異常本丸調査室の日常(〆)

…？

やはり、同じとはいかないようだな。次は南の方に向かおう。

【地下に続く部屋の前】
…ここだな、行くか。まるで海の中を歩いているようだな…。

海、の中を通ってるんだと思う。ここって見掛けと実際の構造が全然違うから。そのうえ構造は毎回変わるし。

ああやっぱりここは苦手だ・・・・・・。

こんな部署で働く事がなければ見ることもなかった光景だろうな。

あんた、苦手だったのか。それなら待っていてくれてもよかったんだぞ？

君みたいに一発アウトじゃないから平気。苦手と言っても、常時極彩色の世界はちょっと酔うってだけだから・・・・・・。

そろそろだよ。

そうか…まあ、無理だと思ったら言ってくれ。

この部屋だな。海底に置かれた祠のようだな。
…よし、置いたぞ。
…なんだ、海水が漏れ込んで…！？
【祠に鏡を置いたと同時に部屋の四隅から少しずつ海水が入り込んできた】

全部終わったのなら長居は無用、あとは海流に流されて、ゲートまで運ばれるだけ～。でも、なんか、様子が？

なるほど、それならこのまま流されたらいいのか…？
それにしては流れが早くないか…？

わたし、じぇっとこーすたーけい、むり。【海流が異常だと判断したが手の打ちようが無いことも気が付き顔面蒼白】

俺の手をしっかり掴んで離れるなよ！
【相手が流れに持っていかれないように腕を掴んでいる】

な、なんでこうなるのさー！！！！！！！！！！！

はあ…はあ…、なんとかゲートまで戻ってきたな…。
あの鏡に懐かれすぎたらしい…。
おい、あんた大丈夫か？

むり・・・・・・。よった・・・・・・。

…帰るか。


【調査室にて】

おい、大丈夫ではないと思うが酔い止めと水ここに置いとくぞ。
俺もあんたも海水でベタついてるし、俺はもう帰るが…あんた、帰れるか？もし無理そうなら医務室に連れて行くが。

たくしー、よぶわ。だいじょうぶ、へいき。先輩として、指導するなら、酔い止めは防止策だから、酔った後はあまり効果が無い・・・・・・。明日は、人形本丸からかな・・・・・・。【なおタクシーとして招集されたのは警邏科の肥前忠広である、万屋街同行者枠に釣られた】

あいつ、大丈夫だろうか…。
まあ、肥前がついているなら大丈夫だろう。
さて、俺も帰ろう。

おはよう、今日は人形本丸の日だね。あの場所は、人によっては恐怖症とか発症するから気を張って行こう！！【変な方向にテンションが振り切れている】

あ、ああ…おはよう…。
恐怖症？そんな物があるのか…？

所謂、高所恐怖症とか暗所恐怖症とか集合恐怖症とかね。刀剣であったのが血液恐怖症とか時空間転移恐怖症の例とか報告があった気がする。

その、人形本丸は、色々と。耐性を付けるのならソチミルコの人形島とか検索してみると良いよ、結構似てるから。【＊注意：ソチミルコの人形島は実在しているので検索したら出てきます、結構アレなので閲覧注意ですよ！！】

なるほど、今度休みの日にでも調べてみる。
とにかく人形本丸に向かおう。

行こう、気分が悪くなったら即撤退ね。隠したら駄目だよ。