契約者は双子の弟(〆)

…(授業内容は既にスクールで終えていたため、ノートを取りつつ、相手の様子を見たりしていて)

どうだった？怜央にぃ（授業が終わると、相手に授業は退屈だったりしてなかっただろうかと思いながら尋ね「怜央にぃならすぐわかってそうだね」と言って笑って）

授業内容は知ってるとこだったし、簡単だったな(スクールで大体は教えられているため、知ってることだと言い、｢でも、授業受けてる怜夏見てたから、退屈はしなかったぞ｣と言い)

そうだったの？頭いいんだね…って見ないでよ（知っていることだったと聞くと、悪魔の学校は自分より早く習っているし相手はそれをちゃんと学んでるからすごいなと感心していたが、自分を見ていたと言われると照れてしまい、少し赤くなって）

真剣に頑張ってる怜夏、かっこよかったぞ？(照れる相手を見ては、にししと笑いながらかっこよかったと言い。そうして話していれば、クラスメイトに前はどこの学校だったのか、なぜ転校して来たのかなど、質問されては、｢前はここから遠い学校だったんだけど、やっぱ可愛い弟といたくてさ、転校することにしたんだ｣と微笑みながら返していて)

…かっこいい怜央にぃだけど狙わないでね（相手にかっこいいと褒められると嬉しく思っていたがクラスメイトが相手に寄っていると少し嫉妬したのか、そう言って牽制して）

俺と怜夏は一卵性の双子だけど、俺を選んで欲しいな？(クラスメイトの女の子に、わざとらしい言葉を言い、惚れた様子を見て、人間の女は簡単に堕ちるなと思っていて)

…なんでもないし（相手の様子に見るからに不満になり、クラスメイトの男子に揶揄われるとそう言って相手からそっぽ向き「怜央にぃは女の子口説くのに必死みたいだから！」と言って拗ねて）

…え、そんなわけないでしょ、怜夏以上の奴なんていないし(クラスの男子に好きなのかと言われるも、あっけらかんと女子には興味が無いと言うと、酷い奴だと笑いながら言われ)

今度の日曜？空いてはいるよ（教室の外に呼ばれて、数回話したことがある男子が顔を赤くしながら遊びに誘ってきたため少し困ったように首を傾げたが、相手だって女の子口説いてたしいいかな、と思いながら話を聞いて）

…怜夏を馬鹿にするような奴と遊ぶわけないだろ(クラスの男子とは友達になれそうだと思いつつ話していれば、女子に相手なんかほっといて一緒に遊びに行こうと誘われるも、そう言っては思いっきり女子を殴りつけて)

！ごめん…怜央にぃ！（教室がざわめき、相手が女子を殴ったと聞くと話を遮って戻り相手の方へ行き「そんなのしたら学校退学になっちゃうよ！」と怒って）

ごめん…でも、こいつが、怜夏なんかって馬鹿にしやがったから(相手に怒られると、しゅんとしたが、相手を馬鹿にされたせいだと言い)

だめだよ、怜央にぃのこと好きだから周りを卑下したり女の子するんだから（馬鹿にされたとしても、殴っちゃだめだし女の子はそう言う子もいるのだと言い「…あ、悪魔の力でどうにかならない？」と学校をやめて欲しくないため言ってみて）

…わかったよ(不服そうに頬をふくらませながら、わかったと言い、女の子の傍に行けば、傷を治してやり、｢大丈夫？痛かったよね、ごめんね｣とあえて優しくして)

傷治ったら変に思われちゃうんじゃ…（優しくしてる相手に、それで大丈夫なのだろうかと思ったが、相手だからなのか女子はころっと許していることに驚いて）

簡単に騙されてくれるとこ、好きだよ(女の子に好きなのか聞かれるも、にっこりと笑顔を向けながら、騙されるところが好きだと言えば、女の子はなぜか嬉しそうにしつつ他の友人らの元に行き)

…れ、怜央にぃ（相手の対応は、漫画でよく見る最低な人の感じなのに許される雰囲気に驚きながら相手に近付き「そういえば、遊びに誘われたから行ってもいい？」となんとなく聞いてみて）

え、ズルい、オレも一緒に行きたい(相手が遊びに行くと言うと、自分もと言い、｢兄ちゃんも行っていいだろ？｣と相手の手を握りながら言い)

…なんか、僕のこと好きっぽい男の子だけど？（相手が一緒に行こうと言うと、わざと嫉妬してくれないかなと思って言ってみて）