異常本丸調査室の日常(〆)

あ、ああ…どこそこに妖精さんいるんだな…。

その通り、妖精さんは何処にでもいる。【恥ずかしがり屋な妖精さんと素敵な妖精さんは異常本丸調査室の伝統である】


じゃあ候補生の集団にしれっと紛れて行こうか、表向きの設定として私は「病を患っていたがゆえに教室には顔を出せなかったが講義は病室で受けていた、しかし病がようやく完治し今回一年遅れで研修に参加することになった候補生」ってことになってる。

ああ、分かった。そちらの設定に合わせていこう。

まぁ、私はともかく君は汚染されないように気を付けたまえよ。呪詛を防ぐ護符は持ったかい？緊急用連絡端末は？管理者権限を付与されたゲートのマスターキーは忘れてないね？

ああ、全て持っている。護符も一見するとお守りのように見えるからあちらがすぐに気付くことは出来ないはずだ。

よし、出発だ！！合言葉は「多分妖精さんの仕業です」！！

多分妖精さんの仕業です…。
【なんだこの合言葉…と思いながら復唱する後輩の図】

【その後、着いて早々何かに気が付いたらしい先輩は「あ、大変。皆様にと用意した菓子折りを入れて来たと思ったのにありませんわ、妖精さんが出してしまったのかしら？取ってきますわ」と笑みを浮かべて政府に戻った、無論菓子折りなんぞ用意してない】

あ…今日から暫く世話になる山姥切国広だ。よろしく頼む。
【本丸に着いた途端菓子折りを忘れたと言った先輩に置いていかれその場にいた近侍にとりあえず挨拶をする後輩の図】

あ、室長？あの本丸黒ですわ間違いないというか即審神者確保しないと呪詛が逆流起こしてあの審神者死にますよ？・・・・・・あー、まぁそうなりますよね。短期決戦で証拠掴みます、審神者の確保と呪詛の対処用に突入班編成しておいてください。え？何処から電話してるかって、万屋街ですけど【政府職員特権を利用して別サーバーの本丸で菓子折りを経費で買う先輩、なお後輩を置いてきたことに会計を終えてから気が付きダッシュで戻った】

…あ、ああ…主は少し抜けているところがあるんだ。いつもの事だ、気にしないでくれ。
【ゲート前で暫く待っていたが帰ってくる様子がなかった為審神者が応接間に連れていくようにと近侍に命じたようで応接間に通されたようだ】

申し訳ありませんわ、政府で少々厄介な方に絡まれてしまいまして【完全なる猫かぶりモードで戻ってきた先輩】

主、やっと戻ったか。
【猫被りモードの先輩をじとりと見つめたあとこちらも良い子の初期刀を演じている】

ええ、遅くなってごめんなさい山姥切。また貴方を困らせてしまったわ【本歌山姥切長義至上主義なら写しの彼を山姥切と呼べば何かしらの反応があるのではないかと仕込みを始めた先輩】

え？…ああ、俺は主からいつも山姥切と呼ばれているが。何か問題でもあっただろうか…？
【なるほど、先輩はどうやら自身のことを山姥切と呼ぶようだと理解するとそれに合わせて。審神者は少し不服そうな声音で尋ねてきたのでわざとらしく何か問題でも？と言った声音ときょとんとした表情を作ってみて】

え、ええ。彼が写しというのは勿論存じています、その上でそう呼んでいますが・・・・・・。双方同意の上の呼び方ですよ？ねぇ山姥切【先ほど確認したこの本丸の状況とそれゆえの短期決戦と上に報告したことを後輩に言ってないことをすっかり忘れている先輩、煽りに入る】

俺も同じく、本科が既に実装されているのは知っている。
今後俺たちの本丸に本科がきた時にそこはどうなっていくのかは俺まだ知る由もない。だが、今はこの本丸で俺が山姥切だ。
【先輩の言葉にこくりと頷き続けるように告げた途端『きっと貴方は山姥切長義を見たことがないからそんなことが言えるのだ、写しでありながら本科を貶める発言は如何なものか』と声を荒げ出して】

写しでありながら本歌を貶める、か。それに関しては刀剣である山姥切たちがそのようなことをするはずないと、貴方も分かっておいででしょう！！その言葉は山姥切への侮辱になりかねません！！【瞳を潤ませ猫かぶりモードな先輩】

あ、主落ち着いてくれ俺は気にしていない…。今日から世話になるというのに喧嘩はやめてくれ。
【こいつ役者になれるんじゃないのかと内心で思いつつもそれを態度には出さず先輩の演技に合わせるできた後輩の図】

あっ、ごめん、なさい。そうですよね、私は若輩者で、審神者様の方が当然ご存じですよね・・・・・・。山姥切も、迷惑かけてごめんね・・・・・・【内心、主演女優賞頂きィ！！とか思っている先輩】