで似なくていいのに(相手の言葉に首を横に振りつつ、小さく呟いて)

…？怜央にぃどいうこと？（相手の言葉の意味がわからず、きょとんとしながら尋ねて）

オレも怜夏と同じって事(相手の様子を見て、微笑みながら言い、頬にキスをしては、相手から離れてら｢じゃ、早くご飯食べて学校行こ｣と言い)

え、じゃあ食べられたいってこと…？食べたいってこと…？え？（相手の言葉に、どちらなのか気になってそう尋ねながらも用意があるためその用意はきっちりとして）

…どっちだろーな？(相手の様子を見て、ふはっと笑いつつ、曖昧に言い、椅子に座って、用意されたご飯を食べ始めて)

わからない…（曖昧に言われると少しむすっとしながら分からないといい、取り敢えずご飯を食べようと思いトーストを食べて）

…食べるより、食べられたいの(パンを食べつつ、顔を赤くして言い)

…僕たちって似てるんだね（相手の言葉に真っ赤になりながら、少し笑い「で、でもまだ恋人になったばっかだし」と言って）

やっぱ双子だから、似ちゃうんだね(ふふっと笑いつつ言い、｢オレもまだ流石に手を出すのは嫌だし、また今度決めよ｣と言い)

うん…今はあのキスだけで手一杯だもん（相手の言葉に頷きながら「いつかね」と言って食べ終わると食器を洗い、お弁当の用意をして）

怜夏、それなに？(相手と共に食べ終わり、用意された弁当を見て、不思議そうに尋ねて)

今日の昼食用に作ったんだ（相手にお弁当を見せながら「喜んでもらえるかなって思って」と言ってどうかなと首を傾げて）

！すげぇ、お昼楽しみにしてる(相手の言葉に、嬉しそうに目を輝かせながら言い、人間の姿になり、2人分の鞄を持てば、｢じゃあそろそろ行こ｣と言い)

うん、いこ（相手が鞄を持ってくれるとお弁当を自分は持ち「今日は歩いていけるね」と笑って）

だなぁ(相手と共に家を出て、相手の手を握りつつ、学校へ向かい)

今日はサッカーだよね、楽しみ（相手の体験する部活に、きっと相手なら活躍できそうだなと思って楽しみだと言って）

うん、きっと活躍出来ると思うし、頑張る！(相手の言葉に、ニッと笑いながら、頑張ると言い)

ちゃんと尻尾とか隠してね？（相手の笑顔を見て嬉しそうにしながら昨日みたいに出したらダメだよと注意して）

頑張るけど、気が抜けたら出ちゃうんだよ(相手に注意されては、頑張る気ではいるも、気が抜けたら出てしまうと言い)

そっか…（それなら仕方ないのかなと思いながら「また出てたら言うね」と言って）

うん、教えて(相手の言葉に頷いて、学校の近くで、クラスメイトに朝からイチャついてるとからかわれ、｢双子の弟と仲良いのが羨ましいのか？｣と返していて)

…僕の怜央にぃだし（揶揄われると、相手は自分のだからだと言って少し笑って）

残念だったな、怜夏はオレのだよ(クラスメイトが、相手のような弟ならと言えば、あげないと言い、その様子を見て、恋人なのかと聞かれ、相手の方をちらりと見て)

そ…んなんじゃないよ！それに怜央にぃ以外のお兄ちゃんは手がかかりそうだなぁ（相手との関係を言うのは流石にだめかと思って言わずに話題を逸らすように違う話をして）

オレが兄ちゃんだから、こんないい子になったんですー(相手の様子から、言わない方がいいのかと分かり、自分のおかげだと冗談で言い)

ふふ、そうかも（相手の言葉に頷くと「怜央みたいな兄だと女子連れて帰ってきそうじゃね？」と言うため少し思った表情になって）

オレは一途ですー(からかいの言葉に、ふはっと笑いながら言い、さりげなく相手の髪を撫でて、「オレがモテるからって僻むなよ」とクラスメイトをからかい)

…そーだよ（相手に髪を撫でられると少し落ち着き、そうだと言いながら相手に少し抱きついて）

？可愛い弟の為に荷物持ちしてんだよ(クラスメイトになぜ2人分持っているのか聞かれると、平然として言い、「普通はしねぇの？」と相手にこっそり尋ねて)

…僕もお弁当持ってるから大丈夫じゃないかな（相手に尋ねられたことに少し笑って答え「怜央にぃが嫌だったら大丈夫だよ？」と言って）

そっか、じゃあいいや(相手の言葉で納得しては、ならいいと言い、教室に行けば席に座り)

よし、がんばろ（教室に入って席に着くと授業が始まり、真面目に受けて）

あ、間違い発見(授業中は、ノートを写しつつ、落書きしていれば、教師の答えの間違いに気付き、ニヤニヤと笑いつつ小さく呟いて)

え、あ…ほんとだ（相手の呟きにハッとして同じようにクスッと笑えば、クラスメイトも気がついたのか間違えを指摘し始めて）

ふはっ、どんまい、せんせー？(指摘されてようやく気付いた教師に、ケラケラと笑いながら、どんまいと声を掛ければ、笑った仕返しにと当てられるも、しっかり答えていて)

…怜央に頭いいね（答えた相手に、すごいなぁと思いそう呟き「先に習ってるって言ってもそれを覚えててすごいなぁ」と言って）

ま、頑張ったからな(相手の言葉に、ドヤ顔をしながら頑張ったと言い)

ふふ、すごいね（思わず頭を撫でて褒めてから、相手から離れてまた授業を受けて）

！…(相手に褒められ、嬉しさに頬を緩ませ、ノートの隅に、魔界文字で思っていることを書き、気持ちを落ち着かせようとしていて)

よし！お弁当～（相手が何かを書いてると思ったものの読めずに、午前中が終わるとお弁当を相手に渡して）

どんな弁当かなぁ(お昼の時間になれば、ご機嫌な様子で、相手から受け取ったお弁当を開けて)

どうかな（簡単になってしまい卵焼きにほうれん草のおひたしなどが入ったお弁当で「味は保証するよ」と言って）

すっげぇ美味そう！(中を見ては嬉しそうにして、美味しそうだと伝え、いただきますと言うと食べ始め)

ん…いい感じ（相手と共に食べると、美味しく出来たなと思いながら満足気にして）

ん、やっぱ美味いな(相手と話しつつ、楽しそうな様子で食べ進めていれば、クラスメイトの女子に、手紙を渡され、不思議そうにしつつ中を読めば、『放課後、教室で待ってます』と書かれていて)

…ふぅん（隣で食べていたため、視界に入ってきてしまい「モテモテだねぇ怜央にぃ」と笑顔を見せて）

放課後はサッカー部の体験して、そんまま怜夏と帰る予定で忙しいから、無理だな(なんの事だと思っていたが、相手の言葉で理解しては、忙しいと言い、仲良くなったクラスメイトの男子に、相手と帰るのは部活して帰るだけなら忙しくねぇだろとツッコまれ)

…ま、まぁ僕待ってるし（クラスメイトの男子の言葉に、ここで嫌がったらまた付き合ってると疑われるかなと思い、待っておくと言って）

わかったよ、行けばいいんだろ(相手の言葉から、行く他ないと思い、渋々頷き、女の子と話す時は相手のフリをしてみようと考えて)

…え？いや別にそんなんじゃ無いし！（相手が告白されると思うともやっとしていたが、それをクラスメイトに嫉妬かと茶化され否定して）

兄ちゃんとの時間減って、寂しいだけだもんなー？(相手に抱きつきつつ、揶揄うように、寂しいのだと言い)

まぁ、そうだけど（相手の言葉は事実だったため少し赤くなりながら頷くと、クラスメイトが可愛い弟で羨ましいと言って頭を撫でて）

…、オレの自慢の弟だからな(相手の頭に触れようとするクラスメイトの手を一瞬で引っ掻いてガードしつつ、にししと笑いながら、自慢の弟だと言い、代わりに自分が撫でてあげ)

えへへ（相手に自慢の弟だと言われると嬉しそうに笑い「僕も怜央にぃが自慢の兄だよ」と言って）

ありがと、じゃあ午後も頑張ろうぜ(嬉しそうにしながら、お弁当を片付け、もうすぐ始まる時間だと気付き、そう言って)

うん、授業頑張ろうね（相手からお弁当を受け取ってから横に置くと授業を受けて）

…(体勢は少しだらけているも、真面目に受けており、相手が当てられ、困っているのを見ては、さりげなく答えを教えてあげたりしていて)

怜央にぃありがと（答えられない時に助けてくれた相手にそうお礼を言って。時間が経つと放課後になり荷物をまとめ始めて）

ちょっと待てって(授業が全て終われば、荷物をまとめていたが、サッカー部のクラスメイトに早く行こうと急かされ、そう言い、終われば鞄を持ち、「じゃあ怜夏、また後でな。シュークリーム、楽しみにしてる」と言い、クラスメイトと共にサッカー部へ向かい)

うん、行ってらっしゃい（相手は部活が終われば告白されるのかぁとすこしモヤモヤしながら、部活に行くとシュークリームを作って）

ふふん、だろ？(ドリブルの練習をこなしては、上手いと褒められ、ドヤ顔をしていて、昨日と違い、楽しそうに部活をしていて)

んー難しい…（意外と作るのが難しいと感じて数回失敗してしまい、同じ部活の女の子たちに手伝ってもらいなんとか完成して）

そうだなぁ、サッカー入ろうかな(部活が終わり、着替えていれば、サッカー部のクラスメイトにこのまま入るのか聞かれ、そう言っていて、支度が終われば「じゃあまたな」と言い、女の子が待ってるらしい教室に行き)

これを持って待っとこっと（相手がいるサッカー部に行くと、すでにいないと言われて校門の方で待つ事にして）

…ごめんね、待たせちゃって(教室に着くと、鞄を廊下に置いては、中に入り、相手らしく振る舞いつつ、女の子に言い、名前を呼ばれ、好きと言われては、「もし君がいいなら、僕と付き合ってみないかな？」と言えば、女の子は顔を赤くしつつ頷いたため、「見分けられない上に、顔が同じだったらどっちでもいいとか、ありえないんだけど」と馬鹿にしたように笑いながら言えば、女の子は泣きながら去っていき、その後に自分も鞄を拾い、相手の元へ向かい)

怜央にぃおかえり（相手がやってくると笑顔で迎えてから、シュークリームを渡して「これ、1番上手に出来たんだ」と告白のことは聞かずに言って）

俺、今日この為に頑張ったんだぁ(相手からシュークリームを受け取れば、目を輝かせて、嬉しそうに笑いながら言い、「ありがとう、怜夏。帰ったらさ、ご飯の後に一緒に食べよ」と言い)

うん！夕食は何食べたい？（相手の言葉に頷き、何が食べたいかと尋ねながら手を繋いで）

んー…何かガッツリ系食いたいかな(相手に食べたいものを聞かれると、何がいいか悩んだ末、そう答えて)

じゃあカツ丼にしよっかな（そう言って少し買いに行かないと、と思い行きと違う道を歩き「そういえばサッカーどうだった？」と尋ねて）

すげぇ楽しかったよ！(嬉しそうにしつつ、相手と繋いでいる手を緩く振りつつ歩いていれば、部活について聞かれ、楽しかったと答え、「今んとこサッカー部にしよっかなって思ってんだ」と言い)

いいね、きっとかっこいいよ（相手がサッカーをしている様子を考えながらかっこいいと言い「サッカー部入ったら今よりモテちゃうね」と言って）

俺がモテるなら、怜夏もモテるだろ？(外見はそっくりな事から、相手も同じではと言い)

僕は、あんまりじゃないかな？（相手と違い、内面が話しかけられれば話す程度としか思えず、あまりだと言って苦笑いして）

そうなの？顔だけで好きな人とかいそうなのに(相手の言葉に、顔で好きになる人もいそうなのにと思い、意外そうに思っていて)

顔だけ…まぁ怜央にぃと同じ顔だからもしかしたらいるかも？（相手と同じ顔立ちの自分だし、確かに可能性はあるのかと思いながら「もしかしたら隠れファンいてくれるかもね」と笑って）

怜夏、ちょっと内気なだけで性格もいいし、好かれると思うけどな(自分から見れば、充分すぎるほどに性格が良く思うため、例え外見から好きになったとしても、性格を知ればもっと好きになると素直に褒めて)

…まぁ、でも僕は怜央にぃだけでいいもん（好かれると思うと言われて嬉しいが、相手に1番好かれたいためそう言って少し照れたように笑って）

当たり前だろ、怜夏の一番のファンはオレだし(相手の言葉に、自慢げに自分が相手の一番のファンだと言い)

えへへ、ありがとう（ファンだと言われると満面の笑みを見せ「あ、ここだよ」とスーパーに入って）

何買うんだ？(相手がここだと言って到着したのはスーパーで、何を買いに来たのか尋ねつつ、中に入り、カゴを手に持ち)

カツをあげるのは面倒だから、それはお惣菜を買って卵と玉ねぎ切れてて…（テキパキと足りないものをあげながら、品を相手は持ってくれてるカゴに入れると「欲しいものある？」と尋ねて）

怜夏、これ何？(相手がテキパキとカゴに入れるのを見て、手際がいいなと思い、偶然近くにあったお菓子売り場に行けば、知育菓子が目に留まり、相手に尋ねて)

これは、ぐるぐるして食べてるお菓子だよ（相手の視線の先のお菓子の説明を簡単にすると「買ってみよっか」と言ってカゴに入れて）

すげぇ面白そう！(相手の説明を聞けば、ますます興味を持ち、ワクワクとしながら言い)

じゃあまたやってみよ（お金をレジで払ってから袋につめると「かえろっか」と言って）

おう！(荷物の入った袋を持てば、そう言って、反対の手で相手と手を繋ぎ、家へ向かいつつ、「あ、そういや、母さんたちは元気してる？」と何気なく思い、質問してみて)

うん、元気だよ。けど怜央にぃが居た頃よりは静かかも（相手の言葉に少しだけ考えてから答え、相手がいた頃の方が賑やかだったと呟いて）

！そうなんだ…(自分が亡くなったことを引きずってるのかと思えば、少し申し訳なくなり、悪魔として生きてることを教えてあげられないかと考えていて)

まぁでも、多分もう大丈夫なのかなぁ（相手の言葉に頷き「僕が独り立ちしても、しばらくの間は心配してたけど流石に慣れたみたい」と笑って）

父さんたちに会いたいけど、悪魔だって言ったらヤバいよな(少し考えてみたが、大変なことになりそうだと思い、苦笑しながら言い、家に着くと中に入り、買ってきたものを机に並べていて)

そうだね…多分信じないかな（相手の苦笑に、自分もそう思うと同意しながら机の上に並べられた材料を手に取り「じゃあ作っててくるからお風呂入ってくる？」と言って）

うん、風呂入ってくるよ(相手の言葉に、頷きながら言い、料理を相手に任せ、入ってくると伝えて)

…よし（順調に作っていき、相手が上がるころには美味しそうなカツ丼が完成しており、準備をして待って）

ふぅ…(手早く洗って風呂を出ては、下着にシャツ1枚の格好でリビングに行き、カツ丼を見ては目を輝かせ、｢怜夏すげぇな！｣と言い)

簡単に作っただけだよ（時間があればカツも自分が揚げたかったが仕方がないと思い「ちゃんとズボン履いてね？たべよっか」と言って）

いただきます(相手にズボンを履くように言われるも、後でいいやと思い、そのまま座り、いただきますと言って、食べ始め)

もー（相手がいうことを聞かないとそう言いながらもまぁいいかと思い自分も座ると食べすすめて）

怜夏はなんでも出来んだな(相手と食べつつ、素直に思ったことを言い、尻尾をゆらゆらと緩く揺れていて)

ううん、出来ないこともあるよ（相手の言葉が嬉しくて笑いながらも、できないことはあるといい「怜央にぃよりはスポーツ上手くないだろうし」と言って）

じゃあ、お互いの出来ないとこが得意なんだな(相手の言葉から、お互いに自分の苦手が相手の得意なのかと思い、「オレたちは双子だし、いい関係だな」と言い)

えへへ、さすが双子だね（相手の言葉に大きく頷くと嬉しそうに笑い「怜央にぃは僕が出来ないこと頑張ってね」と言ってご飯を食べ進めて）

！うん、オレの出来ること頑張るよ(相手の言葉に、嬉しそうに尻尾を立てつつ、頑張ると言い、食べ進め、食べ終わればごちそうさまと言い)

ん、ごちそうさま（相手が食べ終わって自分も食べ終わると食器を相手の分も洗うために食器を持って行って）

ふんふんふーん…(シュークリームが余程嬉しいのか、鼻歌を歌いつつ、冷蔵庫から相手が作ってくれたシュークリームを取り出し、机に置いては、相手が洗い終わるのを待っていて)

お待たせ（食器を洗い終えて相手の元に戻ると相手とシュークリームを取り出していたので、よほど楽しみだったんだなと微笑んで）

じゃあ食べよ！(尻尾をゆらゆらとさせつつ待っていたが、相手がお待たせと言うと、嬉しそうに尻尾を立たせながら食べようと言い、取り出しては、目を輝かせて、「すげぇ、これほんとに作ったの？店のやつみたい！」と言い)

えへへ、頑張ったんだ（相手が褒めてくれると嬉しそうに照れながら、頑張ったのだと言ってから自分も食べてみて、美味しさに笑みを浮かべて）

…！怜夏、シュークリーム消えた！(一口食べれば、クリームの甘さも丁度よく、あまりの美味しさにがっついてしまい、気付いた頃には食べ終えてしまい、驚いた様子で言い)

これ食べる？（あっという間に食べてしまった相手に自分の分が居るかと言って相手に自分の分を渡し「僕いつでも作れるから」と言って）

え、いいの？怜夏のなのに…(相手にシュークリームを差し出されると、嬉しそうに目を輝かせるも、相手の分なのにいいのかと尋ね)

うん、大丈夫（相手に大丈夫と言ってから相手の口に突っ込んで「美味しいって言ってくれたから」と言って）

んっ…！(突然突っ込まれて驚くも、美味しそうにもぐもぐと食べていて)

ふふ、僕お風呂入ってくるね（相手が食べてくれると満足したように笑ってからお風呂に入ると言って）

うん、いってらっしゃーい(食べ終われば、幸せそうにしつつ、風呂に入ると言う相手にそう伝えて)

ふんふん…（お風呂にゆっくり浸かりながら、相手の告白されたことを思い出して上がったら聞いてみようと思い、上がって）

怜夏は双子の弟で、新しい主で、恋人なんだ。…そっくり？そりゃあ、オレたち一卵性だもん(相手を待つ間、ズボンを吐くと、ベッドに寝転びつつ、楽しそうにぬいぐるみと会話ごっこをしていて)

ねぇねぇ怜央にぃ、告白どうだったの？（相手がぬいぐるみと話しているのを見ると横に寝転んでから尋ねて）

怜夏のフリしてみたんだけどさ、そしたら怜夏でもいいって言ってたんだよね(相手が寝転ぶと、ぴったりとくっつきつつ、ぬいぐるみの手を弄り、相手のフリをして応じたが、どっちでもいいと言われたため、振ったことを伝えて)

そんなことしてたんだ（相手の言葉に驚いてから少し笑い「外見は一緒だけど、所々の性格や表情に仕草も違うからなれたら分かりそうなのにね」とおかしそうに笑って）

ほんとにね(相手の言葉にくすくすと笑いながら言い、尻尾を相手の足に絡めていて)

！な、なんかくすぐったい（相手が尻尾を足に絡めると少しだけくすくすと笑い「大好きだよ」と相手の目を見て言ってみて）

！…オレも、大好きだよ(相手から見つめながら大好きと言われ、顔を赤くしつつ、嬉しそうに笑い、絡めていた尻尾も少し緩まり)

えへへ、じゃあおやすみする？（相手に大好きと言われると嬉しそうに笑いながら眠りにつくか尋ねて）

うん、寝よ！(ぬいぐるみを元の位置に置くと、相手を抱きしめて、相手にキスをして)

…えへへ（相手がキスをしてくれると顔を赤くして嬉しそうにしてから、自分からもキスして）

おやすみ、怜夏(キスを受けては、幸せそうに笑いつつ、おやすみと言い、眠りについて)

おやすみなさい（相手に抱きつきながら、アラームをきちんとセットしてから眠りについて）

…(翌朝、眠っていて、なにか夢を見ているのか、相手の首筋を舐めたかと思えば、そのまま思いっきり噛みつき)

んっ、いたい…っ（相手に首筋を舐められてる時は少しくすぐったげだったが、噛みつかれると痛さで目が覚め、涙を流しながら「怜央にぃ、痛い…」と嫌がって）

んん…？(相手の声で目を覚まし、眠そうにしつつ、相手を見ては泣いているのが分かり、慌てて離れ、「ご、ごめん、痛かったよね…」と申し訳なさそうに謝りつつ、相手の涙を拭ってあげて)

歯形ついちゃった…？（涙は止まったものの、首筋は見えないため痛む箇所的に他の人に見えないかと思いながら相手にどれくらいの傷か尋ねて）

んー…見えないと思うけど、油断したら見えるかも(相手の首筋についた歯形を見ては、場所からして、基本的には見えないと思うが、何かの拍子に見える可能性はあると伝え)

それくらいならいっかな…？（相手の答えにまぁいいかと思いながら「…マーキング？」と揶揄うように言って）

わかんない…なんか、すっごく美味しそうな匂いして、気付いたら怜夏噛んでて…オレ、怜夏に痛い思いさせちゃった…(相手の言葉に、顔を赤くしつつ、必死に説明しては、相手に痛い思いをさせたくないと思っていたため、自分がさせてしまったとしょんぼりしていて)

ううん、びっくりして涙でただけだよ（相手がしょんぼりするとそう言って大丈夫だと言い「僕が美味しそうだったのかな、それかお腹すいた？」と尋ねて）

…！怜夏、美味しそうな匂いするっ！(相手の言葉に、何故だろうと思いつつ、相手の首筋に顔を近づけては、匂いを嗅いで見ては、美味しそうと言い、「他の悪魔から怜夏守んなきゃ！」と呟き)

え、そうなの…？(冗談で言ったが、美味しそうと言われると驚き、相手の呟きに顔を赤らめると「お、美味しそうって食べたい美味しいってこと…？」と尋ねて)

あ、大丈夫だよ、絶対怜夏のこと食べないから！(相手の匂いはとても魅惑的で、すぐにでも食べたいところだが、絶対に食べないと伝えて)

う、うん…？（相手の言葉に、美味しそうの意味を理解して何故なのか不思議に思いながら頷くと「でも、近付いたら食べたくなっちゃうの？」と好奇心で相手に抱きついてみて）

う…美味しそう、温かい…(相手が抱きつくと、充分すぎるほどの匂いがして、少し悶えつつ、抱きつかれている温かさからか、また眠気が襲い始めていて)

あ、ダメだよ起きて！（相手が眠そうにするとすぐ離れ「もうちょっとで起きる時間だから起きてて」と言って）

はぁい…(相手に起きてるように言われ、素直に返事をしては、なんとか寝ないように頑張っていて)

僕お弁当作ってくるね（相手にそう言ってからキッチンに行くと、お弁当と朝食を作り、ふと相手は基本食事は要らないけど美味しいご飯も一緒に食べるためそれと同じ感覚なのだろうかと考えながら用意して）

んぇ？親父から？(相手がキッチンへと行くと、それを見送り、自分はゴロゴロとしていたが、魔界にいる父から電話がかかってきて、それに出ては会話をしていて)

怜央にぃ、ご飯…（相手が電話していると知らずに起きて来ない相手を呼びに行くと電話中で、慌てて静かにして）

…えっ、それ本当？うん、わかった(父からの用件を聞いたあと、匂いについて尋ねれば、人間の魂を食べないからだと言われ、少し困惑し、どうすればと考えては、電話を終えて、少しぼんやりとしてしまい)

あ、あの…怜央にぃ（相手がぼーっとしてると相手に近付き「話聞いちゃったんだけど、僕お手伝いとかできない…かな？」と相手に尋ねて）

！き、聞いてたんだ…(相手に呼ばれ、ハッとしては、相手から手伝いたいと言われ、少し気まずそうにして、「オレたち悪魔と契約したとしても、人間には変わりないから、空腹になったら匂いを感じやすいんだって。それで、解消するには、人間の魂食べなきゃいけないみたい」と素直に話して)

人間の魂以外は難しいの…？（人間の魂と聞いて自分の魂がいっぱいあれば相手にあげたいが、一個しかないし今あげたら相手と一緒に居れないと思うと嫌で、だからと言って他の人の魂を簡単にあげれないため他にないのかと尋ねて）

今のとこ、それしかないみたい(尻尾を垂らしながら、しょんぼりとして言い、「怜夏のは、何があっても絶対食べないから」と伝えて)

うん、でも他に何か手段あるなら僕頑張るから（相手の言葉に頷いてから「朝ごはんできたから食べよう」と言って）

うん、頑張って探してみる(相手の言葉にそう言っては、相手の手を引きつつ、「ご飯食べ行こ！」と言い)

いただきます（相手と一緒にご飯を食べながら「悪魔って大変なんだね」と思ったことを述べて）

うーん、オレは元々剣術とか好きだったし、人間の魂食うくらいかな(相手に大変と言われると、自分にとってはどれも楽しいものや当たり前な為、大変なのは魂を食べなければならない事くらいだと言い)

剣術ってかっこいいね…！（相手が剣を使っているのを想像してかっこいいといい「魂って美味しくないの？」と大変だった理由はまずいからかなと思い尋ねて）

うーん、その人によって変わるから味は問題ないけど、俺も人間だったからさ、申し訳なくて…(食べ進めながら、魂について言い、「オレは極悪人しか食わないけど、綺麗な魂を好む奴とか、色々いるんだ」と話して)

そうなんだ…じゃあもしかして美味しそうな僕は極悪人？（相手の人間では分からない話を聞くのはワクワクしてしまい、自分を美味しく感じたのならそうなのだろうかと目を輝かせて尋ねて）

食べるのは極悪人限定なだけで、魂持ってる奴は美味しそうな匂いするよ(相手の言葉に、首を横に振りつつ話しては、「人間も、料理はどれも美味しそうな匂いするけど、その人の好きな物食うじゃん？それと同じだよ」と言い)

確かに…さすが怜央にぃ例えが上手だね（相手の言葉に納得して頷くと、相手の例えを褒め、ご飯を食べ終えたため学校の用意をして）

どっかにいねぇかな、食ってもいいくらいの極悪人(相手より少し後に食べ終われば、そう呟いては、支度をし始めて)

…刑務所とか？（悪い人を想像すると、刑務所にいる人だろうかと思い呟いたが「でも、学校が優先だよ」と言って相手に今日の分のお弁当を渡して）

わかってるって、じゃあ行こ！(相手から弁当を受け取れば、カバンに入れて、鞄を持つと、行こうと言い)

うん！今日は部活はどれにするの？（相手と一緒に外に出ると部活はどうするのかも気になって尋ねて）

今日は陸上かな(相手と手を繋いで歩きつつ、部活について言い、「後は剣道と、柔道もしてみたいんだよね」と楽しそうに話して)

ふふ、いっぱいだね（相手がしてみたい部活が多くあるため微笑ましく思い「また差し出し持っていくね」と言って）

てことは、今日もお菓子作ってくれんだな！(相手の言葉に、目を輝かせて、楽しみに取っておこうと思い、あえて何を作るのか聞かず、相手と繋いでいる手を緩く振りつつ歩いていて)

うん！今日は何作るかお楽しみにね（相手の言葉の大きく頷き「でも、甘いの食べ過ぎだね」と少し笑って）

お腹ぽよぽよになったら、かっこ悪いし、守れなくなっちゃう！(相手の言葉にハッとした様子で、太ってしまうと焦り、「部活でいっぱい動かなきゃ！」と言い)

じゃあお菓子分頑張って動いてね（相手のそんな姿を少し想像しながらくすくすと笑い、頑張ってと言っていると学校について）

うん、いっぱい頑張る！(相手の言葉に頷きつつ、教室に着くと席に座り、クラスメイトの男子に告白について聞かれては、「オレは怜夏といなきゃだから振ったに決まってんだろ」と言うと、筋金入りのブラコンだと揶揄されていて)

えへへ…（相手がブラコンと揶揄され、自分も嫌じゃないのかと聞かれると首を横に振り「嬉しいからいいんだ」と言うと兄弟揃ってブラコンだと言われて）

流石に風呂は別々だっての(風呂や寝るのも一緒にしそうと言われ、苦笑しつつ風呂は別々だと言い)

うち狭いからね（相手の言葉に補足すると一緒に寝るのは否定しなかったと言われて肯定するように頷いて）

やだよ、絶対家に呼ばなぁい(今度家に行きたいと言われたが、べーっとしながら嫌だと言い)

怜央にぃがダメって言うし…だめ（相手がダメだと言って自分の方に話を振られたがダメと言って笑って）

ふふーん、残念だったな(相手にダメと言われ、つまらなさそうにするクラスメイトに、勝ち誇ったような顔で言い)

ほらもう先生くるよ（相手の勝ち誇った顔にくすくすと笑ってからもうすぐ授業が始まると言って）

怜夏、授業頑張ろうな(チャイムが鳴ると、相手にそう言って頭を撫でて、授業が始まると、授業を受けていて)

…（授業を受けつつ、相手の横にずっといる自分が妬ましいのか女子の悪口が微かに聞こえてきて、きっと羨ましいんだなとどこか余裕があって聞き流していて）

…(授業を受けていれば、悪口を言う声が聞こえ、ノートの端を破り、『アイツら喰っていい？怜夏の悪口言う奴は極悪人みたいなもんだし』と書いて、相手に渡して)

！（相手のノートの端の紙に慌てて『だめだよ、あれくらいじゃきっとお腹も膨れないよ』と言って指でバツを作って渡して）

…(ダメだと言われ、少しむっとして、じーっと相手を見つめていて)

…だ・め（相手が見つめてくると、負けじと見つめながら口パクで再度ダメだと言って）

わかったよぉ…(相手の様子から、本当にダメなのかとわかり、渋々諦めて)