契約者は双子の弟(〆)

！…悪戯だよ、悪戯(相手と歩いていれば、蒸し返され、言うまで聞かれそうだと思い、なにか無いかと考えては、悪戯だと誤魔化して)

悪戯したかったの？そっか（相手の言葉にやっと納得したように頷き「悪魔なりの悪戯なんだ…二次創作では色々設定があるから、本当の悪魔がどんなことするのかちょっと興味湧いちゃうね」と言って笑って）

二次、創作？(納得した相手に安堵したが、二次創作という言葉は初めて聞いたため、不思議そうにしていて)

えっとね…（相手は悪魔だから仕方ないかと思い、スマホを取り出してイラストなどを見せ「ほら、こんな感じのいかつい悪魔だったり、多分悪魔以外の要素も入れてる設定だったりがあるんだ」と説明して）

なにこれ、全然悪魔じゃないじゃん(相手の携帯を覗き込んでは、そのイラストを見て、違うと言い、何枚かイラストを見ていればハッとしたように、相手にとって悪魔は自分とかけ離れているのではと思い、「こんな悪魔で、ガッカリした？」と尋ねてみて)

ううん、怜央にぃは怜央にぃだから（がっかりしたか聞かれると、あまりそこまで考えていなかったため首をふり「むしろカッコよくて嬉しいくらい」と笑って）

！そう言ってもらえてよかった(否定してくれただけでも嬉しかったが、かっこよくて嬉しいという言葉に、嬉しさから頬を緩ませ、「な、怜夏のクラスってどんな感じなんだ？」とワクワクしながら尋ね、相手の手を繋ぎつつ、教室へと向かっていて)

んー普通だよ～あ、でも結構いい人ばっかり（手を繋ぎながら自分のクラスメイトを思い出すと、美男美女が多いが性格もいい人ばかりできっと相手も気にいるだろうと思い嬉しそうにそう告げて）

へぇ、楽しみだな(相手からクラスの人について聞けば、にししと笑って言い)

怜央にぃもう入ってていいの？（ふと、一緒に教室に向かってるが転校生として先生と一緒に行かなくていいのかと思い尋ねて）

？わかんねぇ(転校生としているものの、どうすればいいのかわからず、首を傾げつつ言えば、自分の姿を見つけた教師に声を掛けられ、職員室に来るように言われ、「…呼ばれたから行ってくる。また後でね」と相手に手を振り、先生について行き)

うん（軽く手を振って見送っていると同じクラスの人たちに囲まれ、相手が誰なのかなどを聞かれて一応内緒の方がいいかなと思い少し苦笑して流しながら席について）

…怜夏といたかっただけです(なぜ来なかったのか聞かれ、そう答えては、チャイムが鳴れば教師に言われるままについて行き、教室に入れば転入生だと紹介してくれて、「怜夏の二子の兄の玲央てす。弟共々仲良くしてくれると嬉しいな」と微笑みながらクラスメイトへ挨拶をして)

結構似てるでしょ（相手が入ってきて紹介されると隣の席のクラスメイトに話しかけられて照れくさそうにそう話し「でも怜央…は、僕よりもかっこいいんだよ」と言い方を変えながら相手を褒めて）

…俺、ここがいいな(ズカズカと歩いては、相手の隣の席に行き、にっこりと笑いかけながら言い、「代わって？」と頼むと、頷いてくれて、代わってくれた為嬉しそうに席に座り)

れ、怜央にぃ…強引じゃない？（嬉しそうに座る相手に、隣になれたことは嬉しいが相手への印象が大丈夫かと心配したが、飛び交う言葉は強引なのがいいっと言った言葉ばかりだったため少しきょとんとして）

オレは命令してないよ、お願いしてるだけだから(相手の言葉に、にこりと笑いながら、同意の上だと言い、｢オレ、怜夏の隣以外やだし｣とにししと笑って言い)

僕も隣が怜央にぃになって嬉しい（同意の上だと言われて確かにそうか、と納得すると笑い返し「教科書まだ持ってないでしょ？見せてあげる」と言って机をくっつけて）

ありがと(机をくっつけて、教科書を見せてもらえば、嬉しそうにしつつ、お礼を言っては、授業が始まり)

…（授業中は真剣に取り組み、黒板を見たりノートをとったりしながら過ごして）