異常本丸調査室の日常(〆)

物騒なことを…。勿論だ。

【吉祥果本丸にて】

瘴気、の反応は薄いか。今回は要救助者も、居ないはず。肝心の此処の主である怪異は、本丸の内部かな。

瘴気が薄いだけでもこちらとしては動きやすい。
だが、怪異であろう気配は感じるな…。恐らく、本丸内で間違い無さそうだ。

はぁ、庭先でちょろちょろしているくらいは御目溢し頂けている感じかな。さて、想定よりも怪異の活性はしていないみたい。

手順の変更はっと。【ごそごそとウエストポーチを漁っている紅葉傘】

…っ、伏せろ！
やはりこの本丸、面倒な奴がいるようだ。
【想像していた以上に静かな雰囲気に少し気味悪さも感じつつ周りを警戒していると急に不明瞭な笑い声と共に風が吹き。咄嗟に紅葉傘を庇うように自身の体を盾にして】

本丸にいる奴が動いた気配は無い、つまり最低で二体、それ以上か。蜃気楼みたいだけど、多分実体はある。先にそっちを仕留めるか、手順を変えるために本丸に突入するのを優先するか。どうする？【自分の戦闘能力が低いことは自覚しているので素直に隠れたまま】

いや…おそらくあの蜃気楼はこちらに危害を加えるつもりはないだろう。どちらかと言うと遊び相手にされているだけだ。
先に本丸に突入しよう。

相手がどう出るか、分からない以上、形式に則って訪問という形で本丸に入るのが良いと思う。つまり、正面玄関から入るの。でもそれが怪異の活性化するトリガー、って可能性は十分にある。

なるほど。それでは玄関に向かおう、何が出るかわからないから俺が先に入るが構わないか？

分かった、正面玄関は、丁度真反対の位置みたい。不便な間取りね

…ここだな。開けるぞ。
【玄関にたどり着き扉を開けると外とは空気が違い重苦しい空気で】

うぅ重圧怖い、瘴気の反応は無し。逆に無いのが不安なんですけどぉ！！

確かにこの空気の重さで瘴気がないのは気になるが…まあ、動きやすいと考えることにするか。

計測器壊れちゃったのかなぁ・・・・・・、戻ったら確認しないと。一ノ間、三ノ間、七ノ間にある祭壇に置かれている捧げものを別のものに変える、のが手順変更の第一歩だね。

ふむ、その捧げ物を何にするか…慎重に考えたほうがいいだろうな。

一応政府の伝手で色々用意してみました、民間人の審神者が絶対に手に入れられないモノ。てってれーん、人魚の鱗～【なおこの鱗は例の件で山姥切国広が獲ってきた人魚から紅葉傘が一枚?いできたものである】

確かに人魚の鱗なんてものは普通は手に入らないだろうな。
それは良さそうだ。

あとおしら様の生糸とか、持って来た。あとは、これかな。【ててーんと掲げたのは何かの布の切れ端】

…なんだその布は？それも手に入れにくいものか？

室長の服、切り取ってきた