政府職員 2024-06-16 11:48:23 |
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それなら二手に分かれるかい?私は上の書庫で術式とかその辺の研究報告書から攻めてみようと思う。刀剣男士は人間じゃない、同位体同士の繋がりを利用したとしても容易にできることじゃない。なら間違いなくあるはずなんだ、あのレポートの何処かに、それを実行できるだけのナニカが。
さーてーと、アイツには書庫だ物置だって言ったけどその手の下法の関連書籍は間違いなく第七なんだよね~。ここ基本一年未満のやつ入れちゃいけないし、このクソみたいなものの中からクソみたいな必要資料を見付けないといけないってワケ・・・・・・。
【第七:別棟にある部署の誰かが「これ公的な記録に残ったらヤバいけど残しとけば後々役に立つでしょ!!」と空き部屋だった第七研究室に自分の研究成果をしまったことを切っ掛けに別棟の全ての部署の公的記録に残せないヤベェ調査報告書や研究資料や研究成果などが保管されることになった部屋。本棟の連中かアーカイブルーム組が知ったら引っ繰り返るような即座に存在しなかったことにしなければならないクソヤバちゃんばかり。最近収納されたのは異常本丸調査室のある新入り刀剣男士が先輩と初めての調査で赴いた本丸の詳細な調査報告書、別棟でこの部屋を知らないのは某新入り後輩だけである】
刀剣男士同士を、融合させ、故意にステータス以上の刀剣を、これは違う。審神者の認識の歪みにより、写しに本歌の特徴が、これは近いけど違う。研修者の暴走により、現在ではなく別の時代の刀剣男士の顕現を、これも違うか。
・・・・・・人間と、刀剣男士の、強制同化。これにより刀剣男士の忠誠心と身体能力を持った決して逆らわない、痛みで足を止めない兵士を作る。幼いころから行うことで、それを異常と思わない環境を作り、誰よこんなクソみたいなこと思い付いたの。
あ、あった。同一の刀工に作られた刀同士の同化実験に関する報告書、これを同じ山姥切同士でやった可能性は高いかも。
…日光も知らないとなると、そういった事例は無かったということか…。振り出しに戻ったな。
【アーカイブ室の日光にも聞いたが分からない様子で、一度調査室に戻ることにしてはその旨を連絡して】
・・・・・・『紅葉傘の考察』か。こんな研究して、一体何のつもりで。
あ、帰ってくるのか。なら調査室に戻らないと。【紅葉傘:政府で真名を隠すために使われる仮名は政府によって用意されるため『〇代目朝顔』など特定の部署では継承されていく場合がある。紅葉傘は元々監査部に継承していた仮名だったが20年ほど前に紅葉傘が起こしたある出来事からずっと空席だった】
…何故山姥切国広だけにこの様な現象が起きたのだろうか…。
本科の本霊ですら分からない、アーカイブルームにも似た様な事案は置かれていない…。
数多の本丸があるのだから、少しくらいあると思っていたんだが…。
【調査室に戻ってきてから悶々と悩んでいる様子】
はい復唱、「ワー少し目を離した間にドンピシャな資料がー、恥ずかしがり屋の妖精さんの仕業かなー」
【そんな後輩を横目にぶっ飛んだことを言いながら調査室に入ってくる先輩】
復唱!!!!「ワー少し目を離した間にドンピシャな資料がー、恥ずかしがり屋の妖精さんの仕業かなー」!!!
表向きは無いことになってる資料なんだから全部妖精さんの仕業にするの
…わー、少し目を離した間にどんぴしゃな資料がー。
恥ずかしがり屋の妖精さんの仕業かなーー……。
なるほど、妖精さんが困っている俺たちに手を差し伸べてくれたんだな。
【ものすごい棒読みで復唱する後輩の図】
ええ、とても素敵な妖精さんね。
ハイ茶番此処まで。合言葉は「素敵な妖精さんが困っている我々を助けてくれました」
ってことでこれが妖精さんが届けてくれた資料ね【三冊ほどのファイルをテーブルの上に置く先輩】
先程表向きには無いことになっている、と言っていたな。
もしかして、類似案件は全てそのような事になっていたのか…それならアーカイブルームになくて当然だ。日光も分かるわけがない。
え、表には軽度のものがあると思ったんだけど、まさかこの系統全部裏処理されてたの!?
えぇ、このファイルが途端に恐ろしいものに見えて来たよ・・・・・・。
ああ、見つけきれなくて日光にも聞いたんだが、そのような物は見たことがないと…。
そうだな、だが妖精さんの親切心を無碍にはできない。
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