異常本丸調査室の日常(〆)

う…っ、仕方ないだろ…！
髪なんて切ることはバグ個体以外ないだろうし、俺はそういったことはないからな！
次の部屋行くぞ！

え？そんなことないよ？手入れすれば戻るから～って髪型変えてる男士は結構政府に居るし。ショートカットの獅子王とか髪を染めてる乱藤四郎とか、第七の強襲の三日月宗近は髪飾りが邪魔だから刈り上げスタイルらしいし。次は凪の間か、私あの部屋苦手なんだよね。無音室にいるみたいで。

俺は知らないし見たことがない。どうせ俺はおしゃれに疎い写しだ。本科や南泉のようにおしゃれな生活もしてないし、俺の部屋は何もなさ過ぎてずっといると気が狂う気がすると言われたくらいだからな。
【おしゃれな雑誌を読む習慣も生活もしていないうえに髪型を変えているような刀剣男士と交流のない山姥切国広は拗ねてしまった！】


凪の間か…。視線を感じるよりは無音の方が俺はずっと過ごしやすそうだ。

もー仕方が無いなぁ。はい、これでかわいい写しだよ。【紅葉傘は自分の髪を留めている青いリボンを解いて編み込みのように山姥切国広の髪を彩った】

今度紅茶を淹れる一式あげる、毎日朝淹れて飲みな。

私は長時間あの部屋に居たら狂う気がするけどな、自分の音すら消されていくんだもん

なっ…！かわいくするな…！こんなの見られたら笑われてしまう…！

紅茶一式…？一箱くれるのか、優しいな。
【何かを勘違いしている山姥切国広さん】


もし苦手なら、外で待っているか？人形の髪の長さを確認してくるだけだし…。

その色、山姥切長義とお揃いだよ。安心して、紅茶に関しては一通り揃ってるから。【銅のケトルから始まりティーサーブ、ポット、カップ、茶葉、タイマー諸々送り付ける気の紅葉傘さん。これを機に異常本丸調査室のメインを珈琲から紅茶に切り替えたい】

そうね、外で待ってることにするわ。あの部屋本当に苦手なの。

本科と…？本科、髪にリボンなんか付けていたか？
あんた、紅茶に詳しいんだな。


【凪の間】

本当に静かだな、自分の声すら響かない…。
まあ、あいつは騒がしい方だしこう言うのが苦手かもしれない。
【先輩に対して失礼な思考】
人形…どこだ？隠れているのか？

あれ？山姥切長義の戦闘装束のストールの裏地、その系統の青色じゃなかった？って、居ない。行動速いな・・・・・・。
ただ待つのも暇ね、人間は完全な無音状態にいると狂うらしいけど刀剣男士は違うのかな？【紅葉傘は予備の赤色のリボンで髪を留めた】

何の音だ…？ここは音が響かないはずだが…幻聴か？
…微かに笑い声も聞こえるが…人形か？いや、そんなはずは…。
……早く、人形を探さないと…。

凪の間の次の仁の間は、結構穏やかな場所だし安心かな。あとは、沈の間が刀剣男士的には怖いかもなァ。

やけに時間掛かってるけど、平気かな・・・・・・。

やっと見つけた…。ここまで長引かせておいて髪の長さは普通なのか…！


すまない、待たせたか。あの部屋、確かに気がおかしくなりそうな感覚だった。

おかえり、あの部屋は慣れれば全然平気だよ～？じゃ、次に行こっか？

ああ、向かおう。

仁の間の子たちは～、大人しい子だから可愛がってあげてね～。まぁ皆いい子なんだけど。
はい、此処が仁の間だよ～。

おとなしい子たち…？
ってかあんたのその話し方なんなんだ…。

・・・・・・さぁ？なんとなく？ほらほら気にしない気にしな～い【目の前の紅葉傘は青い色のリボンを付けている・・・・・・！】

…？あんた、さっき青いリボンで俺の髪結んでたよな？
青いリボン、予備を持ち歩いているのか。最近の女の人は身嗜みに気をつけているんだな。

・・・・・・予備？うん、予備。持ち歩いているの。ほら、早く。あの子たちの身嗜みを整えて？【紅葉傘の様子は相変わらず少しおかしい・・・・・・！】

…あんたさっき俺と同行しなかった部屋があったよな？
あの部屋の名前、覚えているか？ここにはいくつも名前があるだろ、少しぼんやりしてて部屋の名前を忘れたんだ。苦手だとかなんとか言っていたから覚えていると思うんだが…。
【様子がおかしい事に何となく気付いた山姥切国広は様子を伺うことにしたらしい】

ああ、あの何の音も無い部屋？なんだったかな、前に言ってたのは覚えているんだけども。あの部屋の名前って、貴方たちがつけてるから私たちは知らないんだ～。やっぱりリボンかな？前来た時は青色だったからそれしか用意してなかったんだよね～。

気が付くの早いね？安心して、別にケガさせたりしてない、はずだから。