異常本丸調査室の日常(〆)

先程から視線を感じる…ここの主か？
【とにかく部屋から出たが先程から同じ風景が続いている気がして。そんな中で嫌な気配を感じるも丸腰の先輩を置いておけるわけもなく合流することを最優先で考えることにして】

・・・・・・あ、そっか。壊すかココ【なんかのスイッチが入ったらしく襖を開けて確認するのではなく破壊していく方向にシフトした先輩】

な…っ？！くそ、こいつらの行動範囲広すぎるだろ…！
【何か破壊するような音が聞こえ、そちらに向かい走り出そうとした途端自身の影から先程と同じような腕が伸びてきて足元を掬われるとその場に倒れ込み。襖から不気味な顔が出てきたと思えば先程より聞こえる声で『贄を逃すな』と話しており自身がまさか贄に選ばれていたとは思ってなかった様子で】

あっ、やっば。なんか壊しちゃいけ無さそうなもの壊しちゃった、ここ七ノ間だったりする？？うわ、とりあえず直しておこう・・・・・・【ストレス発散の破壊活動が思いのほか楽しくルンルンでやっていたらなにかの祭壇のようなものを破壊してしまった紅葉傘】

【相当腹が減っていたのか今にも食らいつきそうな様子の本丸の主を下手に刺激してはそれこそ丸呑みされてしまうと思うと上手く抵抗出来ずにいて。しかし黙って食われるつもりはなく、隙を見て足元の邪魔な怪異を蹴散らすと距離を取り抜刀すると勢いのまま斬りかかり】

ん？なんだこれ？瘴気、じゃないけど嫌な感じのするものだ。なんだっけ、こういう人形・・・・・・。あ、コケシ？うーん、怪異には怪異をぶつけろというしこのコケシで本丸壊すか！！！・・・・・・あ、コケシ消えた【襖に向けてコケシを投げたら襖を貫通すると同時にコケシが消えてしまった】

さーて、リフォームリフォーム！！【なんということでしょう、謎の祭壇のようなものが匠の手によりきらびやかな政府広報部所属の江たちのアクスタが飾られたミニステージに！！】

ぐぁ…っ！？
【やはり一筋縄ではいかなかったようで、反抗してきた贄に対し激昂してきた怪異の攻撃を鞘と刀を上手く使いながら戦っていたものの壁から出てきた無数の腕に捕まり。咄嗟に左手に持つ鞘で殴ろうとしたがうまく攻撃が当たらず前腕から食いちぎられて思わず呻き声を上げ。このまま戦っても不利な為一度逃げる事にすると同時に背後から変な呻き声が聞こえ振り返ると煌びやかな光と共に怪異の姿が消えており思わず首を傾げて】……助かった、のか…？

これぞ匠のリフォーム、ね。【恰好付けて言っているがもともと此奴が壊した自業自得である】

さーて、次は何処をリフォームしようか。壁ぶち抜いて行けば後輩見付かるかなァ【その後調子に乗って壁を警棒で殴って逆に自分の手が痺れて蹲る羽目になる紅葉傘である】

さっきの爆音は…あちらの方から聞こえた気がするが…。
【とにかく布で止血してから移動することにして。止血を終えると先程向かおうとしていた爆音が聞こえた方面へ歩き出し】

くっ、私は、無力・・・・・・【警棒を持っていた手が痺れて痛いので蹲って丸くなっている紅葉傘、なお背後に後輩を攫った腕があることに気が付いていない】

おい！拾い食いでもしたのか！？
【ようやく見つけた先輩は何やら蹲っていて。腹が減り過ぎて拾い食いでもしたのだろうかと思い近づこうとする矢先、先程の腕が出てきてまだ消えてなかったのかと舌打ちこぼすと鞘のままその腕を殴り飛ばし】…気を抜きすぎだ、此処がどこか分かっているのか？怪我は無いか？

う、腕が・・・・・・【まだ腕が痺れてて警棒を持てない先輩】

腕？…外傷はないように見えるが…？
【腕を痛めたとなればどの辺りだろうかと痺れていることも知らない為親切で触ってみた山姥切国広さん】

ﾐ゜ｯ！！【触られたせいで余計にびりびりした自業自得の紅葉傘】

だ、断末魔…？すまない、かなり痛めているようだな…。
【形容し難い声を出した先輩の姿を見て驚いた様子】

かべ、こわそうと、けいぼうでなぐったら、ぎゃくにうでしびれた・・・・・・【全くもって自業自得である】

ああ。なるほど…。

後輩こそ、後輩？わぁ！？君何時からいたの！？ケガしてない？そもそも本物！？ドッペルゲンガー系の模倣怪異か！？【今更気が付いたのか威嚇みたいに警棒を構える紅葉傘】

正真正銘あんたの後輩だ。どうやらここの本丸の主に相当気に入られたようでな、贄だとなんだと騒ぐから片腕置いてきた。…まあ、止血もしてるし手入れでどうにかなるだろ。それより、その後主自体急に煌びやかな光と共に消えたんだが…あんた何かしたか？
【本物かどうかと騒ぐ先輩の警棒を片手で軽くいなしながら経緯を話して。それより気になるのは残党はまだいるが主が急に消えた事のようで何か知っているかもと話す途中で何やら背後に煌びやかな江たちのアクスタがあることに気づき】…あー、何となく分かったかもしれない。

ぎゃー！！！！腕、腕！！！！おまっ、て、手入れぇ！！手入れ！！そんな淡々と語ることじゃねーからなお前！！！【そんな後輩の話もロクに聞いておらず一人でパニックを起こしている】