異常本丸調査室の日常(〆)

…む、そうか。
音、聞こえたか？

聞こえなかった、気がする。つまり、床に落ちた音すら聞こえてこないってことは・・・・・・

奈落にでも続いているのか？

怖過ぎる！！！！！！えーん、危険手当とか労災とか残業手当とか申請できそうなもの全部申請してやるぅ！！

お、落ち着け。とにかく七ノ間を探すためにも進むしかないか…。

手早くマッピングするなら二手に分かれるのがベストだけど、脅威のレベルが不明な今非効率でも一緒に行動するべきだろうね

ああ、そうだな。
何が起きるか分かったものじゃないからな…。

よし、これで少し先の床をつつきながら歩けば床があるかどうかの有無くらいわかるでしょ【ぺいっと特殊警棒を伸ばしている】

ああ、そうしよう。
それにしても…先程より空気が重い気がするな。

一応瘴気は無いことになってるんだけど、この計測機も信用ならないしね

ああ、本当にそれが壊れているのだとしたらかなり厄介だ。

とりあえず進もう【たしたしと床を特殊警棒で叩き始める】

ああ、そうだな。

うわ、なんか柔らかいモノ叩いた。ひゃー、なになになに！？【靄の所為で先が見えない廊下の床をつついた紅葉傘が俊敏な動きで後輩の背に隠れる】

これは…何かの腕…？
食いちぎられたような跡があるな。
【隠れたのを横目にしゃがみ込み見てみるとそれは怪異の仕業なのか食われた腕のようなもので】

人喰い、の類の怪異？今回の被害者に喰われた、っていう報告は無かったけど・・・・・・。

先程、時空が歪んでいるかもしれないと言っただろう？もしかしたら違う軸のものがここに転がり込んだのかもしれないな。
……いや、もしそうだとしたら…。
【何かを思いついたと同時に急に黙り込んでしまった】

この腕？どうしようか、持って帰る？政府のデーターベースと照合すれば身元が分かるかもしれない、
けど【警棒の先でちょいちょいとつついている】

持ち帰っても良いだろうな。
なあ、少し思ったんだが…もし別軸のものが入り込んでいるとしたら怪異や化け物も同じだと思わないか。

・・・・・・エッつまりここは吉祥果本丸のガワ被った別の怪異になってるかもしれないってコト嘘でしょなんでそんなことになってるのこわいこわいこわいなんでそんなだいじなことがきろくにのこってないのたいまんでしょむりむりむりむりむり