名無しさん 2024-06-23 15:07:43 |
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トピ建てありがとうございます!
あまりにも素敵な関係性でしたので、思わず勢いでお声をかけてしまい大丈夫だったかな……と少し不安でしたが、解釈一致と言っていただけて安心いたしました。
精一杯お相手を務めさせていただきますので、ぜひよろしくお願いいたします。
ご移動ありがとうございます!
こちらこそよろしくお願い致します!
芸人のキャラシを早速書いていきたいのですが、それにあたり
なにか萌や萎などございますか?
ちなみに、こちらは展開の進行に支障をきたすような、過度な無愛想等でなければ何でも美味しく頂きます←
こちらの萌萎は特にございませんのでご自由に制作していただければと思います!
こちらも早速ですがアイドルくんのキャラシが一通り書き上がりましたのでご確認いただきたいです。イメージと齟齬がありましたら修正いたしますので気になった点があればご指摘ください……!
【名前】 住岡 美風(すみおか みかぜ)
【年齢】22歳
【容姿】
MV撮影やライブの時期によってビジュアルに変化を持たせることが多いが、基本的には手入れの行き届いたマルーンカラーの髪を軽く遊ばせて、流行りのスタイルにセットすることが多い。表舞台に立つ際はスタイリストに任せっきりで、容姿に関して特に頓着していない。ファンが望む姿であればなんでもいいという考え。
身長178cmと長身で、ほどよく筋肉がついた細すぎず太すぎない体型。顔立ちはどちらかといえば中性的だが、凛々しい表情から男らしさを感じることも。微笑むとぷっくりと涙袋が目立つ。黄みがかったグレーの瞳。目に物を入れる恐怖心から、コンタクトは滅多につけない。移動中やオフで外出する際には、マスクと色眼鏡を装着して変装をした気になっているが、ファンからは即バレるためあまり効果はない。
【性格】
バラエティ番組などで、お調子者のメンバーの背後でひっそりと小さく笑う姿が多く見られる。あまり前に出て自己アピールをすることがないため、高尚だと思われがち。しかし、実のところかなり人懐っこい性格で、数々の先輩や上司の懐にもぐり込んできた。一言で言えば、後輩力が高いといえる。大人しいように見えて意外とがつがつと食い下がる性格に、一部のファンはギャップ萌えを感じているらしい。
駆け出しアイドルのため未だ一般人感覚が抜けきっておらず、有名な芸能人と現場が被るたびに緊張してしまう。
【備考】
大手アイドル事務所の期待の新星グループに所属する。グループメンバーは7人。その中でもセンターを務めることが多く、人目を惹く華やかな風貌から『ビジュアル担当』と謳われる。しかし、他メンバーと比べ、歌やダンスの実力が劣る部分があり、ライブMCやバラエティ番組でのトークも不得意であるため、良くも悪くも『顔だけ』と批評されることもしばしば。
母親が勝手にオーディションへ応募したことがきっかけで業界入りしたため、経験も覚悟も足りないままレールに乗せられ見切り発車したアイドル人生だが、それでもファンを想う心は人一倍で、弱音を吐くこともなく影で努力を惜しまない真面目な一面もある。
トーク力の勉強をするべくお笑い番組を見ていたところ、偶然目にした相手のネタに心を奪われ、気づけば仕事の間を縫って相手の出演した番組やラジオをチェックするほどのファンになっていた。機会さえあればぜひお近づきになりたいと日々願っている。
SV
「僕、○○さんの書くネタ好きなんです。ツッコミも鋭くて面白いし、大喜利も得意ですよね。あと、この前のドッキリ番組で落とし穴に落とされた時のリアクションも……え?いやいや、もちろんチェックしてるに決まってるじゃないですか。○○さんのこと大好きですから」
「知りませんか?最近バズってるんですよ、このポーズ!自撮りする時にみーんなやってて……あ、一緒にやりましょうよ。ね!」
「タメでいい、と言われても……ごめんなさい、やっぱり難しいかもしれないです。○○さんのこと、尊敬してるので!」
【芸名】ユキ
【本名】雪田 陽斗(ゆきた はると)
【年齢】26歳
【身長】170cm
【性格】
関西出身でおしゃべりでフレンドリー、持ち前の明るさと笑顔で、ツッコミ故に毒舌なときも多いがなんだか憎めない性格をしている。一方、好きなことには負けず嫌いで努力家。勉強は苦手でからっきしなのだが運動能力は高い。世話焼きな一面もあり、なんだかんだ文句を言いながら相方や相手の世話をしてくれるオカン気質。コンビではツッコミ兼ネタ作り担当。
【容姿】
身長170cm、細身だがそれなりに筋肉もついている。垂れ目気味の瞳はぱっちりとした二重で結構顔は整っている方らしい。マッシュヘアの黒髪は眉毛が隠れる程度の長さで、特にセットなどはしたことが無い。意外とシルバーアクセサリーが好きで、プライベートではブレスレットやリング、ネックレスなどもよく着けている。
仕事時は派手でカラフルなスリーピーススーツが基本。
【備考】
小さい頃からお笑いが好きで、芸人になる!という意地で高校卒業後からお笑い一筋でやってきた。
幼なじみの山本(芸名:ヤマ)と「雪山」という安直なコンビ名で漫才師をしている。若手ながら王道漫才をこなす姿がブレイクし、去年から上京して仕事をしている。若手で人気を博したことで下済み時代は歴代の先輩方に比べると少ないが、それなりに苦しい生活をしてきた。
実は兄がタレントらしく(内緒にしているが)、本人も顔が整っているので家族からは芸人を反対されタレントやアイドルを目指せと言われ続けていた。芸人を無下扱いされ続けていたからこそ、アイドルと比較すると劣等感を感じると共に、勝手にライバル意識を燃やしている。特に、同じ時期にブレイクした7人組のアイドルには色んな意味で興味がある様子。
CV
「ユキとヤマでーす!2人合わせて“雪山”でーす!
……なんすかその苦笑い!『ネーミング古っ!』やないですよ!ええやないですか別に!」
「おぉ…なんやめっちゃグイグイくるやん!ほんまに全部チェックしとるん?お前が?俺を?いやいや、信じられんわ。お前そんな暇ちゃうやろ!仕事せぇや!愛が重めの古参ファンか!」
「えー、ほんまこれがバズっとるん?何が可愛いねんこのポーズ…、まぁたまには一緒に写ったるわ。
お、なんやお前可愛らしいやん、って、俺半目やん!俺の顔がただの引き立て役になっとる!もうお前とは絶対撮らん!
あ!ちょ、ヤマちゃん先行かんといてってー!」
(/素敵なお相手さまをありがとうございます!こちらのキャラシも出来上がりましたのでのせておきます。何かあれば仰ってくださいね!)
( / キャラシありがとうございます!!イメージ通りとっっても素敵なお方で感動しております!特に気になる点はありませんので、名無し様もよろしければ、ぜひこのままお話を紡いでいきたいと思います。
恐縮ですが初回ロルをお願いしてもよろしいでしょうか……?とある番組で共演することになって楽屋挨拶で初対面するでも、お互いオフの日にばったり出会すでも、シチュエーションはおまかせします……!
『ユキー!この人らあれやんな、この前の打ち合わせの時はまだ出演決まってなかったのに、ここのスタッフさん凄いやん!
この子ら絶対忙しいのに出演押さえられたんやなぁ!」
( 楽屋のなかで本番用のスーツに着替えていると、先に着替え終え、椅子に座り台本を手にした相方が大きな声で語りかけてくる。今日はトーク番組の撮影で、タレントやアイドル、そして自分たちのような芸人など、様々な芸能人が各自のあるあるだったり苦悩だったりを和気あいあいと話す予定だ。
相方が指した出演者リストには今をときめく7人組のアイドルグループの写真も載っており、無意識に顔をしかめる。このグループは所謂“同期”というやつで、お笑いとアイドル、ほぼ正反対の部類ではあるものの、同じ時期にメディアデビューしたものだから何かと一括りにされることが多いのだ。
だが、正真正銘、会うのは今日が初めてなのだが…既に“俺らはあんなチヤホヤされた奴らとは違う”なんて無意味な闘争心を燃やしてしまう自分が我ながら馬鹿らしい。
まぁ、何はともあれ第一印象は大事なので、意を決して楽屋挨拶に行くか、と気を取り直しスーツのジャケットを羽織る。相手がアイドルだろうとなかろうと、初めましての人に挨拶へ行くのはいつだって緊張してしまう。)
今日はめっちゃ出演者おるし、もう楽屋回っとこか。
あ、お前、変な**かますなよ?俺が回収できへんくなるわ。
( 相方に対して上記を述べていつものように笑いかけると、自分たちの楽屋を出て挨拶回りへ。比較的楽屋同士の距離が近かったのでテンポよく挨拶していくと、最後に着いた楽屋に例のアイドルグループの名が書かれており、コンコン、とその戸を叩いた。)
(/ 初回が遅くなってしまいすみません!ロルの長さは前後することが多いですが、初回ということで少し長めになってしまいました…。
楽屋挨拶のシュチュエーションを採用させて頂きましたが、やりづらいなどありましたらまた仰ってくださいね!)
『はい、どうぞ。……ああ、雪山さんじゃないですか!本日はよろしくお願いいたします。私、マネージャーの__』
( 今日は朝イチから商店街での食べ歩きロケがあり、撮影終了後は息つく間もなくテレビ局に向かう。これから数時間の番組収録があり、その後は生放送の音楽番組に出演予定だ。びっしりと詰まった多忙なスケジュールは、フレッシュな駆け出しアイドルでさえも、否、だからこそ、思わず溜息を吐いてしまうほど過酷なものだった。他メンバーより体力が劣る僕は、いつもならだらしなく伸びてしまっていることだろう。しかし、今日は違った。疲弊した体をケアしたり、ヘアメイクを整えたりとそれぞれが本番に備える中、神妙な面持ちで台本の冊子を手に取る。『出演者一覧』に記載された名前に指で触れると、ばくばくと心臓が高鳴っていく。ついに、憧れの彼と共演する日が来た。不出来でも慣れないなりにテーマに沿ったトーク内容をしっかり考えてきたが、彼が同じ空間にいるんじゃ話が飛んでしまいそうだ。共演できるのは嬉しいが、大事な場面でヘマをする可能性も捨てきれないため複雑な気持ちを抱えたまま、項垂れて。すると、軽やかなノック音が響き、マネージャーのよそいきな声色が聞こえた。どなたか挨拶に来てくれたのかと声がする方に顔を向け、その姿が見えた瞬間、体が固まって。不審がるメンバーから声をかけられるまで、息すらも止まっていた。メンバーの一人から『なぁ、美風が好きな芸人さんって、あの雪山のユキさんだろ?呼んできてやろうか?』とお節介を焼かれそうになり、しどろもどろになりながら慌てて抗議して )
ぼ、僕は、その、撮影後でいいかな、なんて思ってるから……ほら今は、マネージャーと話してる、じゃん?ね?
( / 初回ロルありがとうございます!私もロルの長さは場合によって変わっていくのでお気になさらず…!(伏せ字になっちゃうの困りものですよね……芸人さんキャラの肩身が狭くなってしまう…泣)どんどん相方さんや他メンバーなどのサブキャラも出していって二人の進展の手助けになればいいなと思ってます。改めましてこれからよろしくお願いします!
( 出迎えてくれたマネージャーさんと挨拶を交わし、そのまま相方が他愛もない世間話を交えつつ談笑してくれている間にちらりと楽屋の奥にいるメンバーに目をやる。みんな準備で忙しそうにしているが、此方と目が合うとにこやかに会釈をして口々に「よろしくお願いします」と挨拶をくれる。
流石アイドル様、その笑顔の眩しさに当てられそうになりながら此方もそれぞれ挨拶を返していく中、ふと、その中に1人、なにやら緊張しているらしいメンバーを見つける。メンバー同士でコソコソと話をしていたようだったが、その途中で目が合ってしまい、その顔を見るとあ、と思わず声を漏らして。)
俺、デビュー曲のMV見させてもらって、住岡くんのソロんとこめっちゃ好きなんですよー!
みなさんの名前、よう聞いてたからやっと共演できてホンマに嬉しいです!収録、楽しみにしてますねー!
( ひらひらと本人に向かって手を振りながら上記を告げると、再度マネージャーや他のメンバー全員に向かっても笑顔を向けて。 心の中の静かな闘争心は勿論灯ったままだが、相手の実力が凄いのも事実で、正直に言うと彼らのMVや出演番組はよく見ている。もちろん上記で告げた内容も本心だし、だからこそ、芸人は芸人らしくこっちだってやったろうって気持ちになるのだ。)
(/こちらこそ、よろしくお願い致します。
そうですね!此方もサブキャラを出しつつ、楽しくやっていきましょう!
一旦背後は去りますが、またなにかあればいつでもお呼びください!)
あ、ありがとう、ございます……!!あの、僕もユキさんのことすごく、好きで……忙しくて劇場に足を運べないのは残念なんですが、テレビやラジオは毎回チェックしてますし、トークの受け答えやお笑いのコツを勉強させてもらってて!昨日の晩に放送されてたドッキリ番組も今朝ロケの移動中に見させてもらいましたし明日も朝の情報番組に出られますよね必ず見ようと思います!あと先週のメイクで変身する企画で女装もされてたけどアレまじで可愛くてどきどきして、えっと……
( 彼に呼び止められ、あろうことか名指しでお褒めの言葉をいただいてしまって。メンバーひとりずつの名前を覚えるほどグループが認知されていた事実と、その中に自分がいること、わざわざ僕と目を合わせて言葉をくれたこと。なにもかも信じられなくて、ドンドコドンドンと太鼓を鳴らすように脈が打ち鳴らされる。脳内はお祭り騒ぎで、気がついた時にはバッと立ち上がり、手を振る彼にぐんぐんと近づきながら、もらった言葉を倍返しして伝える。後半変なことを口走っていることに気づき、彼との距離が1mもないほど接近した時ようやく我に返って。最後は「あの、よかったらサインとか、もらっても…いいです……か……」を蚊の鳴く声でなんとか搾り出して。顔を覆ったまま硬直してしまった僕を見かねて、メンバーが助け舟を出す )
『すみません。こいつ本当にユキさんのこと好きで、今日の収録楽しみにしてたんですよ』
( 芸人風情に褒められたところでどうってことは無いか、と心の中で呟きながら──家族の影響か、どうにもタレントやアイドルは芸人を見下げているという固定概念があるようで──一応挨拶も終わったし踵を返そうとしていた時、バッと勢いよく立ち上がった相手に思わず此方も肩を跳ねさせる。何事かと戸惑っているとどんどん距離を詰められ、自分よりも身長の高い相手に圧倒されてついつい腰が引けてしまいながらも、告げられた言葉の数々には「へ?」と間抜けな声が出てしまう。
サインが欲しい、と言い終わった頃に大口を開けて笑いだした相方の頭を「うっさいわ!」と反射でシバくと、どう反応していいか分からずに目を泳がせる。
──コイツが好き?誰を?俺を?今をときめくアイドル様のセンターが?そんな事ある?よくある社交辞令じゃないん?でも、コイツ俺の女装も見た言うた?え、わざわざ?しかもサインほしいって?誰の?俺の??
といった具合に脳内がハテナだらけになっていると、タイミングよく自分たちのマネージャーがやってきて、直前の打ち合わせの為に楽屋に戻って欲しいと耳打ちされる。)
……あ!サイン、収録終わったらちゃんと書きに来ますんで!待たせるかもしれんけど、待っててな、住岡くん!
( マネージャーに急かされながらもサインの返事はきちんとして、最後にまたひらりと手を振り、他のメンバーや向こうのマネージャーさんに頭を下げて自分たちの楽屋に戻って行った。)
( 戸惑うような表情を見せる相手を、顔を覆う指の隙間から凝視する。こんな顔、先輩芸人さんのガチギレドッキリ企画の時でしか見たことない。いや、目の前の彼はあの時より困惑している様子だ。それもそのはず、面識のないやつに突然捲し立てられれば、その内容が好意的なものであっても驚くのは無理もない。つい出しゃばって芸能人としてどころか、一人の人間として距離感を誤った気がする。自分の言動で困らせた、もしかして嫌われてしまったのでは……と怯む。ぞわぞわと冷や汗が出始め、早急に謝罪の言葉を伝えようと口を開いた瞬間に、雪山のマネージャーらしき人が楽屋に入ってきた。打ち合わせがあるらしく、彼はもう戻ってしまうらしい )
は、はい!今日の収録、よろしくお願いします!
( マネージャーさんと仕事の話になった彼はいつもの調子を取り戻したのか、帰り際、僕の小さな言葉を忘れずに拾い上げて返事をしてくれた。それだけで、つい先ほどまで抱えていた不安が払拭され、ぱっと顔を輝かせて返事をして。彼が楽屋を出た後も、どきりどきりと鼓動は高鳴ったまま落ち着こうともしない。多少は困らせてしまったものの、挨拶をしてサインの約束までしてもらった。嬉しくて、嬉しすぎて、まともに立ってられないが、こんな浮かれたままでは格好がつかない。気を引き締めてこの後の収録に備えなければ、と顔を叩くと、ちょうどスタイリストに呼ばれそのまま衣装合わせへと向かった )
『住岡くんって、めっちゃユキの事好きやねんなー!めっっちゃ嬉しそうな顔しとったやん』
( 楽屋に戻ってからも笑いながら話す相方に「ホンマに意外やったわ」と言葉を返す。家庭の事情をなんとなく知っている相方も少しばかり複雑そうな顔をしたが、それも一瞬のことで、『まぁ、仲良くなれたらええやん』と面白がるように背中をバシバシ叩いてくる。当の本人はといえば、未だ好いてもらえている実感が湧かず首を傾げてばかり。素直に嬉しい気持ちと、こんなんで懐いてやらへんぞ!という謎の葛藤で事前打ち合わせはあまり頭に入ってこなかった。)
───あ!そうなんですよー!今日初めて共演したんですけど、同じ時期にテレビに出はってたから初めましての気がしなくてー
(とはいえ、カメラが回れば芸人モード全開で、トーク中も他の出演者の邪魔にならない程度に前へ前へと出て笑いを起こす。
途中で初共演の話題になると、それこそ例のアイドルグループの話を盛り込みながら、偶然隣同士に座っていた向こうのリーダーと目を合わせる。『同期みたいなもんやし、もうタメ口でいいやろ!な!』とリーダーと肩を組み始めるうちのボ ケに「いやいや、芸人如きが調子のったらアカン!」と素早くツッコミをいれておく。)
ははは……そ、そうですね……
( ヤマさんからの唐突な巻き込み芸に上手い返しが思い浮かばず、縮こまってあからさまな愛想笑いをしてしまう。ああ、またネットで「つまらねー奴」って叩かれる……そう塞ぎ込む僕を見かねてか、MCが『美風くんから見て雪山のイメージはどうなん?』と話題を授けてくれた。雪山のイメージ───普段感じていることを話せばいいのか?それなら出来るかもしれない、と恐る恐る顔を上げると少しずつ話し始めて )
えっと、実は僕、雪山さんのファンで……まさか共演できる日がくるなんて、って感動してますし、隣に座ってる今も緊張してます。この度は、このような機会をいただき、番組制作のスタッフの方々には誠に感謝しておりまして……
( 緊張のあまり後半からなぜか拙い敬語になっていき、自分で違和感に気づくと「……???」と首を傾げて、言葉に詰まる。やはり台本のないフリートークは苦手だ。話がまとまらなくなってしまい、どうしようどうしようと頭が真っ白になっていって )
(相方からの絡みに困惑している様子を見て、トークやバラエティが苦手なんだなぁと改めて思う、出演番組を見ていた時もあまり前に出るタイプでは無さそうだったし、さっきも“勉強してる”って言っていたなぁと思い返す。
なにか言って助け舟を出そうかと考えていたが、)
…ぷ、ふふ、お前、ホンマに俺の事大好きやんけ!
『あっはは、住岡くんめっちゃおもろいわ!』
(MCからの質問を受けあれよあれと話の筋が逸れてしまい頭にハテナを浮かべる様子を見て思わず吹き出してしまって。本番前の事情を知っている相方やメンバーも笑いだすものだからMCや他の共演者も“なんだなんだ”と食い気味で反応し、それにまた相方と一緒になって「いやぁ、実は本番前の楽屋挨拶でー」と話を続けた。それからはまた話が盛り上がり、終始賑やかな雰囲気のまま収録を終えることが出来た。
──スタッフさん達に頭を下げ、まだ袖でマネージャーと話をしている相方を置いて一足先に楽屋に戻ろうと廊下を進んでいた時、今日でだいぶ見慣れた姿を見つけて声をかけた。)
お、住岡くん!今日ごめんなー!俺の大ファンやー言うて後半いじられまくってたし、疲れたんやない?
お、おお、お疲れ様です!
いえ、むしろ、あのとき話を続けてくださって助かりました。台本にない流れだとどうも頭がパンクしちゃって。それに、大ファンだというのは事実なので!
( 収録を終え、楽屋へと戻るメンバー達の最後尾を歩いていると不意に名前を呼ばれ、その声に足を止める。スタッフさんかな?と呑気に振り返ったが、相手の姿を見るなり息を呑み、ぎょっとした顔をして慌てて返事をした。まるで借金取りにでも捕まったような反応だが、決して恐怖を抱いているわけではなく、まさか彼から話しかけにきてくれるとは思わず緊張しているだけだ。収録中も迷惑をかけまくった自分なんかにも気を遣ってくださる彼の懐の広さに感動すると同時に、こちらの方こそ、と首を振って礼の言葉を返す )
……といっても、雪山さんが上京された頃に好きになったのでファン歴は浅いんですけどね。こんな僕が、本当におこがましいんですが、よ、よかったらサインとか、あぁ、ぁ、握手とかって、していただけませんか?
( 昨年のメジャーデビューをきっかけにメディア出演の機会を多くいただけるようになってから、バラエティの難しさを実感して、さまざまな芸人さんを参考にお笑いを学び始めたのは記憶に新しい。その頃からキー局の番組で雪山さんを見かけるようになって、ユキさんに一目惚れ──というと、なんだか変な心地だが、その衝撃に近いなにかを感じたことを覚えている。ちなみに、今でも目の前にユキさんがいるこの状況をすべて幻想だと思っているため、こっそりと何度も手の甲の皮を引っ張っているが全然痛い。しかし、いつ夢が覚めてもおかしくないので、収録前に約束したサインと、少し甘えて握手もさせてもらいたいと右手を差し出して )
あぁ、フリートークって難しいよなぁ。俺とヤマだってめっちゃ緊張してんねんで?芸人は比較的無茶振りとか多いし、慣れやな……って、収録の時タメで喋ってたからそのまま話してもうた。
( 此方の顔を見るや否や固まってしまう様子を見て再度笑いそうになりながらも、必死に堪えて小走りで駆け寄って。アイドル様が自分の大ファンだと公言してくれるのも悪くないなぁと意地の悪い独り言を心の中で呟くと、相手の言葉には上記を返して。確かに喋りに関しては得意な方だが、アイドルよりも場数が多いだけであって緊張しない訳では無い。
そしてふと、生意気にもタメ口を聞いてしまっていた事に気が付き「すんません」と苦笑いする。確か自分より年下だったとは思うが、突然距離を縮められても困るだろうと思ったらしい。)
俺ら、地元よりも上京してからの方が出るようなったしそんなもんやで!
…握手?別にええけど、むしろ、俺の方が住岡くんのファンに刺されたりせぇへん?大丈夫?
(地元にいた時はがっつり下積みだったし、上京してからのファンでも十分古参になる可能性はある。サイン、の言葉にはマネージャーに頼んで楽屋に色紙と油性ペンを準備して貰っていたなと思い出すが、握手まで頼まれるとは思っていなかったようで、差し出された右手には少しだけ躊躇する。しかし、大人気グループのセンターと握手したなんてガチ恋ファンに知られたら…と笑いながら、頼まれ事には弱いのか此方も右手を差し出してぎゅっと相手の手を握った。)
ユキさんも緊張したりするんですね……いつも堂々としてるから、全然そんなふうに見えないですよ。そういうところがカッコいいなって思います
( タメ口で話しかけてもらうのは他人行儀の敬語よりずっと仲良くなれたようで嬉しい。謝る彼に『ユキさんが話しやすい口調で大丈夫ですよ』と微笑みかけて。収録中にも言われたが、いくら同期といえど自分は歳下だし、尊敬するユキさんに対する精一杯の誠意として引き続き敬語で話していく。いくらか状況に慣れて落ち着いてきたものの、差し伸べた手を握られれば、その温度にまた動悸がしてきて )
わ、ありがとうございます……!ふふ、ファンのみんなは、きっと今日の放送を見たらよかったねって喜んでくれると思います。雑誌のインタビューでユキさんのお名前を出させてもうことも多いので、ファンの間では周知されてるというか……
( ほとんど無意識で、握手をする右手同士をもう片方の手で包み込み、彼の右手を両手でがっしり捕らえたまま伝わる体温を噛み締める。そのまま軽く上下に揺らしてみたりして、すげー、本当に生きてるんだ……と実感するのも束の間、触りすぎたかもとようやく気づき、名残惜しく感じながらも手を離す。握手会に来てくれたファンに『もう一生手を洗いません!』なんて言われた時は、さすがに冗談だよねと受け流していたが、今ではその言葉にひしひしと共感している。一生洗わず生きることは不可能だが、未だ手に残る彼の体温だけはずっと忘れたくないと思ってしまった )
…そんなん、自分の顔見てみ?その後俺の顔みたらカッコイイのかの字もないやろー
あ、そうなん?なんや、心配して損したわー!ほんなら、住岡くんのファンに媚び売っとこかな。
( 話しやすい口調で、と言われると、その言葉に甘えてそのままタメ口で話し続ける。自分のことをカッコイイと言ってくれるが、アイドルグループのビジュアル担当に言われてもなぁ、と笑いながら謙遜してみて。
ファンの間でも周知されていると知ると肩の力をわざとらしく抜いてみせ、向こうのファンに媚びを売ろうかと冗談を交えて笑いかける。
握手していた手が離れると、あ、サインもせな、と止まっていた足を動かして、自分たちの楽屋の方を指さした。)
色紙な、俺らの楽屋にあんねんけど、まだ時間大丈夫?
ささっと書いて渡すから、このまま一緒に来てくれへん?
もちろんです!次は生放送があるんですけど、同じ局ですし時間には余裕があるので!
( 握手会の次は楽屋招待か……と普段自分達がやるようなファンサービスをユキさんに施してもらってるような気がして、恐縮しながらも内心うきうきで彼の後ろに着いていく。これから楽屋に行って、サインをもらって、その後は別々の仕事に向かう。あと少しで別れてしまうことの寂しさで胸がちくり痛んだ。そして、思ったよりも小さい彼の背中を見ていると、この瞬間を逃したらもう二度と会えないかもしれないという不安に駆られていき、本日何度目かの差し出がましい言葉を言ってしまった )
あの、ユキさんがよければなんですけど、今度一緒にご飯とか、どうですか?……なんていうか、次にいつ共演があるかも分からないし、今日限りで終わらせたくないんです。もっと、仲良くなりたいっていうか……
( これまでの経験の中で、人を食事に誘うことくらい慣れていたはずだ。しかし、いつどの瞬間よりも今が一番余裕を無くしている気がして。一体どうしてしまったんだろう、今までこんなことなかったのに。感情に振り回されてどんどん湧き出てくる言葉を制御できずに、思うがまま口に出し終えると、ふと後悔が押し寄せてくる。そして相手の反応をうかがう前に、叱られた犬のようにしょぼくれて「すみません、変なこと言って」と頭を下げた )
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